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スマホが遠隔操作されている?不正アクセスの要因、調べ方紹介

スマホは遠隔監視・操作することが可能であり、紛失や盗難の際には活躍します。しかし、スマホをハックされて勝手に遠隔操作されると個人情報流出や金銭的被害などを被ることになります。本記事では、対応策を説明しますので、参考にして、対策を講じてみてください。

スマホが遠隔操作されている?

スマホでも遠隔操作(リモートアクセス)が可能であることをご存じでしょうか?

スマホをどこかに置き忘れたり、無くしたり、あるいは、盗まれたりといった時に、遠隔操作を可能にしていると、被害防止や捜索に役に立って頼りになります。

しかし、自分以外の人から、悪意を持って遠隔操作されてしまうと、個人情報の流出や金銭的被害などの犯罪行為にあってしまう可能性もあります。また、最近よく耳にするストーカー被害に会うことも考えられるのです。

遠隔操作されているかも。不正アクセスの要因7選

では、知らないうちに遠隔操作されてしまったら、どうなるのでしょうか。いわゆる乗っ取りに合った状態となり、勝手にスマホを操作されて、不正なアプリをインストールされたり、情報を抜き取られたりしてしまいます。

では、乗っ取りを調べるにはどんなことをチェックすればよいのでしょうか。

以下に、乗っ取りを疑うための代表的な現象を紹介します。

【現象1】アプリが増えている

なんだか、知らないうちにアプリが増えているような気がする。これは、遠隔操作されているかもしれない危険な兆候です。

スマホを便利に楽しく使おうとすると、買った時にプレインストールされているアプリだけでは足りず、自分でアプリをダウンロードしてインストールすることが必須です。

最近は、便利やアプリやゲームアプリが、AppleストアやGoogleプレイやゲームプラットフォームなどから、アプリを簡単にダウンロードしてインストールすることができます。

このため、あっという間にアプリが増えてしまい、ウィジェットも何画面にもなり、アプリが1~2個増えても気が付かないかもしれません。

遠隔操作で、個人情報抜き取り目的のアプリなどを仕込まれてしまうと、とんでもない被害に会うことも考えられます。アプリはきちんと管理しましょう。

【現象1】知らない人から連絡が来る

知らない人からの電話やLINEの招待などが増えているような気がする。この場合は、電話番号などが流出していることも考えられます。

電話番号が流出するのはスマホの遠隔操作だけが原因ではなく、友達がうっかり漏らしてしまった、電話帳売買業者経由の流出なども考えられます。

しかし、自分のプロフィールのみならず、連絡帳に登録している他人の電話番号などが流出してしまうと、家族や友人、会社関係などに大きな迷惑をかけることになります。

遠隔操作されていないかを急ぎチェックして、個人情報の流出がないかを確認することが重要です。

【現象2】身に覚えのないクレジットカードの請求がある

クレジットカードの利用実績をチェックしていたら、自分で使った覚えのない請求が見つかった。この場合は、遠隔操作により、クレジットカード情報が抜き取られている疑いがあります。

勘違いでない場合は、すぐにクレジットカードの利用を停止して、他に被害がないかと被害の拡大防止を図りましょう。

そのうえで、遠隔操作されていないかをきっちりとチェックしましょう。

ネットショッピングなどをよく使う方は、クレジットカードでの支払いを日常的に使っていることでしょう。また、最近は、クレジットの利用実績は紙ではなくスマホやパソコンの画面での確認へ移行も進んでいます。

このため、勝手にクレジットカードを使われても、その時点では気がつかず、被害が増える可能性もあります。少なくとも、毎月の請求時には不審な制球がないかをチェックしましょう。

【現象3】怪しい通知が来た

プッシュ通知が普及しており、各アプリなどから、さまざま通知がスマホに届きます。

もし、この中で、あれ?っと思うような通知を見つけたら、通知を発信しているアプリを特定して、怪しいアプリでないかをチェックすることが必要です。

不審な点があれば、迷わずアプリは削除してしまうのが無難です。

【現象4】設定が勝手に変わっている

設定した覚えがないのに、端末やOSの設定が変わっているような気がする。こんな時は、遠隔操作で設定を勝手に変更されている可能性があります。

特に、セキュリティ関連の設定に不審な設定がある場合は、遠隔操作されており、ハッキング被害にあっている可能性も高いので、急いでチェックが必要です。

【現象5】カメラアプリが勝手に起動する

遠隔操作されている場合、勝手にカメラアプリを起動されたり、あるいは、電話を勝手にかけられたりすることがあり得ます。

また、そうした状況が見受けられる場合は、盗聴も疑うことも必要です。

【現象6】登録している連絡先や写真などが漏洩している

SNSを見ていたら、自分の取った写真が勝手にアップされていた。自分では招待していないのに招待を受理する連絡がきた。こうした場面を発見した場合は、自分のスマホ内の写真や連絡先の流出を疑う必要があります。

遠隔操作によって、画像データや連絡先を抜き取られている恐れがあるのです。

【iPhone】スマホが遠隔操作されていないか調べる方法

以下に、iPhoneユーザーが自分のiPhoneが遠隔操作されていないかを調べる方法を説明します。

Apple IDのアカウント情報を確認する

iPhoneを購入して使うには、Apple IDが必須となります。App Store、iCloud、iTunesなどのiPhoneの主要なサービスを使うのに必要なアカウントなのです。

このApple IDのアカウント情報を確認してみましょう。もし、アカウントの項目が自分で設定した値以外に書き換わってたり、設定していない項目が設定済になっているのを発見した場合は、遠隔操作されている可能性が大です。

通知欄を確認する

通知欄には、さまざまなアプリからさまざまな通知が届きます。もし、この中に不審な通知を発見した場合は、遠隔操作されていることを疑いましょう。

例えば、勝手に怪しいアプリをインストールされており、そのアプリが通知していることなどがあり得ます。

通知は届くには、時間が狩る場合もあるので、こまめに通知をチェックすると発見も早くなります。

SNSのアカウントで履歴を確認する

遠隔操作で勝手にSNSにメッセージが送られたりすることが考えられます。そこため、TwitterやInstagram、LINEなどのSNSについて、不審なメッセージなどがないかをチェックしてみることが必要です。

最悪は、SNSのアカウントを乗っ取られて、ログインできなくなってしまうことです。こうなると、SNSの運営に連絡して対応してもらうしかありません。

【Android】スマホが遠隔操作されていないか調べる方法

以下に、Androidスマホのユーザーが自分のスマホが遠隔操作されていないかを調べる方法を説明します。

セキュリティアプリを使用する

Androidスマホでは、iPhoneに比べて脆弱性に関する多くの報告が多く、不正侵入対策の強化が必要といわれています。それを個人でアプリなどを探して対応するのは大変なので、セキュリティソフトを利用することがよいでしょう。

主要なセキュリティソフトはPCのみならずスマホにも対応可能です。不正侵入防止や脆弱性対策などに関する機能も豊富。乗っ取りの危険性を事前にチェックすることが可能になります。ただし、有料となるのがデメリットです。

監視アプリが入っていないか確認する

遠隔操作するには、スマホに遠隔監視用のアプリをインストールする必要があります。スマホの紛失・盗難対策として自分でインストールしているのならよいのですが、気が付かない間に勝手にインストールされている場合もあり得ます。

定期的に、スマホのアプリ一覧をチェックして不審なアプリがインストールされていないかをチェックすることが必要です。

SNSのアカウントで履歴を確認する

TwitterやInstagram、LINEなどのSNSについて、不審なメッセージなどがないかをチェックしてみることが必要です。遠隔操作されていると、SNSから、勝手に、送り主が自分のメッセージが送信されたりすることが考えられます。確認手順は以下のとおりです。

設定アイコンを選択→アプリを選択→アプリの管理を選択→アプリの一覧をチェック

スマホの遠隔操作被害に合わないための対処方法

スマホで、遠隔操作されている疑いが少しでもある場合は、すぐに対処して遠隔操作ができないようにしてしまうことが重要です。合わせて、被害状況を確認して、個人情報の流出などの被害がある場合は届け出などの対処が必要です。

対処するまでの時間が長ければ長いほど、被害が拡大する危険性も高まります。躊躇せずに対処法を適用しましょう。

パスワードを変更する

遠隔操作するには、スマホのアカウントにログインしたり、アプリのログインしたりする必要があります。そして、ログインする際にはパスワードの入力が必要です。

勝手に遠隔監視されているという場合は、パスワードが漏洩している可能性が大です。急いで、パスワードを変更しましょう。なお、変更後のパスワードは、変更前のパスワードやプロフィールに登録指定情報などから推測されにくいものを設定することが重要です

また、これを契機として、パスワード認証だけではなく、SMS認証や指紋認証などのハッキングされにくい認証方式を導入するのも有効です。

もし、遠隔監視をしている犯人にパスワードを変更されてしまうと、スマホの持ち主はスマホを操作することができなくなり、完全にスマホを乗っ取られてしまいます。そうなる前に、パスワードを変更することが必須です。

身に覚えのないアプリは削除する

勝手に遠隔監視されている場合は、遠隔監視用のアプリをはじめ、自分でインストールした覚えのないアプリをインストールして勝手に使われている状況となっています。また、遠隔監視を利用して、ハッキング用のアプリなどをインストールされているかもしれません。

スマホのアプリ一覧をチェックして、不審なアプリはアンインストールしてしまいましょう。あわせて、ほとんど使うことのないアプリなども整理してしまうと、以後のセキュリティ対策にもつながります。

SNSなどアカウントを利用停止する

勝手に遠隔監視されている場合は、被害を拡大させないためにも、いったん、SNSの利用を停止してしまうことが必要です。さもないと、SNSを利用して、家族や友達のスマホをハックされるなどの2次被害を発生させないとも限りません。

また、スマホでメールを利用している場合は、メールも利用停止とするとよいでしょう。ウイルスの拡散の防止につながります。

ハッキング調査に対応している業者に相談する

勝手に遠隔操作されている疑いはあるが、自分で、確証をつかんだり、対処することが難しい場合は、ハッキングに対応している業者に相談し、必要なら、調査や対処を依頼するのがよいでしょう。

勝手に自分のスマホを遠隔操作されている状態をそのままにしておくと、自分のスマホを使って、自分の周囲の人にスパムを送り付けたり、ハッキングの片棒を担ぐ結果ともなりかねません。

そうならないためには、信頼のおける業者に相談するのが妥当な対応です。

最終手段、スマホを初期化する

いろいろな手段を尽くしても、遠隔操作している疑念をぬぐえないようであれば、最終手段として、スマホを初期化してしまうことが考えられます。

スマホを初期化してしまえば、遠隔監視に必要なアプリは削除されますし、スマホの勝手な設定変更などもクリアされますので、安心です。

ただし、それまでにスマホで蓄積されているデータやアプリの履歴もクリアされてしまうので、バックアップがない場合は、原状復帰に膨大なエネルギーを費やすことになります。

また、勝手な遠隔操作やハッキングの痕跡も残らないので班員特定の手がかりも失うのがデメリットです。

なお、初期化後の原状復帰に置いて注意すべき点は、原状復帰後にアカウント情報を見直してセキュリティを高めておくことです。現状のままでは、パスワードを変更しても、また、狙われて再び遠隔監視されてしまう可能性が高いと言えます。

まとめ

スマホの遠隔監視機能は、紛失や盗難の際には活躍します。しかし、スマホを勝手に遠隔操作さてしまうと、ハッキングされて、個人情報流出やクレカの不正使用など大きなを被ることになります。

本記事では、勝手に遠隔操作されていることのチェック方法や対応策を説明します。参考にして、対策を講じてみてください。