PCSX2はWindowsとLinuxでプレイすることができるエミュレータで、チートできることでも知られています。
そこで今回はPCSX2のゲームにチートファイルを設定する手順を解説します。
目次
PCSX2とは
PCSX2は高機能なエミュレーターとして知られています。
日本語に完全対応しているため、利用しやすいエミュレーターです。
PCSX2を利用することでゲーム機の代わりに、パソコンでPS2のゲームを楽しむことができます。
PS2は高画質ですが、PCSX2を利用することでさらに高画質なプレイを楽しめるほか、セーブやロードが「どこでも」可能になるなど非常に便利です。
PCSX2を利用する際にはある程度性能の高いパソコンが必要となります。
主な対応機能・スペック・最新バージョン
PCSX2の主な対応機能は以下のようになっています。
- ステートセーブロード
- ジョイパッド(マクロ 複数ボタン同時押し機能あり)
- ゲーム速度調整(早送り・スロー)
- フィルタ
- 日本語対応(標準)
- スクリーンショット
- ホットキー変更
- 録画
必要環境とスペックは以下のとおりです。
- CPU SSE4.1をサポートするIntelもしくはAMDのX64
- GPU Direct3D10/OpenGL3.x/Vulkan.1以上
- メモリ 4GB
- 個別ソフト他 Visual C++2019再配布 PS2 BIOSファイル
現時点(2025年1月)の最新バージョンは「2.2.0」です。(最終更新は2024年10月31日)
最新バージョン(公式サイト)
エミュレーターとは
エミュレーターは、「emulate(エミュレート)真似る」が語源の言葉です。
IT系の世界においてエミュレーターは「ハードウェア・OS用に開発されたソフトウェアを異なる動作環境で動かすため疑似的に環境を構築する」ソフト・ハードウェアのことをさします。
ちなみにエミュレーターを利用してソフトを動かす行為を「エミュレーション」と呼びます。
エミュレーターと似たような言葉に「シミュレータ」がありますが、エミュレーターは動きの内部まで含めたオブジェクトの再現であり、シミュレータのようにインターフェースのような大枠の再現ではありません。
シミュレーターという言葉を利用する場合、例えば宇宙船の操作訓練のツールといった大規模なシステムなどで利用します。
PCSX2のゲームにチートを設定する方法
PCSX2はチートが可能です。
チートするというと難しいのではないかと思う人も多いようですが、PCSX2のチートはそれほど複雑ではありません。
作業自体はシンプルで簡単です。
ただし、しっかり設定したようでもうまく動作しないことがありますので、設定の流れなどしっかり確認してください。
ゲームを起動してチートを有効化とセーブ
まずはゲームを起動してチートを有効化・セーブします。
チートの有効化
- 対象ゲームを起動する
- ゲーム画面をダブルクリックしてシステムウィンドウを出す
- システムから設定を選択
- エミュレーションから「チートを有効にする」をクリック
これでPCSX2のチートが利用できるように設定できました。
次にセーブデータを作りましょう。
セーブデータの作成
- キーボードの「ESC」をクリック
- ステータス画面を開く
- 「ゲームを閉じる」から「ステートセーブして終了」をクリック
PCSX2のフォルダは特に指定していなければ「Cドライブ」に入ります。(もしくはD)
その中から「sstates」(セーブデータ)フォルダを探し、その中に入っている以下のファイルの()(赤い部分)までをメモします。
「SLPs-25836(BoE44B93).resume.p2s」(今回はスーパーロボット大戦OG外伝のチートを例にしています)
対象のゲームのチートを調査
今回チートする対象ゲームの「チートコード」を調べます。
PCSX2のゲームにはそれぞれタイトルごとに番号が割り振られています。
その番号に合うようにチートを探しましょう。
番号の割り出しは以下のように行ってください。
- システムを開く
- 「ステートセーブ」でスロットをクリック
- F1キーを押す
チートコードの変換
チートコードはそのまま利用することができないため、変換する必要があります。
「PS2PARコード→pnach用コード変換スクリプト」で変換しましょう。
- 左側の「PS2PAR Code」にチートコードをコピペ
- 真ん中の「変換」をクリック
- 右側の「pnach Code」に結果が表示される
- pnach Codeに表示されたコードをすべてコピーしテキストファイルで保存
(保存場所はPCSX2のフォルダ内にある「cheats」へ)
(PCSX2のフォルダは何も指定していない場合はCドライブもしくはDドライブに保存されている) - ダブルクリックでシステムウィンドウを開く
- ツールからチートを選択
- チートの編集画面を開くと「新規作成しますか?」と表示される
- 「はい」をクリック
- メモ帳画面になったら古いもの(左側)から新しく作成したほう(右側)へコピペ
- 必ず保存
対象ゲームの起動・ゲームスタート
- ゲームを開く
- ダブルクリックでシステムウィンドウを開く
- 設定からゲームのプロパティを選択
- チートから「チートを再読み込み」を選択
- 「上記の○○個のチートがアクティブです」という表示が出たらチートが読み込まれた証拠
こうしてチートがしっかり読み込まれているのがわかったらゲームをスタートさせましょう。