最近「アディダス」などのブランドを語る詐欺が横行しています。
ドメインからは正規のサイトに見えるなど、手口が巧妙になっているので、注意が必要です。
日本ではLINEで拡散させて個人情報を抜こうとする手口や、最近では偽サイトに誘導してカード番号を入力させるなどの詐欺が海外でも報告されています。
アディダス以外のブランドでも起こっている詐欺ですが、どんな詐欺で、何に気をつければいいのでしょうか?
目次
アディダス詐欺とはどんな詐欺?
「アディダス詐欺」が最初に確認されたのは2020年。LINEメッセージでアディダスのブランドを装って拡散させて、偽サイトに誘導する手口の詐欺が話題になりました。
これは、友達にシェアすると特典やプレゼントをもらえる、という典型的な詐欺スキームです。他にもナイキやプーマなどのブランド名でも詐欺が確認されています。
また、2023年には100以上のアパレルブランドを装って偽サイトに誘導しようとする、大規模な詐欺が発生しました。3000を超えるドメインが使われ、80以上のブランドが影響を受けたそうです。
ブランド名は違えど、どれも似たような詐欺ですが、最近では手口が進化し巧妙になっています。
なりすましアカウントの狙い
アディダス詐欺で、なりすましアカウントが狙っているのは、多くが「偽サイトへの誘導」です。
誘導されたサイト内で個人情報を入力させたり、ウィルスに感染させるアプリをインストールさせようとしてきます。
また、新製品の販売を装って、銀行振り込みやカード番号を抜き出そうとするケースもあります。
他にも、LINEで受け取ったメッセージを友達にシェアするとプレゼントがもらえる、などの偽キャンペーンもあります。もちろん全てが偽物です。
アディダス詐欺LineのURLをクリックしたらどうなるのか
上の画像は、実際に2020年に確認された、LINEによる詐欺拡散メッセージです。
文の下にはURLが記載されていて、クリックすると偽サイトに誘導される仕組みになっています。
以下では、偽アンケートを装って個人情報を入力させようとしたり、友だちに拡散させようとしてくる詐欺の手口を紹介します。
①アンケートに飛ぶ
アディダス詐欺ラインのURLをクリックするとアンケートを答えるように誘導されます。3つのアンケートです、このアンケートに答えると次の段階に進んでしまいます。
アンケートの上部には残りの数が表示されています。その数を見て焦ってその先にどんどん進んでしまわないようにしましょう。このアンケートに引っかかって答えてしまってもまだ個人情報は盗まれていませんので安心して下さい。
②Lineを拡散するように指示される
続いて、LINEで友だちに拡散するように誘導されます。
「青いバーがいっぱいになるまで共有してください!」という文言が、LINEシェアボタン(画面中央)の下に見えます。数十人に拡散するまで次に進めない、というゲーム感覚にさせる狙いがあるのでしょう。
下の青ボタンには意味不明のカタカナが書いてあり、ほとんどの場合はこの時点で怪しい詐欺だと気づくことができそうです。
しかし、気づかずにシェアしまくってしまう人もいて、それこそがアディダス詐欺アカウントの狙いです。このような画面が出ても絶対に拡散してはいけません。
③スマホのカレンダーに外部から勝手に登録される
Lineで20人に送ってしまうと、 Click To OK Continue と出て個人情報を入力する画面に移行します。ここで入力してしまうと個人情報が盗まれてしまいます。絶対に入力しないようにしてください。
また、スマホのカレンダーアプリに勝手にスケジュールが登録されてしまいます。強制的に入るので自分の携帯は大丈夫だろうかと思うかも知れません。スケジュールが勝手登録されただけでは個人情報が盗まれる事はないので安心して下さい。
外部のカレンダーが入り込んでしまった時の対処方法
この詐欺は、iPhoneのカレンダーのスケジュールに勝手に偽物のスケジュールが登録される、「カレンダー乗っ取り」と呼ばれている手口です。この場合は勝手に追加されたスケジュールを削除しましょう。
また、偽物のカレンダーアプリにスケジュールが登録されてしまった場合には、「設定」から「パスワードとアカウント」を開き、外部のカレンダーを削除できます。
iPhoneのOSのバージョンによっては違う場所にあることもあります。「設定」から「カレンダー」を開くと外部のカレンダーが見つかるはずです。すぐに削除しましょう。
アディダスの偽サイトをクリックしてしまったときにすること
カレンダー乗っ取りの場合は予定を削除したり、外部カレンダーがインストールされてしまった場合には、アプリをアンインストールすることで対応します。しかし、それだけでは完全に安全になったとはいえません。
不正な行為を行うウィルスに感染している可能性も考えられるので、パスワードの変更と2段階認証は設定しておきましょう。
特に2段階認証は、アディダス詐欺以外の不正アカウントに対しても有効です。自分の情報を守るためのセキュリティを強化しておきましょう。
パスワードを変更する
Apple IDのパスワードを変更する手順は以下の通りです。
- 「設定」>「[ユーザ名]」>「サインインとセキュリティ」の順にタップします
- 「パスワードの変更」をタップします
- 現在のパスワードか、デバイスのパスコードを入力して、新しいパスワードを入力します。新しいパスワードを再度入力して完了です
Apple IDのパスワードは「設定」から「ユーザ名(自分の名前)」を選び「パスワードとセキュリティ」の中で変更できます。
2段階認証を設定する
LINEの2段階認証の設定方法は以下のとおりです。
- スマートフォン版LINEで [ホーム] > [設定] > [アカウント] を開く
- [WEBログインの2要素認証] のボタンをオンにする
- LINEログイン画面で、IDとパスワードを入力
- 画面に表示される認証番号をスマートフォン版LINEに入力
LINEのパスワードはスマホアプリの「ホーム」で「設定(一番左上にある歯車のマーク)」→「アカウント」で変更できます。
「アカウント」の「電話番号」に自分の電話番号を入力するとSMSで送られてくるコードを入力します。すでに電話番号が入っていれば2段階認証は完了しています。
アディダス詐欺Lineの配信元は?
サーバーの位置情報はアメリカのようです、しかしアディダスの本社はドイツです。そしてそのサーバーの証明書は期限が切れているようです。サーバーの証明書の期限が切れている場合その信頼度が下がる事になりますので世界のアディダスがそのようなミスをするとは考えられません。よって配信元の事を考えても詐欺である事がわかります。