MacBook(Air/Pro)のバッテリーは使い続けていると劣化していきます。
以前のモデルと比べると、性能は格段に上がりました。現行モデルのMacBookに使われているリチウムイオンバッテリーは、持続力・性能が向上していますが、やはり寿命はあります。
この記事ではMacBook Airのバッテリー交換の目安をチェックする方法、自分で交換できるのか、その際の注意点などを紹介します。
目次
MacBook Air のバッテリーの寿命はどれくらい?
MacBook Airのバッテリー寿命は、使う頻度にもよりますが、平均3〜5年です。
10年ほど前を境に、MacBookシリーズのバッテリー性能が大幅に向上しました。(2009年頃といわれますが、正確な時期は不明)
新しいモデルで採用されている「リチウムイオンバッテリー」は駆動時間も長く、寿命も以前のモデルと比べてかなり伸びています。
フル充電を「1000サイクル」、最大容量「80%」が交換の目安
Apple公式ページを見ると、MacBook Airのバッテリー交換時期は「フル充電を1000サイクルが目安」と書いてあります。(この回数はMacBook Proも同様)
「フル充電」とは、バッテリーが空っぽ(0%)の状態から満タン(100%)に充電することです。50%の状態から満タンにするのは「0.5回」とカウントします。
これを1000サイクルなので、毎日フル充電しても3年近く持つということです。
フル充電1000サイクルで達するとされる「最大容量の80%」が交換の目安となります。
新品時の連続駆動時間
目安としてカタログ上の「新品のMacBook Airの連続稼働時間」を紹介します。
- 通常利用(Wi-Fi環境)で15時間程度
- AppleTVのムービーは18時間再生できる
このように謳われていますが、数字はあくまで目安です。
実際には様々な要因が影響するので、もう少し短くなると思われますが、いずれにしても長時間連続して駆動できることは確かです。
MacBook Air のバッテリーの状態を判断する方法
MacBook Airのバッテリー状態を調べる方法は2つあります。
- バッテリーの残量
- バッテリーの(劣化)状態
寿命や交換時期に直接完成あるのは「バッテリーの状態」です。
バッテリーの残り時間をパーセンテージで表示するには、 「option」キーを押しながらバッテリーアイコンをクリックします。
メニューバーから表示されるバッテリー詳細ではバッテリーの交換時期などをチェックすることも可能です。
バッテリーが劣化するとどうなる?
MacBookのバッテリーが劣化すると、以下のような症状が現れます。
- 1~2時間使っただけで充電がゼロになってしまう
- 電源コードを抜くだけで電源が落ちてしまう
- 「バッテリー交換修理」と表示される
さらに劣化が進むと、アダブターとケーブルを繋いでもMacBookが充電中と認識しなくなります。
また、バッテリーが膨張したり発熱することもありますが、ここまでくると火災などの原因となるため危険です。早期の交換を検討しましょう。
「バッテリーの状態」の種類
バッテリーの状態を表示するには、以下の手順で操作します。
アップルメニュー →「システム設定」→「バッテリー」 をクリック
右側に「バッテリーの状態」という項目があるので、そこで確認します。表示は次のどちらかです。
- 正常・・バッテリーは正常に機能している
- 修理サービス推奨・・正常に動作しているが、充電可能量が新品時より減少している。バッテリーの交換を検討する
バッテリー最大容量が80%を下回ると「修理サービス推奨」が表示されるようです。
現在バージョンのmacOSでは、どちらかのバッテリー状態が表示されます。
充放電回数の調べ方
バッテリーの充放電回数、つまり「今までに何回くらい充電したか」を調べる方法があります。
- 「option」キーを押しながら Apple メニューをクリック
- 「システム情報」をクリック
- 「ハードウェア」セクションにある「電源」をクリック
- 「バッテリー情報」セクションに現在の充放電回数が表示される
この数値によって、バッテリーの交換時期の目安が分かります。
現在のモデルのMacBook Air (M1チップ搭載)の充放電回数は、MacBook Pro/Air両モデルにおいて 1000 回となっています。( Apple公式サイトより)
MacBook Air のバッテリー交換は自分でできる?
MacBook Airのバッテリーを自分で交換することも可能です。精密ドライバーなどの工具を使ってMacBook本体の裏側を開けて行います。
しかし、現在のMacBookは以前のモデルより構造が複雑です。バッテリーの取り外しなども一般の人には難しくなっています。(特に2018年〜のモデルは構造が複雑化)
YouTubeの説明動画などを見ながら慎重にやれば、自分でも交換できないことはないでしょう。
しかし、失敗した時のリスクは高いといえます。できれば公式サービスや専門業者に依頼しましょう。
Apple Store で MacBook Air のバッテリーを交換する場合
Apple Store でバッテリーを交換するときの費用は、 24,000円〜です。(参照:公式サイト)
13インチのモデル(M1~M3チップ搭載)が24,000円、15インチのモデル(M2〜M3チップ搭載)が29,800円となっています。(公式サイト参照)
料金はかかりますが、手間をかけず失敗なくバッテリー交換をしたいならApple Storeに依頼するのがベストでしょう。
MacBook Airのバッテリー交換を自分で行う場合
MacBook Airのバッテリー交換を自分で行うことは、推奨されていません。
故障や破損の恐れがあるだけでなく、バッテリーの取り扱いを間違えると火災の原因になる危険性もあります。
また、自分でバッテリー交換を行った場合、Apple製品の保証対象外となります。
どうしてもやる場合は、十分な情報を集めた上で、自己責任で行うようにしてください。
MacBook Air のモデルを識別
まずは使用している MacBook Air のモデルの型番をチェックします。
- 画面の左上にある Apple メニューから「この Mac について」を選択
- 「詳しい情報」をクリック
- 「ハードウェア」セクションの「ハードウェアの概要」で機種 ID を確認(例:MJVE2LL/A)参考:Apple公式サイト)
- 型番が確認できたら、 Amazon などで〝型番 / バッテリー〟で検索。バッテリーはこのような形で販売されています。一般的な最安値としては 7000 円程度で販売されています。
・2013 年モデルの場合↓