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Antimalware Service ExecutableのCPU占有率が高いときの対処法!

Windowsセキュリティを使用している場合、AntimalwareServiceExecutableがCPU使用率100%などPCが重いことがあります。本記事では、AntimalwareServiceExecutableが重い時の対処法を説明します。

『Antimalware Service Executable』とは

まず、『Antimalware Service Executable』とは何者なのかを説明します。

Microsoftが提供するアンチウイルスソフト

『Antimalware Service Executable』とは、Windowsで提供されているセキュリティ機能のMicrosoft Defenderに組み込まれているウイルス対策ソフトです。

『Antimalware Service Executable』は、バックグラウンドで自動的に動作し、ダウンロードしたファイルやアプリなどを定期的にスキャンし、ウイルスに感染していないかをチェックしてくれます。

Microsoft Defenderのデフォルトの設定では、Windowsが起動すれば、合わせて自動的にバックグラウンドで起動します。もちろん、設定で、起動しないようにすることも可能です。

セキュリティソフトを別途インストールするなどのセキュリティ対策を行っていない場合は、『Antimalware Service Executable』によるウイルススキャンは、PCを保護するための大事な機能です。動作するように設定しておくことがおすすめです。

『Antimalware Service Executable』が重くなる原因

『Antimalware Service Executable』は説明したように、バックグラウンドで常時動作しており、ウイルスに感染していないかを継続的にチェックしています。

そのため、PCが非常に重いと感じる場合があります。以下では、『Antimalware Service Executable』が重いと感じる原因や要因を説明します。

バックグラウンドで常に動いているためメモリ使用率が高い

『Antimalware Service Executable』がファイルやメモリのスキャンを始めると、CPUやメモリを大量に消費する場合があります。例えば、Windowsのタスクマネージャで、『Antimalware Service Executable』の稼働状況をチェックしてみると、CPU使用率やディスクアクセスが100%に近いことがあります。

こうなると、それまで快適に操作できていたPCが重いと感じ、使用しているアプリなども遅くなります。メモリが少ないPCや旧型のPCの場合には、ほとんど動かないような状況になることもあり得ます。

スキャンが完了すれば、メモリやディスクは解放されて、元の状態に戻りますが、それまでは、重い状態でも我慢ということになります。

自身をスキャンし続ける不具合

『Antimalware Service Executable』に不具合があり、これが原因でウイルススキャンが終わらず、PCが重い状態が継続してしまうという報告もあります。

プロセス『Antimalware Service Executable』の実態は、MsMpEng.exeというプログラムです。この自分自身であるMsMpEng.exeというプログラムをウイルスと誤認して、延々とスキャンを継続する不具合が報告されています。この間は、CPUやメモリを占有してしますのです。

『Antimalware Service Executable』が重いときの対処法

以下に、『Antimalware Service Executable』が重いときの対処法を説明します。『Antimalware Service Executable』が重いときの対処法には、いくつかの方法があるので、順に説明します。

【対処法】①Windows Defenderの除外リストに追加

Windows Defenderの除外リストに『Antimalware Service Executable』を重くしている原因のファイル名であるMsMpEng.exeを追加することで、負荷を減らすことが可能です。

Windows Defenderの除外リストに『Antimalware Service Executable』を追加する手順は以下のとおりです。

まず、MsMpEng.exeのファイルの場所を検索します。手順は以下のとおりです。

Windowsメニューからタスクマネージャを選択→プロセスタブを開く→『Antimalware Service Executable』を右クリック→ファイルの場所を開くを選択→ファイルのフルパス名をコピー

Windows Defenderの除外リストに登録する手順は以下のとおりです。

「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「開く」→「ウイルスと脅威の防止」→「設定の管理」→「除外」→「除外の追加または削除」→削除リストへの追加。

【対処法】②Windows Defenderのタスクスケジューラを変更

Windows Defenderのタスクスケジューラの設定を変更して、『Antimalware Service Executable』の処理の優先度を下げることで、他の作業を行っている間は、動かないようにする方法です。

こうすることで、PC使用時は『Antimalware Service Executable』がCPUやメモリを使用しないようにするのです。この場合は、例えば、寝ている間などにスキャンするといい多ことになります。

手順は以下のとおりです。

スタートをクリック→「ここに入力して検索」で「taskschd.msc」と入力してタスクスケジューラを検索して起動→タスクスケジューラライブラリを展開→Microsoft選択→Windows選択→Windows Defender選択→右ペインのWindows Defender Scheduled Scanをダブルクリック→全般タブを選択→「最上位の特権で実行する」をオフ

【対処法】③リアルタイム保護を一時的に無効化

Windows Defenderのリアルタイム保護を一時的に無効にすることで、『Antimalware Service Executable』を一時的に動かないようにすることができます。

『Antimalware Service Executable』がCPUやメモリを大量に使用して負荷が高すぎる場合は、この処置をしてみるとよいでしょう。手順は以下のとおりです。

「Windowsスタート」選択→「設定」選択→「更新とセキュリティ」選択→「Windowsセキュリティ」選択→「Windowsセキュリティを開く」選択→「ウイルスと脅威の防止」選択→「設定の管理」選択→「リアルタイム保護」をオフ

なお、本設定は一時的なものなので、PCを再起動すると、リアルタイム保護は有効化されます。

【対処法】④Windows Defenderを無効化

『Antimalware Service Executable』は、Windows Defenderの一環として動作するものなので、一切動かしたくないという場合は、Windows Defenderを無効化するという方法があります。

しかし、この方法は、ほかのセキュリティソフトをインストールしているなどセキュリティ対策をきちんととることが前提です。こうした対策なしでWindows Defenderを無効化することは危険なので、止めましょう。

Windows Defenderを、Windowsの設定によって無効化する手順は以下のとおりです。

「Windowsスタート」選択→「設定」選択→「更新とセキュリティ」選択→「Windowsセキュリティ」選択→「Windowsセキュリティを開く」選択→「ウイルスと脅威の防止」選択→「設定の管理」選択

この画面で、以下の設定可能な項目をすべてオフに設定します。

  • 「リアルタイム保護」
  • 「クラウド提供の保護」
  • 「サンプルの自動送信」
  • 「改ざん防止」

『Antimalware Service Executable』は無効化・停止できる?

『Antimalware Service Executable』は、そもそも、無効化したり停止したりできるのでしょうか。また、問題はないのでしょうか。

以下では、『Antimalware Service Executable』の無効化・停止の可否や課題について説明します。

無効化は可能

結論から言うと、上記で説明したように、『Antimalware Service Executable』を無効化することは可能です。CPU使用率やディスク使用率が高くなって、PCが重くてほかのアプリなどの操作に支障をきたすようであれば、無効化するのも対処法のひとつです。

しかし、いきなり『Antimalware Service Executable』を無効化して、そのまま、PCを使い続けるというのは非常に危険な使い方です。以下で、理由を説明します。

ウイルスに感染するリスクが高まる

しかしその分ウイルスに感染するリスクが高まることを重視しましょう。

『Antimalware Service Executable』は説明したように、Microsoft社が提供するWindowsセキュリティの機能として動作するアンチウイルスソフトです。当初のWindows Defenderでは、限定された機能しか有していなかったのですが、Windows10以降は、機能や性能も向上しています。

したがって、『Antimalware Service Executable』を無効化するということは、ウイルスチェック機能なしでインターネットを利用することになり、ウイルス感染の危険性を高めることになります。非常に危険な行為なのです。

他セキュリティソフトの導入が必須

もし、どうしても、『Antimalware Service Executable』を無効化するというのであれば、セキュリティソフトの導入が必須であり、前提となります。

セキュリティソフトは、数多くの製品が販売されており、安価なものから本格的なものまでそろっています。自分のPCの使い方にあったセキュリティソフトを導入しましょう。

なお、ウイルスチェックソフトはCPUやメモリをそれなりに消費することに留意してください。

『Antimalware Service Executable』が無効化・停止できないときの対処法

『Antimalware Service Executable』が、説明した方法で、無効化・停止できないときは、以下の方法を試してみるのがよいでしょう。

ただし、これらは、コンピュータ上級者向けの手段です。手順にミスがあるとPCが動かなくなる可能性があるので、自信のある方以外は、無理に止めないことをおすすめします。

レジストリエディターから無効化

レジストリエディターを使って無効化する手順はいかのとおりです。

「WInodwsキー+R」同時押で「ファイル名を指定して実行」をひらく→「regedit」と入力→OKを選択→レジストリエディタが開く

 

レジストリエディタで、アドレスバーに下記を入力。

「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender」

→「DisableAntiSpyware」を選択→「値のデータ」を1に変更。

なお、DisableAntiSpywareが作成されていない合は右クリックで「新規」を選択→「DWORD」を作成→「DisableAntiSpyware」を作成。

ローカルグループポリシーエディターから無効化

ローカルグループポリシーエディターから無効化する手順はいかのとおりです。

ローカルグループポリシーエディターを開く→左側のウィンドウで「コンピュータの構成/管理用テンプレート/ Windowsコンポーネント/ Windows Defender」

に移動→右パネルの「Windows Defenderをオフにする」を選択→ポリシー設定で有効を選択→OKを選択

なお、有効にするには、「未構成」または「無効」を選択→OKを選択。

まとめ

これまで、『Antimalware Service Executable』がどういうものか、それが動くことで重くなる原因を説明しました。

また『Antimalware Service Executable』が重い場合の対処方法も説明しました。しかし、これらの対処法では、『Antimalware Service Executable』の一時停止や無効化を伴うことになります。そのため、PCのウイルス感染の危険性を高める可能性もあります。

キチンとセキュリティ対策を行うなどしてください。また、対処法を導入するすのは、あくまで自己責任で行ってください。

どうしてもPCと『Antimalware Service Executable』との相性が悪いようであれば、他のセキュリティソフトを導入することも検討してください。セキュリティソフトを導入すれば、WindowsDefenderによる定期的なスキャンを停止することが可能です。