ソーシャルトークRPG、「アナザー×アリス」が9周年を迎えます。これだけ長く愛されるゲームというのはなかなかありません。今回はゲームの特徴や開発のきっかけから「アナザー×アリス」が人気の理由を紹介します。プレイしたことがある人もない人も必見の内容です。
「アナザー×アリス」とは??
「アナザー×アリス」はソーシャルトークRPGというジャンルのゲームです。テーブルトークRPGをソーシャルゲームに落とし込み、ソーシャルゲームという構造を魔女狩りというモチーフに落とし込んで、真のテーマを覆い隠すという作り方がされています。世界観としては、永遠の夜に閉ざされた、月が四つある『四月島』という島が舞台となり、ユーザーは人間に極めてよく似ている「アナザー」となり、魔女のために戦い、自身の所属するウィッカを勝利へと導くことを本能的に義務付けられています。アナザー×アリスの物語は毎週開催される真夜中のお茶会という、魔女を囲んでのトークセッションイベントを軸に展開されていき、すべてのユーザーが参加することができます。規定のストーリーというものは大まかな設定しか決められておらず、どんなエンディングに辿り着くかはゲーム内でのユーザーの行動とロールプレイ次第というゲームです。また、魔女の他に300人を超えるデビルが存在し、それぞれに恋愛関係だったり信頼関係を築いています。
魔女との関係を深めていくも良し、気に入ったデビルとの関係を深めていくのも良し、様々なプレイスタイルで楽しんでいるアナザーが多いです。特徴として、積極的に楽しもうと思ってプレイするほど、より楽しめるゲームです。
様々な人が楽しんでいる
このゲームは幅広い人に楽しまれています。男女比で言えば女性ユーザーが8割で、もっとも多いのは20代女性ですが、始めた時には高校生だった方が社会人になったりと、様々な年齢層の方に長く愛されています。ユーザーに愛されて、この作品は今年の6月で9周年を迎えます。9年続くソーシャルゲームというのは数えるほどしかないと思いますが、それだけこのアナザー×アリスがユーザーに愛されているということでしょう。
年齢や性別に関係なく、積極的に楽しもうというモチベーションがあって、ロールプレイが好きな方なら誰でも楽しめます。運営と、ユーザーとが一緒に作り上げていく物語なので、自分がそこに参加して物語を動かしているという当事者意識を持てる方には面白くてたまらないゲームです。また、この作品の特徴として、魔女やデビルといったNPCからリアルタイムな、そのユーザーに向けてだけのリアクションがあったりもしますので、ウェルメイドではない感動体験を求めている方も楽しめるのではないでしょうか。
「アナザー×アリス」開発のきっかけ
元々は、俗に言うポチポチゲーが全盛期の頃に、フィーチャーフォンで遊べる本当に面白いゲームを作りたいという意図で開発が始まったそうです。昨今でこそ、このようなストーリー展開がしっかりとあるソーシャルゲームも増えてきましたが(といっても、それを本来の意味でのソーシャルゲームと呼ぶべきかは疑問ですが)、おそらくはこのアナザー×アリスはまだストーリーメインのソーシャルゲームが黎明期の頃に「ちゃんとしたストーリーとエンディングのあるソーシャルゲーム」として登場した数少ない作品の一つと言えるでしょう。加えて時代的な背景としては、東日本大震災と原発事故の半年後くらいから構想を練り始めたもので、そこに込められているテーマについては、実際にプレイしてみてこそ感じられます。
「アナザー×アリス」のこれから
元々、この作品は運営とユーザーの距離感の近さに定評があるのですが、今後はよりそうした距離感を縮めていけるような、革新的なユーザー参加型のイベントを予定しているようです。ややファジーな言い方をすれば、作り手の顔が見えるような、そんなゲームと言えるでしょうか。
翌年になりますが、10周年の際には以前販売されたデビルコンプリートブックの第2弾も販売される予定です。手元と思い出に残るものを、目指してこれからもサービス提供がなされる予定です。
まとめ
幅広いユーザーに愛されるソーシャルトークRPG、「アナザー×アリス」を紹介しました。運営と一緒になって自ら作り上げていけるこのようなゲームは他にはなかなか見ないです。そういったところに一度プレイすると長くハマってしまう理由がうかがえました。