iPhoneに搭載された機能の中でも、カメラは利用頻度が高いもの。新しいiOS10にアップデートする前に、カメラに関する不具合情報を確認しておきましょう。
iPhone7 / 7Plusと同時に正式発表されたiOS10。
さまざまな新機能が追加されている上、iPhone7 / 7Plus以外でも対応端末であれば無料でアップデートすることができます。
でも、アップデートの前に気になるのが不具合の情報。
特に、カメラに関するそれは、利用頻度が高い人にとっては大事なポイントです。
そこで今回は、iOS10のカメラに関する不具合や「あれ?」と思う仕様変更などを取り上げます。
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目次
サードパーティ製カメラアプリの対応の遅れ
Web上にアップされたユーザーの報告などを見る限り、iPhone標準のカメラアプリを使うのであれば、特に大きな不具合は起こっていないようです。
しかし、サードパーティ製のカメラを使ったアプリでは、一部iOS10では正常に動作しないケースがあります。
もし、自分が使っているサードパーティ製カメラアプリに不具合があった場合、基本的な対応策としては、このような感じです。
デベロッパー(製作者)に不具合報告をする
多くのサードパーティ製アプリでは、WebサイトやTwitterなどで製作者が不具合の報告を受け付けています。
そこで、まずはこれらの方法で製作者へ連絡を取り、自分の陥った不具合の状況を報告してみましょう。
報告する内容は製作者によって異なりますが、最低でも以下の情報は伝えるようにしましょう。
不具合報告時に最低限伝える内容
不具合が起きたiPhoneの種類
- iPhone7、iPhone6s Plus等
- 同じiPhoneでも、種類によってハードウェアの仕様は大きく異なります。
- 他の条件が同じでも、iPhoneの種類が違うだけで不具合が起こらないケースもあるので、この項目はきちんと伝えましょう。
不具合が起きたiPhoneのiOSのバージョン
- iOS10.0.2等
- 確認方法
- ホーム画面から「設定」を開く
- 一覧から「一般」を開く
- 「情報」を選択
- 表示された項目一覧の中から、「バージョン」の欄に記載されている数値を確認する。
- この数値がiOSのバージョンです。
不具合の症状
アイコンをタップしても起動しない、撮影直後にアプリが落ちるなど。
ポイントは、「症状」とそれが起こる「状況」(常にそうなのか、特定の状況下で起こるのか)を出来るだけ具体的に伝えることです。
例えば、「写真が撮れない」という報告だけでは、
- アプリをタップしても起動しないので写真が撮れない
- アプリは起動するが、シャッターボタンをタップしても写真が撮影できない。
- シャッターボタンを押して撮影はできるが、撮った写真が保存されない。
- シャッターを押した直後にアプリが落ちてしまい、撮影が出来ない。
などなど、様々なケースが想定で来るため、原因が絞りきれません。
不具合に気付いたのはいつ頃か?
- iOS10にアップデートしてすぐにその症状が出たのか?
- iOS10にした後暫く正常に使えていたのに、急に使えなくなったのか?
など、不具合に気付いたタイミングをできるだけ具体的に伝えてください。
なお、不具合報告の窓口は各製作者によって異なります。
また、iTunesのレビューは投稿者と直接のやり取りができないため、レビュー上の不具合報告は見ないという場合も決して珍しくありません。
多くの場合、App Storeのアプリの説明画面や、アプリ内のヘルプページなどに報告窓口が記載されているので、そこからアクションを起こしてみましょう。
アプリがバージョンアップされるまで待つ
製作者に連絡が取れば場合も、取れなかった(取らなかった)場合も、ユーザーに出来ることはアプリがバージョンアップされ、不具合が修正されるまで待つことだけです。
不具合の修正自体も時間が掛かりますが、iPhoneアプリはApp Storeでの配信前にAppleの審査が入るので、アプリがバージョンアップされるまで数週間や1ヶ月以上かかってしまうことも珍しくありません。
「製作者に不具合報告したのに、いつまで経ってもアップデートされない」とプリプリせず、のんびり気長に待つようにしましょう。
別のアプリに乗り換える
アプリのアップデートを待ちきれない時や、既にサポートが終了している(或いは実質的に放置されている)時は、似たような機能をもつ別のアプリに乗り換えてしまうのも手です。
乗換前に使っていたのが有料アプリだった場合、少々勿体無い気もしますが、アプリを正常に使えない状態が続くのは時間の無駄という見方も1つの考え方。
このあたりは、ご自身のスタンスやお財布の状況、そのアプリの重要度などを考慮して判断してください。
シャッター音が大きすぎる
これは不具合ではなく、仕様変更(正常な動作)なのですが……。
iOS10では、それまでのiOSと比較して、写真やスクリーンショット撮影時のシャッター音が大きくなりました。
しかも、音量調整ができないので、静かな環境で写真やスクリーンショットを撮ると、盛大なシャッター音で周囲から注目を浴びてしまうこと必至。
趣味の写真なら撮らなければ良いだけですが、仕事上どうしても撮影しなければならないといった場合、撮影しないという選択肢はありません。
では、そんなとき一体どうしたら良いのでしょうか。
スピーカーを指で覆う(iPhoneSEまでのiPhone)
iPhoneSEまでのiPhoneは、撮影時に本体のスピーカーを指で押さえることで、シャッター音の音量をゼロにはできないものの、かなり抑えられます。
かなり原始的な方法ではありますが、効果は大きいので、お勧めです。
ただし、iPhoneを縦向きにして撮影する場合、スピーカーを指で隠すには両手でiPhoneを持つ必要があります。
状況から両手持ちできない時は、iPhoneを横向きに持てば大丈夫です。
スピーカーを指で覆う(iPhone7 / 7Plus)
iPhone7 / 7Plusでも、スピーカーからシャッター音が本体下部のスピーカーに加え、電話の時に耳に当てる通話用スピーカーからも鳴るようになりました。
その為、スピーカーを覆ってシャッター音を抑える場合、以前のiPhoneと違い両手持ちすることが必要となります。
実は、従来通り本体下部のスピーカーだけでシャッター音を鳴らすことができる設定方法もあるのですが、これを使うとイヤホンでの音楽再生などに影響する可能性があるので、お勧めはできません。
Live Photosを使う
Live Photosは、3秒の動画と写真を一緒に撮影することが出来る機能です。
こちらを使うと、写真用のシャッター音とは異なるビデオ撮影用の音が鳴るので、結果的にシャッター音をかなり抑えることができます。
対応機種なら標準カメラアプリのモード切替で簡単に利用できるので、気軽に試してみてください。
記事執筆時点でこの機能に対応するiPhoneは以下の通り。
Live Photos撮影対応機種
- iPhone7 / 7Plus
- iPhoneSE
- iPhone6s / 6sPlus
なお、iPhoneに最初から入っている標準「カメラ」アプリ以外のアプリでは、同様の撮影機能があっても、シャッター音がビデオ仕様にならない可能性があるので注意が必要です。
「OneCam」を使う
「One Cam」は、iPhone向けのサードパーティ製カメラアプリです。
このアプリは、写真撮影時のシャッター音が電話やメールなどの通知音量設定と連動するので、五月蝿いシャッター音を小さくすることができます。
さらに、iPhoneをマナーモードにすると、シャッター音を消すことも可能です。
これなら、喫茶店やレストランなど、シャッター音を鳴らすのが憚られる環境でも、周囲に迷惑を掛けることなく写真を撮ることができますね。
ただし、このアプリでは撮影したデータのサイズが最大で1920x1080ドット(フルHD画質)に制限されるので、画質が重要視される場面では注意が必要です。
また、今後iOS側の仕様変更により、通知音量やマナーモードとの連動機能が使えなくなる可能性もあるので、その点も承知した上で使うようにしましょう。
カメラアプリをビデオモードで使っているとき、コントロールセンターで明るさ調整をすると最大にできない
Web上の一部情報によると、iOS10にした端末で「カメラ」アプリを動画撮影(ビデオ)モードで使っているとき、コントロールセンターの明るさ調整バーが正常に動作しないケースがあるようです。
そもそも論として、動画撮影中にコントロールセンターから明るさ調整を行うということは稀だとは思いますが……。
シャッター音を無音にできてしまうバグがある
iOS10のバージョン10.0.2までは、AssistiveTouchの設定をいじるだけで、写真やスクリーンショット撮影時のシャッター音を無音化することが可能です。
- 「スクリーンショットを撮る時のシャッター音が五月蝿い」
- 「静かな場所で写真を撮る時、大きなシャッター音を鳴らしたくない」
といった方には、特別なアプリをインストールすることなくシャッター音を消すことができるので、ありがたい機能ではないでしょうか。
ただし、現在公開されているiOS次期バージョンのベータ版では、この消音設定が使えないように修正されているようです。(その為、次のiOSアップデートで消音不可能になると思われます。)
まとめ:目立った不具合はあまりないけど……
というわけで、今回はiOS10に関連する「カメラ周りの不具合や仕様変更などの情報」をまとめてみました。
ご紹介した限り、標準のカメラアプリでは致命的な不具合は見られないようですが、予期せぬ不具合が発生する可能性も0ではありません。
この記事を読まれている方なら言うまでもないことかもしれませんが、
- アップデート前にしっかりバックアップを取る
- 時間に余裕があり、仕事や学校に影響が出にくい時にアップデート作業を行う。
など、万が一に備えた対策を十分に行った上で、アップデートするように気をつけてくださいね。
それでは、快適なiPhoneライフを♪