エアドロップはiPhoneユーザーにとって便利なファイル共有機能ですが、エアドロップが 辞退になる問題に直面することがあります。この問題に悩まされている方のために、この記事ではエアドロップが辞退になる主な原因と、その具体的な対処法を詳しく解説します。
あらゆる角度から、エアドロップ が辞退になる問題を解決するためのヒントを提供していくので、スムーズに利用するためにぜひ参考にしてください。
目次
iPhoneでエアドロップが辞退になる主な原因
iPhoneでAirDropが辞退になる主な原因はいくつかあります。
- インターネット共有をオンにしている
- BluetoothとWi-FiがOFFになっている
- エアドロップがOFFになっている
- エアドロップの受信設定の問題
- エアドロップ受信中にスリープ状態になっている
- デバイスの互換性
- デバイスの距離や障害物
- ソフトウェアの不具合
- 機内モードの設定など
以上のような原因でエアドロップが辞退になる可能性があります。エアドロップが辞退になる原因を確認したうえで、設定調整し問題に対処していきましょう。
iPhoneのエアドロップが辞退になる場合の対処法
iPhoneのエアドロップが正常に動作しない場合は、さまざまな原因が考えられます。以下に紹介する対処法を順に試していくことで、問題の解決につながるので参考にしてみてください。
インターネット共有をオフにする
エアードロップはWi-FiとBluetoothを使用してファイルを転送するため、インターネット共有が有効になっていると辞退になる可能性があります。Wi-FiとBluetoothの通信が使用できず、エアドロップが正常に動作しなくなる場合があるからです。
■インターネット共有をオフにする方法
- 設定アプリを開く
- 「インターネット共有」を選択
- 「ほかの人の接続を許可」をオフにする
この設定変更により、エアドロップの機能が回復し、ファイルの送受信がスムーズに行えるようになるはずです。
Wi-fiとBluetoothがオンになっているか確認する
エアドロップが辞退になる原因のひとつに、Wi-FiとBluetoothがオフになっていることがあげられます。エアドロップはこの二つの無線通信を利用してデバイス間でファイルを転送するため、どちらか一方がオフになっているとエアドロップの接続ができず、辞退されてしまうことがあります。
■コントロールセンターで確認
- iPhone X以降の場合、画面の右上隅から下にスワイプ
- iPhone 8以前の場合、画面の下から上にスワイプ
- Wi-FiアイコンとBluetoothアイコンが青く表示されていることを確認し、青くなっていない場合はタップしてオンにする
■設定アプリで確認
Wi-Fiの確認
- 設定アプリを開き、「Wi-Fi」をタップ
- Wi-Fiがオンになっていることを確認し、適切なネットワークに接続されているか確認
Bluetoothの確認
- 設定アプリを開き、「Bluetooth」をタップ
- Bluetoothがオンになっていることを確認
これらの手順を実行することで、Wi-FiとBluetoothが正常にオンになっているか確認でき、エアドロップの問題が解消される可能性があります。
エアドロップがオンなっているか確認
エアドロップが辞退になる原因として、エアドロップの設定自体がオフになっている可能性があります。iPhone間で簡単にファイルを共有できる便利な機能ですが、エアドロップの機能がオフになっていると、ファイルの送受信ができず辞退される原因となっています。
■コントロールセンターで確認
- iPhone x以降の場合、画面の右上隅から下にスワイプ
- iPhone 8以降の場合、画面の下から上にスワイプ
- コントロールセンターのネットワーク設定カード(Wi-Fi、Bluetoothアイコンが表示される部分)を長押し
- エアドロップアイコンが表示されるのでタップする
- 表示されるメニューから「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人(10分間のみ)」の3つのオプションがあるので、「連絡先のみ」または「すべての人(10分間のみ)」を選択
■設定アプリで確認
- 設定アプリを開く
- メニューから「一般」をタップ
- 「エアドロップ」をタップ
- 「受信しない」「連絡先のみ」」「すべての人(10分間のみ)」の中から、「連絡先のみ」または」「すべての人(10分間のみ)」が選択されていることを確認する
これらの手順を実行することで、エアドロップがオンになっているか確認でき、辞退になる問題を解消することができます。
受信設定を「すべての人(10分間のみ)に変更
エアドロップが辞退になる問題の解決策として、受信設定を「すべての人(10分間のみ)」に変更するのは効果的です。エアドロップの受信設定が「連絡先のみ」に設定されている場合、相手の連絡先情報がiPhoneに登録されていないと辞退されることがあります。
「すべての人(10分間のみ)」に設定することで、誰からのファイルでも受信可能になり、エアドロップの利用がスムーズになります。
■コントロールセンターでの設定
- iPhone X以降の場合、画面の右上隅から下にスワイプ
- iPhone 8以前の場合、画面の下から上にスワイプ
- コントロールセンターのネットワーク設定カード(Wi-Fi、Bluetoothアイコンが表示される部分)を長押し
- エアドロップアイコンが表示されるのでタップする
表示されるメニューから「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人(10分間のみ)」の3つのオプションがあるので、「連絡先のみ」または「すべての人(10分間のみ)」を選択
■設定アプリで受信設定を変更
- 設定アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「エアドロップ」を選択
- 「すべての人(10分間のみ)」をタップ
この設定変更により、すべてのデバイスからエアドロップでのファイル受信が可能です。
エアドロップ送受信中はスリープ状態にしない
エアドロップの送受信中にiPhoneがスリープ状態になると、接続が切れてファイルの転送が中断され辞退になるエラーが発生します。これは、iPhoneがスリープ状態になることで、Wi-FiとBluetoothの接続が一時的に無効化されエアドロップの通信が中断されるためです。
■自動ロックの調整
- 設定アプリを開き、「画面表示と明るさ」をタップ
- 「自動ロック」を選択
- 自動ロックの時間を「しない」またはエアドロップの送受信が完了するまで十分な時間に設定
以上のように、エアドロップの送受信中にスリープ状態にならないように設定することで、安定したファイル転送を確保できます。
デバイスを再起動する
エアドロップが辞退になる場合、デバイスを再起動することで問題が解決することがあります。再起動により、システムの一時的な不具合やメモリの問題がリセットされ、エアドロップが正常に機能するようになることがあります。
再起動方法はお使いのiPhoneによって異なるので、Apple公式サイトでご確認ください。
再起動はシンプルながら効果的な方法であり、エアドロップの接続不良やシステムの一時的なエラーをリセットするのに効果的です。定期的に再起動することで、デバイスのパフォーマンスを維持し、エアドロップのトラブルを防ぐことができます。
デバイスの距離を9m以内にし障害物がないか確認する
エアドロップが辞退になる問題は、デバイス間の距離や障害物が原因で発生することがあります。エアドロップはWi-FiとBluetoothを使用して通信を行うため、デバイス同士が近くにあり障害物がない状態でないと、接続が不安定になりファイルの送受信が辞退されてしまいます。
そのため、デバイス間の距離を9m以内にし、距離が離れすぎないようにしましょう。さらに、壁や大型の金属製品などの障害物がないことを確認してください。
十分な距離の保持や障害物がないか確認することで、エアドロップが辞退になることを防ぐことができます。
最新のiOSにバージョンアップする
エアドロップが辞退になる問題を解決するためには、iPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートすることは非常に効果的です。Appleは、iOSのアップデートを通じてエアドロップを含むさまざまなバグの修正で、機能の性能向上を行っています。
最新のiOSにバージョンアップすることで、エアドロップの接続に関する問題が解消される可能性が高くなります。
■iOSアップデート方法
- Wi-Fiネットワークに接続
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 設定メニューの中から「一般」をタップ
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップし、利用可能なアップデートがあるか確認する。
- アップデートが利用可能な場合、「ダウンロードしてインストール」をタップ
- パスコードの入力が求められる場合があるので入力しする
- 利用規約が表示されたら「同意する」をタップしてアップデートを開始
- ダウンロードとインストールが完了すると、iPhoneが再起動し最新のiOSが適用される
これらの手順を実行することで、iPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートし、問題解決ができる可能性があります。
デバイスの容量を確認する
エアドロップが辞退になる原因として、デバイスの容量不足が考えられます。エアドロップでファイルを受信する際、iPhoneのストレージに十分な空き容量がないと、ファイルの受信が完了せずに辞退される現象が起こります。
■設定アプリで容量を確認
- 設定アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「iPhoneストレージ」を選択
- ストレージの使用状況と空き容量が表示
デバイスの空き容量が少ない場合、不要なデータを削除することを検討してください。iCloudを利用してクラウドに保存することも可能なので、大事なデータを削除したくない場合は利用するようにしましょう。
デバイスの空き容量を常に適切に保つことで、エアドロップの利用がスムーズになります。
機内モードを解除する
エアドロップが辞退になる理由のひとつに、iPhoneの機内モードが有効になっていることがあります。機内モードを有効にすると、Wi-FiとBluetoothを含むすべての無線通信が無効になるため、エアドロップの機能が使用できなくなります。
■コントロールセンターで確認
- iPhone X以降の場合、画面の右上隅から下にスワイプ
- iPhone 8以前の場合、画面の下から上にスワイプ
- 飛行機のアイコンがオレンジ色になっている場合、機内モードが有効になっている
- アイコンをタップしてオフにし、アイコンが白色に変わったことを確認
■設定アプリで確認
- 設定アプリを開き、「機内モード」をタップ
- 機内モードのスイッチがオンになっている場合、タップしてオフにする
機内モードを解除することで、Wi-FiおよびBluetoothが自動的に再び有効になり、エアドロップの機能が回復します。エアドロップが辞退になる場合は、まず機内モードがオフになっていることを確認し、必要に応じて再度オフにしてください。
おやすみモードをOFFにする
エアドロップが辞退になる原因のひとつに、おやすみモードの設定が関係している場合も少なくありません。おやすみモードが有効になっていると、通知や受信が制限されるため、エアドロップの受信にも影響を与えてしまう可能性があります。
■コントロールセンターで確認
- iPhone X以降の場合、画面の右上隅から下にスワイプ
- iPhone 8以前の場合、画面の下から上にスワイプ
- 月のアイコン(おやすみモードのアイコン)が紫色または青色に点灯している場合は、おやすみモードが有効
- 月のアイコンをタップしてオフにする
■設定アプリで確認
- 設定アプリを開く
- 「おやすみモード」をタップ
- スイッチをオフにするか、スケジュール設定を確認して、必要に応じて調整する
これらの手順を実行することで、おやすみモードがオフになっているか確認でき、エアドロップの問題が解消される可能性があるので試してみましょう。
容量が大きいファイルを複数転送しない
エアドロップでファイルを転送する際、特に容量が大きいファイルを複数同時に送信しようとすると、エアドロップが辞退になることがあります。これは、転送時のデータ量が多すぎるため、通信が不安定になったり、受信側のデバイスが処理しきれないことが原因です。
- ファイルを小分けにして転送
- ファイルサイズの確認
- 受信側の空き容量を確認
- Wi-Fiの接続状況を確認
以上のようなポイントに気を付けることで、エアードロップの辞退を防ぐことができます。特に大きなデータを扱う際には、少しずつ転送するように心がけましょう。
ネットワーク設定をリセット
エアドロップが辞退になる問題に直面している場合、ネットワーク設定をリセットすることが効果的な解決策となることがあります。ネットワーク設定をリセットすることで、「Wi-Fi」、「Bluetooth」、および「VPN設定」が初期状態に戻り、エアドロップの接続に関する問題が解消されることがあります。
■ネットワーク設定リセット方法
- iPhoneのホーム画面から「設定」アプリを開く
- 設定メニューの中から「一般」をタップ
- 「一般」のメニューから「リセット」をタップ
- リセットオプションの中から「ネットワーク設定をリセット」を選ぶ
- 必要に応じてデバイスのパスコードを入力し、リセットの確認を行う
- ネットワーク設定がリセットされるとiPhoneが再起動
- 再起動後、再度Wi-FiやBluetoothの設定を確認し、必要に応じて再設定する
この手順により、エアドロップの辞退になる原因が解消され、接続が正常に回復することが期待できます。
電波の干渉がないか確認する
エアドロップが辞退になる原因として、電波の干渉が邪魔をしている可能性があります。Wi-FiやBluetoothが他の電子機器からの電波干渉を受けると、エアドロップの接続が不安定になり、ファイル転送が正常に行われないことがあります。
- 他の無線機器を確認し、必要に応じてオフにする
- Wi-Fiルーターのチャネルを変更
- Bluetoothデバイスの距離を調整
- 場所を変えて試す
これらの対策を実行することで、エアドロップが辞退になる問題を解決しやすくなります。エアドロップの接続が不安定な場合は、まず電波干渉がないかを確認し、必要に応じて設定を調整することが重要です。
[iPhone]エアドロップで送信・受信する方法
ではiPhoneで送受信をする方法をご紹介します。
送信方法
送信するには
- 送信したいファイルの共有メニューを開く
- 相手のデバイス名を選択
- 「送信済み」ステータスに変わる
受信方法
iPhoneで受信するには
- コントロールセンターを開く
- 「エアドロップ」で「すべての人」か「連絡先のみ」をタップ
- 自分のデバイス名を相手に教える
- ファイルが送信されてきたら「受け入れる」をタップ
[Mac]エアドロップで送信・受信する方法
では、Macで送受信をする方法をご紹介します。
送信方法
Macで送信するには
- ファイルを右クリック
- 「エアドロップ」をクリックし、送信先を選択
- 相手のアイコンをクリック
受信方法
Macで受信するには
- Macの設定から「Bluetooth」をONにする
- 画面右上にメッセージが表示されるので「受け入れる」をクリック
- Finderか写真にファイルを保存する
エアドロップで送受信できるもの
ではご紹介します。
写真・動画
まずエアドロップの醍醐味である写真・動画です。
写真・動画の送受信は、エアドロップ一択になってきています。
ブラウザで閲覧しているページ
今までブラウザで閲覧しているページは、URLを共有するしか方法がありませんでした。
しかし、エアドロップを利用すれば、ブラウザで閲覧しているページをワンタップで送信することができます。
アプリ
エアドロップでは、AppStoreで提供されているアプリを送受信することが可能です。
気に入ったアプリや面白いアプリは、エアドロップで送受信するようにしましょう。
メモ
iPhoneに標準搭載されているメモアプリは、エアドロップで送受信することができます。
メモした内容を一気に共有することができるので、非常に便利です。
地図・スポット情報
現在いる場所などを共有することができます。
地図・スポット情報は旅行先などで共有すると非常に便利です。
エアドロップはモバイルデータ通信でも利用可能
エアドロップはWi-Fi環境下でしか使えないと誤解されがちですが、モバイルデータ通信でも利用可能です。
エアドロップは、「Wi-Fi」・「Bluetooth」の2つがあればどこでも共有することができます。インターネット環境を使うことはないので、モバイルデータ通信だけでも共有可能です。
エアドロップでの嫌がらせ対策
2020年に、エアドロップを使ってわいせつな画像が、第三者に送信されてくるという嫌がらせがありました。
見たくもない画像が、iPhoneを使っていると勝手に送信されてくるという被害が多発しました。
■エアドロップの嫌がらせ対策
- iPhoneの設定アプリを開く
- 「一般」→「エアドロップ」をタップ
- 「連絡先のみ」か「受信しない」に設定する
これで第三者から知らぬ画像を送信されてくることを防ぐことができます。
公共の場で「すべての人(10分間のみ)」に設定していると、第三者のエアドロップを受け入れてしまうことになります。
もしも、知らない人からのエアドロップの受信通知があったら、「辞退」を選択してください。
エアドロップで顔と名前がバレないようにニックネームへの変更がおすすめ
エアドロップを利用する際、デバイス名に本名や個人を特定できる情報が含まれていると、知らない人に顔と名前がバレるリスクがあります。このリスクを回避するために、デバイス名をニックネームに変更することをおすすめします。
■変更方法
- iPhoneの設定アプリを開く
- 「一般」→「情報」→「名前」をタップ
- ニックネームに変更する
この簡単な手順でデバイス名をニックネームに変更することで、エアドロップ利用時のプライバシーを確保し、安心してファイルの送受信が行えます。
まとめ
エアドロップが辞退になる原因には、さまざまな要素が関係していました。この記事で紹介した対策を実践することで、エアドロップが辞退になる問題を効果的に解決できます。
Wi-FiとBluetoothの確認や電波干渉のチェックなど、簡単に実行できる方法ばかりです。これらの対処法を活用して、エアドロップをより快適に利用できるよう日頃から注意するようにしてください。