ChatGPTにはChatGPT Plusという有料プランがあります。
有料プランは、無料プランに比べて高機能な仕組みを使用できます。
この記事では、ChatGPT Plusの申し込み・解約方法や無料プランとの違い、メリットなどを紹介します。
目次
ChatGPT Plus(有料プラン)の申し込み・解約方法
まずは、ChatGPT Plus(有料プラン)の申し込み手順と解約の手順をチェックしておきましょう。
申し込み手順
- ChatGPTの公式サイトにアクセスする
- メニュー>「Upgrade to Plus」>「Upgrade plan」を選択
- 個人情報とクレジットカード情報を入力する
- Term of use(利用規約)の確認をする
- ChatGPTのトップ画面「ChatGPT Plus」と表示されていれば完了
※ChatGPT Plus(有料プラン)は、13歳未満は利用不可、18歳未満は保護者の同意が必要です
解約手順
- 画面左側にあるメニューの「My Plan」を選択
- 「Manage my subscription」を選択
- 「プランをキャンセル」を選択すれば解約完了
ChatGPT Plus(有料プラン)とChatGPT(無料プラン)の違いは?
では、ChatGPT Plus(有料プラン)とChatGPT(無料プラン)の違いを見ていきましょう。
ChatGPT Plus(有料プラン) | ChatGPT(無料プラン) | |
---|---|---|
月額料金 | 20ドル(アプリからは3,000円) | 無料 |
搭載言語モデル | ChatGPT-4 | ChatGPT-3.5 |
扱える情報 | 2022年1月まで | 2021年9月まで |
パラメータ数 | 5,000億〜1兆程度(推定) | 3550億個 |
Advanced Data Analysis | 可 | 可 |
Custom Instructions | 可 | 可 |
アクセス制限 | なし | 混雑時に可能性あり |
- 料金
- 対応言語
- 接続の良さ
- 回答の精度
- 安全性
- 質問できる回数
- 回答までの速度
- 質問できる文字数の上限
これらのChatGPTの有料プランと無料プランの違いを具体的に紹介します。
月額料金
ChatGPT Plusでは、月額料金が発生します。
ブラウザから申し込んだ場合は、20ドル/月(為替により変動)、App StoreやGoogle Playを通して申し込むと、3,000円/月(固定)の料金が発生します。
対応可能な言語
ChatGPTの有料プランと無料プランでは、質問できる対応可能な言語には違いはありません。
無料プランでも有料プランでも、日本語には対応しており、どちらも問題なく使用できます。
- 英語
- 日本語
- スペイン語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- ポルトガル語
- オランダ語
- ロシア語
- 中国語
など、50ヶ国語以上に対応していると言われています。
ただ、サイトの表記は英語なので、最低限の英語は理解しておいた方が安心して使えます。
英語がわからない方は、翻訳サイトなどを活用してChatGPTを使ってみてください。
つながりやすさ
ChatGPTの有料プランと無料プランでは、つながりやすさに違いがあります。
全政界のユーザーが集中してChatGPTにアクセスした場合、有料プラン契約者は優先的につながります。
イメージとしては、年末年始にLINEにつながりにくかったり、ゲームアプリにログインできなかったりという感じです。
ただ、ChatGPTの有料プランを契約していれば、混雑時であっても優先的につながるので、急ぎで使いたいときにも安心して使うことができます。
ただ、世界的なニュースなどで取り上げられた直後だと、世界中からアクセスが集まるので、有料プランでもつながりにくいこともあるので覚えておきましょう。
回答の精度
ChatGPTの有料プランと無料プランでは、回答の精度も違います。
そもそも解答をするための搭載言語モデルが違い、有料プランではGPT-4、無料プランではGPT3.5です。
GPT-4とGPT-3.5では何が違うのかというと、パラメータ数に違いがあります。
搭載言語モデル | GPT-4 | GPT-3.5 |
---|---|---|
パラメータ数 | 5,000億~100兆個 | 1,750億個 |
パラメータの数が多ければ優秀というわけではありませんが、増えることで知識の増加や表現方法が豊かになると言われています。
回答の安全性
ChatGPTの有料プランと無料プランでは、回答の安全性にも違いがあります。
有料プランと無料プランに同じ質問をした時に、無料プランだと安全ではない回答をすることがあります。
中には、人を傷付けてしまうような回答や、性的・暴力的な回答、個人情報に関する回答や犯罪を助長してしまうような回答なども無料プランで含まれてしまいます。
有料プランにしたから安全というわけではありませんが、現状では無料プランは安全性の低い回答が返ってくる危険性があることを理解しておきましょう。
利用できる回数
ChatGPTの有料プランと無料プランでは、質問できる回数にも違いがあります。
プラン | 回数 |
---|---|
無料プラン | 4,000回/日 |
有料プラン | 50回/3時間 |
実際の回数にすると、無料プランは1日に4,000回質問できるので、ほぼ無制限で使えると言っても過言ではありません。
GPT-4を使う有料プランは3時間で50回という制限が設けられているので、無駄に質問してしまうとすぐに上限に達してしまうので注意しましょう。
回答までの速度
ChatGPTの有料プランと無料プランでは、回答までの速度にも違いがあります。
当然有料プランの方が早いと思われがちですが、計測してみると、無料プランの方が早いことがあります。
あくまで予測でしかありませんが、膨大なデータ量から回答をする有料プランの方が若干時間がかかる可能性があるので「早くなるなら」と思って契約を検討している方は少し待った方がいいかもしれません。
質問/生成できる文字数
質問/生成できる文字数も有料プランと無料プランでは違いがあります。
プラン | 質問/生成できるトークン数 | 1文字を3トークンとした場合の文字数 |
---|---|---|
無料プラン (GPT-3.5) | 4,096~1万6,384トークン | 約1,365~5,461文字 |
有料プラン (GPT-4) | 8,192~3万2,768トークン | 約2,730~1万922文字 |
ChatGPTでは、文字数ではなくトークンの数で上限が設定されています。
トークン数にしても、文字数にしても、大体無料プランの倍生成できるので、より多くの情報や具体性の高い解答を得られる期待をできます。
ChatGPT Plus(有料プラン)のメリット
ChaGPT Plus(有料プラン)は、GPT-4を使える・文字数が増える・精度が高まるなどのメリットもありますが、無料プランでは使えない機能も使えます。
- プラグインを導入してカスタマイズできる
- 新機能や改善された機能を優先的に使える
無料プランにはないプラグインの導入
ChatGPTの有料プランのみプラグインを導入して自分がより使いやすいようにカスタマイズできます。
- WebPilot:2021年以降の情報も取得できるプラグイン
- Pluginpedia:プラグインを探すサポートをしてくれるプラグイン
- Scraper:Webページから必要な情報を抽出してくれるプラグイン
- Visla:テキストから動画を作成してくれうプラグイン
- Video Insights:YouTubeの動画から情報収集してくれるプラグイン
など、自分が必要だと思った機能をそのままChatGPTでも使うことができます。
他にも、SEOに特化したものや、旅行の予約サイトとの連携、食べログと連携すれば飲食店の検索もできます。
面白そうなプラグインを探してみるだけでも楽しめます。
※こちらのページでもChatGPT Plus(有料プラン)に導入できるプラグインを紹介しています。
新機能や改善された機能を優先で使える
ChatGPT Plus(有料プラン)では、新機能や改善された機能を無料プランよりも優先的に使うことができます。
現状だと、プラグインやブラウジング機能を使えるのは有料プランのみです。
新しいテクノロジーが好きな方は、それだけでもChatGPTの有料プランに申し込む価値があります。
こんな人におすすめ!ChatGPT Plus(有料プラン)
実際にChatGPT Plus(有料プラン)はコストがかかるのですべての人におすすめというわけではありません。
- 無料プランの機能では物足りない人
- カスタマイズしたい人
- ビジネスで使いたい人
上記に当てはまったり、とにかく最新のテクノロジーが好きで触れてみたいなら登録してみてください。
無料プランの機能に物足りなさを感じている人
ChatGPT Plusは、ここまで紹介してきたように無料プランよりも確実に高性能な機能を使えます。
つながりやすく、安全で正確性の高い回答を得られ、より多くの文字の質問にも答えてもらえます。
もちろん、GPT-4だけでなくGPT3.5も一緒に使えます。
無料プランで機能に物足りなさを感じたら有料プランの検討をしてみてください。
カスタマイズしてより便利に使いたい人
現状では、プラグインを導入してChatGPTをカスタマイズできるのは有料プランのみです。
手間や時間を掛ければ自分で調べられることではありますが、そこをChatGPTに代わってもらえることで自分の時間を作れます。
自分の使いやすいようにカスタマイズしたいと考える方は、有料プランがおすすめです。
ビジネスに導入したい人
ChatGPTはすでにビジネスに導入しているユーザーも多くいます。
ビジネスで使うには、より正確性の高い情報が必要です。
有料プランだからと言って確実な情報ではありませんが、より多くの情報から回答を導き出してくれるので、ビジネス導入するなら有料プランがおすすめです。
ChatGPT Plus(有料プラン)で注意したいポイント
ここまでは、ChatGPT Plusの良い点を中心に紹介していきました。
魅力的な機能が多いですが、まだまだ完成されたテクノロジーとは言えません。
- ランニングコスト
- 正しい回答が得られない可能性
- 著作権侵害の危険性
- テキスト以外は生成できない
これらのことは現状のChatGPT Plusではできないので理解して利用しましょう。
ランニングコストがかかる
2023年12月時点では、ChatGPT Plusは日本円にして3,000円程度コストがかかります。
使ってみて使用頻度が高くないと感じたら、見切りをつけて解約してしまいましょう。
ちなみに、他のWebサービスと同じように先払いなので途中で解約した場合でも返金対応してもらえないので覚えておきましょう。
有料でも回答が正しいとは限らない
ChatGPT Plusは月に3,000円かかりますが、必ずしも回答が正しいとは限りません。
無料に比べると当然精度は高まりますが、誤った回答が来てしまうリスクがあることは理解して使う必要があります。
正しい情報かどうかのチェックは自身で行う必要があります。
知らない間に著作権侵害している可能性
ChatGPTは、膨大なデータを元に回答します。
ただ、そのデータの中には著作権で保護された内容を含む場合があり、チェックは人力で行う必要があるので覚えておきましょう。
チェックをせずにビジネス的に使ってしまうと著作権法違反になります。
万が一訴訟大国の企業が相手だったら、「知らなかった」では済まされないので必ずチェックは怠らないようにしましょう。
テキスト以外の生成はできない
ChatGPTはテキストの生成に特化した生成AIです。
それが有料プランになったからと言って動画や画像、音声の生成ができるわけではありません。
今後新機能が実装されることで、テキスト以外も生成できるようになる可能性は十分に考えられます。
もし、テキスト以外のコンテンツをAIで生成したいと考えているなら、他の生成AIを探すことをおすすめします。
まとめ
ChatGPTの有料プランの申し込み・解約方法や、無料プランとの違い、メリットなどを紹介してきました。
ChatGPT Plusは2023年2月にリリースされてまだ1年も経過していません。
ビジネスにも活用できるので、質が悪いとは言いませんが、あくまでも発展途上のテクノロジーです。
まずは無料プランから使ってみて、もっと使ってみたいと思ったら有料プランの契約も検討してみてください。