一部ネット上ではぴえん絵文字が商標登録されたと言われています。
ぴえん絵文字の商標登録について解説していきます。
ぴえん絵文字が商標登録されるとどうなる?
まずぴえん絵文字が商標登録されるとどうなるのでしょうか。
結論ですが
- 商品又は商品の包装に標章を付する行為
- 役務の提供にあたりその提供を受ける者の利用に供する物に標章を付する行為
が禁止されるだけで、一般的なSNSの利用に制限がかかるわけではありません。
ぴえん絵文字が商標登録される?
ネット上で噂になっていたぴえん絵文字が商標登録されるのかどうかということですが、されない可能性の方が高いと見られています。
商標登録ができるかどうかの判断として、
- 自己の業務に係る商品役務について使用すること
- 自他識別力があること
- 不登録事由がないこと
の3つがありますが、3つ目の「不登録事由」にぴえん絵文字がひっかかると考えられますので商標登録はされないでしょう。
ぴえん絵文字の著作権は?
では今の所ぴえん絵文字の著作権はどこにあるのでしょうか。
ぴえん絵文字はフリー素材ではありませんが、SNSで多用されているので規約の範囲を超えているものだと思われます。
一種のキャラクターとしてぴえん絵文字がありますので、絵文字集合を設計しているベンダーに著作権がある状態となります。
ただベンダーが誰なのかもわかっていませんしそもそもSNSで多用されている現状をどうやって規制するのかもまだわかっていません。
ぴえん絵文字を正式に商業的に利用する場合はライセンス申請が必要になりますが、個人的に利用する場合は必要ありません。
- Noto Color Emoji(Google)
- Segoe UI Emoji(Microsoft)
- Twemoji (ツイッター)
- FxEmojis (Mozilla)
- OpenMoji (OpenMoji)
- JoyPixels (JoyPixels)
- emojidex (emojidex)
このようなオープンソースの絵文字メーカーであればぴえん絵文字のような絵文字を探し出していくらでも利用することはできます。
まとめ
今回はぴえん絵文字についてみていきました。
ぴえん絵文字は若年層を中心にブームとなっており、ぴえん絵文字をモチーフにしたホラーゲームも登場しているほど人気の絵文字です。
他にも絵文字はたくさんありますがぴえん絵文字の顔真似がしやすいことでTikTokで一気に拡散され、ぴえん絵文字が一般化した過去があります。
今や悲しい・嬉しいなどの感情表現に使われているぴえん絵文字ですが、厳密には「お願いします」という意味で使われるのが本来の形です。
ぴえん絵文字でお願いされるとついついやってしまいたくなる効果がありますが、日本ではぴえん絵文字の本当の意味が浸透するのは時間がかかりそうです。