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Paidyがやばいって本当?利用する前に知っておきたいことを解説

2023年3月9日

Paidy関連の詐欺被害やPaidyを名のる不審なメール・SMSなどから、Paidyはやばいといわれることがあります。本記事では、Paidyから身に覚えのない請求がきたり、商品が届いたりする場合の対処法を説明します。フィッシング詐欺対策も説明します。

Paidyがやばいと言われる理由はなぜ?

Paidyは、スマホの電話番号とメールアドレスがあれば利用できる後払い方式のスマホ決済サービスです。

クレジットカードを申し込むには、公的書類を提出して本人確認を行い、収入など支払い能力の審査を受ける必要があるなどそれなりのハードルがあります。Paidyならスマホとメールアドレスさえあれば審査なしで利用できるので便利です。

しかし、Paidyは手軽な反面、使うのはやばいという声もあります。その理由は以下の2点です。

  • Paidyを利用した詐欺事件が頻発した
  • Paidyからという名目の不審なメールやSMSが多数発信された

以下では、詳しく説明します。

以前あったPaidyで悪用詐欺被害事件

Paidyがやばいといわれる1つ目の理由は、Paidyの後払いという点とフリマでの個人間取引という点の盲点をついた詐欺事件が頻発したからです。

Paidyが後払いで商品を購入できるということを悪用し、詐欺犯は代金を支払わずにネットショップで商品を購入し、あたかもフリマに出品した商品であるかのように見せかけて、フリマの購入希望者から商品代金をだまし取るという手口です。

詐欺犯がネットショップで購入した商品の代金が支払われていないので、Paidy・ネットショップ・フリマの購入希望者の誰かが、その代金分の損害を被ることになります。

一時は、Paidyが決済サービスを中止するほどの騒ぎとなりました。

これではやばいと言われても仕方ありません。

Paidyを利用した詐欺事件の内容

詐欺の具体的な手口は以下のようなものでした。以下では、詐欺の犯人を詐欺犯A、被害者を被害者B、ネットショップをネットショップCとします。

  • 詐欺犯Aが、メルカリなどのフリマに、実際には商品がないのに出品する
  • 被害者Bがフリマで商品の購入を希望する
  • 詐欺犯AはPaidyの使えるネットショップCで商品を購入し、送付先を被害者B宛とする
  • 被害者Bは商品が届いたので、フリマで詐欺犯Aに代金を支払う
  • Paidyは詐欺犯に後払い期限が来たら購入金額の支払いを請求する
  • 詐欺犯Aは請求されても支払わない
  • Paidyは、請求金額が期限までに入金されない場合は、商品の送付先である被害者Aに支払いを請求する。

こうして、詐欺犯Aは、Paidy・ネットショップC・被害者Bのいずれかに商品代金の支払いを押し付け、自分はフリマの売上金を手にするという仕掛けです。また、後払いなので、事件が発覚した時には詐欺犯はせしめたお金を手に逃げてしまった後ということになります。こうした金銭的被害を被るのは本当にやばいことです。

Paidy名からの不審なメール・SMS・怪しいモニター依頼

Paidyがやばいといわれる2つ目の理由は、2021年末から2022年初めにかけて、以下のような内容のPaidyをかたるSMSやメールが届くということが頻発したことです。

Paidyからの連絡で、取引に問題があり使用制限をするので、記載のPaidy画面から利用内容の確認を促すといった内容です。発行者として、Paidyの会社名と住所が記載されており、また、利用確認のためのサイトのURLも一見すると本物らしく見えるものです。このURLをひらくとやばい目にあう可能性が大です。

Paidyの利用モニターを依頼し、モニタ謝礼をエサにPaidyので商品購入を促すものです。しかし、モニタになってPaidyで指定の商品を購入すると、商品は詐欺犯に配送されるものの、商品代金やモニタ報酬の支払いはなく、ドロンされています。これも、実際に金銭的被害を被るやばいケースです。

Paidyを使った他の詐欺事件

上記で説明したSMSやメールは典型的なフィッシング詐欺の手口です。

偽のPaidyログイン画面に誘導し、個人情報を盗み取ろうというものです。

SMSやメールに記載されている偽サイトは、Paidyの正式な画面のコピーを使うなどして、偽物とはすぐには見破られないようにしており、間違って開くと個人情報を盗まれてしまう可能性が高いものでした。

ひっかかれば、やばいことになるということで、フィッシング詐欺協議会が2021年12月27日に緊急情報を公表して注意を促したほどです。

詐欺事件後のPaidyの対応

こうしたやばい事件をうけて、Paidyでは以下のような対策を講じて、セキュリティや本人確認の強化を行い、やばい事件の再発防止と被害の防止に取り組んでいます。

  • Paidy登録時および決済時は、登録したスマホでのSMS認証手続きを追加
  • Paidy申し込み時に、身分証明書による本人確認を行うPaidyプラスの導入
  • Paidy決済の24時間364日監視
  • 身に覚えのないPaidy請求へのカスタマーサポートでの対応強化

Paidyから覚えがない認証コードが届く原因

Paidyを使ってもいないのに、Paidy認証コードを記載したSMSが届くということがあります。内容は、認証コードが記載されており、ログイン画面からの入力を促すといったものなどです。このログイン画面をつかうとやばい目にあいます。

以下では、こうした身に覚えのない認証コードを記載したSMSが届く原因を説明します。ただし、どんな状況で自分の電話番号が使われたのかは知ることができず、下手するとやばい目にあう可能性があるので、届いたSMSは無視することが重要です。

利用しようとした人が電話番号を誤入力

実際にPaidyを利用している人が電話番号の入力を間違ってしまい、たまたま、その番号が自分のスマホの番号であったということがあり得ます。

誰かがあなたの電話番号を使って不正利用

スマホの電話番号を不正に入手されてしまい、その電話番号で買い物をしようとしている可能性があります。意図的に不正を働くやばいケースです。

スマホの電話番号が流出している可能性が高いのでフィッシング画面に誘導される可能性に気をつけましょう。他にも身に覚えのないSMSやメールを受け取っている場合はこの可能性が高いのです。

誰かが適当に電話番号を入力して不正利用

Paidy登録時に入力した電話番号が、たまたま自分の電話番号と一致していた場合も考えられます。

Paidyで覚えのない請求がきたり商品が届いたらどうする?

Paidyは後払いで決済できるので、商品が先に届き、その代金の請求は後日メールやSMSで届きます。

Paidyを利用した覚えがないのに、商品が届いたり、請求書が届いたりとやばい状況に遭遇したら困ってしまいます。以下では、こうした場合の対処法を説明します。

Paidyから身に覚えのない請求が来た場合の対処法

Paidyを使ってもいないのに、突然、Paidyから請求が届くというやばい状況では途方に暮れてしまう場合もあるでしょう。以下では、こうした身に覚えのない請求への対処を、請求方法ごとに対処法を示します。

Paidyで覚えがないメール

まず、メールの送信元アドレスを確認しましょう。正式なPaidyのメールアドレスは、<noreply@Paidy.com>なのでチェックしてみてください。

Paidyで覚えがないハガキ

Paidyの支払いを滞納していたりする場合は、督促のハガキが届くことがあります。支払いを忘れているモノがないか、アプリの購入履歴などで確認しましょう。

もし、支払いを忘れていることが確認出来たら、滞納分を迅速に支払ってしまうことが必要です。滞納期間が長引くとブラックリスト入りなど面倒なことになりがちです。

もし滞納していないことが確認できたら、カスタマーサポートに連絡して、対処をお願いしましょう。

Paidyで覚えがない認証コード【SMS】

PaidyからSMS認証用のコードがSMSで届いた場合は、身に覚えがなければ無視しましょう。文面にURLなどが記載されていても絶対にアクセスしないでください。

単発のSMSについては、無視することで解決です。しかし、何度も届くようであれば、電話番号などが流出しているかもしれません。カスタマーサポートに連絡しましょう。

身に覚えのない商品が到着したときの対処法

注文した覚えのない商品が届いたときは、まず、注文主を確認しましょう。自分の周りの人に送付先を自分として商品を注文していないかを、トラブルにならないよう慎重に確認して見ましょう。

次に、注文主が不明であれば、発送元のヘルプディスクなどに注文した覚えのない商品が届いた旨を連絡して引き取りなどを依頼しましょう。

返送を拒否された場合は、支払い方法を確認して、Paidyなどのカスタマーサポートに連絡して対処を依頼しましょう。

フィッシング詐欺への対策

ウェブ・メール・SMSなどネット利用の普及に伴い、フィッシング詐欺も急増しています。うっかりこれらに引っかかると、メールアドレスや電話番号などの個人情報、クレジットカード情報などを盗まれて、思わぬ大きな被害を被ることになりかねません。

以下では、フィッシング詐欺にひっかからないための対策を説明します。

すぐにリンクを開かない

文面にリンクが記載されていても、興味本位ですぐに開いたりしないようにしましょう。公式なリンクであればともかく、フィッシング詐欺の画面に誘導される危険性があるからです。

Paidyであれば、アプリで確認できることはアプリの画面で行い、ウェブサイトを開かないようにするのも重要です。

リンクを開く場合は、その前に以下のチェックを行って、安全性を確認してから開く習慣を身に付けましょう。

  • リンクを送ってきたメール・SMSの送信元アドレスがPaidy公式のものか確認
  • 開こうとしているURLは、Paidy公式サイトのURLか確認
  • 公式サイトのURLが記載されている場合、偽物ではないか確認

セキュリティリテラシーの向上

Paidyに限らず、フィッシング詐欺にあわないようにするためには、フィッシング詐欺であることを見破れるだけのネット利用に関する知識を身に杖kㇽのが一番です。

こうしたセキュリティリに関する知識や対処法などのリテラシーの向上に努めましょう。特に、Paidyを利用するユーザー側にも必要ですが、Paidyを導入する店舗などの場合は、店舗店員などへのセキュリティ教育が必須です。

対策ソフトの導入

フィッシング詐欺防止機能を有するセキュリティソフトも多数公開されています。こうしたソフトを使えば、フィッシング詐欺のメールやSMSを受信したとき、フィッシングサイトを開こうとしたときに、チェックしてくれます。

そして、チェックにひっかかれば、ワーニングなどを表示してくれます。詐欺に引っかかるリスクを減らせる可能性が高まるのです。

フィッシング詐欺で個人情報を入力してしまった時の対処法

フィッシュんぐ詐欺には気をつけていても、うっかりしたりで個人情報を入力してしまうこともあり得ます。そんな時、どのように対処すればよいかを知っていれば安心です。

以下では、フィッシング詐欺のサイトなどで個人情報を入力してしまった時の対処法を説明します。

サービスが不正利用されるため窓口に連絡

個人情報として、クレジットカードや口座情報を入力してしまった場合、時間が経てばたつほど金銭的な被害が拡大してしまう恐れがあります。そのため、該当する金融機関やクレジット会社のサポート窓口に即座に連絡を入れて、不正にお金が引き出されたり、クレジットカードを使われたりしないように手続きを進めましょう。

連絡を入れれば、すぐに利用停止などの処置をしてくれ、以下のようなことも行ってくれるでしょう。

  • 個人情報入力後に利用実績がないか、ある場合はどのような内容かに関する情報の提供
  • パスワード、さらには、カード番号の変更手続き

こうした連絡を迅速に行って被害をできるだけ被らないようにすることが重要です。

フィッシング110番窓口やサイバー犯罪窓口に通報

各都道府県の警察本部には、サイバー犯罪の相談窓口が設けられています。金融機関やクレジット会社への連絡と、一時的な利用停止の処置が終わったら、そうした公的な機関にも連絡や相談をしてみましょう。

具体的には「フィッシング110番窓口」「サイバー犯罪窓口」などの窓口があり、フィッシング詐欺やインターネットを使った犯罪などに関する相談窓口となっています。

フィッシング詐欺は、今も増殖中ですし、手口もどんどん新しいものが出てきています。そのため、不審なメールを受信した場合・フィッシングサイトを見つけた場合、フィッシングサイトに情報を入力してしまった場合などには、対策を講じるのと合わせて、被害が拡大しないように情報提供することも重要です。

まとめ

後払いでネットショッピングが楽しめることで人気のPaidyですが、Paidyはやばいといわれることがあります。本記事では、やばいのはどんな理由からか、Paidyが関連する詐欺被害にはどうやって対策するかを詳しく解説しました。併せて、フィッシング詐欺対策も解説しました。