Blueskyでは、サービス開始から1年程度の間招待コードを使った登録制を採用していました。
2024年2月に招待コードが廃止されており、現在は自由に登録できるようになりました。
この記事では、Blueskyの招待コードについて紹介をしています。
Blueskyが招待コードなしで登録できるようになった理由
Blueskyはサービス開始当初は、始めるのに招待コードが必要でした。
招待コードを持っていない方は登録を行えず、Bleuskyのウェイトリストに登録をして発行を待つか、招待コードを持っている登録済みのユーザーから発行してもらう必要がありました。
ただ、2024年2月に招待コードが廃止され、すべてのユーザーが平等に登録できるようになりました。
まずは、Blueskyに招待コードが必要なくなった理由を考察してみましょう。
※Blueskyの始め方はこちらの記事で紹介しています。
多くのユーザーを受け入れる準備ができた
Blueskyで招待コードが不要になった最も大きな要因は、Bluesky側が多くのユーザーを受け入れる準備が整ったと考えられます。
新しいSNSがサービスを開始すると、世界中のユーザーが一気に登録をしようとサーバーに集中します。
特に、ポストX(旧Twitter)と呼ばれるテキストメインのSNSは顕著で、Blueskyの前にサービスを開始したThreadsでも同様のこと現象が生じていました。
実際にBlueskyの招待コードが廃止された直後は、サーバーに繋がりにくく登録できないユーザーがいました。
2024年4月時点では登録は落ち着いているためアカウント作成はスムーズに行えます。
想定していたほど登録数が伸びなかった
また、Blueskyが招待コードを廃止した理由は、招待コードを必要とする方法では想定していたような登録者数の伸びがなかったことも考えられます。
招待コードが必要だと、発行した人しか登録できません。
日本でも過去にはmixiが紹介制でしたが、紹介制を廃止してから大きくサービスとして人気を集めた事例があります。
実際に、招待コードを廃止した直後に大きく登録者数を伸ばしたデータも出ています。
招待コードの入手が困難で発生した転売問題も後押し
入手されたBlueskyの招待コードは、さまざまな場所で転売されていました。
運営からは転売は禁止とされていましたが、ECサイトでは2万円から5万円程度の間で取引されていました。
招待コードはXなどのSNSでも取引されおり、ECサイトに比べると1万円未満と半額程度での取引希望のユーザーが見られますが、保証がなく利用できない招待コードをつかまされるといった事例も見つかっています。
Bluesky側としては不正に入手した招待コードや利用できない招待コードの転売を防ぐために、予定していた招待コードの廃止を早めた可能性も考えられます。
Blueskyの招待コードの入手方法
では、過去にBlueskyの招待コードをどのように入手していたかを紹介します。
現在は廃止されていて入手できない
大前提として、Blueskyの招待コードは2024年2月6日に廃止されています。
現在は入手できません。万が一今SNSなどで「Blueskyの招待コードを買いませんか?」という投稿で購入しても無駄な出費になるので注意しましょう。
ウェイトリストに登録する
Blueskyの招待コードを入手する最も正規なルートは、ウェイトリストに登録する方法です。
確実に登録に使える招待コードを入手できますが、順番待ちなので時間がかかります。
ウェイトリストに登録したからといって確実に招待コードがもらえるわけでもないようなので、廃止になってよかったと感じているユーザーも多いようです。
招待コードを持っている人に発行してもらう
Blueskyに登録したユーザーは、定期的に招待コードを付与される仕組みになっていました。
XやThreadsなどのSNSで繋がっている知り合いや、リアルの友人・知人などがすでに登録をしていれば、招待コードを分けてもらうことも可能でした。
付与された招待コードには有効期限が設定されていたので、登録にも注意が必要でした。
Blueskyの特徴
では、Blueskyにどのような特徴があるか見ていきましょう。
UIはX(旧Twitter)に近い|
BlueskyのUI(ユーザーインターフェース)はXに似ています。
細かな機能には違いがありますが、使い勝手の部分ではほぼXだと思って使い始めて問題がなさそうです。
分散型SNS
Blueskyは、分散型のSNSです。
分散型のSNSとは、サービスを提供している企業が全てを管理するわけではなく、ユーザー個人が管理をできる仕組みです。
元々は暗号通貨(仮想通貨)のブロックチェーンの技術を元に開発されたSNSで、Blueskに飽きたら、他の分散型SNSへフォロワーなどを含めて移行できるのが特徴です。
XやThreadsは、中央集中型なので、アカウントを削除すると育てたアカウントでも完全消滅してしまいます。
SNSはやめる気はないけれど、対象のSNSを辞めたいと思った時には分散型SNSの特徴を発揮できます。
フィードをカスタマイズできる
Blueskyはフィード(Xでのタイムライン)を自在にカスタマイズできます。
Xでは、フォローしているユーザーの投稿かおすすめのどちらかしか選べません。
Blueskyでは、見たい・見たくないコンテンツを詳細にカスタムして、見たいものだけをフィードに表示させられます。
広告の表示がない
Blueskyは2024年4月時点では、広告表示はありません。
今後マネタイズのために広告が表示される可能性は考えられますが、今の時点では本当に見たいコンテンツのみを表示できるのでストレスなくSNSを楽しめます。
登録ユーザーはZ世代が多い
Blueskyに登録したユーザーの年代データを見てみると、Z世代が多い傾向にあります。
年配の世代では、新たなSNSが誕生しても、別のサービスへの乗り換え自体が億劫に感じている方が多いのも理由だと考えられます。
現状では、比較的若いユーザーが多いということは理解しておきましょう。
サブカル系に興味関心が高いユーザーが登録している
Blueskyの投稿データを見てみると、サブカル系に興味・関心が高いユーザーが多いことも見てとれます。
もともとXでもサブカル系は強いですが、生活に関した投稿なども多く、バランス良く投稿されています。
ゲームや音楽、アイドルなどサブカル系のつながりを作りたいなら、今のうちにBlueskyに乗っかっておくのもおすすめです。
BlueskyとX(旧Twitter)の違い
BlueskyはポストXとの呼び声が高いSNSです。
そこで、気になるのが機能面での違いです。
Xとの違いを見ていきましょう。
機能面での違い
BlueskyとXの機能面での違いは以下の表のとおりです。
Bluesky | X | |
運営方法 | 分散型 | 中央集中型 |
投稿できる文字数 | 300文字 | 140文字 |
投稿できる写真の数 | 4枚 | 4枚 |
投稿できる動画の長さ | ー | 2分20秒 |
ハッシュタグ | 非対応 | 対応 |
DM | × | ○ |
公開範囲設定(鍵垢) | 不可 | 可 |
Xユーザーからは、ハッシュタグ機能やDM、公開範囲の設定ができれば、すぐにでも移行したいと考えているユーザーが多くいます。
実際にXの機能をBlueskyに実装されるかは微妙な点です。
そもそものサービスとしての方向性が違うので、ユーザーが期待するような機能が実装されるのは期待せずに待った方がよさそうです。
用語の違い
BlueskyとXでの用語の違いは以下の表のとおりです。
Bluesky | X | |
投稿 | ポスト | ポスト |
再投稿 | リポスト | リポスト |
引用した再投稿 | クオートポスト | 引用リポスト |
コンテンツ表示一覧 | フィード | タイムライン(TL) |
用語に関しては、投稿や再投稿に関してはBlueskyもXも同じです。
UIも近いので、Xユーザーはほとんど迷うことなくBlueskyを使い始められます。
まとめ
Blueskyがサービス開始当初に採用していた招待コードについて紹介してきました。
実際なぜ招待コードを廃止したのかは不明ですが、廃止したことで直後に60万人以上のユーザーが増えたので成功といっても過言ではない決断です。
実際にサービス開始からは1年ちょっとなので、Xに比べるとまだ使いにくさを感じる部分や機能面で実装して欲しい機能などもあります。
ただ、長年運用されているXと比べるのは酷なことです。
Bluesky自体はこれから伸びていくことが予想できる新しいSNSなので、興味がある方は是非ご自身で体験してみてください。