お役立ち(情報)

したらば掲示板への投稿を削除する方法-弁護士に依頼するのが得策

2022年11月24日

レンタル掲示板の(したらば)。利用数が多いことで有名な掲示板ですが、よくない投稿に対して削除したい場合にどうしていいのか分からない人も多いのではないでしょうか。本記事では削除の依頼法、管理者や弁護士への依頼法などを解説していきます。

したらば掲示板は月間ユーザー数は20万人以上の巨大ネット掲示板

したらば掲示板は2ちゃんねる創始者の西村博之氏によって開設されたもので、今の名称になったのは2013年のことです。
開設したのは西村氏でしたが、2004年にライブドアが管理者になったことでその後名称も変更されました。
さまざまなジャンルについての書き込みがあり、また掲示板をレンタルできるため、自分の興味のあるテーマで掲示板を作り上げることができます。
多くの利用者がいるため、したらば掲示板の中で炎上などトラブルなどが起きる場合があります。
そういったトラブルが起きて投稿を削除したいとなったとき、どうすればいいのでしょうか。
したらば掲示板の注意点、削除依頼の方法などを解説していきましょう。

掲示板ごとに管理者が異なるしたらば掲示板での注意点

削除依頼を出す前に、したらば掲示板の注意点を解説していきましょう。
したらばはレンタル掲示板ということもあって、管理者が異なっていたりして複雑です。したらば掲示板での注意点としては以下の4つがあります。
削除依頼時の注意①利用規約やルールを確認する
削除依頼時の注意②掲示板ごとに管理者が違っている
削除依頼時の注意③削除される範囲が広くなる可能性がある
削除依頼時の注意④書き込みが公益性であるか否かが問題になる
以上の4つの注意点を詳しく説明していきます。

利用規約とローカルルール

まずは、したらば掲示板の利用規約を理解しなくてはいけません。したらば掲示板の書き込みはルールや規約に反していれば削除することができます。
したらば掲示板の利用規約は公式サイトの下にあります。
利用規約の第5条には35個の禁止事項が記載されているのです。
よく読んで削除したい発言がこれに該当するかどうかを確認してみてください。
したらば掲示板の利用規約(公式サイト)

また、したらば掲示板にはローカルルールが存在しています。
それは各々の掲示板の管理者が決めたルールなので、書き込みをするとき、削除依頼を出すときにもそのルールに則ったものでなければいけません。

掲示板ごとに異なる管理者

誰でもレンタルできる掲示板としてしたらば掲示板は存在しています。
ですから削除依頼を出したいときには、したらば掲示板の各管理者に出すことになります。
管理者によって削除依頼に対する考えなども変わってくるので、依頼を出しても同じスピードで返事が返ってくるとは限らないので注意が必要です。

広範囲になる削除範囲

したらば掲示板で削除依頼を出す場合、ひとつの発言(レス)が対象ではない場合が多いようです。
大抵はスレッド自体が削除される可能性が高いです。
管理者としてはひとつひとつの発言を管理することは難しいので、そうなる場合があります。
削除依頼を出すときには、スレッドで発言したほかの人達のものも消えてしまう可能性を考えましょう。

公益性の有無が削除の焦点

削除依頼を出すにあたり、したらば掲示板ではその発言が公益性の有る無しが問題になります。
どのようなことが書かれているにしても、その発言が皆の役に立つ情報であれば削除依頼を出してもされない場合が多いのです。
ですからやみくもにしたらば掲示板で削除依頼をするのではなく、その発言が禁止事項に該当していないか、公益性の有る無しを確認しなければなりません。

したらば掲示板の書き込みを管理人に削除依頼する方法

実際にしたらば掲示板の書き込みを削除依頼するときの方法を説明していきましょう。
手順としては以下のようになります。
削除依頼する手順①規約・ローカルルールの確認をする
削除依頼する手順②問い合わせフォームから依頼する
削除依頼する手順③専用スレッドを使用する

削除依頼時は規約や掲示板のローカルルールを確認

まず、削除依頼する前に規約やローカルルールの確認をしなければなりません。規約の禁止事項については上記で述べていますのが、今一度公式サイト(利用規約)で確認してみましょう。
利用規約だけでなく、各掲示板のローカルルールも確認しなければなりません。

管理人に問い合わせフォームから削除依頼

掲示板の利用規約、ローカルルールの確認が済んだら掲示板の上部左側に板情報があります。(画像参照)
そこをクリックすると下記画像が表示されるので、その中の(管理者へ連絡)をクリックしましょう。
すると、「管理者へのお問い合わせ」が表示されるので、必須の部分をすべて記入します。
その中の(質問の種類)に削除依頼があるので、選択しましょう。
すべて記入し終わったら、入力内容の確認のボタンをクリックし、内容を確認しましょう。
もし、長い間アクションがない場合には、(質問の種類)の中に(削除依頼の再送)がありますので、もう1度送ってみるのもいいかもしれません。

削除依頼専用スレッドを利用する

掲示板の中には削除依頼の専用スレッドを用意している場合があるので、そちらを利用するのもいいでしょう。
しかし、そのときに注意しなければいけないことがあります。
まずは、スレッドに書き込むときのルールがある場合にはそちらに則っていなければいけないので、ルールを把握しておきましょう。
また、書き込む場合には管理者以外の人も見る可能性もあるので、個人情報などを書き込むことは避けましょう。

管理者の反応がない時は弁護士に依頼するのが得策

もし、したらば掲示板の管理者に対して投稿の削除依頼をしたとしても、アクションを起こしてくれないときにはどうすればいいのでしょうか。
そのような場合には弁護士に依頼するという手もあります。
弁護士へ依頼することのメリットを3つ紹介しましょう。
①弁護士に依頼すれば発言の削除の可能性が高くなる
②弁護士はノウハウを持っているので早めの解決が望める
③仮処分申立のときにも弁護士に依頼すればスムーズに

弁護士であれば削除の可能性がアップ

弁護士に依頼することのメリットとしては管理者が放置している掲示板の投稿を削除してもらうことの可能性が高くなります。
というのは、したらば掲示板の事務局の窓口はありますが、そこでは削除依頼を受け付けていないのでどうすることもできません。
しかし、弁護士に依頼をすれば弁護士用の窓口を利用することができるのです。
掲示板を提供する会社(プロバイダ)に直接削除を依頼することができます。
ただ、削除できる案件かどうかは規約やルールに則っている必要があります。

弁護士にはノウハウがあるので早く解決できる

弁護士に依頼する場合には、削除依頼を受けたことがある、または解決したことのある弁護士に頼むのがいいでしょう。
そうすれば利用規約やローカルルールに則って削除依頼を出せるかどうかをすぐに判断できます。
実績がある弁護士に依頼すれば、自分自身で問題を解決するよりももっと円滑に進むでしょう。

仮処分申し立ての場合も弁護士へ

仮処分申立とは暫定的な法的措置のことを指しますが、弁護士ならば投稿が法的に問題があるかどうかを規約などと照らし合わせ手続きをスムーズに行ってくれます。
以上の点で弁護士に依頼することのメリットがありますが、デメリットとしてはやはりお金がかかるということでしょう。
弁護士に依頼するときには着手金、報奨金などがあります。
金額は弁護士事務所や弁護士によっても変わってきますし、時間単位で請求されることもあるため、依頼する前にきちんと確認が必要です。

投稿削除以外の対処方法

不快に感じる投稿を削除してもらう以外に何かいい方法はあるのでしょうか。
投稿を書き込んだ人を特定する、書き込んだ人に責任を問うなど、削除以外でもありそうですが、その場合の注意点を解説していきましょう。

投稿者の特定はできるだけ早い対応を

投稿者が自分に対して不利益なことを書き込んだので、特定したいという場合には、その投稿が3ヶ月以内に書かれたものだということが必要です。
発信者情報開示請求は投稿が3ヶ月以内のものでなければいけません。なぜかというとサイト側には3ヶ月程度しか投稿者の情報が残らないからです。
ですから、このような書き込みがあったからといってスクリーンショットを取っておいても、期間が3ヶ月以上過ぎているものは特定できないと考えていいでしょう。
さらに、発信者情報開示請求は弁護士に依頼する必要が出てくるので、早めの決断をしなければなりません。

投稿者に対する責任追及は民事と刑事両面から

書き込みをした投稿者によって不利益が生じた場合、損害賠償請求(民事)と刑事告訴(刑事)の両方で責任を問うことができます。
損害賠償の場合、相手と示談することも考えられますが、このとき弁護士に依頼すると費用が200万円以上かかってしまう可能性も。
示談(和解)にするからと相手がいっても、弁護士費用のほうがかかってしまいかねません。
ネットでは無料相談を受け付けている弁護士事務所もあるので、そういうところから探してみましょう。

したらば掲示板において投稿者を特定する方法

掲示板に書かれた投稿において、投稿者を特定するのはとてもむずかしいことで、一般の人にできるものではありません。
投稿者を特定するには弁護士や警察や検察の力を借りる必要があります。
裁判所の仮処分を決定してもらう、プロバイダの責任者に働きかけるこの2つの方法は弁護士に依頼すればやってもらえることです。
そして、警察に関与してもらい照会書類を提示してもらう方法があります。
いずれにしろ、投稿者の特定は個人では難しいことだと覚えておきましょう。

自分が投稿した書き込みであっても難しい削除依頼

では、したらば掲示板に自分で書き込みをしたが、炎上しかねないのでその投稿を削除したい、そのような場合はどうすればいいのでしょうか。
自分で投稿したものを自分で削除したいといってもなかなか難しい問題がありそうです。

難しい本人による書き込みであることの証明

投稿には名前を書く訳ではないので、まず、自分が投稿しましたという証明を得ることが難しいでしょう。
投稿が規約違反の禁止事項やローカルルールに反している場合、削除される可能性はありますが、何月何日に投稿したものは私のものなので削除してください、といった理由ではまず削除は難しいと思われます。

削除請求はそもそも被害者の權利保護が目的

削除依頼がなぜ出されるのかというのは、投稿について被害を被る場合です。
ですから、自分が例えば加害者的な投稿をしてしまったが、民事や刑事訴訟を起こされたくないという理由で削除してくれ、という要望には応えられないのです。
基本的にはこういった依頼には応えられないと考えておいたほうがいいでしょう。
自分が加害者として特定されたり、裁判になったりしないように気をつけて投稿しなければなりません。

自分の書き込みへの削除依頼が通ることも

ただし、自分の投稿の削除依頼が通ることもあります。
掲示板を運営しているのは人間なので、このような書き込みをしてしまって申し訳ない気持ちでいる、などと反省している旨を記入すれば、それを読んだ管理者が投稿を削除してくれる可能性はあるでしょう。

自分の投稿が削除されなかったときの対処法

スレッドを読んでいて、ついカッとなりひどい投稿をしてしまった。
それに関して反省の弁を書いて削除依頼をしたものの、まったく音沙汰がない、もしかすると訴えられてしまうかもしれないので心配だという場合にはどうすればいいでしょうか。
違法な書き込みの場合、放っておくと大変なことになりかねません。
そのような場合にはやはり弁護士などに相談するのが賢明でしょう。

弁護士による示談交渉などの対応

自分の投稿によって発信者情報開示請求されてしまうことがあります。これは投稿により被害を受けたと感じた人が、この投稿は誰が書いたものなのかを特定するためのものです。
こんなはずではなかった、と後悔する前に弁護士に相談してみましょう。
相手が自分の知っている人、芸能人などある程度ネットでも有名な人の場合には弁護士が示談交渉をしてくれ、刑事告訴や民事訴訟にならないようにしてくれます。(絶対ではありません)
こういったことを専門にやっている弁護士事務所もあるので、1度相談してみましょう。

まとめ

ネットでの投稿がさまざま問題になっています。自分が投稿する際にはルールに反していないかを踏まえて書き込みのボタンを押すようにしましょう。