インターネットを使用している時、拡張子にswfと書かれたファイルを見たことはないでしょうか。この記事ではswfファイルを再生する為のプレイヤーの紹介、ブラウザからswfを再生する方法、そもそもswfとは何なのかを順を追って説明します。
目次
swfを再生する方法!
swfファイルを再生する方法ですが、flashプレイヤーと呼ばれるものを使う方法とブラウザを使う方法の二種類があります。どちらの使い方も便利なので、見ていきましょう。
swfに対応したプレイヤーを利用する!おすすめプレイヤーを紹介!
まず最初に、swfを再生する事ができるプレイヤーをいくつかご紹介します。どのプレイヤーでswfを見れば良いか迷っている方は、使い方も含めて確認してみましょう。
D-Flash
D-Flashは、ブラウザを使わずに好きなswfファイルを再生できるフリーソフトのプレイヤーです。動作が軽く、難しい操作も要らず、インストール不要でダウンロードしてすぐに使えて、再生したいswfファイルをドラッグ&ドロップすればすぐに再生できます。
再生中は右クリックで早送りや巻き戻し、拡大縮小、画質の選択等ができますが、一時停止機能はないので気をつけてください。また、IEのキャッシュの中にあるswfファイルの再生、保存も可能になっており、再生中のファイルの容量の確認も出来ます。ネットで見つけたswfで保存しておきたいものがあれば、使ってみると便利かもしれません。
こちらの作者様(Styx氏)のホームページから「D-Flash ver1.11」というものをクリックしダウンロードした後、インストールなしで使えるようになります。
対応OSは「Windows 98, 2000, XP」となっており少々古いので、自分のPCで使えるか試してみましょう。
FLASH MANIA
FLASH MANIA(The Ganymede 氏製作)も、ブラウザを使わずに好きなswfファイルを再生することが出来る他、IEのキャッシュの中にあるswfファイルの再生、保存も出来るフリーソフトとなっています。
画面下の「O」をクリックし、再生したいswfファイルを選択すればswfの再生ができます。「m」ボタンから、フルスクリーンでの再生やキャプチャ、ブックマークも可能です。
D-Flashとの大きな違いは
- メニューが存在せずに画面下のボタンから操作を行うことが出来る
- 画面をキャプチャしてbmp形式として保存出来る
- ブックマークという、swfファイル中の特定の場面へのショートカットを作成する事が出来る
等でしょう。また、実行ファイルが「68KB」と非常にコンパクトなのも嬉しいですね。
こちらのサイト(Vector様)からダウンロードした後、インストールなしで使うことが出来ます。対応OSが「98/Me/2000/XP」とこちらも少し古いので、自分のPCで使えるかは実際に使って試してみてください。
動作にはVisual Basic 6.0ランタイムが必要になります。
FLVP
swfファイルと似たものにflvというものがありますが、swfと違う点は、アニメーション等の情報が入っておらず、よくswfファイルが用いられる「flashゲーム」とは違い、こちらは純粋な動画ファイルの形式となっています。ここではflvファイルを再生する為のプレイヤーをご紹介しておきます。
FLVP(ku_470 氏製作)は、ファイルのドラッグ&ドロップで「flvファイル」を再生する事が出来る他、再生、停止、一時停止、早送り、巻き戻し、フルスクリーン表示……等々、動画を見る際に必要な機能が一通り揃っています。
プレイリスト機能もあるので、flvの再生をしたくて困っているという方はこちらの「FLVP」を試してみてもいいかもしれません。
こちらの作者様のホームページからダウンロードした後、インストールなしで使うことが出来ます。対応OSは「Windows 95/98/ME/2000/NT/XP」なので、こちらも自分のPCで使えるかは実際に使って試してみてください。
v2.02とv2.02.10_betaの2つがダウンロード出来ますが、PCの操作に自信が無ければ、安定版のv2.02のダウンロードをオススメします。
Adobe flash player
フラッシュを開発した「アドビ株式会社」の作ったプレイヤーです。インストール不要で、ドラッグ&ドロップ、もしくはメニューの「ファイル」→「開く」から好きなものを再生する事ができます。
こちらのサイトから「Download the Flash Player projector」というものをクリックすればダウンロードが始まります。ダウンロードが終わったら、「flashplayer_32_sa.exe」をダブルクリックすれば起動します。
特筆する機能はありませんが、公式プレイヤーという安心感が欲しい方にはオススメです。
Alternative Flash Player Auto-Updater
上記でご紹介した「Adobe Flash Player」ですが、アップデートが必要になる場合があります。「アップデートって面倒くさい……」という方は、こちらの「Alternative Flash Player Auto-Updater」を試してみてはどうでしょうか。
「Alternative Flash Player Auto-Updater」は面倒なアップデートを自動で行ってくれるソフトです。使用には.NET Framework 3.5 以上が必要なので、ご注意ください。
サイトから Internet Explorer 11で簡単に再生できる
ここまでプレイヤーを用いたswfファイルの再生方法をご紹介してきました。
ここからは新しくプレイヤーをダウンロードせず、サイトからブラウザを利用してswfファイルを再生する方法を「Internet Explorer 11」を使ってご紹介していきます。
Internet Explorer 11でswfを再生する方法
現在FirefoxやGoogle Chrome等、通常設定ではswfファイルの再生が出来ないブラウザが多くなっています。
お手軽にswfファイルをブラウザで再生するには、Windows10に最初から入っている「Internet Explorer 11」の使用がオススメです。
「Internet Explorer 11」でswfを再生するには、再生したいswfファイルを「右クリック」し、「プログラムから開く」をクリックしてください。その後、「Internet Explorer11」を選択すればswfファイルの再生が出来ます。
Internet Explorer 11のブラウザで再生できない場合は?
「手順通りにやったのにInternet Explorer 11でswfファイルの再生が出来なかった!」という方は、もしかしたら「Flashプレイヤー」が有効になっていないかもしれません。
ここでは「Flashプレイヤー」を有効にする方法を解説していきますので、実際に確認してみましょう。
- 「Internet Explorer 11」のブラウザの画面右上の「歯車」のアイコンをクリックし、「アドオンの管理」をクリックしてください。
- 「アドオンの管理」が開かれるので、その中に「Shockwave Flash Object」(Flashプレイヤーの別名です)という名前の横に、「有効」と表示されているか確認してください。(もし見つからなかった場合は、左下の表示を「すべてのアドオン」に変更してみてください。
- 「Shockwave Flash Object」が見つからなかった場合は、「Internet Explorer 11」のブラウザの画面右上の「歯車」のアイコンをクリックし、「セーフティ」を選択してください。
その中に「ActiveX フィルター」というものがあるのでそれをクリックし、「Internet Explorer 11」を再起動して、もう一度上記の手順で「Shockwave Flash Object」があるか確認しましょう。
そもそもswfファイルとは?
ここまでswfファイルを再生する方法を、プレイヤーを用いた方法とブラウザを用いた方法で説明してきました。
では、そもそも「swfファイル」とは何なのか。それについてここからは説明していきます。
swfはフラッシュと呼ばれている技術で作られている!
swf(Shockwave Flash)ファイルは、アドビ株式会社の作った「フラッシュ」と呼ばれる技術で作られたファイル形式で、様々な情報(文字や画像や音声や動画やアニメーション等)が詰まったファイルです。
拡張子は「.swf」となり一般的にはインターネット上で動く動画を作る他、「flashゲーム」と呼ばれるネット上で遊ぶことの出来るゲームを作るのに用いられてきました。
2020年にフラッシュは終了!
今まで盛んに使われてきた「swfファイル」ですが、セキュリティ上の問題や「HTML5」と呼ばれる新しい技術が使われるようになった事などの理由から、2020年に「アドビ株式会社」はサポートを完全終了しました。
終了した後swfファイルの再生が今まで通り出来るかどうかですが、新たな「flashプレイヤー」の開発が行われていませんから、現在ではswfファイルの再生は事実上不可能となっています。
以下には、swfファイルを見れるようにする方法はあるのか、そのやり方を簡潔に説明します。
swfをmp4に変換することは可能?
再生が出来なくなってしまったswfファイルですが、mp4等の動画ファイルとして変換しておけば、swfファイルを直に見れなくなったとしても変換した動画ファイルから見ることが出来ます。
変換ソフトで変換できる!
swfファイルを変換するには、変換ソフトを使いましょう。変換ソフトには様々なものがあり、ネット上で変換することの出来るサイトも存在します。
ここではそれらについての情報は割愛させていただきますが、保存しておきたいswfファイルがあれば、是非探して試してみてください。
再生したswfを録画ソフトで録画した方がいい?
swfファイルを変換ソフトを用いてmp4に変換すると、音声だけが流れて映像が止まったまま、となる可能性があります。折角変換して保存したのに、映像が止まって見れないというのは悲しいですよね。
この問題を解決する方法としては、PCの画面を録画出来る「録画ソフト」を用いてswfファイルを再生しながら録画するのがオススメです。
まとめ
ここまでswfファイルを再生する方法、swfファイルとは何なのかを説明してきました。
swfファイルは2020年中には見れなくなった、今となっては古い技術ですが、かつては「FLASHゲーム」や「FLASHアニメ」等で目にする機会があった方も少なくないのではないでしょうか。
思い出のフラッシュコンテンツをいち早く動画に変換して保管できた方は、これからも思い出にとしてご覧になるのかもしれません。