Twitterの共同創業者、ジャック・ドーシーらが立ち上げた分散型SNS、Blueskyが注目を集めています。
Xの対抗とされ、招待制を廃止して一般公開されたことも話題となりました。
この記事では、Blueslyの特徴やXとの違いを紹介します。
目次
【分散型SNS】Blueskyとは?
Blueskyは、X(旧Twitter)の対抗とされる新しいSNSです。
2024年2月6日に一般公開され、招待制が廃止となって誰でも自由に利用できるようになりました。
ここでは分散型SNS、BleeskyとはどのようなSNSなのかについて解説します。
文字交流がメインの新たなSNS
Blueskyは、文字交流がメインのSNSです。
Xの対抗SNSとして話題となり、その機能には似た部分が多くあります。
1回の投稿で使用できる文字数は300文字を上限とし、Xの2倍以上の文字入力ができます。
文字数制限で気軽な投稿を促し、リアルタイムの情報に強いというXの強みを残しながらもより自由度の高い投稿が可能です。
開発と運営が異なる分散型SNS
Blueskyは、開発と運営が異なります。
従来のSNSは、開発元が1つのサーバーでデータ管理を行っています。
一方分散型は、開発元とは別に個人やグループがサーバーを運営し、データ管理を行います。
分散型では、ユーザー自身でアカウントの引継ぎや投稿履歴の保持が可能です。
安全性と透明性を重視したSNS
Blueskyは、従来のSNSよりも安全性や透明性を重視しています。
分散型はユーザー自身がサーバー構築やデータ管理を行うため、コミュニティ内のルールに沿って発言の自由が保障されます。
また、管理権限が分散しているので、特定のサーバーが攻撃を受けても他のサーバーに問題がなければデータの消失や改ざんの心配はありません。
【分散型SNS】Bluesky4つの特徴を紹介
Blueskyは、分散型SNSとして注目を集めています。
分散型SNSの特徴は、複数のサーバーに管理権限を分散させることです。
権限の分散によって安全性・自由度が高まります。
この章では分散型SNS、Blueskの4つの特徴について紹介します。
アカウントを自由に移動
1つ目の特徴は、アカウント移動ができることです。
従来まではアカウントが削除されると、投稿やフォロワーなどの情報も一緒に削除されていました。
しかし、Blueskyではこれまでのデータを引き継いだまま、新しいアカウントを作成できます。
ユーザー好みの投稿を選択
2つ目の特徴は、投稿の好みをユーザー側で選択できることです。
これまではSNS独自のやり方でコンテンツを管理していたため、表示された投稿が必ずしもユーザーにとって興味のある投稿ではありませんでした。
しかし、Blueskyでは投稿表示の方法が選択でき、ユーザーが本当に興味のある投稿をカスタマイズ可能です。
ほかのSNSとの情報共有
3つ目の特徴は、他のSNSとの情報共有です。
Blueskyは相互運用性と呼ばれる、異なるSNSサービス上で情報を共有・交換する機能を持っています。
それにより、従来同じSNSサービス内でしか見られなかった投稿が、別のSNS上でも共有が可能となりました。
高いパフォーマンス性
4つ目の特徴は、高いパフォーマンス性です。
Blueskyはオープンソースを採用し、ソースコードを無償で一般公開して複数のグループや開発者が自由に変更、新たな機能の追加ができます。
従来と違い、多くの開発者が関わることで高度な技術を持ったSNSとして期待されています。
BlueskyとX(旧Twitter)の5つの違い
Bluesky最大の特徴は分散型SNSであることです。
中央集権型SNSに比べてユーザー権限が大きいのが特徴です。
この章では分散型SNS、Blueskyと中央集権型SNS、Xの違いについて紹介します。
ユーザー管理で自由度が高い
Blueskyは開発と運営が分離しており、ユーザーに与えられる権限が大きいのが特徴です。
データの管理をユーザー自身が行うため、アカウントの引継ぎや他SNSとの情報共有が可能になるなど自由度が高まっています。
ユーザー自身がデータ管理を行うことで、ユーザーが自由に設定できる範囲が広がっています。
コンテンツを自由に設定できる
Blueskyでは、ユーザーが関心のあるコンテンツを自由に設定できます。
従来のSNSでは、タイムライン上に表示される投稿はSNS独自のやり方によって自動で並び替えを行い表示されていました。
しかし、Blueskyでは必要な情報を選んで、自分好みにカスタマイズできます。
ほかのSNSと共有が可能
Blueskyでは、他のSNSとの情報共有が可能です。
これまで、Xでの投稿はXユーザー同士でしか共有できませんでしたが、Blueskyでは他SNSでも共有が可能です。
それにより、現在使用しているSNSサービスを利用しながら、別のSNSサービスにもアクセスできます。
開発にユーザーが参加できる
Blueskyでは、ソースコードを無料で一般公開し、自由に改変や再配布ができるオープンソースを採用しています。
ユーザーが望めば、新機能の追加やアプリの開発に参加可能です。
これまでのように開発側からのアップデートを待つのではなく、アプリ開発にユーザーを巻き込むやり方は分散型ならではといえます。
機能の違いを一覧で紹介
最後の項目では、2つのSNSの違いを一覧にして紹介します。
X(旧Twitter) | Bluesky | |
---|---|---|
SNSの特徴 | 中央集権型 | 分散型 |
投稿文字数の上限 | 140文字 | 300文字 |
画像投稿 | 可能 | 可能 |
動画投稿 | 可能 | 不可能 |
タイムライン | ・フォローユーザー他 ・おすすめが表示 | ・ユーザー自身でカスタマイズ |
鍵アカウント設定 | 鍵アカウント設定可能 | 鍵アカウント設定不可 |
DM | 対応 | 非対応 |
ハッシュタグ機能 | あり | なし |
アカウント移行 | 不可 | 可能 |
フィード機能 | 設定済み | 選択可能 |
Blueskyに期待すること
Blueskyは、2024年2月に招待制が廃止され、多くのユーザーから注目を集めています。
新しいSNSであり、今後さらにユーザー目線のSNSとしてアップデートされる可能性を秘めています。
この章では、Blueskyの今後に期待することについて紹介します。
プライバシー保護に注力
Blueskyでは、プライバシー保護の向上に力を入れています。
相互運用性などの特徴がユーザーにプライバシー保護の選択肢を提供し、自分に合った方法で情報共有できるようにすることが期待されています。
ユーザー自身がデータの管理を行うため、プライバシー侵害を防ぐことも可能です。
自由なコミュニケーションツール
Blueskyは、オープンなコミュニケーションツールとして期待されています。
中央集権型と違い、他のSNSとの情報共有も可能なため幅広いユーザーとの自由なコミュニケーションが期待できます。
また、分散型SNSは複数のサーバーで構築され、コニュニティ内のルールが適応されるため発言の自由度が高まります。
技術革新の促進
Blueskyは、オープンリソースを採用したプロジェクトです。
一定の知識をもっていれば、誰もが開発に参加できます。
そのため、いろんな知識や技術を持った人々がプロジェクトに参画することで、新機能やサービス向上への期待が高まっています。
中央集権型による偏りの解消
Blueskyのリリースによって、Xのような中央集権型にある偏りが解消されるかもしれません。
Xは中央集権型であり、運営企業の利益や方針による影響を受ける可能性があります。
一方でBlueskyは、ユーザーが自分に合わせて必要な情報を精査できることから、情報の偏りを防ぐ効果が期待されています。
招待なしでアカウント登録可能!Blueskyの始め方
最後の章ではBlueskyを始める方に向けて、登録の流れを紹介いたします。
新規アカウントの作成
2024年2月6日から招待コードが不要となり、アプリをダウンロードすれば誰でもアカウント作成ができます。
アプリをダウンロードし、開いたら「新しいアカウントの作成」を選択します。
アカウント情報の登録
次にメールアドレス、パスワード、生年月日を入力します。
パスワード欄に入力しようとすると、アプリがおすすめするパスワードが自動入力された状態で表示されます。
おすすめのパスワードを使用する場合は、「Use Strong Password」を選択、自分で設定する場合は、「Other Options…」→「Choose My Own Password」の順に選択し、パスワードを入力しましょう。
SNS認証の完了
SNS認証画面で国を選択し、携帯電話番号を入力したらコードリクエストボタンを押下します。
携帯に届いたSNS認証番号を入力し、次へをタップします。
Blueskyで使用するユーザージハンドル設定
最後に、Blueskyで使用するユーザーハンドル(ユーザーネーム)を設定してアカウント作成は完了です。
ユーザーハンドルに使えるのは英数字のみで、ひらがなやカタカナ、漢字は使用できません。
初期設定で関心のあるテーマを選択
アカウント作成手順はユーザーハンドルの設定までですが、アカウント作成後には初期設定が必要です。
初期設定では選択項目がたくさんあるため、流れだけ紹介します。
①push通知のオン/オフ・関心のあるテーマの選択
②おすすめアカウントのフォロー有無を選択
③タイムラインに表示する投稿の設定
④メインフィードの選択肢の設定
⑤その他のフィード選択確認
⑥見たくないコンテンツの選択
まとめ
分散型SNSの1つであるBlueskyは、新しいSNSの形として注目を集めています。
Blueskyは、データ管理をユーザーが行うことで他のSNSと情報共有がしたり、自分の好みや関心に合わせて情報をカスタマイズしたりすることが可能です。
今までの中央集権型SNSと違い、ユーザーの自由度が高く、汎用性の高いSNSといえます。
Blueskyはオープンソースのプロジェクトのため、多くの方が開発に関わることで機能やサービスの向上が期待できます。
新しい分散型SNS、Blueskyは無限の可能性を秘めています。