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PayPayで知らない人から送金してもらう5つの方法と注意点

PayPayはスマートフォンで簡単に支払いができるキャッシュレス決済アプリです。

PayPayマークがあるお店では支払い時に「PayPayで」といって支払うことができます。

また、PayPayには複数の送金機能あり、知らない人とお金のやり取りをすることも可能です。

本記事では、PayPayでの送金方法や送金機能を利用する際の留意点などを説明します。

目次

PayPayの3つの特徴

PayPayは、QRコードキャッシュレス決済アプリです。すでに多くの人が使っていて、スマートフォンを使ったキャッシュレス決済の代表格と言えるでしょう。

コンビニやドラッグストアなどで購入の支払いだけでなく、友だち同士で送金したり、公共料金の支払いもできたりと、使えるサービスが多いことも特徴です。

特徴①送金手数料がゼロ

PayPayのユーザー同士で送金するときの手数料はゼロです。銀行振込などでは送金手数料が発生しますが、PayPayは手数料がかかりません。

友だちに少額を送金するときや、離れた場所にいる相手とお金のやり取りをする場合にも、手数料が掛からないので手軽に使うことができます。

特徴②「グループ支払い」で複数人での割り勘も簡単

友だち同士の飲み会などで、支払いを割り勘にするときにもPayPayは便利です。

現金で支払おうとすると、合計額を人数で割り、その額を幹事が全員から集めて、と今までの割り勘には手間がかりました。それがキャッシュレス決済なら、ボタンひとつで簡単に済みます。

ちなみに、PayPayの「わりかん機能」は2023年5月に終了し、今は「グループ支払い」としてリニューアルされました。

特徴③個人間の送金が可能

PayPayはQRコードを使った支払いだけでなく、ユーザー間での送金もできます。ATMなどを利用せずとも、スマホだけで簡単に送金できるのです。

個人間送金にも手数料はかかりません。しかも即時に残金に反映されるので大変便利です。

【PayPay】知らない人から送金してもらう5つの方法

実際に会ったことがない人や、自分の素性を知られたくない人から送金してもらう場合にも、PayPayは便利です。銀行口座番号や電話番号などの個人情報を相手に教えずに送金できます。

フリマなどで商品やサービスを売買するときは、できるだけ個人情報を開示しないで取引を完了させたいものです。そのような場合にも、PayPayを使った匿名性の高いやり取りがおすすめです。

ちなみに、これら方法で送金できるのは「PayPay残高」です。残高に残っている以上の額を送金することはできません。

方法①QRコードを直接読み取る

知らない人(PayPayのメンバーに登録されていない)から送金してもらうときの、最も確実な方法がQRコードを直接読み取る方法です。相手が近くにいて、自分のスマホ画面に表示したQRコードを読み取ってもらうこと受け取ります。

QRコードから送金を受け取る手順は以下です。

  1. ホーム画面右下「アカウント」→「マイコード」をタップ
  2. 表示されたQRコード画面を送り手に見せ、スキャンしてもらう
  3. 通知が届いたら受け取りの操作をする

自動受け取りの設定をしている場合、残高は自動で受け取りされます。

方法②PayPay IDを使う

PayPay IDを使った送金や入金もできます。

PayPay IDはアカウントごとの固有の名前で、自分でつけることが可能な文字列です。

以下の手順で行います。

相手に自分のIDを教える→PayPay ID宛に送金してもらう→受取り依頼通知に従って受取り操作を完了する

方法③携帯電話番号を使う

携帯電話の番号を使って送金する方法もできます。

PayPayアカウント作成時に登録する携帯電話番号は、IDと同じ役割です。携帯電話番号宛に送金してもらうことができます。

手順は以下のとおりです。

  1. PayPayトップ画面の「送る」
  2. 送る相手の[携帯電話番号]か[PayPay ID]を入力
  3. 表示される名前を確認し選択(相手が表示名を設定していない場合は電話番号が表示されます)
  4. 送る金額を入力し[次へ]を選択
  5. 内容を確認し[○○円を送る]を選択

方法④相手に請求して送金してもらう

こちらから相手に「請求」して送金してもらう方法もあります。

  1. ホーム画面で「送る」をタップ
  2. 画面右下の緑ボタン「請求」を選択
  3. 送ってもらう人の携帯番号orPayPayIDを検索
  4. 検索結果で表示名確認
  5. 金額を入力→次へを選択
  6. 請求を選択→送金リクエストが送信される

相手が送金してくれたら、ほかの方法と同様に受け取り操作をします。(自動に設定している場合は不要)

方法⑤受け取りリンクのURLを使う

知らない人から送金してもらう方法の5番目は受け取りリンクのURLを使う方法です。

送金してもらう金額を受け取るためのリンク(URL)を作成し、それをLINEなどのSNSで相手に送って請求するという方法です。手順は以下のとおりです。

ホーム画面で送るを選択→SNSで送るを選択→送金額を入力→パスコードを設定→リンクを作成を選択→リンク(URL)をSNSで送信

知らない人から送金してもらうと身バレする?

PayPayの送金は基本的に匿名です。本名や電話番号を教えずにお金のやりとりをすることができます。

そのため「身バレ」(隠していた素性がバレること)が起こる可能性は少ないでしょう。

しかし、匿名性が高いとはいえ、使い方によっては身バレや個人情報の特定につながる危険性はあります。

それぞれの方法の身バレリスクについて解説します。

QRコードの場合は身バレリスクはかなり低い

QRコードを使っての送金する場合、こちらの個人情報が相手方に伝わることはありません。

コードはPayPay内でのみ有効で、QRコードから個人情報が特定できない仕組みになっています。

QRコードを相手に送るには、直接スマホの画面を見せる方法以外にも、スクショして送ったりPayPay上でリンクをコピーして送ることもできます。

PayPay IDでも身バレリスクは低い

身バレのリスクが低い点では、PayPay IDも同様だといえます。PayPayID自体は自分で設定できるので、個人情報は含まれません。

ただし、表示名に本名やそれを推測できる名前をつけていると身バレリスクは高まります。防ぎたいなら自分と関係ない名前をつけるのがいいでしょう。

電話番号を使うと個人情報が漏れるリスクあり

電話番号でPayPayの送金を受け取る場合は、相手に電話番号を教える必要があります。もともと知っている相手なら問題ありませんが、知らない相手に電話番号は教えない方がいいでしょう。

送金やお金のやり取りだけなら、QRコードやIDでのやりとりのほうが安全です。

【注意点】PayPayで知らない人から送金してもらうときに気をつけること

PayPayでの送金や入金は、匿名性が高く、即時入金されるので便利です。割り勘の支払いなどにも使えます。

しかし、知らない人とお金のやりとりをするときには、気をつけるべき点がいくつかあります。

手軽にお金がやりとりできる反面、詐欺などの悪用に使われることも多いからです。それぞれ詳しく解説していきます。

個人間での商品取引で詐欺リスクがある

フリマなど個人間で商品やサービスの取引をする場合にQR決済を使う人もいます。

通常は販売したECサイトの決済ルートを経由して支払うのが一般的です。

しかし何らかの理由があって(手数料をかけたくないなど)個人間で直接やりとりするときもあります。その場合には商品を送ったのに代金が支払われないなどのトラブルが発生しやすくなります。

SNSの個人間取引は特に注意

SNSで知り合った人とのやり取りの場合は、特に注意が必要です。

個人間でのSNSを経由した取引では、代金先払いであれば商品を受け取れないリスク、代金後払いの場合は代金を受け取れないリスクに注意が必要です。

SNSを使った個人間取引はやらない方が賢明です。お金のやり取りをするなら、もっと安全性の高い販売プラットフォームを使いましょう。

覚えのない送金リクエストは応えない

PayPayの「送金リクエスト」や「請求」は連絡先を知っていれば誰にでも送ることができます。

一括送信されたリクエストを受けた人が勘違いして送金してしまう、ということもあるでしょう。

知らない人からのリクエストには答えずに無視すると安全です。

PayPayの送金で身バレなどのトラブルを回避するためには

PayPayは個人間の送金や入金など、少額のやりとりをするのが簡単で便利なアプリです。フリマなどでの買い物などにも使えます。

しかし、簡単である分、トラブルが起きやすいデメリットもあります。詐欺や未入金のトラブル、身バレなどです。

知らない人から送金してもらうときに、トラブルにならないためのポイントを解説します。

対処法①そもそも知らない人からは送金してもらわない

身バレしたくないのであれば、PayPayで知らない人から送金してもらうことを避けるのが賢明です。ECサイトなどでの取引では、取引相手との間にECサイトなど安全性を担保する仕組みがあるのですが、PayPayで直接送金を行うことはこうした安全弁がないのです。

対処法②漏れて欲しくない携帯番号を使わない

PayPayで知らない人から送金してもらう際に携帯番号を使うことはできるだけ避けた方が無難です。携帯番号は個人情報の一部であり、これをもとに個人が特定されるリスクが高まるからです。

対処法③ID名に個人を特定できるものを設定しない

PayPay IDを使った送金や受け取りは匿名性が高く、個人情報は開示されません。

しかし、IDそのものに本名やそれを推測できる文字を使っている場合は注意が必要です。

送金にPayPayIDを利用する場合は、PayPayIDに本名などを使っていないかを事前に確認しましょう。

PayPay IDは登録後変更できないので注意!

なお、PayPayはいったん登録してしまうと変更できません。このため、PayPayIDを登録する際は、本名など身バレのリスクがない文字列を選ぶことが重要です。

【PayPay】残高が残っているのに送金できない理由

PayPayの送金は「残高」の中から支払われます。しかし、ウォレットを見ると十分な残金があるのに、送金できない場合があります。

送金ができない原因にはいくつかの理由が考えられます。

理由①PayPayポイントを送ろうとしている

PayPay残高には、以下の3種類の電子マネーやポイントの合計が表示されています。

  • PayPayマネー:出金可能な電子マネーの残高
  • PayPayマネーライト:出金不可の電子マネーの残高
  • PayPayポイント:PayPayの利用などで付加されるポイント

送金は出金と同じことです。そして、出金に利用できるのはPayPayマネーだけであり、PayPayポイントは出金不可です。このため一見残高があるように見えても、PayPayマネー残高が不足の場合は送金できないのです。

理由②デバイスの認証設定をおこなっていない

PayPayでは、スマホの盗難などの際の不正利用を防止することを目的に、顔認証やパスコードなどによるデバイスの認証設定を行っていないと送金できない仕組みが導入されています。

具体的には、画面ロックを設定する必要があるのです。そして、このロック解除をして初めて送金が可能になります。

理由③送金上限を超える額を送金しようとしている

PayPayでも送金などが可能な金額には上限が設定されています。

ユーザーに共通で、24時間以内には10万円まで、30日以内では50万円以内となっています。また、この上限額はユーザーが自分で設定を変更できるものではありません。

このため、残高があっても、上限を超える場合は送金が拒否されます。

理由④受け取りには期限が設定されている

PayPayでの送金の仕組みでは、送金側が送金操作を行っても送金手続きが完了するわけではありません。あくまで、相手側が受取り操作を行って初めて送金が完了するのです。

そして、送金してから受取りるまでの期間は48時間以内という制限があります。もし、送金後48時間以内に相手が受取らない場合が送金操作はキャンセルされてしまうのです。

なお、受取りを自動設定にするオプションもあり、自動受取り設定としていれば、送金した時点で送金処理は完了します。ただし、受取りリンクを使った送金は自動受取り設定は不可です。

理由⑤送金相手の表示名によっては送金できない

PayPayでは、PayPayの不正利用などよる被害防止の観点から、送金相手の表示名に特定の文字列を含んでいる場合は、送金を拒否する仕組みが組み込まれています。知らない人から送金依頼があった場合、詐欺に使用している表示名などを除外するのです。

「・・この宛先には送金できません・・」というエラーメッセージが表示されて送金できない場合がこのケースに該当します。このエラーが発生した場合は、相手に表示名を変更してもらってから再度送金することになります。

まとめ

PayPayなどのQRコード決済のサービスは、日常の買い物を手軽で便利にしてくれます。また、個人間でのお金のやり取りも手数料ゼロで便利です。

しかし、個人間取引、特にSNSでの知らない人とのお金のやり取りにはリスクがつきもの。匿名だから大丈夫、と簡単に考えずに、十分注意するようにしましょう。