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Blueskyは次世代SNS!始め方や投稿方法も解説

Blueskyは、注目されている「分散型SNS」です。

Twitterの共同創業者がプロジェクトを立ち上げたことや、今までにないデータ管理の仕組みなども話題になっています。

この記事では、新たなSNS「Bluesky」の特徴やXとの違いなどを紹介します。

Bluesky(ブルースカイ)とは?

次世代のSNSプラットフォームとして2019年に登場した「Bluesky」は、X(旧Twitter)の共同創業者であった「ジャック・ドーシー氏」により構想されたものです。

Xと同じようにいつでもどこでもつぶやける直感型で「テキスト」でのコミュニケーションを重視しています。

BlueskyはXのような中央集権型ではなく、SNSとしては非常に珍しい「分散型」であることも注目されました。

2023年12月には日本語にも対応し、2024年2月からは招待制から自由参加型に移行したことで、すでにユーザーは2,400万人(2024年12月時点)を超えています。

Blueskyが話題になった理由

Blueskyが話題になった理由の1つに、Xへの不満があったといわれています。

XはTwitter時代、感じたことや思ったことを自由に発信できるSNSとして若者を中心に人気を博しました。
しかしイーロン・マスク氏の買収後、Xの認証マークは有料化となり、大げさかもしれませんが「独裁」的な印象があるともいわれています。

英ガーディアン紙も差別的コンテンツの拡散の場であるなどを理由として、Xのプラットフォームから撤退しています。

Blueskyはデータに対して高い自主性を与えているSNSです。
こうしたXとの違いなどが注目され話題になったのです。

Blueskyの創業と「X(旧Twitter)」との関係

Blueskyを実際に利用してみると、操作性などがXと近いと感じる方が多いでしょう。

元々BlueskyはXを創業した1人「ジャック・ドーシー氏」が構想したため、Xと似ている部分がありました。

ただしBlueskyは、1つの企業や個人が管理するのではなく、分散型のSNSプラットフォームを実現するために作られたものです。
従来のXの仕組みを見直し、新しいSNSを作ろうと考えたのです。

2024年の5月にBlueskyの理事会からドーシー氏が退任し、アメリカの公益法人として運営され、ジェイ・クレイバー氏という方がCEOを務めています。
この先、Blueskyはより広範で新しいプラットフォームへ変化していくといわれています。

招待制から自由参加になった理由

Blueskyのサービスが始まってから、そのほかのSNSのようにユーザーが爆発的に増えたということはありませんでした。
その理由の1つがBlueskyは「招待制」だったという点です。

Blueskyのユーザーが招待しなければ、利用することができなかったのです。
なぜ利用に「制限」を設けたのかというと、プラットフォームが健全に発展していくようにという目的を持っていたからといわれています。

限られたユーザー数であるうちに、システムを安定させ技術的な課題を解決することに専念したのです。

制限する期間を設けた「招待制」は、たくさんのユーザーを受け入れるための準備期間として設けられていたのですね。

テキスト主体の新しいSNSサービス

Blueskyはテキスト主体のSNSです。その点でX(旧Twitter)に似ています。

1回の投稿で使用できる文字数の上限は300文字ですが、リアルタイムの情報に強いこともXに近いです。
アプリデザインや使い方、機能もやはりBlueskyはXとよく似ています。

旧Twitterの創業者が開発に携わっているせいもありますが、意識して寄せているのではと思われる点も多く見うけられます。

これは、BlueskyがXに対抗するSNSの座を狙うプロジェクトであることも理由の一つでしょう。

開発と運営を別の企業が担当する理由

分散型では1つの企業や個人が、データ管理などの「SNS運営」を独占しないシステムです。

Blueskyを開発しているのは同名のプロジェクトですが、実際に運営(ユーザーデータの管理や保守など)をしているのは複数のサーバーと「ATプロトコル」といわれるプログラムです。

つまりBlueskyを運用しているのは、開発業者ではない別の人たち(あるいはプログラム)ということになります。

分散型管理によって、プラットフォーム管理企業とユーザーの関係が平等に保たれることが期待されています。

Blueskyの特徴

分散型SNSであるBlueskyには、今までのSNSにはなかった特徴があります。

  • アカウントデータを別のSNSプラットフォームに容易に引き継げる
  • フィード(タイムライン)のカスタマイズ性が高い
  • 他のSNSサービスとデータが共有できる
  • パフォーマンスが高くなる

それぞれについて、より詳しく紹介します。

アカウントデータを引き継げる

分散型のSNS「Bluesky」で最大の特徴ともいえるのが、アカウントデータをユーザー自身で管理できることです。

例えば、従来のSNS(XやThreadsなど)の場合、アカウントのデータはX社やThreads(Meta社)といった特定の企業によって保守・管理されています。

そのため、なにかあったとき(そのSNS文化にそぐわない投稿をするなど)、運営企業の独断であなたのアカウントを凍結したり削除したりしてしまうことも可能です。

新たにアカウントを作成するときはゼロからのスタートで、以前のアカウントのフォロワーや投稿したデータなどは使えませんでした。

一方のBlueskyでは、これまでのデータを新しいアカウントに引き継ぐことができます。これによって企業側の一方的なBAN(アカウント削除の措置)に怯えずに発信できます。

フィード(タイムライン)を利用できる

Blueskyの大きな特徴として、特定の投稿で「フィード」を管理できるという点が挙げられます。

デフォルトのほか閲覧したいコンテンツを特定表示できるなど管理できるのです。

自分でフィードを作成することもでき、かなりカスタマイズ性が高くなっています。

フィード(タイムライン)に流れてくる、他ユーザーの投稿をユーザー側で細かくカスタマイズでき、自分好みのフィードにできます。

こちらは分散型とは直接関係はありませんが、流行などの操作が運営企業側にできなくすることで、より自由なプラットフォームになることが期待できるでしょう。

他のSNSサービスとデータが共有できる

分散型SNS「Bluesky」では、他のSNSサービスとデータを共有できます。

一般的なSNSの場合、ユーザーの投稿は同じSNSサービスのプラットフォーム以外で共有できませんでした。
しかしBlueskyは他のSNSとデータを共有できるため、自分が使い慣れているSNSサービスを使いつつ、違うサービスのコンテンツにもアクセス可能となったのです。

相互運用性に優れているという点も、Blueskyの大きな特徴です。

パフォーマンス性が高い

Blueskyはパフォーマンス性が高いSNSです。

Blueskyはオープンソースを採用し、ソースコードを無償で一般公開しています。
複数のグループや開発者がソースコードを自由に変更したり、新機能を追加したりできるのです。

従来と違い開かれた自由度の高いSNSサービスの中で、多くの開発者が関わることで高度な技術を持ったSNSとして期待されています。

BlueskyとXの違い

BlueskyはX(旧Twitter)と似ている点が多いのですが、いくつかの重要な点で異なっています。

大きな違いはXやThreadsが「中央集権型」であるのに対して、Blueskyが「分散型」であることです。

それ以外にも違いがあるので、ここからは両者の比較からそれぞれの違いを解説します。

BlueskyとXの違い一覧

まず、BlueskyとXの違いを一覧にして比較してみます。

項目BlueskyX(旧Twitter)
SNSの特徴分散型中央集権型
投稿文字数の上限300文字140文字
画像投稿◯ 4枚まで◯ 4枚まで
動画投稿×◯ 最大2分20秒
タイムラインユーザーが独自に設定可能アルゴリズムによるTLとフォローなど
鍵アカウント設定 ×
DM ×
ハッシュタグ機能 ×
アカウント移行×

こうして比較表を見ると、多くの点で類似性があります。

※ Xの項目は無料ユーザーの場合で、有料プラン(Xプレミアム)にすると投稿できる文字数などの上限を上げることも可能です。

Blueskyは「分散型SNS」・Xは「中央集権型SNS」

BlueskyとXは似ている部分も多いのですが、仕組みに大きな違いがあります。

Blueskyは「分散型」であり、Xは「中央集権型」です。

XはSNSの中では一般的な仕組みで、運営会社が1つのサーバーを持ちデータを一元管理しています。
Blueskyはどのサーバーを利用するにしても、同じ投稿や情報にアクセスできます。

Blueskyは分散型なので、万が一Blueskyの運営会社が事業停止となっても、ユーザーの投稿やフォロワー等のデータが失われず、別のプラットフォームへの移行が可能なのです。

データを所有・管理に対する権利が「ユーザー」にある「分散型」は、これまでのSNSにはない画期的な仕組みです。
この仕組みの違いも、BlueskyとXの大きな違いです。

ディープフェイクへの対策

ディープフェイクというのは、AIを利用し作成された非常に精巧な作りの合成画像や動画のことです。

最近はXなど他のSNSでもよく見かけます。

動画の中の人物を全く別の人物に置き換えるといった操作が可能で、しかも完成度がかなり高いため、偽物なのか本物なのかわからないことも多いです。

個人が遊びで利用する分には問題ありませんが、犯罪に悪用される可能性も否定できません。

Blueskyはこうしたディープフェイク問題に対し、コンテンツが本物なのかどうかをスピーディに判別する技術的解決策を検討・導入しているのです。

招待不要!Blueskyの始め方

Blueskyを始める方法は、以下の流れになります。

  1. アプリをインストール
    (2024年6月招待制廃止 アプリのダウンロード・インストールで誰でもアカウント作成可能)
  2. アカウント作成
    メールアドレス・パスワード・生年月日入力
  3. 認証
    国を選択し電話番号を入力し「コードリクエスト」ボタンを押す
  4. 携帯に届いたSNS認証番号を入力しタップ
  5. ユーザーハンドル(ユーザーネーム)を設定
    (英数字のみ利用可能)
  6. ユーザーチェック(画像認識)
  7. その他の設定(後でも可)
    初期設定(テーマの選択)
    ①push通知のオン/オフ・関心のあるテーマの選択
    ②おすすめアカウントのフォロー有無を選択
    ③タイムラインに表示する投稿の設定
    ④メインフィードの選択肢の設定
    ⑤その他のフィード選択確認
    ⑥見たくないコンテンツの選択

Blueskyの基本的な機能

Blueskyの基本的な機能を簡単に解説します。

  • ポスト
    コンテンツを投稿する機能 画面右下のアイコンからテキストの入力・画像の投稿・GIFの投稿ができる

  • リポスト
    他人のポストを自分のアカウントで投稿する機能
    投稿の下の矢印マークから利用可能

  • フィード
    検索ワードwお入力し特定の内容に絞り込んだポストを一覧表示する
    カスタマイズ・他のユーザーとフォローも可能

  • 引用
    他のユーザーのポストに自分のコメントを添えて投稿する機能
    投稿の下の矢印マークをタップして利用

  • DM機能(ダイレクトメッセージ )
    画面最下部の吹き出しマークを選び「+」マークをタップすると指定した相手にメッセージを送信できる

  • 埋め込みコード
    ポストの右下「・・・」を選択・Embed Postをタップしてコードが表示されたらコピーしてサイトに貼り付ける

  • アカウント・フィードの紹介と共有
    2024年6月リリースの1.87バージョンからアカウントやフィードのリンクをリスト化し紹介・共有できる「スターターパック」が搭載された
    Blueskyのユーザー同士なら誰でも利用可能
    自分のプロフィール画面からスターターパックの項目を選択し作成
    アカウントは7つ以上必要で最大50人・カスタムフィードは最大3つ追加可能・スターターパックの名前と説明文を入力できる

  • 引用投稿切り離し
    引用をタップし表示された一覧から非表示にできる
    「・・・」から「引用を切り離す」を選択する

  • 返信の非表示機能
    返信コメントの「・・・」をタップし「自分だけ非表示」「全員に非表示」のいずれかを選択

  • 優先通知設定
    通知設定の「優先通知を有効にする」をオンにすればユーザーからの返信・引用通知のみ受信可能となる

  • トレンドトピック
    注目の話題や最新情報をリアルタイムで知ることができる機能
    アプリは下部の検索ボタンをタップ・WEBブラウザ版は左側メニューの検索ボタンをクリック

まとめ

Bluesky(ブルースカイ)は、新しいSNSとして注目されている「分散型」のSNSです。

従来の「中央集権型」SNSと違ってデータ管理をユーザー自身ができることが大きな特徴です。

他のSNSと情報共有がしたり、自分の好みや関心に合わせて情報をカスタマイズしたりすることもできます。

ユーザーの自由度が高いSNSといえますが、どこまで浸透するかは現在のところは未知数です。

しかし、Blueskyに限らず新しいプラットフォームが主流になっていく可能性はあります。

これを機にBlueskyでアカウントを開設してみてはいかがでしょうか?