海賊版サイトは、著作者に無断で商品を利用している違法性の高いサイトでもあります。当然ですが無料である代わりに、法的にしっかりしているサイトと比べて、危険性ははるかに高いです。そのため、海賊版サイトを利用することで、無料で作品を使用される著作者だけでなく、利用者も被害を受けてしまうということがあります。無料である代わりに、大きなリスクがあるということを理解して、注意しながらでないと見れないです。海賊版サイトを閲覧する危険性について、まとめました。
目次
【海賊版サイトの閲覧の危険性】①ウイルス感染
海賊版サイトは、視聴中に「ウイルスに感染しています」などと言ったポップアップが表示されることがあります。さらに巧妙に、アンチウイルスソフトを装って、ウイルスの駆除のためにクリックしてください、などといったポップアップもありますし、とても網羅できないほどのパターンがあります。そして、ついポップアップをクリックしてしまった結果、謎のアプリがダウンロードされ、ウイルスに感染してしまうケースがあります。その他にも、偽サイトにつながったり、感染していないウイルスの駆除代金を請求されたりなど、多様な手口があります。気を付けていても海賊サイトを利用する以上、無料である代わりにリスクなしには見れないです。
【海賊版サイトの閲覧の危険性】②フィッシング詐欺
詐欺だったり、端末が壊れてしまうというリスクのあるウイルス感染以外にも、フィッシング詐欺に合うという危険性もあります。フィッシング詐欺とは、目当てのサイトの代わりに違うサーバーやサイトに誘導され、「クレジットカードの情報」「パスワード」といった個人情報を盗まれるという詐欺です。クレジットカードの情報など、抜き取られても被害にあうまでに時間があり、なかなか自分が詐欺にあったということに気付けないことがあります。
【海賊版サイトの閲覧の危険性】③マイニングを勝手にさせられる
サイト利用者のPCやスマホが、勝手に仮想通貨をマイニング(仮想通貨の生成(新規発行))させられるということもあります。新規発行された仮想通貨は、端末の持ち主のものではなく、マイニングをさせた人物のものとなります。つまり、端末の所持者は、無断で端末を利用されるということです。マイニングをさせられることで、CPUの使用率が100%になったり、電池の減りが著しく早まったりして、端末に無用の負担がかかってしまう状態になります。
【海賊版サイトの閲覧の危険性】④ダウンロードで違法の可能性
上記の危険性は、海賊版利用者が悪意のある人間による詐欺などの被害にあうといったものでした。しかし、海賊版サイトでダウンロードをしてしまうことで、利用者が加害者として罰を受けることもあります。違法にアップロードされたものであると理解したうえで、映像・音楽などをダウンロードする行為は違法です。ただ、どれくらいダウンロードしてしまうと罪になるのかといった点は曖昧です。これくらい大丈夫だろうとダウンロードした結果、警察のお世話になってしまうということもありえます。
2021年1月から漫画ダウンロードも違法に
上の文章で、映像・音楽などをダウンロードする行為が違法であると述べましたが、著作権法改正案が2020年6月5日に成立して、翌年1月より施工されることになりました。違法アップロードされた漫画や写真、論文などのダウンロードも新たに違法となります。成人向け漫画の海賊サイトで成人向け漫画をダウンロードすることが、罰金や懲役の刑事罰の対象となってしまうこともありえるのです。
海賊版サイトを見る際の予防策
海賊版サイトを見ることによるリスクについて解説しましたが、それでも見たいという場合、できるだけ被害にあわない方法について知っておくべきでしょう。危険性の高いサイトを利用することによる被害は自己責任ですので、自分を守るためにも知識が大切です。海賊版サイトを閲覧するうえで、ウイルスなどの被害にあわないための予防法や知識を解説します。
【海賊版サイトを見る際の予防策】①ウイルス対策ソフトを入れる
まず当たり前ですが、ウイルスに対して素人が適切な対処をすることは難しいです。ウイルスから身を守るためには、きちんと市販のウイルス対策ソフトをインストールしておきましょう。また、スマホやタブレットなどの端末で視聴するのであれば、それらにもインストールするべきです。ただ、対策していてもウイルスに感染してしまうことはあるかもしれません。その際は自力で解決することは難しいので、速やかに専門の業者に任せましょう。