184の非通知電話とは、電話をかける際に相手の電話番号の先頭に「184」を付加してかけることで、自分の電話番号を通知させない方法のことです。
自分の電話番号を相手に知らせたくないケースはよくあることで、ほぼ全ての電話機がナンバーディスプレイ対応である現在では、この方法は常識化してきています。
しかし184を付加して非通知電話でかけたとしても、特定のケースではばれることがあるようですが、それはどのような場合なのでしょうか。
本記事では184の非通知電話がばれるケース、184で非通知電話にしたくなるシーン、184の非通知電話だと通話不可能になる理由などについて詳しく紹介していきます。
184の非通知電話とは?
184の非通知電話とは、相手の電話番号の前に「184(いやよ)」という3桁を付加することで、自分の電話番号を通知せずに電話をかける方法です。
固定電話・携帯電話の区別なく、電話番号の前に184を入力してかけると、相手側のナンバーディスプレーには「非通知」と表示されます。
ナンバーディスプレイ方式は便利な機能ですが、184をつけて非通知で電話をしたいというのは、どんなケースがあるのでしょうか。
以下にその代表的な例を示します。
非通知にしたくなるケース①:知らない電話番号着信への折り返し
知らない電話番号からの着信があり、その折り返し電話をかける際には、184をつけて非通知で電話をかけることが非常に多いと言われます。
昨今は電話詐欺が多く発生しており、知らない番号からの着信には出ないでおいて、あとから自分が非通知で電話して確認する方が安全なためです。
特に「0120」や「0800」のフリーダイヤルや、「070」「080」始まりでの見知らぬ携帯電話に関しては、警戒した方が賢明だと言えるでしょう。
友人・知人同士ではLINE電話でほとんど間に合う方の場合、登録のない知らない番号は、ただ怪しいだけでリスクしかありません。
非通知にしたくなるケース②:相手に自分だと知らせたくない
病院や企業、商店、公共機関などに問い合わせする場合など、非通知にして相手にばれることなく電話したいことがよくあります。
電話番号から自分が誰なのかばれることなく、何かを聞きたいというケースは、そう珍しいことではありません。
相手が企業や公共機関の場合、着信した電話番号から顧客データをディスプレイ表示するシステムを導入している場合もあります。
用件次第では、よく知った仲間や身内にも、ばれることがないように非通知にすることはあるようです。
途中まで電話番号を押していて、非通知の184をつけていないことに気付き、かけ直した経験をお持ちの方も多く居ることでしょう。
非通知にしたくなるケース③:他人の携帯電話を一時的に借りる
自分のスマホを置き忘れて、一時的に他人の電話を借りる場合にも、非通知にして持ち主がばれるのを防ぐことはあるでしょう。
また家族の中の一人だけが通話オプションで「かけ放題」にしているケースでは、そのスマホを借りて通話する際に、非通知にすることはあるようです。
184の非通知電話はばれる?
スマホや携帯で184をつけて非通知電話をかけた場合、基本的に相手に電話番号がばれることはないと言えるでしょう。
とはいえ、184の非通知電話を利用しているから大丈夫と思っていると、相手にばれる可能性は「0」ではありません。
ではどのような場合に184の非通知電話がばれるのか、以下から紹介していきますので、参考にしてください。
警察や消防に184で非通知電話してもばれる可能性がある
警察署や消防署に184を使用して非通知で電話をかけた場合には、発信者の電話番号がばれる可能性はかなりの確率であると思ったほうがいいでしょう。
その理由とは、いたずら電話や誤った通報を防ぐために、非通知でかかってきた電話番号を特定できるような仕組みになっているためです。
場合によっては、発信者の端末情報やその時の位置情報まで取得することが可能と言われています。
したがって、緊急連絡先に対して184の非通知で通報をしても、匿名性が保証されるわけではないことを理解しておきましょう。
184の非通知電話がばれる可能性は?
消防署や警察署以外にも、184をつけて非通知電話をしたことがばれる可能性はあります。
確かに非通知でかけているとしても、相手が自分を良く知っている場合などには、電話の背景音などでばれることはあるでしょう。
当然声をどんなに変えようとしても、相手にとっては見破ることは造作ないことかもしれません。
184を違う番号にプッシュした場合には、通話はかかりませんが、勘違いで「186」をつけた場合には完全にばれます。
友人などにイタズラ電話をしようと思っても、相手には簡単にばれるケースもあるので、非通知は絶対視できないかもしれません。
184を利用して非通知で電話をかける方法
では非通知電話をする方法について、毎回184を押す方法と、スマホに設定しておく方法を紹介しましょう。
通常何も設定していない場合には、非通知でかけたい電話の場合、毎回必ず「184」を先頭につけることになります。
しかしスマホでは「常に非通知」で、電話をかける設定にすることが出来るのです。
電話番号入力前に184を追加する
基本的に非通知で電話をかけたい場合には、相手の電話番号を入力する前に、「184」の3桁の番号を入力するだけでOKです。
こうすることで相手には、自分の電話番号が通知されず、ばれずに非通知で電話をかけられます。
知らない電話番号の着信への折り返しや、特定の人に番号を知られたくない場合に利用できるので、とても便利で好都合です。
しかし、警察署や消防署といった特定の電話に対しては、非通知であっても電話番号がばれるので注意してください。
スマホを常に非通知発信に設定する
相手の電話番号の前に184を追加するのが面倒という人は、スマホの設定で非通知発信に変更ができます。
iPhoneやAndroidの別、またスマホ機種ごとでも設定方法が少しずつ異なるため、それぞれの設定方法を以下で紹介します。
非通知発信設定をしていても、不具合などで機能しない場合もありますから、設定しているからと言って過信しないようにしましょう。
iPhoneの設定方法
iPhoneで常に非通知電話の設定をする方法は、以下の通りです。
- 「設定アプリ」を起動する
- 「電話」の項目を選択
- 「発信者番号通知」を選択
- 「発信者番号通知」スイッチをオフに設定
これで毎回、184を先頭につけなくても、電話をかける場合は常に非通知にできます。
Androidの設定方法
Andoroidスマホの場合には、常に184の非通知電話を設定する方法は、メーカーや機種ごとに異なります。
具体的な操作方法は、使用している機種の説明書などを参照してください。
またAndoroidの端末では、機種によっては、設定ができないものもあるようです。
その場合には面倒でも、毎回184を付けてから電話することになります。
184で非通知設定すると通話できない場合がある?
非通知電話にすれば自分の電話番号を知られずに済むというメリットがありますが、184をつけて非通知にすると、電話がかからないケースがあります。
その理由とは、ナンバーディスプレイ機能は、「着信」についても設定ができるからなのです。
迷惑電話が多い昨今では、個人のスマホでは多くの方が、その設定にしているとも言われています。
相手が非通知の着信をOFF設定していると通話できない
それは電話の着信についての設定で、「非通知」「公衆電話」などを、着信OFFに出来てしまうことです。
今どきは公衆電話から自分にとって重要な案件はかかってこないとして、完全にOFFとする方は多くいます。
同じようにして、自分の電話帳に登録がない電話番号は、全て「受けない」というポリシーの方が一定数いるのです。
そうした方々は、「非通知」の電話の着信をOFFにしているため、こちらが非通知で電話しても鳴ることがありません。
非通知だと番号表示でかけ直すアナウンスになる企業などがある
また公共機関や企業などの代表電話などでは、非通知でかけた場合には「番号を通知(発信)しておかけ直しください」と、アナウンスしてつながないケースがあります。
これは悪戯電話やひやかしなどで、業務を乱されたくないような場合に、設定されている場合があるのです。
こうしたケースでは、番号を通知してかける以外に、通話する方法がありません。
まとめ
184の非通知電話とは何か、どんなケースでばれるのか、また184で非通知電話にしたくなる状況などについて詳しく解説してきました。
184を使用した非通知電話は、一般的には相手に番号を知らせずに通話できますが、警察署や消防署など緊急サービスへの通話など特定のケースでは非通知電話がばれる可能性があります。
また非通知電話で自分の番号を隠したいけども、その相手と通話ができなくなる例があることについても説明しました。
184の非通知電話は、相手が誰かわからない際の折り返し電話などでは便利かつ安心ですので、その特性を理解して上手に活用しましょう。