iPhoneを購入すると、以前はApple純正のイヤホンが付属されていました。あの有線イヤホンは実は高性能なマイクを搭載していることをご存知ですか?
現在では付属品ではなくなりましたが、別売りで購入することが可能です。
他にも人気のAirPodsや、純正品以外を購入する際の注意点などをまとめました。
目次
iPhoneの純正イヤホン「EarPods」とは
Apple純正イヤホンには「EarPods(イヤーポッズ)」という製品名がついています。
同じApple製品のワイヤレスイヤホン「AirPods(エアーポッズ)」と似ていますが、EarPodsは有線イヤホンの製品名です。
以前までは、iPhoneを購入すると、箱にはイヤホンも同梱されていましたが、iPhone SE(第2世代)以降ではiPhoneには付属しなくなりました。
実は高性能なEarPods
iPhoneに同梱されている時代にiPhoneを購入したことがある人は、最初「所詮はスマホに付属している”間に合せ”のイヤホンでしょ」と思っていたかもしれません。
しかし、このEarPodsは、実は高性能のイヤホンです。音楽や動画を視聴するだけでなく、コントローラー部分がマイクになっているので、通話やビデオ会議にも使えます。
マイクの性能は高く、市販のマイク付きイヤホンと同等以上です。
現在は別売りでの購入が必要
先にも紹介したように、Apple純正イヤホンであるEarPodsは、もともとはiPhoneの付属品でした。
新品のiPhoneを買うと、箱には本体以外に、Lightningケーブル、ACアダプタ、そして純正イヤホンが同梱されていたのです。
2020年のiPhone12以降は、ACアダプタとイヤホンが付属しなくなりました。現在は別売りでの購入が必要です。
Apple純正イヤホンが買える場所
iPhoneに付属しなくなったため、純正のイヤホンは別売りの購入が必要です。
ただし、購入の際には「偽物」に気をつけましょう。ドンキホーテなどの店頭で売っているApple製品には、偽物である場合も多いです。
現在では、さまざまな店舗やネットショップでも純正品が手に入れられます。
Apple Store
iPhoneの純正のイヤホンを入手するために、一番確実な場所は公式の販売所であるApple Storeを利用することです。
ただ、日本国内にあるApple Storeは10店舗のみで、場所も大都市に限られます。実店舗は少ないので、誰でも簡単にいけるではありません。
イヤホンの購入のみであれば、「AppleStore オンライン」が便利です。Appleの最新の製品が揃っています。
キャリアショップ
キャリアショップでも、Appleの純正品を取り扱っています。
DOCOMO、au、SoftBankの各キャリアショップで、付属品も購入することが可能です。
ただし、キャリアショップでは商品の在庫に限りがあります。AirPodsはあるけど有線イヤホンは置いていない店舗もあります。
キャリアショップで購入するときは、事前に在庫状況を確認しておくといいでしょう。
家電量販店
家電量販店でも、Apple 純正品を購入できます。
ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、ケーズデンキ、ノジマなど、多くの量販店でApple 純正イヤホンを取り扱っています。
実物を見て検討したい場合には、家電量販店に行くのが最も手近です。ポイントも貯まるので、実質ネットよりも安く購入できる場合もあります。
一部のコンビニでもApple純正品を取り扱っている
Apple純正のアクセサリを扱っているコンビニは、一部のセブンイレブンなどです。
イヤホン、充電アダプタ、Lightningケーブルなどの取り扱いがあります。
外出時に忘れたときや、旅先での紛失のときにも、コンビニでApple製品が手に入るのは便利ですね。
基本的に、ファミマやローソンでは取り扱っていません。
純正品以外のイヤホンを買うときの注意点
iPhoneで使えるイヤホンは、何も純正品に限りません。
他メーカーから販売されているイヤホン(有線もワイヤレスも)にも使いやすくて高音質の製品がたくさんあります。
ただ、iPhoneはAndroidと比べるとケーブルの端子が違うこともあるので、イヤホン購入時には注意が必要です。
有線イヤホンは端子に気を付ける
iPhone用に有線のイヤホンを購入する場合は、「イヤホンの端子」に注意する必要があります。
現在販売されているiPhoneには、以下の2種類のイヤホンジャックがあります。購入前に自分のiPhoneの端子がどちらなのか確認しましょう。
- USB-C
- Lightningコネクタ
ちなみに、現在発売されているiPhoneには、イヤホンジャック(イヤホン接続用の穴)がありません。
有線イヤホンを接続するのは、「充電ケーブル」を接続するのと同じ穴です。
iPhone7〜14まではLightningコネクタで、15以降はUSB(type-C)に統一されました。
3.5mmジャック: iPhone 6s以前のモデルを使用している場合は、3.5mmジャックのイヤホンを購入する必要があります。
ワイヤレスイヤホンはApple 純正品が人気
ここ数年はワイヤレスイヤホンが人気です。コードが絡まったり断線することもなく、音質も向上しています。
特にワイヤレスイヤホン人気の先駆けとなったのが、Appleが発売した「AirPods(エアー・ポッズ)です。今では街の至る所でAirPodsをつけている人を目にします。
各メーカーからもさまざまなタイプのワイヤレスイヤホンが発売されています。
Apple純正のイヤホンの種類と価格
Appleの純正品は、他メーカーの製品より比較的高価です。
最新のAirPods (第3世代)26,800円、AirPods Pro (第2世代)39,800円です。(定価・税込)
もう少し手頃な価格のイヤホンを購入するのもアリですが、純正品の価格や性能・機能を知っておくと、購入時の参考になるでしょう。
Apple純正イヤホンの価格一覧です。
AirPodsPro | AirPods(第3世代) | AirPods(第2世代) | EarPods | |
値段 | ¥38,800(税込) | ¥27,800(税込) | ¥19,800(税込) | ¥2,780 (税込) |
接続端子 | ワイヤレス | ワイヤレス | ワイヤレス | USB-C、Lightningコネクタプラグ・3.5mmヘッドフォンプラグ |
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AirPodsPro
2019年にリリースされた高機能高価格のBluetoothイヤホンです。
耳の穴にフィットするカナル型イヤーピースであるため外れにくく、ノイズキャンセリング機能付きであることなど高音質な音を期待したときに必要な機能がほぼ含まれています。
イヤホンの種類に詳しくないのであれば、これにしておけばまず間違いない商品と言えるでしょう。
価格はApple Store公式では38,800円(税込)で軽い気持ちで手を出すには躊躇する値段かもしれませんが、価格に見合う価値はある商品です。
AirPods(第3世代)
紹介する純正イヤホンの中では一番新しく、2021年にリリースされたのが、こちらのAirPods(第3世代)です。
インナーイヤー型のBluetoothイヤホンで、第2世代より長い連続再生時間やより高い防水性能をもっています。
価格は27,800円(税込)と、多少AirPodsProよりもお安くなっています。
AirPods(第2世代)
こちらもインナーイヤー型のBluetoothイヤホンです。イヤホンから出ているスティック部分が、前者2つと比べると1cmほど短いため見た目が明らかに異なります。
けれど性能上はAirPods(第3世代)より若干音質は劣りますが、十分に使用に耐えうるためまだまだ使用しているユーザーも多いでしょう。
価格は19,800円(税込)で、かなり手が出しやすくなっています。
EarPods
昔のiPhoneでは付属でついてきていたので、お持ちの方も多いのではないでしょうか?
新規で購入するのであれば、Lightningコネクタプラグと、3.5mmヘッドフォンプラグの2種類がある有線のイヤフォンです。
価格はどちらの種類でも2,780円(税込)と、Bluetooth機能はありませんがとても安いです。
機能の多さで選ぶならAirPodsPro
ざっくりとした純正品の種類と価格を確認できたところで、それぞれのイヤホンの押さえるべきポイントを詳しく説明していきます。
AirPodsProの基本機能
AirPodsProの基本的な機能はこのようなものがあります。
イヤホンの形 | カナル型 |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング・外部音取り込みモード |
マイク | デュアルビームフォーミングマイク+内向きのマイク |
空間オーディオ | あり |
アダプティブイコライゼーション | あり |
連続使用時間(音楽再生時) | 4.5時間 |
操作方法 | 感圧センサーをつまんで操作 |
防水性能 | IPX4(充電ケース除く) |
AirPodsProの音質
音質は一般的なBluetoothイヤホンのレベルをクリアしていますが、音質にこだわりのあるイヤホンと聞き比べを行うと落ちるところもあります。
けれど音漏れ・音の遅延がほぼなく、通常の使用には何のストレスもなく使えるレベルといえるでしょう。
AirPodsProの強みは、音質ではなく別の部分なのです。
AirPodsProのノイズキャンセリング
その強みの一つがノイズキャンセリング機能です。
アクティブ・ノイズキャンセリングとして、周囲の雑音の波形と逆の波形を出すことにより音を打ち消す機能が組み込まれているため、周囲が雑然としていても自分だけの世界に入ることが可能です。
毎秒200回調整するようになっているので、歩いて移動していても安定して周囲の音に対応し続けます。
またCVCノイズキャンセリングとして、通話中に周囲の雑音を通話相手に伝えない機能も外せない強みです。
AirPodsProの外音取り込み
もう一つが外音取り込みです。こちらはノイズキャンセリングとは真逆で、イヤホンをしていても周囲の音をとりこむことが可能です。
フードデリバリーなど電話しながら周囲の音も聞き取る必要がある場面では、かなり重宝することでしょう。
内蔵されているマイクを活用しているため、単純にイヤホンを片耳外しているよりも、イヤホンからの音も周囲の音も聞き取りやすくなります。
こういった高度な機能がiPhoneから細かく設定できるのも、AirPodsProの絶大な強みといえるでしょう。
スマートさで選ぶならAirPods(第3世代)
AirPodsProほどの機能はいらない、またはカナル型は自分の耳に合わない、などであればこちらのAirPods(第3世代)を選ぶのもよいでしょう。
AirPods(第3世代)の基本機能
AirPods(第3世代)の基本的な機能はこのようなものがあります。
イヤホンの形 | インナーイヤー型 |
ノイズキャンセリング | なし |
マイク | デュアルビームフォーミングマイク+内向きのマイク |
空間オーディオ | あり |
アダプティブイコライゼーション | あり |
連続使用時間(音楽再生時) | 6時間 |
操作方法 | 感圧センサーをつまんで操作 |
防水性能 | IPX4(充電ケース含む) |
AirPodsProとの違いを特筆すると、イヤホンの形が異なり、防水性能が向上していることです。
イヤホンの形が耳の穴に置く形になり、イヤーピースがありません。また防水性能がよくなり充電ケースまで防水対応になっています。
また空間オーディオとアダプティブイコライゼーションが対応しているため、より第2世代と比べ自分に合わせたイヤホンにするための機能が充実しているといえます。
AirPodsの付け方
ノイズキャンセリングがないので、基本的にはAirPodsProより見劣りしますが、AirPodsも十分使用可能です。それはとてもスマートにiPhoneと接続できるという点で、魅力的だからです。
iPhoneの横に置いたAirPodsの充電ケースに、AirPodsを入れたまま蓋を開けると「接続」と表示されるためタップするだけです。
たったこれだけで、ペアリングしたiPhoneと同じiCloudアカウントを登録してあるデバイスでは再度ペアリングする必要はなく、設定のBluetooth欄から選択するだけで接続できます。
安さで選ぶならAirPods(第2世代)
第3世代のリリースにより、価格的には買いやすくなったのが、AirPods(第2世代)です。引き続き販売中のため、購入検討の対象にしてもなんら問題はありません。
AirPods(第2世代)の基本機能
AirPods(第2世代)の基本的な機能はこのようなものがあります。 防水性能や空間オーディオ機能にこだわりがないのであれば、無理に第3世代に背伸びする必要はない印象です。
イヤホンの形 | インナーイヤー型 |
ノイズキャンセリング | なし |
マイク | デュアルビームフォーミングマイク |
空間オーディオ | なし |
アダプティブイコライゼーション | なし |
連続使用時間(音楽再生時) | 5時間 |
操作方法 | 側面をタップ |
防水性能 | なし |
音質にこだわりがあるならEarPods
もちろんEarPodsもまだまだ使えるイヤホンです。それに無線Bluetoothではどうしても再現しきれない低音の広がりが、有線であるEarPodsなら心地よく聞くことができるでしょう。
EarPodsの標準機能
EarPodsの基本的な機能はこのようなものです。
イヤホンの形 | インナーイヤー型 |
ノイズキャンセリング | なし |
マイク | トラックコントロール付きインラインマイク |
空間オーディオ | なし |
アダプティブイコライゼーション | なし |
コード長 | 約1.2m |
操作方法 | リモートコントロール(Lightningコネクタプラグの場合) |
昔は付属品扱いだけあって、シンプルな機能になっています。
なお接続方法がLightningコネクタプラグか、3.5mmヘッドフォンプラグかは、新規で購入する場合は購入ページが異なります。
またiPhoneの付属品としてついてきているものは、iPhoneの機種によって異なりますので、お持ちの方は確認しておくほうが良いでしょう。
【注意点】別売りのイヤホンジャックで変換が必要なこともある
他の純正品ではなく、EarPodsであるからこその注意があります。それは変換ジャックが必要となる場合があることです。
iPhone7以降の機種では、3.5mmヘッドフォンプラグを差し込むイヤホンジャックが搭載されていません。つまり新しいiPhoneで手持ちのEarPodsを使用する場合は、そのプラグ形状に注意が必要です。
手持ちのイヤホンが、Lightningコネクタプラグであればそのまま使用できますが、3.5mmヘッドフォンプラグであれば、Lightningコネクタプラグからイヤホンジャックに変換できる別売り製品を使用しましょう。
Apple Storeでは1,380円(税込)で購入することが可能です。
実は純正?Beatsイヤホンのおすすめポイント
AppleはBeatsというブランドも運営しています。Appleの完全純正というわけではありませんが、実際にはほぼ純正と言っても過言ではないブランドなのでご紹介します。
Beatsってどんなブランド?
まず、Beatsというブランドについて簡単にご紹介します。
Beatsとは、アメリカのオーディオブランドで、2006年にHipHop界で著名なプロデューサーのDr.Dreと起業家であるJimmy Iovineが作ったブランドです。
2014年にAppleが買収をしたことで、Appleの傘下に入り、現在ではApple純正ラインとは別でオーディオ機器を販売しているブランドとして稼働しています。
ポイント①音質
Beatsの特徴は、オーディオブランドということもあり、Apple純正に比べると重低音が強く、音質も良いと言う評判を目にします。
Apple純正のイヤホンはクセがなく、多くのユーザーに使いやすいイヤホンですが、音楽をより良い音質で楽しみたい人には少し物足りないためBeatsのイヤホンを使っているAppleユーザーも一定数います。
ポイント②デザインやカラーバリエーション
Appleの純正イヤホンは非常にシンプルなデザインな上に、基本的にはカラーバリエーションなどがありません。
AirPod Maxのみカラーバリエーションがラインナップされていますが、非常に高価な上、普段使いはしにくいヘッドホンタイプです。
Beatsのイヤホンは音質と共に、デザインも凝っているためイヤホンにもデザイン性を求める方にはおすすめです。
ポイント③Apple純正と変わらない連携の良さ
Apple純正のイヤホンの最大の特徴と言っても過言ではない機能が、Apple製品との連携の良さです。
iPhoneであれば近づけるだけでペアリングでき、Apple製品の特徴でもある直感的な操作でイヤホンを使うことができます。
それが、BeatsのイヤホンであればApple純正と同様に簡単にペアリングすることができます。
純正イヤホンを無料で交換する方法
せっかく高価な純正イヤホンを手に入れても、もしうまく動かなかったらどうしようと不安になりますよね。 Apple製品には1年間の製品保証がついているので、そんな万一の場合は慌てずに交換してもらうことが可能です。
交換手順⒈保証期間を確認しよう
交換してもらうことができるのは、製品保証がついている1年間が原則です。 でもいつごろ買ったかなんて、忘れてしまいますよね?
そんな時は、購入したAirPodsの箱やケースに書いているシリアル番号を確認しましょう。AirPodsは箱やケースに、製品のシリアル番号が書いてあるので確認してください。
確認したシリアル番号を下記サイトに入力して、保証期間内か確かめてみましょう。
交換手順⒉アップルサポートに問い合わせよう
保証機関であることが確認できてから、アップルサポートの番号である0120-277-535に電話しましょう。
オペレーターが出たら質問に回答する過程で、故障した原因やシリアル番号などを伝えます。 交換が決定した場合は住所などの情報も口頭で伝えますので、準備をしておきましょう。
交換手順⒊交換してもらう
自宅配送での交換ではなく、Apple Storeでの受け渡しも可能です。持ち込みの場合は、来店予約をしておくことでスムーズに対応してもらえます。
実は知られていない!アクセサリでも交換可能
AirPodsやAirPodsPro、iPhoneに付属されているEarPodsは交換可能だということをご存知の方もいると思いますが、Apple製品にはアクセサリも含めて1年間の製品保証がついています。
EarPodsを別で購入した場合で、自然故障に限り1年以内なら無償で交換してもらうことができます。
AppleStoreやAppleのオンラインストア以外で購入するとレシートや領収書を保管していないと難しいですが、公式で購入するとAppleIDで紐づいている可能性があるので、購入日を確認しやすくおすすめです。
AirPodsProは条件が揃えば無償交換
実はAirPodsProでは、以前リコールが出されています。 対象のイヤホンなのに、気づかずに不便に我慢しながら使っているのであれば、ためらわずに一度Apple Storeやアップルサポートに相談してみましょう。 リコールの条件はこのようなものです。
- 2020年10月より前に製造されたAirPodsPro
- AirPodsProからパチパチなどの異音
- ノイズキャンセリングが正常に機能しない
iPhone側の問題を疑っていると、実はイヤホン側の問題の場合もあります。
自分が該当しないか確認してみてください。
まとめ
高品質で見た目もクールなApple純正イヤホン。特に「AirPods」はワイヤレスイヤホンとしても高価ですが、とても人気があります。
有線イヤホンのEarPodsは、今ではiPhone購入時の同梱品ではなくなりましたが、別売りで購入することができます。
実はマイクの音質などのクオリティも高いので、一つ持っておくのもいいかもしれませんね。