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08008087000は年金保険料の督促電話!正しく無視が一番

0203年2月3日

突然かかってきた「08008087000」の番号からの電話に、何の電話か不安になりますよね。

でも実は、正しく対処をすれば無視しても問題のない電話なんです。

そこでどんな電話か、なぜかかってくるのか、どうしたら良いのかを見ていきましょう。

【08008087000】からの着信はどこから?

08008087000から突然着信があって、出ていいものなのか悩んだことはありませんか?実は08008087000からの着信は、国民年金保険料の支払いに関係した『バックスグループ』からの電話だということです。

勧誘や詐欺などの迷惑電話ではなく、国民健康保険料の催促の電話になります。どのような内容の電話なのか順番に見ていきましょう。

【08008087000】は国民年金に関する連絡の電話

国民年金の保険料の支払いに滞納があった場合、日本年金機構は民間企業へ、保険料支払いを推奨するために働きかけを行います。

「08008087000」は、この民間企業のコールセンターの番号です。

つまり保険料の滞納や未納について、きちんと支払いをしてもらうために電話がかけられているということですね。

自分の電話番号などの個人情報がどこから流れたのか、不安になる必要はありません。

【0800】で始まる電話はフリーダイヤル

番号自体をみて「知らない携帯からかかってきた!」と、不安を感じた方もいることでしょう。

「080」で始まる番号は、携帯番号というイメージをお持ちではないでしょうか。 「0120」はフリーダイヤルであることは有名ですが、「0800」がフリーダイヤルであることはあまり知られていません。

「080」と「0800」の見分け方は、その電話番号の4桁目です。 4桁目が0であれば、フリーダイヤルの番号と考えましょう。

【08008087000】は日本年金機構の委託業者がかけている

日本年金機構から委託された民間企業の中で、「08008087000」という電話番号を使っているのは、バックスグループという企業です。

現在、日本年金機構が業務を民間委託しているのは2社で、バックスグループとアイヴィジット・東洋紙業共同企業体です。

この2社は、地域によって担当が異なります。 中部地方よりも南や関東地方の一部では、バックスグループが担当です。

【08008087000】は未納の保険料の督促連絡なのでしつこい

「08008087000」がしつこく電話をかけてくることは、よく知られています。

でも留守番電話に何も要件を残してくれないので、怖くて出たくないという人は少なくないでしょう。

その上で、何度も「08008087000」から、繰り返し電話がかかってきて、余計に怖く感じていないでしょうか。

もし出ることができなかった場合は、年金についての個人情報を誤って別の人に渡すことがないように、留守電への吹き込みは行われません。

そのため着信履歴だけが残って胡散臭いと感じるかもしれませんが、個人情報を守るために仕方がなく留守電に要件が残せなかったのだと考えておきましょう。

【08008087000】からの電話にはどう対処する?

「08008087000」が、どんな電話で何の電話かわかりましたね。

それでは実際に、「08008087000」でかかってきたら、どうしたらよいのかをご紹介します。

【08008087000】からの電話は無視してOK

何度もかかってきていても、「08008087000」だからといってその電話自体に慌てる必要はありません。

ただしできるだけ近いうちに、年金事務所にいきましょう。

保険料が未払いであるという認識がバックスグループにあるから、電話がかかってきています。

それなら保険料を支払うために、年金事務所に直接いくことをおすすめします。

【08008087000】へは折り返した方が良いの?

「08008087000」が年金の保険料の未払いについての督促の電話であることはお伝えしましたが、かけてきているのは民間企業です。

折り返しても細かい対応は難しく、最終的には年金事務所に行くことを勧められます。

それなら折り返さず、最初から年金事務所に行く方が二度手間にならず良いでしょう。

もちろん、フリーダイヤルですので出ても、折り返しても電話代はかかりません。

なので、どうしても無視するのが怖い方は折り返しても構いませんが、必須ではないと思っておきましょう。

【08008087000】がかかってきたら人がくるってほんと?

無視していたら突然訪問されたといった声を聞いたことがあれば、不安でしょう。

けれど、あなたがきちんと年金事務所に連絡し、必要な対応を終わらせているのなら、堂々としておきましょう

。対応済みである情報がただ伝わっておらず、古い情報で訪問してきているだけです。

もしまだであっても、それはただの督促の訪問でしかありません。対応しておくことを伝えて、お帰りいただきましょう。

なお注意として、委託事業者の訪問員が現金を預かることはありません。

なのでもし支払いをその場で請求されたなら、対応を打ち切っても問題はないので、安心してくださいね。

【08008087000】から電話があるのはなぜ?

そもそも、なぜ「08008087000」から電話が、個人宛てに直接かかってくるのでしょうか。

2つのポイントをおさえれば、その疑問は解決できます。

どうして、「08008087000」の電話で督促されるのかをおさえておきましょう。

国民年金には、学生やフリーター、無職でも加入する

そもそも日本の公的年金制度の一つである国民年金は、対象となる国民全員の強制加入が国民年金法という法律で決まっています。

その対象とは、日本に住んでいる日本人全員が20歳から60歳になるまでの40年間の期間のことを指します。

つまり20歳になれば、働いていてもいなくても対象というわけです。

加入した覚えがなくても、日本に住む限り、強制加入させられるのが国民年金であるということは覚えておきましょう。

国民年金の保険料滞納の情報にタイムラグがある

そんな強制的に保険料の支払いを求められる国民年金ですが、滞納を放置せずにきちんと支払ったとしても、電話はかかってくることがあります。

それは「08008087000」からかかってくる電話は、日本年金機構から提供した情報を元に、バックスグループがかけているからです。

いつの情報を提供しているかは明確ではありませんが、この提供するタイミングの情報の内容によっては、実際は滞納していないのに、滞納している扱いになっていることがあります。

【08008087000】からの電話で注意すること

このように自分に思い当たる保険料の滞納が無くても、「08008087000」からの着信はありえます。

とはいえ、身に覚えがないからといって何もしないと、デメリットが発生するかもしれません。

そのデメリットとはどんなものかと、「08008087000」からの電話に、正しく対処するために注意するべきことをお伝えします。

国民年金の保険料未納付だとこんなデメリットが!

実は、保険料を支払わないこと自体が、国民年金法で違法と定められています。

この違法行為である保険料未納付で発生するデメリットは、将来の年金が減ることだけではないんです。

銀行口座などの差し押さえも

まずは差し押さえが発生するケースもあることが、支払期間の最大のデメリットでしょう。

滞納に対しての督促を、繰り返し無視しつづけると、ある日突然、銀行口座や給与が差し押さえられるかもしれません。

「老齢年金」だけではなく「障害年金」ももらえなくなる

国民年金は老後に定期的にお金をもらえるイメージが強いと思いますが、それだけの仕組みではありません。

実は国民年金では「障害基礎年金」という、障害で生活に影響がでると認められた現役世代にも、年金が支払われる仕組みがあります。

ただし障害の原因となったケガなどの初診日の月の前々月までの1年間に未納期間があると、その資格も失効してしまうことは覚えておきましょう。

遺族が「遺族年金」をもらえなくなる

自分が亡くなった時に、遺された家族へ年金を支払ってもらえる「遺族基礎年金」という仕組みも忘れてはいけません。

こちらも直近の1年間に未納期間があると、もらうことができないんです。

まだ生まれてきていない胎児も、出生以降に対象となる手厚い制度ですので、いざというときの心強い味方になるでしょう。

そもそも自分が保険料を払わないといけないか確認!

支払いを放置するデメリットはわかったけれど、支払わなくて良いものは支払いたくないのが当然です。

それでは自分が本当に支払わなくてよいのかを、どうやって確認すれば良いのかをご紹介します。

ねんきん定期便をチェック

まずは、ねんきん定期便の内容を確認しましょう。

ねんきん定期便は誕生月に郵送されますが、実は現在の自分の年齢により送られてくる内容が変わります。

35歳、45歳、そして59歳の節目の歳では封書で、それ以外の歳にははがきが手元に届いているので、探してみましょう。

節目の歳は、それまでの保険料支払いの全期間について、それ以外は直近1年についての支払い状況が載っています。

ここで「未納」となっている月や支払期間を確認し、意図しない未納があるのであれば年金事務所に相談に行きましょう。

【払わなくてよいケース①】もう払ってる

ねんきん定期便に未納期間がないのであれば、もう支払いを終えていたり、必要な手続きが完了していたりするはずです。

それでも、「08008087000」からの電話がくる場合、バックスグループの手持ちの情報が古いと考えられます。

なので、「08008087000」の着信は無視してしまっても良いでしょう。

ただし、ねんきん定期便の見方がよくわからないなどといった不安があるなら、年金事務所にねんきん定期便を持ち込んで相談するとより安心です。

【払わなくてよいケース②】会社員

勤めている先の会社が厚生年金を支払っているのであれば、会社が国民年金の保険料も支払ってくれているので、会社員本人が保険料を支払う必要はありません。

これを第2号被保険者といいます。

ただし、本来であれば「08008087000」からの電話もこないのですが、会社員であっても通知がくるケースも知っておきましょう。

それは転職をおこない、月の末日に会社員でないタイミングがあった場合です。

国民年金の保険料は、月末に会社が支払います。

ですが、月末にどこの会社員でもなければ当然保険料の支払いは、本人がする必要があります。

今は会社員だからといっても、転職歴のある人は気を付けてくださいね。

【払わなくてよいケース③】扶養されている主婦・主夫

夫や妻が会社員として働いており、扶養されている主婦・主夫も、本人が保険料を支払う必要はありません。

これは第3号被保険者といいます。

ただし夫や妻の勤めている先の会社に、扶養されていることを届け出ていないと、第3号被保険者と認められませんので、届けもれに注意してください。

またパートやアルバイトで一定額を稼いでいる場合は、保険料を支払う必要が発生しますので、収入額を確認しておくことも大切でしょう。

免除や納付猶予の仕組みを知っておこう

「08008087000」で電話をかけてくるバックスグループでは、保険料の支払いの免除や納付猶予の対象である人に、正しく届け出をだすことを勧めることがあります。

この届出は出せる対象であるなら、出しておいたほうがよいでしょう。

なぜなら免除された期間も、受給資格期間には数えられるからです。それに免除や納付猶予の期間であっても、「障害年金」「遺族年金」は受け取る資格が発生します。

こちらの制度のいずれかの対象に当てはまれば、免除や納付猶予の手続きを忘れずに行いましょう。

そうすれば、しつこい督促電話の悩みから解放された上、支払いができていないことによるデメリットもなくなりますよ。

保険料免除制度

前の年の収入が一定額以下であったり、失業してしまったりといった場合は保険料の支払いができないこともあるでしょう。

そんなときこちらの制度を使う申請書を提出し、承認されれば保険料の納付の免除を受けることができます。

なお免除額は収入額によって全額免除や4分の1免除が変わるといった、段階的なものです。

どれももちろん全額納付したときよりも、年金額は減ってしまいます。

でも全額免除であっても、2分の1の年金額の支給です。

まったく申請もせずに滞納してしまうよりも、格段に良い条件で年金を受け取ることができるでしょう。

保険料納付猶予制度

年金額が減るのは嫌だけど、今は支払えないという状況であれば、納付猶予制度を使うことも検討してみましょう。

前の年の収入が一定額以下である場合に申請が承認されると、保険料の支払いを待ってもらうことができます。

こちらの制度を使っておけば10年以内であれば、追納することが可能です。

学生納付特例制度

こちらも収入が一定以下である上で、国民年金の対象である20歳であっても、大学や短期大学、高等専門学校などといった各種学校に通っている場合に受けられる納付猶予制度です。

在学中であっても、国民年金法では保険料の支払いを行わないといけない対象です。

でも、申請をすることで猶予期間にすることができます。

申請には学生証のコピーが必要ですので、該当する場合は、必要書類をきちんと準備しましょう。

その他の特例免除も活用を

他にも特例として免除が認められるものがあります。

配偶者からの暴力(DV)により配偶者と住所が異なる場合、配偶者の収入に関わらず、本人の前年所得によって判断されます。

また、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した場合も、臨時特例手続きを行うことで免除が認められるかもしれません。

このように様々な特例の免除もありますので、保険料の支払いが難しい場合は、お近くの年金事務所に問い合わせをすることをおすすめします。

自分の経済環境に照らし合わせた免除や納付猶予が受けられないか、検討してみましょう。

まとめ

着信履歴に残った「08008087000」の電話への正しい対応の方法は、きちんと滞納分への申請や支払いを行い、それでもかかってくる時は無視することです。

何度も入る着信履歴に、必要以上に焦ることはありません。

間違った知識でデメリットを被らないように、国民年金の仕組みを知って、自分に合った保険料の支払い方を選びましょう。