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080で始まる電話番号に+81をつけた書き方の疑問を解決!

080で始まる電話番号に「+81」をつけて国際電話を利用する書き方を紹介します。携帯電話番号には090から070があり、ハイフンやカッコ等はつける方が良いのか説明します。また03などの固定電話での市外局番の仕組みについてと国際電話ルール全般について解説します。

080で始まる電話番号に「+81」をつける書き方

080で始まる携帯の電話番号に、「+81」をつける書き方について、その仕組みや注意点を解説します。080で始まる電話番号で、「+81」をつけて国際電話を利用する場合の、間違いのない書き方を紹介します。

携帯では080始まりの電話番号の他、090や070で始まる電話番号も混在しますが、その仕組みも次の章で解説します。固定電話では「03」などの市外局番が先頭に付きますが、その構造も説明します。

まずは「+81」をつける電話番号が国際電話の利用であり、その場合の「決まり(ルール)」を見ていきましょう。

「+81」は国際電話のかけ方

080始まりの電話番号に「+81」をつける書き方は、国外から日本へ国際電話をかける場合の電話番号です。この「81」とは日本を示す「国番号」であり、国際電話をかける際に、先頭へ81をつけることになります。

この国番号とは国際電気通信連合 (ITU)によって定められたもので、アメリカ合衆国の「1」から始まり、国別に振分けられます。その一覧については、「国番号一覧」(引用:Wikipedia)でご覧ください。

080で始まる電話番号の書き方はシンプルに0を省略

080始まりの電話番号に「+81」をつける書き方の決まりとは、非常にシンプルなやり方で、080の先頭の「0」を省略すればOKです。この法則は後述する090や070始まりの電話番号でも同じです。

固定電話においての決まりについても後述しますが、03などの市外局番での「0」を省略すればOKです。

080で始まる電話番号などでは、通しでの電話番号と見ると違和感もありますが、シンプルな決まりなので覚えておくといいでしょう。

【迷いやすい書き方1】0に()はつける?

080始まりの電話番号で81をつける場合には、0を省略すればいいことがわかりました。ではその場合に、名刺などへの電話番号の書き方は、どうすればいいでしょうか。

具体的に言いますと、英語表記の場合には、日本と同じように080を「()カッコ」で区切る書き方は習慣的にほぼありません。名刺の表が日本語で、裏が英語表記のケースなどで注意しておきたい点の1つです。

英語圏では電話番号の区切りとして、「()カッコ」は使われないことを覚えておきましょう。一例として、080始まりでの電話番号の書き方を、架空の電話番号の一例で下記に示します。

  • 日本でのカッコ区切り表記:080-1234-5678
  • 英語表記での日本への国際電話の書き方:+81 80 1234 5678
  • ⇒英語表記での「+」は、押すための記述ではなく、81が「国番号」であることを示すための共通認識

【迷いやすい書き方2】ハイフン(-)はつける?

上記で080始まりの電話番号に81をつける場合の書き方を示しましたが、あえてハイフン(-)を書いていません。080に限らず090、070、また03など市外局番でもハイフンで区切るかどうかの決まりはありません。

国際的な書き方事情を見ますと、日本以外の国でハイフンを積極的に使う国はほとんどないので、半角スペース区切りが最も無難と言えるでしょう。

主要な先進国同士でも、何桁で区切るかが異なっていますし、区切りの記号もバラバラです。ですのでそれを見る相手に合わせるのがベストとして、迷ったら「半角スペース」区切りの書き方が良いでしょう。

【迷いやすい書き方3】「+81」がある入力フォーム

この他迷いやすい書き方としては、SNSなどで「+81」がすでに入力フォームに入る場合の電話番号の書き方でしょう。上記まででは、決まりとして「先頭の0を省略」と述べました。

しかしそれは名刺など紙媒体やメールのシグネチャの場合です。旧Twitterの「X」や「インスタグラム」で電話番号を登録する場合には、0の省略はせずに全ての番号を、080などから入れる仕様になっています。

考えられる理由としては、SNS利用者は学生も多く、国際電話のルールになじみが全くない層が多いこともあるでしょう。入力フォームでの電話番号の書き方については、その都度個別に対応しましょう。

【携帯電話】きちんと0を消すために電話番号の仕組みを知っておこう

080始まりの電話番号に「+81」をつける書き方は、国外から日本へ国際電話をかける場合の電話番号だということがわかりました。

ではここで携帯電話の番号である、080、090、070の3種について、きちんと「0を消す」仕組みを知っておきましょう。携帯電話番号の割り振りには、一定の法則があります。

電話番号に「+81」をつける書き方を、実例も交えて解説していきます。

携帯電話の電話番号の仕組み

携帯の電話番号は、最近新規で購入したスマホの電話番号では「070」がつく場合が多く、「080」始まりと拮抗しています。「090」が新規で割り振られることは、まずないようです。

携帯の電話番号の仕組みを考える場合、080などの3桁プラスその次の3桁に、分類上の意味があります。そして下4桁のほうは、実はキャリアによっては「お好みの番号」が選べたりします。

この電話番号のからくりについて、掘り下げて調べてみましょう。

上六桁は割り振られている

まず「080」「090」「070」の次にくる3桁、合計6桁の番号は、そのブロックごとにキャリア別で割り振られています。080を一覧にしたものが「キャリア別携帯番号一覧」(引用:キャリアの番検)で見れます。

080の場合ですと、次の3桁の番号で「100」から「139」と続く番号は、ドコモの電話番号とわかります。そこから順に地域ごとでのドコモキャリアが続き、「300」から「499」がソフトバンクになります。

次いで「500」から「699」がKDDI、つまり「AU」の番号帯域となります。このように、上六桁でどのキャリアなのかは最初に割り振りが決まっています。

下四桁は選ぶこともできる

上六桁が地域とキャリアでしっかりと取決めされた割り振りになっていますが、下四桁は通常はランダムに割り振られます。ですが新規契約などの際に、希望する番号が選べるシステムも用意されています。

キャリアごとに違いがありますが、多くの場合は手数料を支払うことで下記のような手順で、ランダムに出現する中からお好みの番号を選ぶことができます。

  1. 1回目の番号の抽出から「3つ」の下四桁の番号が「3つ」提示され、決定するか2回目の番号抽出に進む
  2. 2回目の番号の抽出からも「3つ」の下四桁の番号が「3つ」提示され、決定するか3回目の番号抽出に進む
  3. 3回目の番号の抽出から「3つ」の下四桁の番号が「3つ」提示され、3回目が最後なのでこの中からどれかを選ぶ

自動車のナンバープレートのように、完全に自由な番号選びではありません。使われていない番号からランダムな番号が3つ提示され、そのチャンスは「3回」までで、その中から選ぶことができる仕組みです。

070で始まる電話番号に「+81」をつけると

では「070」始まりの携帯の電話番号で、「+81」をつける書き方がどのようになるのか、架空の番号を用いた例で説明します。

  • 仮の携帯電話の番号:070-1111-2222
  • この電話番号に「81」をつける:+81 70 1111 2222

法則としては簡単で「070」から0だけを消して、つなげるだけで完成です。書き方については前述しましたが、国ごとでハイフンやカッコの使われ方が異なるため、スペース区切りが無難かもしれません。

090で始まる電話番号に「+81」をつけると

次に「090」始まりの携帯の電話番号で、「+81」をつける書き方がどのようになるのか、架空の番号を用いた例で説明します。

  • 仮の携帯電話の番号:090-1111-2222
  • この電話番号に「81」をつける:+81 90 1111 2222

こちらも法則は簡単で「090」から0だけを消して、つなげるだけです。書き方についてはやはり同じように、国ごとでハイフンやカッコの使われ方が異なるため、スペース区切りが無難でしょう。

【固定電話】きちんと0を消すために電話番号の仕組みを知っておこう

固定電話から国際電話をかける場合でも、電話番号に「+81」をつける書き方であることは同じです。きちんと0を消すために、固定電話の電話番号の仕組みについてもよく見ておきましょう。

携帯電話と大きく違う点は、固定電話にはその地域固有の「市外局番」があることでしょう。東京03や、大阪06などがポピュラーですが、その他細かい分類が成されています。

固定電話の電話番号の仕組み

固定電話の電話番号の構造とは、まず先頭の「0」はどの市外局番でも固定の「プレフィックス番号」と呼ばれます。これは「国内通話」であることを示す合図のような決め事の数字です。

これに1桁から4桁までの番号を、北から若い数字順に割り振って決める番号がその地域の市外局番となります。この市外局番は、同一地域内では省略可能ですが、「市外」からは必須となります。

固定電話は市外局番前の0を消す

固定電話での国際電話のかけかたの書き方も、携帯と同じく、まずは市外局番前の「0」を消します。

結果的には前述した「プレフィックス番号」を消すことであり、その表す意味からも「国内通話」でないことを示します。

「0+市外局番」を市外局番と呼ぶことも

前述の通り、通常市外局番と呼ばれる番号の先頭には必ず「0」が付きますが、これはプレフィックス番号です。

すなわち邦訳しますと、「国内開放番号」ということになります。

市外局番はこんな数字

市外局番で周知される番号には、東京03や大阪06などが代表的です。国内を北から順に割り振るため、例えば「011」で札幌、「0997」が鹿児島の奄美市などのように推移します。

また東京でも23区内と一部は03なのですが、23区から外れた地域では小金井や調布、八王子などでは「042」「0422」が使われていて、時折「市外局番格差」などと言われることもあるようです。

03で始まる電話番号に「+81」をつけると

例として03始まりの電話番号に「+81」をつけた場合は、「03-1111-2222」の場合、「+81 3 1111 2222」のような書き方になります。

固定電話の場合でも、やはり区切りやハイフンの有無などは、個別に配慮すればいいでしょう。

まとめ

080で始まる電話番号に「+81」をつける書き方はどのようにするのか、また他の携帯電話番号の090や070のケースでの書き方を見ていきました。

また書き方の決まりとして、ハイフンやカッコ等は基本的はつけずに、半角スペースが無難であり場合により柔軟に対応することを説明しました。

03などの固定電話での市外局番の仕組みは地域ごとで割り振られていることもわかりました。書き方・かけかたは国番号が「81」で、0を消すという基本ルールを覚えておけばよいでしょう。