「MEmu」は圧倒的に軽い動作が売りのアンドロイドエミュレーターで、ゲームプレイに特化しています。他エミュレーターを使っていて重さを感じているなら、一度導入してみても良いかもしれません。機能も充実していますが、前出のゲーム特化型エミュレーターであるBlueStacksやNoxPlayer、LDPayerに比べ、ゲームによっては再現性や安定性に一歩劣るところがあります。
Windroy
「Windroy」は非常に軽い、シンプルなアンドロイドエミュレーターとなっています。MEmu以上の軽さを誇っており、「とにかくパソコンが重い」という人には最適と言えるでしょう。その反面、初期状態ではgoogle playストアが利用できず、他エミュレーターに比べ導入からアプリ使用までに多少手間がかかってしまうところがあります。また、現在は公式サイトにアクセスできず開発・サポートが終了していると考えられ、今後Androidが発展していくに伴い、利便性が損なわれてしまうとも考えられます。
Andy
「Andy」はWindows、Mac向けの、多機能さを売りにしているアンドロイドエミュレーターです。多機能でありながら操作がさほど難しくなく、直感的に操作できるところが魅力となっています。しかし、更新は2018年で止まっていてサポートされておらず、動作が安定しないという意見も見られます。現在も継続して発展している他エミュレーターに比べると、売りにしている多機能さも今後さらに劣っていくとみられ、多機能エミュレーターとして強くおすすめするには難しい状況となっています。
Android-x86
「Android-x86」は、エミュレーターではなくオペレーティングシステムの1つです。比較的性能の低いパソコンにも導入することができる点が魅力の1つとなっています。また、継続的に開発が続けられており、機能や快適さの面でも満足に足るスペックを持っていると言えるでしょう。しかし、あくまでもエミュレーターではなくOSのため、導入が少々複雑で、比較的マニア向けであると言えるでしょう。
KoPlayer
「KoPlayer」は、Windows、Mac向けのゲームプレイ特化型アンドロイドエミュレーターです。機能・操作感・軽さなど、いずれも充実していて不便さを感じづらいつくりになっています。その反面、他エミュレーターに比べ突出した特徴がなく、無難な印象に留まってしまっているため、強くおすすめするには一歩足りないエミュレーターとなってしまっています。
Remix OS/Remix OS Player
「Remix OS player」は、前出のAndroid-x86をベースに作られたパソコン向けのOSである「Remix OS」から派生して作成された、ゲームプレイ特化型のアンドロイドエミュレーターです。インストール・アンインストールが簡単に行える点は魅力ではあるものの、独自のUIであり操作感が他エミュレーターと異なる点や、導入に求められるスペックが高めである点などがデメリットとなっており、万人受けするエミュレーターとは言い難いと言えるでしょう。
Android Studio
「Android Studio」は、Googleにより提供されているAndroidアプリ用の開発環境です。Windows、Mac、Linuxでの利用が可能です。あくまでも開発環境であるため開発者向けの仕様となっており、初心者がエミュレーターとして使用するには適していません。また、開発者向け環境としても前出のGenymotionに比べ動作が重く、かなりの容量を必要とする点から、気軽に使うことが難しくなっています。高スペックパソコンを使用していて、Googleからの提供である信頼性に重きを置く開発者に向けては非常に有用な環境であると言えるでしょう。