「イーサネットには有効なIP構成がありません」の原因と対処法とは

イーサネットとは、コンピュータネットワークの規格のひとつです。LAN、ローカルエリアネットワークで、最も身近なLANケーブルです。Windows10のPCを有線接続時に「イーサネットには有効なIP構成がありません」とエラー表示された場合の対処法や、表示される原因について紹介します。

「イーサネットには有効なIP構成がありません」の原因

「イーサネットには有効なIP構成がありません」とエラー表示されるのにはいくつかの原因が考えられます。ルーターなど、ネットワーク機器に一時的に問題が生じている場合、ネットワークアダプタ設定になんらかの問題がある場合、イーサネットのネットワークドライバーの破損などが考えられます。

ほとんどの原因は、PCもしくはネットワーク機器に、なんらかの問題が起こっていることがほとんどです。どこで不具合が生じているのかで、イーサネットのトラブルの対処法は変わります。原因ごとの対処法で対応してください。

「イーサネットには有効なIP構成がありません」の対処方

Windows10のPCで接続時に、イーサネットの不具合が起こった場合、いくつか試して頂きたい対処法があります。対処法をいくつか試すことでイーサネットの不具合の原因を解決できるかもしれません。

まずは試して欲しい対処法

Windows10のPCで「イーサネットには有効なIP構成がありません」とエラー表示が出た場合に、不具合の解決法として行って欲しい対処法について紹介します。

ルーターとパソコンを再起動

使用中のWindowsのPCやルーターを再起動してみてください。コンセントを抜いて、90秒ほど時間を置いてから、再度コンセントを差すとルーターやPCの再起動を行う事ができます。再起動のやり方はコンセントを抜くだけなので簡単に出来ます。イーサネットの不具合の場合は、まずは再起動を行ってみてください。

トラブルシューティングをやってみる

Windowsのトラブルシューティングでイーサネットの不具合を改善できる場合があります。タスクトレイから、ネットワークアイコンを右クリックすると、メニューが表示されます。「問題のトラブルシューティング」をクリックしてください。すると「Windowsネットワーク診断」が立ち上がって、問題の検出を開始します。トラブルシューティングで問題が解決できる場合、このまま進行して不具合が改善されますが、不具合が改善できない場合エラーメッセージが表示されます。解決されない場合は、他の原因が考えられるので、再度別の解決方法を試してみてください。

高速スタートアップを無効化

有効なIP構成の取得ができない場合、Windowsの高速スタートアップ機能が原因の可能性があります。高速スタートアップが原因の場合、高速スタートアップを無効化にしWindowsのPCを再起動させることで、IPを正常に取得できる可能性があります。

高速スタートアップ無効化の方法は「Windowsマーク」を右クリック、「電源オプション」を選択してください。右ペインで「電源の追加設定」をクリック、左ペインで「電源ボタンの動作の選択」をクリックしてください。すると「現在利用可能ではない設定を変更します」と出てくるのでクリックします。次に「現在利用可能ではない設定を変更します」のチェックを外して、「変更の保存」をクリックします。保存したら、PCの再起動を行ってください。再起動完了後、ネットワークに接続出来るかを確認してください。

IPアドレスの確認

ネットワーク設定に問題があると「イーサネットには有効なIP構成がありません」とエラー表示される場合は、正しくIPが取得できていない可能性があります。特にIPを固定後に、IP構成エラーが発生している場合、ネットワークの設定に誤りがある可能性があります。ネットワーク設定を確認し、DNSとIPアドレスを自動取得する設定かどうかの確認をしてください。

「Windowsマーク」を右クリック、「ネットワーク接続」を選択します。ネットワーク設定、変更の「アダプターのオプションを変更する」をクリックして「ローカルエリア」または「イーサネット」を右クリックして「プロパティ」を選択してください。「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」を選択したら「プロパティ」をクリックしてください。「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」、「IPアドレスを自動的に取得する」のオプションが選択されているかを確認します。確認をしたら「OK」をクリックして保存してください。

システムの復元を行う

「イーサネットには有効なIP構成がありません」と表示された場合、システムの復元を使い、PCに不具合が起きる前の状態に戻すことで、解決出来る可能性があります。PCのデスクトップ画面の左下にあるスタートボタンをクリックして、スタートメニューを開いてください。

その中の「すべてのアプリ」から「Windowsシステムツール」フォルダを開いて、「コントロールパネル」をクリックします。コントロールパネルが表示されたら「システムとセキュリティ」をクリックします。項目の一覧が表示されるので、その中から「システム」をクリックします。「システム」を開いたら、左側メニュー「システムの保護」をクリックします。

するとプロパティが表示されるので、「システムの復元」をクリックすると、システムの復元が起動します。「次へ」をクリックすると、復元ポイント一覧が表示されるので、不具合が起きる前の日付を選択し、「影響を受けるプログラムの検出」をクリック、「次へ」をクリックしてください。復元ポイントの確認画面が表示されるので「完了」をクリック、システムの復元が行われます。

Winsockカタログのリセット

Winsockカタログの破損によって、TCP/IPの通信にエラーが発生し、IP構成を正常に取得できずに「イーサネットには有効なIP構成がありません」と表示される場合があります。Winsockカタログをリセットすることで不具合を解決出来るかもしれません。

「Windowsマーク」を右クリックし「Windows PowerShell(管理者)」を選択してください。「netsh winsock reset」と入力して「Enterキー」を押してください。その後、PCの再起動を行ってください。これでWinsockカタログのリセットは完了します。再起動した後、インターネットへ正常に接続ができた場合は、しばらく様子をみてください。

IPv6の無効化

ネットワークアダプタであるIPv6機能が原因で、IP構成を正しく取得できない場合があります。これが原因で「イーサネットには有効なIP構成がありません」と表示される場合はイーサネットのIPv6機能を無効化することで、正常にインターネットに繋がる場合があります。IPv6機能の無効化は、ネットワークアダプタの設定から行うと簡単に無効化ができます。

「Windowsマーク」を右クリックし「ネットワーク接続」を選択してください。ネットワーク設定、変更で「アダプターのオプションを変更する」をクリックして、「ローカルエリア」または「イーサネット」を右クリック、「プロパティ」を選択してください。「Internet Protocol Version 6(TCP/IPv6)」にチェックが入っているので、そのチェックを外してください。その時に間違えて名前の似ている「IPv4を無効化」を無効化しないように気をつけてください。「OK」をクリックし、変更の保存をしてください。IPv6の無効化が完了したら、PCを一度再起動します。PCがIPを正常に取得できないかを確認してください。

有線接続の場合

有線接続で「イーサネットには有効なIP構成がありません」とエラー表示が出た場合の不具合の解決、対処法について、いくつか紹介します。上記で紹介した対処法とは、また違った対処法になります。

ゲートウェイルーターに接続

 

中継ルーターやスイッチングハブに問題が生じていることが原因で、正しくIP構成の取得が出来ない場合があります。その他のネットワーク機器でWindowsのPCを接続している場合、ゲートウェイルーターに直接接続し、IP構成のエラーが出るかどうかの確認して下さい。ゲートウェルターへ接続をする場合は、LANケーブルの問題を解決するために、別のLANケーブルを使って接続してください。不具合の問題が解決出来た場合、中継しているLANケーブルかネットワーク機器が原因だと判断が出来ます。

ネットワークアダプタのドライバの不具合を解消する

なんらかの不具合がイーサネットのネットワークアダプタに生じていると、正常なP構成の所得が出来ずに「イーサネットには有効なIP構成がありません」とエラーになる場合があります。ネットワークアダプタが不具合の場合は、再インストールしてみてください。

「Windowsマーク」を右クリックし「デバイスマネージャー」を選択してください。次に「ネットワークアダプタ」のツリーを開き、「イーサネットのネットワークデバイス」を探してください。イーサネットのネットワークデバイスには「Network Controller」などの名称が多くなっています。「イーサネットのネットワークデバイス」を右クリック、「デバイスのアンインストール」を選択すると、確認画面が表示されるので「アンインストール」をクリックしてください。その後にPCを再起動させると、自動でドライバの再インストールがされます。正常なIP構成を取得できているか、インターネットに接続して確認してください。

不要なネットワークアダプタをアンインストール

PCに不要なネットワークアダプタが追加されることが原因で、IP構成に問題が生じる場合があります。ネットワーク関連のソフトウェアをインストールした時に、ネットワークアダプタがインストールされている場合があります。一度PCのネットワークアダプタの状況を確認して、不明なアダプタがあった時は、アンインストールを行ってください。

「Windowsマーク」を右クリック、「デバイスマネージャー」を選択して「ネットワークアダプタ」のツリーを開きます。次に「不明なネットワークアダプタ」を右クリックで無効化にします。不明なネットワークアダプタは、「Microsoft Kernel Debug Network Adapter」などのアダプタがあります。警告メッセージの表示が出たら「OK」をクリックしてください。無効化したあと、PCを再起動します。IP構成のエラーが解消されたかを確認して下さい。

ワイヤレス接続の場合

Windows10のPCでWi-Fiのワイヤレス接続の時に、インターネットに繋がらなくなるトラブルが起こることがあります。ワイヤレス接続時のトラブルシューティングツールを実行した後に「イーサネットには有効なIP構成がありません」とエラー表示が出た時の対処法について紹介します。

IPアドレスを自動取得にする

WindowsのPCをIPアドレスに固定が原因で、DHCPサーバーからIPアドレスが正しく取得出来ない場合があります。IPアドレスの固定している場合は、IPアドレスの自動取得することで問題を解決出来る可能性があります。

Windowsのタスクバー、Wi-Fiのマークを右クリックして、「ネットワークと共有センター」を開いてください。右ペインで「アダプターのオプションを変更する」をクリック、「Wi-Fi」または「ワイヤレスネットワーク接続」を右クリック、「プロパティ」を開きます。「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」を選び、「プロパティ」を選択してください。次に「IPアドレスを自動的に取得する」、「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」のオプションを選び、「OK」をクリックしてください。「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv4)」を選択、同じように操作を行ってください。最後に「OK」をクリックし、設定の反映します。

Wi-Fiのチャンネル幅を自動にする

チャンネル幅の固定設定がされている場合、チャンネル幅を固定から自動にすると、ワイヤレス接続時の不具合が解決出来る可能性があります。Windowsのワイヤレスアダプターの設定確認をして、チャンネル幅を自動に変えてみてください。

Windowsのタスクバーより、Wi-Fiマークを右クリックして、「ネットワークと共有センター」を開き、右ペイン「アダプターのオプションを変更する」をクリックしてください。次に「Wi-Fi」または「ワイヤレスネットワーク接続」を右クリック、「プロパティ」を開いて、「構成」をクリックしてください。「詳細設定」タブをクリックして「802.11n Channel Width for band X.X」をクリックします。値に「固定のMHz」が設定されている場合、「Auto」に変更をしてください。最後に「OK」をクリックして、設定を反映させます。

DHCPサーバーが2つ以上ないか確認する

DHCPサーバーの機能を持つルーターが2つ以上ネットワーク上にあると、IPアドレスを正常に取得出来ず「イーサネットには有効なIP構成がありません」とエラー表示がでることがあります。設置されているルーターのスイッチを確認して、問題がある場合には正しいモードへ切り替えを行ってください。

Windowsの「RT(Router)モード」のルーターが、同一のネットワーク上で、1つだけの状態かを確認します。とくに、Wi-Fi用ルーターを設置している場合、間違えて「RT(Router)モード」で設置している場合があります。Wi-Fiルーター背面にあるスイッチを確認して、「RT(Router)モード」となっている場合、「「Auto」またはAP/Bridge」に切り替えてください。

ルーターのDHCPの割当数を増やす

PCの他にも、複数のデバイス類を同時にWi-Fiに接続している場合、DCHPの割当数を増やすと、不具合の問題を解決できる可能性があります。DHCPの割当数設定ですが、機種により上限数の設定が10で設定されている場合があります。そのため、上限を超えたデバイスでWi-Fi利用をすると、IPの取得ができません。ルーターの設定画面から割当数上限を引き上げると、IP構成が正常に取得できる場合があります。しかし、ルーターの機種やメーカーによっては、設定の変更方法が異なるので、使用しているルーターのマニュアルを確認してください。

それでも解決しない場合

上記で紹介した不具合の対処法を行っても、問題が解決しない場合はその他に問題があると考えられます。解決しない場合の対処法について解説します。

ルーターを確認

ルーターには、動作の状況を表すランプが付いています。お使いのルーターのマニュアルを確認しながら、ルーターのランプの状態が正常なのかを確認してください。ルーターのランプに異常がみられる場合は、マニュアルとルーターを一緒にを確認することで、ルーターの異常がが発生している箇所が見つかることが多いので、参考にしてみてください。ゲートウェイルーターの場合は、PPPランプが問題なく点灯しているかを確認して下さい。

修正モジュールをインストールする

修正モジュールをインストールする際に、Windowsの更新がされていないとエラーとなってしまい、再度「イーサネットには有効なIP構成がありません」と表示されてしまいます。インストール前に必ず、Windowsの更新を行ってください。Windows10がWi-Fiやネットに繋がらないなど、ネットワーク系エラーは解決することが大変な場合が多いです。

IPアドレスの確認・取得方法

Windows8、Windows10それぞれのIPアドレスの確認方法や取得方法について紹介します。お使いのWindowsによって確認、取得方法が違います。

【IPアドレスの確認・取得方法】windows8の場合

Windows8でのIPアドレスの取得確認方法です。タイル以外の場所で右クリックをして、「すべてのアプリ」を開きます。

次に「コントロールパネル」を開きます。

「ネットワークの状態とタスクの表示」を開くと、「ネットワーク共有センター」が開きます。イーサネットをクリックしてください。

「イーサネットの状態」が開くので、「詳細」をクリックしてください。

すると「ネットワーク接続の詳細」が表示されるので、現在のIPアドレスを確認してください。

また、各項目に何も表示されていない場合や、デフォルトゲートウェイの表示がされていない場合などはIPアドレスが正常に取得出来ていません。

【IPアドレスの確認・取得方法】windows10の場合

 

Windows10でのIPアドレス取得、確認方法についてです。Windows10のデスクトップ、左下にあるスタートボタンを右クリックしてください。

次にコントロールパネルをクリックして開きます。

「ネットワーク状態とタスクの表示」をクリックして開きます。

「ローカルエリア接続(イーサネット)」をクリックしてください。

次に「詳細」をクリックします。

詳細をクリックすると、「ネットワーク接続の詳細」画面が表示されるので、IPアドレスを確認してください。

まとめ

「イーサネットには有効なIP構成がありません」と表示がされた場合の対処法について、有線の場合やワイヤレスの場合それぞれの対処法、IPアドレスの確認方法を紹介しました。イーサネットでの不具合が生じた場合には、紹介した対処法をぜひ試してみてください。