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郵便局留めは住所なしでも問題なく送れるの?利用する方必見

郵便局留めの郵便は住所なしでも問題なく送れるのでしょうか。郵便局留めの利用の仕方、受け取りの手順と提示が必要な身分証明の種類を紹介します。また郵便局留めを利用した場合のメリットとデメリット、送ることが出来るものや記入の仕方などの注意点について解説します。

郵便局留めは住所なしでも送れる?

郵便局留めの郵便では、住所なしでも問題なく送れるのでしょうか。また、郵便局留めにする場合に、差出人も住所なしにしても構わないのでしょうか。

本記事では、多くの方が普段あまり利用していない、郵便局留めの利用の仕方と受け取りの手順を紹介します。

また、郵便局留めを利用する場合のメリット・デメリットについても解説します。

差出人の住所は無くてもOK

まず郵便局留めを送る場合に、差出人の住所なしで送ることはできるのでしょうか。これは郵便局留め仕組みの上からで言えば、住所なしで送ることは可能ではあります。

しかしながら差出人が住所なしで発送することによるデメリットは、いくつか存在します。

以下に、どういったケースで差出人の住所なしが問題になるのか説明していきます。

住所を書かない場合のデメリット

そもそも何かを郵送として依頼する場合に、その「差出人」が住所なしのまま書かないで送るという行為には、一般常識に欠けると思われることがあるでしょう。

そして最大のデメリットとしては、もしも何らかの不備で届けられなかった場合に、住所なしでは荷物の「返送」が出来ないことがあげられます。

送り先の受け取りがダメで、差出人の住所なしでは、その荷物は行先を完全に失い、一定期間を経過すると処分されてしまいます。

住所なしでも送りたい場合

住所なしの匿名で荷物を発送したいケースで、郵便局留めにもしなくても、相手に知られず問題なく送ることができる方法もあります。それはフリマなどでの売り買いで、荷物を発送するような場合です。

メルカリの場合には、「ゆうゆうメルカリ便」と「らくらくメリカリ便」のそれぞれが、住所なしで発送可能です。

ヤフオクですと、「おてがる配送」という方法を選ぶことで、住所なしでも荷物を届けることが可能です。

郵便局留めとは何?利用方法も解説

ではここで、郵便局留めをはどういう仕組みで成り立っているのか、どのように利用すればいいのかについて解説していきます。

うまく活用できれば非常に便利なサービスですが、気を付けなければならない注意点もあります。

郵便局で受け取り出来るサービス

「郵便局留め」の定義とは、日本全国にある約24000局の郵便局のどこにでも自宅住所なしで荷物を配送し、それを自分自身で取りに行くというサービスです。

自宅に届くからこそ便利という考えも当然ですが、住所なしで郵便局留めにすることのメリットも実は多くあります。

メリット・デメリットは後述として、以下にはまず郵便局留めの利用の仕方と、受け取る際に必要となるものについてを解説します。

局留めの利用方法

郵便局留めの利用の仕方は、次のような手順となります。

  1. 荷物の受け取り宛先の郵便番号と、その局の場所の「××郵便局留め」を正確に記入する
  2. 配送は郵便局の窓口でもポストでも可能。「ゆうパック」などはコンビニ発送もOK
  3. 受取人は発送者から知らされた「追跡番号」で到着を見るか、ない場合10日を目安に受け取りに行く

気を付けておきたいことは、まず「郵便番号」を間違えないことです。発送する方はやり方に自信がなければ、最寄りの郵便局で教えてもらいながら行うほうが安全でしょう。

また、受け取り人の側は、荷物の到着から10日以上経過すると保有期間を過ぎてしまいます。この場合差出人へと返送されますので、できるだけ早く取りに行きましょう。

受け取りで準備するもの

郵便局留めの荷物を受け取る際には、本人確認としての身分証明などの提示が必要です。これらには、以下のようなものを準備しておく必要があります。

1点の提示だけで本人確認可能なものは、下記の身分証明です。但しマイナンバーカードは、「通知カード」では無効ですので、登録済のものを用意するか、別なものを準備しましょう。

  • パスポート
  • 運転免許証
  • 在留カード
  • 外国人登録証明書
  • マイナンバーカード

どれかを2点提示することで受け取りの本人確認ができるものは、次にあげるものです。ありがちなのが、健康保険証だけで受け取りに行って、1点では通用しないことがあるので注意しましょう。

  • 健康保険証
  • 年金手帳
  • 年金証書

局留め可能な郵便物

郵便局留めで送ることができるものは、郵便で扱うほとんどと言えます。第一種から四種までの「郵便物」、ゆうパック、ゆうメール、ゆうパケットなどは問題ありません。

特殊なものとしては「チルドゆうパック」は、発送・受け取りの両方の局に「冷蔵保管施設」があることが条件となりますので、扱える郵便局は限られるでしょう。

また「国際郵便」は、地域の簡易郵便局ではなく「集配郵便局」に限られます。「税付郵便物」なども、集配郵便局に限定されます。

郵便局留めのメリットは?デメリットは?

では郵便局留めのメリットとデメリット、それぞれについて解説します。

郵便局留めの利用の仕方次第では、そのサービスで大きなメリットが得られるケースがいくつもあります。受け取りの「自由度」が段違いに便利になるのです。

反面、少しの注意を怠るだけで、思わぬデメリットが生じます。それらのメリット・デメリットをいくつか紹介します。

メリット➀時間・場所に縛られない

郵便局留めでのメリットとして、まずあげられることは、時間と場所に縛られることがない点です。

忙しくて自宅を不在にしがちな方ならば、「再配達」の処理をするより、自分で取りに行く方がよほど便利というケースはあるでしょう。

またゆうパックなどで「時間指定」して待つと、その時間帯全てで行動が制限されてイヤな人もいます。それならば、自分のペースで最寄りの郵便局へ取りに行く方がストレスが少なくて済みます。

メリット②誰にも知られずに受け取れる

そして郵便局留めを利用するメリットは、同居人がいる場合に、家族のだれにも知られずに受け取りができる点が大きいでしょう。

ポスト投函にせよ配達員にせよ、不在時に家族の誰かが先に受け取ってしまうことが気まずいような荷物では、郵便局留めは非常に有効なメリットになります。

メリット③住所がバレない

上述したフリマなどでの配送で、個人の住所がバレないで済むことも大きなメリットです。メルカリやヤフオクなどでは「匿名配送」が主流になり、住所なしで自宅配達も可能となりました。

また、一部の通販サイトでは郵便局留めを採用しています。傾向としては、ランジェリーなど秘匿性が高いデリケートな商材の通販サイトで盛んになってきています。

ただし「本名」だけは隠せませんので、そこはご注意下さい。

メリット④盗難防止

郵便物が「ポスト投函」される荷物の場合、長時間放置すると盗難にあうことがあります。

金券などは通常「書留」を利用しますが、小さな商品などはポスト投函で送料を安くする場合もあります。

その点、郵便局留めにしておけば盗難リスクは「0」にできてメリットは大きいです。

メリット⑤受け取りが簡単

宅配便の「集配営業所」などでの留め置きでは、場所が不便で遠いことがよくあります。それと比べて、多くの郵便局は身近にあって受け取りが便利なケースが多いです。

「コンビニ受け取り」はさらに便利ですが、できるケースは限られます。その点郵便局留めならば利用が簡単で、誰にでもできる点はメリットになります。

メリット⑥旅行先でも利用できる

例えば旅行などで確実に自宅が不在になる時に、受け取り先到着の日時がはっきりしていれば、旅先での受け取りが可能です。

あるいは出張などで、宿は決定していないが、特定地域にいることが確実な場合に住所なしで受け取りに使える点はメリットでしょう。

全国約24000か所に郵便局があることを考えれば、さらに応用して、受け取りを便利に都合の良いようにできることになります。

デメリット➀荷物の到着メールが入らない

郵便局留めのデメリットとしては、その指定局に届いたかどうかの「到着メール」が入らないことでしょう。

発送をした先から「追跡番号」を教えてもらっていれば、受け身ではありますが、WEB上で荷物の追跡をすることはできます。

もしも追跡番号などがない場合には、大体の頃合いを見計らって、郵便局へ受け取りにいく必要があります。この点は不確実で、1つのデメリットと言えるでしょう。

デメリット②保管期間が10日

郵便局留めの規則として、「保管期間は10日」という定めがあります。この保有期間を超過した場合には、送り主へ返送することが原則となっています。

タイミングを失ったり、うっかり忘れていると、10日の保有期間が過ぎて受け取りが不可能になる点には注意して下さい。

一度「返送扱い」となった荷物や郵便物は、取り戻して受け取ることは出来ません。

デメリット③食品類は断られる可能性がある

冷蔵を必要とするような食品類については、郵便局留めが適用できる郵便局は極めて限られています。

食品類を郵便局留めで送りたい場合、送り先も受け取り先でも「チルドゆうパック」の扱いがある、一部の郵便局同士に限られます。

また郵便公式サイトにも「冷蔵温度帯」と記してありますので、保冷を必須とする食品類は、郵便局留めには不向きでしょう。

まとめ

まとめ

郵便局留めの郵便が、住所なしでも問題なく送れて、受け取れるのかを解説しました。また郵便局留めの利用の仕方と、受け取りの際の手順、提示が必要な身分証明についてを紹介しました。

郵便局留めを利用する場合、場所・時間の制約がないことや、同居人に知られず受け取りが出来ることなど多くのメリットがあります。反面、到着の知らせがないなどのデメリットもあります。

ほとんどの郵便取り扱い品目は郵便局留めが可能ですが、食品など冷蔵が必要なものはあまり向きません。送り手も受け手も、郵便局留めをうまく活用して、受け取りサービスの満足度を高めましょう。