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Deep Nudeの危険性は?使い方や気をつける法律を解説

AIの進展と普及は急速で、エロにもAIを使ったものが出回り始めました。ここでは、ディープラーニング適用のDeep Nudeというフェイクポルノ作成ツールを紹介します。水着写真などからフルヌードの画像を作成するという危険なモノ。利用は自己責任でお願いします。

Deep Nudeはどんなもの?危険性はある?

AIが注目されている昨今、危険なエロサイトでもAIを使ったものがさまざまあります。ここでは、注目を集めたDeep Nudeを、その危険性も含めて紹介します。

ディープラーニングを使って水着写真をヌードにすることができる

Deep Nudeは、水着の画像から文字通りAI技術のディープラーニングにより水着をはぎ取ってヌード画像を生成するサイトとのことです。

一昔前までは、ヌード画像の首より上をすげ替えたH画像を作るということもありましたが、最近は、AIを使って水着の画像から裸体を推測してヌード画像作ってしまうのです。

Deep Nudeは、ディープラーニングテクニックを利用し、多くのヌード画像で学習することで、たとえば水着の画像からフルヌードの画像を作ってしますのです。

ディープラーニング技術とは、人間がいろんなシーンから学習していくプロセスをコンピュータ上で模擬するAIテクニックです。

2019年6月頃に公開され5日で配布中止に

Deep Nudeは2019年6月にアプリとデモ版サイト公開されましたが、すぐに閉鎖されてしまいました。アクセスが集中しサイトがダウンするほど注目を集め、危険性も多数指摘されました。サイト開設者は、「DeepNudeを公開するには早すぎた」と、その危険性を示唆するのコメントとともサイト閉鎖を決定したのです。

オリジナルサイトは閉鎖済みで現在はミラーサイトのみ

とはいえ、抜け目のないエロ業界のこと、危険性には顧みず、ミラーサイトや類似の有料サイトがあっという間に立ち上がりました。

ミラーサイトなどは最初は無料ですが、有料サイトへ誘導される危険性があります。また、画像流出などの危険性もありますので、利用する場合は、自己責任でお願いします。

サイト自体が危険だという被害の報告はない

エロサイトでは、さまざまなウイルスが仕込まれるな危険性が高いサイトです。現在のところ、Deep Nudeのミラーサイトに関して、こうしたウイルスや個人情報の抜き取りといった危険性が表面化したという被害の報告はSNSなどでは見当たりません。

ディープフェイク画像を作るのも危険性はない

Deep Nudeで作成できるようなフルヌードの画像を作成することに危険性はないのか気になります。

結論から言うと、フルヌードの画像を作成すること自体は特に危険性はありません。どういう手法を使ってどんな画像を作成しようとそれ自体は個人の自由です。

編集した写真をSNSにアップロードするのはNG

上記で説明したように、個人で画像を作成して楽しむ分にはご自由にということです。しかし、この画像をSNSにアップするなどして公開するとなれば話は別で、危険性の高い行為です。

元画像には著作権があり、勝手に改変するのは許されません。また、元画像に映っている人には肖像権というものがあり、承諾を得ないで勝手にSNSなどで晒すのは犯罪に関与する危険性もあります。

写真が流出する可能性が0ではない

Deep Nudeやそのミラーサイトなどの無修正のヌードコラージュ画像作成サイトなどを利用した場合は、アップした写真の流出という危険性が気になります。

実際に流出したという報告はまだないようですが、以下のような危険性が心配です。

  • アップした写真は削除するとの記載はあっても、記載があいまいで、削除が確実でないという危険性。
  • 海外サイトであり、運営が適正の行われていないという危険性。
  • サイトがハックされた場合はアップした写真の流出の危険性が高い。

Deep Nudeの使い方

Deep NudeミラーサイトであるDeepnude.toを例に、Deep Nudeの使い方を説明します。手順は以下のとおりで、利用自体に危険性はありません。

Deepnude.toを開く→UploadImageというボタンを押し下げ→見たい写真の画像をアップロード→処理対象の人物像が中央に来るように画像を画面下部のバーで調整→GetDeepNudeというボタンを押し下げ

Deep Nudeのミラーサイト

Deep Nude自体は閉鎖されていますが、以下のようなミラーサイトがあり、利用可能です。ただし、画像の流出などの危険性もあり得るため、利用する際は自己責任での利用となることに留意してください。

処理時間が比較的早いサイトしては、https://deepnude.to/があります。5画像分を試すのには無料ですが、以降は有料のサイトへの誘導画面が表示されます。

かなり処理に時間がかかって待たされることになりますが、https://deepnudeonline.com/というサイトも利用可能です。PCなどで一晩かけても問題ないという方は、試してみてもよいかも知れません。

フェイクポルノで課せられる可能性のある処罰

自分で楽しむためにDeep Nudeなどを使ってコラ画像などを作成するのは問題ありません。しかし、フェイクポルノを作って公開したり、誤って、流出したりした場合は、罰せられる危険性があります。

フェイクポルノとは、ポルノ映像の顔を知り合いや女優などの顔に差し替えた映像や画像のことです。また、Deep Nudeのように、洋服を着た画像からフルヌードの画像もフェイクポルノとみなされます。

①名誉毀損罪

他人の社会的な評価を低下されるような内容の事実を不特定多数向けに公表した場合、その事実の内容の真偽に関わらず、名誉棄損罪として罰せられる可能性があります。

名誉棄損罪の罰則は、刑法30条で、以下のように定められています。

  • 3年以下の懲役刑あるいは禁錮刑
  • 50万円以下の罰金

女優などの著名人の場合は、パブリシティ権の侵害として、多額の損害賠償を請求される可能性もあります。

②著作権・肖像権の侵害

Deep Nudeで処理する前の画像をネットからダウンロードして使っている場合は、他人が作成した画像を使用しているため、フリーの画像でない場合は著作権や肖像権を侵害している可能性があります。

名誉棄損罪の罰則は、刑法30条で、以下のように定められています。

  • 10年以下の懲役刑あるいは1,000万円以下の罰金、その両方
  • 5年以下の懲役刑あるいは500万円以下の罰金、その両方

③わいせつ物頒布等罪

フェイクポルノをはじめ、エロ画像やポルノ映像、フルヌード画像を勝手に公表したり、他人に譲ったりした場合は、わいせつ物頒布等罪として罰せられる可能性があります。

わいせつ物頒布等罪の罰則は、刑法30条で、以下のように定められています。

  • 2年以下の懲役刑あるいは250万円以下の罰金・科料
  • 上記の懲役と罰金の両方

Deep Nude以外も!ディープラーニングサービス

AIはChatgptでもわかるように、急速に進歩しており、さまざまな分野に応用され、実用化されています。

以下では、Deep Nude以外のディープラーニングを応用したサービスを2つ紹介します

ディープラーニングサービス①KAKUDAI-AC

SNSやブログなどでは写真や画像をアップすることも珍しくありません。スマホで撮った写真などであれば、そのままアップしても特に見栄えには問題はないでしょう。

一般的には、画像をアップする場合は、アップしたい部分を画像から切り取り適当な大きなに拡大縮小して利用します。縮小の場合は見栄えの点では問題ありませんが、拡大するとぼやけてしまう場合があります。

この画像拡大をぼやけずに行ってくれるサービスにKAKUDAI-ACがあります。

KAKUDAI-ACは、無料の素材ダウンロードサイトを運営するACワークが展開しているディープラーニングを適用したサービスです。会員登録などをしなくとも、1日2回は無料で利用可能です。

ディープラーニングサービス②FUSION-AC

AIを利用して、人物画像で、自然に顔を差し替えることができるサービスとしてFUSION-ACがあります。

では、アンサンブル回帰木アルゴリズムを利用して元画像から顔の検出を行い、新しい画像の顔部分で差し替えます。そして、ポワソン画像合成・デジタルメイクアップといったテクニックを使って自然で美しい顔に仕上げてくれるのです。

なお、顔差し替えについては、肖像権を侵害しないように注意して使ってください。

まとめ

AIテクニックのディープラーニングを使って、水着写真などからフルヌード画像を作成できるDeep Nudeについて説明してきました。そもそもフェイクポルノは危険性満載のものであり、利用する場合は危険性を承知したうえで自己責任で利用してください。