AliExpressの評判は良いのでしょうか?それとも、一部で言われているように「怪しいサイト」なのでしょうか?
AliExpressは中国のECサイトです。さまざまな商品が非常に安いのが特徴で、日本でも「アリエク」の略称で知られています。
この記事ではAliExpressの良い評判やと悪い評判を検証します。
また、AliExpressの安全性や注意点などを紹介するので、気になっている方は参考にしていただけると幸いです。
目次
AliExpress(アリ・エクスプレス)とは
AliExpress(アリ・エクスプレス)は中国の企業「アリババ」が海外向けに運営するEC(ネット通販)サイトです。
服、家電、日用品、スポーツ用品から車の部品まで、さまざまな商品が販売されている、巨大マーケットプレイスです。
特に低価格の商品が多いことでも知られています。
AliExpressの概要
AliExpressは、中国企業のアリババグループが海外向けに展開しているオンライン・マーケットプレイスです。
2010年にアリババグループによって設立され、販売者が直接消費者に商品を販売できるプラットフォームとして急成長しています。
特に低価格の商品が人気で、手軽に国際ショッピングが楽しめるので、世界中で多くの人が利用しています。
日本では「アリエク」と略して呼ばれることが多いようです。
運営元のアリババグループについて
アリババグループは、中国に本拠を置く世界的なテクノロジー企業、インターネット商取引サイト、クラウドサービス、デジタルメディアなど多岐にわたる事業を展開しています。
1999年にジャック・マー氏によって設立され、企業間の電子商取引を行うためのサイト「Alibaba.com(アリババ・ドットコム)」で急速に成長しました。
かつては日本のソフトバンクグループが筆頭株主になっていたこともあり(2023年に持ち株のほとんどを売却)、国際的な影響力を持つ企業です。
アリババグループは、主にB2B(企業と企業)やB2C(企業と一般消費者)のプラットフォームを運営しています。
中でも「AliExpress」は世界中で使えるECサイトとして世界トップクラスの売り上げ規模です。
AliExpressの評判は?
AliExpressは低価格な商品がたくさんあることで知られています。
海外から届くのに、商品によっては「配送料無料」になっているものも珍しくありません。
あまりにも安いので、「怪しいサイトなのでは?」と疑う人もいるようです。
AliExpressの安全性や評判について
AliExpressには、良い評判も悪い評判もあります。しかし、どちらかといえば好意的な評価のほうが多いようです。
中国製品にはかつて「安かろう悪かろう」というイメージがありましたが、その品質は大きく改善しています。
近年は中国製品に対する偏見は払拭されつつあり、AliExpressも信頼できるプラットフォームとして評価されています。
返金保証などの購入者を保護するための制度や、販売者を評価するシステムもあるため、安全なサイトといえるでしょう。
AliExpressの良い評判
AliExpressには良い/悪い評判があり、人によって評価は分かれるようです。
ここでは客観的な視点に立ち、両方の評判について見ていきます。まずはAliExpressの良い評判を紹介します。
とにかく安い
AliExpressには良い評判が多くありますが、中でも評価されているのが「価格の安さ」です。
サイトに並んだ商品を見てみると、「なんでこんなに安いの?」と驚いてしまうものがたくさんあります。
Amazonや楽天など、他ECサイトに比べても同じようなアイテムが、驚くような価格で販売されています。
商品の品質については「ピンからキリまで」ありますが、特に問題ないものが多いようです。
商品数が多く、日本で見かけない商品も豊富
AliExpressは、商品のラインナップ数が多いことも特徴の一つです。
ワイヤレスイヤホンやiPhoneケースなどの人気ジャンルでは、全部で何種類あるのか数えきれないほど多くの商品があります。
日本では見かけないような商品も並んでおり、国内では買えないアイテムも個人での購入が可能です。買い物が好きな方は、サイトを眺めているだけでも楽しめるかもしれません。
トラブルへの対応と返金保証
AliExpressはトラブル対応もしっかりています。
中国や海外のECサイトを使う際は、破損や未達などのトラブルがあったときの対応に不安を感じている人は少なくありません。
特に日本語が通じない海外のサイトでは、思っていたものと全然違う商品が届いてしまったり、そもそも届かないなどのトラブルがあっても対処するのが難しいからです。
しかしAliExpressでは、日本語にも対応しており、トラブル時も運営が対応してくれるので安心して買い物ができます。
画像検索機能が便利
AliExpressには「画像検索機能」があり、これが便利というユーザーも多くいます。
商品名がわからなくても、欲しいアイテムの画像があれば検索できるのです。
気になっているアイテムをSNSなどで見つけた場合は、画像を保存しておけば使えるので是非使ってみてください。
海外サイトでも送料が安い
AliExpressは中国のECサイトなので発送も中国ですが、送料が安いというのも良い評判として見かけます。
中には送料無料で買い物をできてしまうストアもあります。
日本のECサイトと変わらない送料で買えるのは、嬉しいポイントです。
AliExpressの悪い評判
AliExpressには良い評判もある一方で、悪い評判を見ることもあります。
- サイトの写真と届いた商品の見た目が違う
- 偽物や不良品が届いた
- 商品が届かない
以上のような不満がある人がいるようですので、それぞれについて詳しく紹介します。
写真と実際に届いた商品の見た目が違う
ネットで買い物する際には、商品の画像が頼りですが、実際に届いてみると「なんだか写真と違う」ということがあります。
全く別の商品が届く、ということはほとんどありません。しかし「(商品としては)同じだけど、色や大きさなどが思っていたのと違う」ということは、ネットショッピングではたまに起こることです。
AliExpressでも、「写真と違う」というトラブルはあるようです。ただ、その場合には商品を返品し返金を受けることが可能です。
偽物や不良品が届くことがある
AliExpressには膨大な商品が並んでおり、その多くはサイトに記載された通りの製品が届きます。
しかし、中には不良品や偽物が届くことがあります。特に有名ブランド品を格安で販売しているショップは、偽物である確率は高いです。
AliExpressでは、有名ブランドの商品は買わないように注意しましょう。ショップの評価をチェックすれば、悪徳販売業者を見分けることは可能です。
商品が届かないことがある
AliExpressで購入した商品が届かないことがあります。
海外から配達されるため届くまで時間が長かったり、輸入の検査などで止まってしまっていたりと、原因はさまざまです。
時間がかかっている場合は、サイト内で荷物の追跡が可能です。最終的に届かなかった場合もありますが、その場合は返金が保証されています。
AliExpressの安全性は?
日本でも使う人が増えてきたAliExpressですが、安心して買い物ができるサイトなのでしょうか。
ここからはAliExpressの安全性について見ていきます。
世界的なテクノロジー企業が運営している
結論からいうと、AliExpressは安全なサイトといえます。
AliExpressを運営しているのは、中国に拠点を置く大企業「アリババグループ」。世界的なテクノロジー大企業である「アリババ」が運営をしているECサイトです。
規模でいえばAmazonを抜いて世界1位(アリババグループ全体で)の大企業が、自社の評判を落とすような運営はしていないと考えるほうが妥当です。
多くの支払い方法に対応している
AliExpressでは、多くの支払い方法に対応しています。
クレジットカードやコンビニ支払いだけでなく、ウェブ決済サービスも利用可能です。
住所などの個人情報は登録する必要がありますが、不正利用のおそれが低い決済方法も選択できるので安全性は確保できます。
※AliExpressの支払い方法についてはこちらの記事で紹介しています。
買い手を保護する制度がある
AliExpressには書い手を保護する制度が整っています。
- バイヤープロテクション
- 紛争
商品が届かない場合や、偽物が届いた場合などのトラブル時にバイヤープロテクションという買い手を保護する制度を使えば返金されます。
基本的には、セラー(売り手)側に問い合わせをして返金対応してもらうのですが、セラーが対応してくれない場合は運営に間に入ってもらう「紛争」を起こせます。
トラブル時には最悪の場合運営から返金されるので、詐欺などのトラブルに巻き込まれることはほぼありません。
24時間対応のカスタマーサポートがある
AliExpressでは、24時間対応してくれるカスタマーサポートが用意されています。
先述したように、カスタマーサポートは日本語では対応してもらえませんが、中国語か英語なら対応してもらえます。
Google翻訳やDeepLなどの翻訳サイトを活用して相談すれば難しいことはありません。
「トラブルかも?」と思ったら、カスタマーサポートに相談してみましょう。
AliExpressでの買い物で注意すべきポイント
ここからは、AliExpressで買い物をする上で理解しておきたいポイントを紹介します。
商品が届くまでに時間がかかる
AliExpressで買い物をした場合、商品が発送されるのは中国からです。
そのため日本のサイトに比べると商品が届くまでに時間がかかります。
最長で14日程度はかかる可能性があるので理解しておきましょう。
日本の法律では禁止されている商品も販売されている
AliExpressでは、日本の法律で禁止されている商品も販売されています。
中国のサイトなので中国の法律で許可されているものは販売されています。
購入することで、罰則を課せられる可能性もあるので、日本で禁止されるものは興味本位でも買わないようにしましょう。
日本語で対応してもらえないストアもある
AliExpressは、サイトもアプリも日本語に対応しています。
ただ、ストアの中には日本語で対応してもらえない場合があります。
日本語で対応してもらえない場合は、Google翻訳などの翻訳サイトを活用して対応してもらいましょう。
レビューやストアの評価は必ずチェックする
評価が低い販売者には、それなりの理由があります。
AliExpressに限ったことではありませんが、レビューやストアの評価は買い物前に必ずチェックするようにしましょう。
トラブルに巻き込まれる危険性があります。レビューやストア評価が低いところに欲しいアイテムがあっても、買わないことをおすすめします。
購入後に商品を確認する
AliExpressなどの海外サイトで買い物をして、商品が到着したら必ず開封して間違いないかチェックしましょう。
不良品や偽物はもちろんですが、他にもトラブルになり得る商品が入っている場合もあります。
AliExpressではありませんが、過去に海外ECでトコジラミが発生した事案もあります。
中身を見ずに放置するようなことは絶対にやめましょう。
AliExpressで買ってはいけないもの
AliExpressなどの海外ECでは、日本への持ち込みが禁止されている商品が陳列されている可能性があります。
禁止されていることを知らずに買ってしまった場合でも、刑事罰が課せられる場合もあるので要注意です。
日本から買ってはいけないものを紹介します。
ブランドアイテムの偽物
ブランドアイテムの偽物だとわかって購入すると、著作権の侵害になる場合があります。
コピー品の取り締まりが強化されて、場合によっては関税で没収されてしまうようです。
また、コピー品だとわかって手放す場合、転売すると著作権の侵害や詐欺になる可能性が高いので絶対にやめましょう。
技適マークのないスマートフォン
AliExpressなどの海外のECサイトでは、技適マークのないスマートフォンが販売されています。
技適マークとは、総務省が日本国内で使うことを許可しているマークです。
個人で使うから技適マークがなくても問題ないと思ってしまうかもしれませんが、電波法違反で「1年以下の懲役又は100万円以下」の罰則を受ける可能性があります。
スマートフォンだけでなく、通信機器はすべて技適マークがないとトラブルになる可能性が高いので絶対に買わないようにしましょう。
PESマークのない家電
日本の家電には安全基準を満たした証としてPESマークが付いています。
AliExpressなどの海外サイトで家電を購入する場合、PESマークが付いていない場合があります。
PESマークの無い家電を輸入するのも「100万円以下の罰金又は1年以下の懲役」を受ける可能性があるので絶対にやめましょう。
SNSのフォロワー
AliExpressでは、SNSのフォロワーや動画配信サイトの再生回数といった形のないものまで販売されています。
SNSのフォロワーや再生回数は法律的にNGではありませんが、SNSや動画配信サイトの規約に違反する行為です。
アカウントをBANされるだけでなく、それ以降アカウントの作成もできなくなる可能性もありますので、絶対にやめましょう。
大麻などの違法な植物
AliExpressでは、大麻などの違法な植物や種なども販売されています。
海外では大麻は所持していても問題ない場合もありますが、日本では法律で違法薬物として取り締まられます。
違法な植物は、刑事罰を受けるだけでなく人生が壊れてしまう危険性があるので絶対に買ってはいけません。
その他の危険物など
AliExpressでは、、銃器や爆発物などの危険物が売られている場合があります。
それらを購入することはもちろん違法です。日本への持ち込みが禁止されているものが販売されている可能性があります。
銃器や爆発物以外にも、日本の法律に違反している可能性のある商品は、たとえ売っていたとしても購入してはいけません。
AliExpressに関するよくある質問
では、AliExpressに関するよくある質問を紹介します。
AliExpressは安全なECサイトですか?
AliExpress自体は安全なECサイトです。
ただしコピー品や不良品も販売されていたり、中には詐欺だと思われるようなストアも中にはあるので、すべてのストアが安全とは言えないかもしれません。
しかし、同様の事例は日本のECサイトを使っていても起こりますし、AliExpressが特に安全性に問題があるとはいえないでしょう。
販売者の評価をチェックしたり、怪しそうな有名ブランド品を売っていそうなストアで買い物をしなければ問題ありません。
商品が安いのはなぜですか?
AliExpressの商品が安いのは、中間業者を挟まずに販売していることが大きな理由です。
商品流通では、複数の中間業者が間に入るのが一般的で、その流通コスト反映されて商品の価格が上がります。しかしAliExpressでは中間業者がいない分、流通コストを省けるのです。
また、大量生産によるコスト削減も商品の価格が安いことの理由です。
日本でも安全に買い物はできますか?
AliExpressは日本だから安全ではなということはありません。
ただ、サポートや一部のストアではトラブル時に日本語対応してもらえないので注意が必要です。
住所を悪用されることはありませんか?
AliExpressを運営する企業は、世界的な大企業なので、悪用される危険性は低いと考えられます。
ただ、中国の法律で、国が必要としたときにユーザーの情報であっても情報開示しなければいけないルールが存在します。
企業が悪用することは考えにくいですが、何かあった時には中国という国に住所などを提出されてしまう可能性はあるので理解しておきましょう。
まとめ
AliExpressの良い・悪い評判や安全性、買い物をする際の注意点や買ってはいけないものについて紹介してきました。
AliExpressの評判をSNSなどで見ていると、概ね良好な評判ばかりです。
ただ、よくない商売をしようとしているストアに当たってしまうと騙されたと感じ、その人の中での評判も下がってしまいます。
AliExpressなどの海外ECサイトを利用する時は、レビューやストア評価などの評判を参考にして利用してみてください。