iPhoneにとって欠かせない存在が、iTunes。そんなiTunesと同期できないときのお役立ち情報をお届けいたします。
iTunesといえば、iPhoneやiPad、iPodなどに音楽や動画、写真などさまざまなデータを同期できるソフトウェアです。
PCやMacにこのiTunesをインストールして、LightningケーブルでiPhoneと接続すれば、あとは簡単操作で同期できるのでとても便利。
でも、そんなiTunesと上手く同期できないと、焦ってしまいますよね。
そこで今回は、iTunesとiPhoneが上手く同期できない場合の良くある原因と対処法をご紹介しましょう。
[the_ad id="12721"]
PC/Mac側に原因がある場合
まずは、PC/Mac側に原因があるケースを見ていきましょう。
iTunesのデータが破損している
iTunesのソフトウェアそのものや関連するファイルが破損していると、上手く同期を行えない場合があります。
こうしたデータ破損はPCでは決して珍しいものではなく、ちょっと無理な操作をしてストレージに負担を掛けてしまった程度でも起こり得るので、注意が必要です。
対処方法として一番手軽なのは、iTunesを一旦アンインストールして、再度インストールし直す方法。
ただし、再インストールを行うとiTunesの設定データが引き継がれないこともあるので、再度一から設定しなおす覚悟をした上で対処しましょう。
USB端子が接触不良や故障を起こしている
iTunesを使ってiPhoneを同期する場合、PCのUSB端子にLightningケーブルを挿し、iPhoneとPCを接続する必要があります。
この時、PC側のUSB端子が汚れや変形などで接触不良を起こしていると、データ通信が上手くできず、同期が失敗してしまいます。
対処方法は以下の通り。
別のLightningケーブルを試してみる
USB端子にはどうしても個体差があるので、それが原因の接触不良であれば、別のLightningケーブルを使うことで改善可能です。
USB端子を洗浄する
PC側のUSB端子が汚れていると、接触不良を起こしてしまいます。
そんな時は、市販の接点復活剤を使って端子部分の汚れを取ってあげましょう。
また、埃が詰まっている程度であれば、エアダスターのようなもので埃を除去するのも良いでしょう。
iTunes Wi-Fi同期を利用する
PC版iTunesには、Wi-Fiを使って同じネットワーク上のiPhoneとワイヤレスで同期できる機能が搭載されています。
通信速度などの面からあまりお勧めはしませんが、緊急避難的に利用するなら十分でしょう。
PCを修理に出すか買い換える
自作PCであればパーツ交換などで対応できる場合もありますが、市販のPCは基本的にパーツ交換を行うことは出来ません。
その為、USB端子に異常がある場合、メーカーへ修理に出すか、場合によっては買い替えを検討するのが現実的です。
また、最近は安価なWindows PCも増えているので、そうしたPCを1台買ってiTunes専用にしてしまうのも良いでしょう。
PC/Macの内部ストレージが異常を起こしている
比較的多いのが、PC/Macの内部ストレージに異常が起こっていて、それが原因でiTunesが上手く動作できていないケースです。
特に、内部ストレージとしてHDDを使っている方は要注意。
最近多く採用されているSSDと異なり、HDDは内部にモーターなどの動作部分があるので、無理な操作や衝撃などで故障を起こしやすい傾向があるのです。
対処法は以下の通り。
HDDを交換する
HDD交換が可能なモデルの場合、PCショップなどでHDDを購入して、それと交換するのが一番手っ取り早い方法です。
ただし、そうしたことが出来るのは、自作PCやショップブランドのタワー型デスクトップPCなどに限られます。
最近多い小型PCやMacは、交換不能だったり、可能でも非常に難しかったりするので、あまり現実的ではないでしょう。
また、交換は自己責任になるので、データが上手く移行できなかったり、最悪PC自体が故障してしまっても泣かない覚悟が必要となります。
修理に出す
HDD交換ができないPCを使っていたり、交換できるものでも自信がない場合は、メーカーへ修理に出してHDD交換をして貰う必要があります。
iPhone側などに原因がある場合
続いては、PC/Macではなく、LightningケーブルやiPhone側に問題があるケースを見ていきましょう。
Lightningケーブルが断線している
まず、一番最初に疑うべきは、Lightningケーブルの断線です。
Apple製のLightningケーブルは、iPhoneに最初から入っている物も、別売りで売られている物も、決して強度が高いとはいえません。
これは今に始まったことではなく、Lightningになる前のドックケーブル時代から指摘されていることです。
対応策は以下の通り。
Appleの保証サービスを利用する
新品で購入したiPhoneは、購入から1年間の製品保証が付いてきます。
意外と知られていないのですが、実はこの保証には付属のLightningケーブルも含まれているので、保証の期間内であれば断線や破損したLightningケーブルを無料で交換してもらうことが可能です。
方法も簡単。手元にiPhoneを用意したら、以下のAppleサポートページから問い合わせてみましょう。
- Appleサポート窓口 https://getsupport.apple.com/
実際の交換はApple直営店や世紀サービスプロバイダ店だけでなく、宅急便で行うこともできます。
筆者は以前宅急便利用で交換しましたが、新品到着も迅速な上、新しいケーブルを持ってきた宅配ドライバーさんに壊れたケーブルを渡すだけで良いので、実に簡単です。
強度の高いLightningケーブルを利用する
Apple以外のサードパーティメーカーから、強度を重視したLightningケーブルが発売されています。
やや高価なのが難点ですが、「とにかく強度の高い物を使いたい」という方にはお勧めです。
ただし、いくら強度が高いといっても、細いケーブルですから限界があります。
加えて、強度の定義もメーカーにより様々。ケーブルを引っ張る力に対して強いものもあれば、捻じれに対して耐性を高めているものもありますから、自分の使い方に合わせた物を選ぶ必要があるでしょう。
消耗品と割り切って安価なケーブルを利用する
高価なケーブルであっても、切れる時は切れるもの。
そこで、安価なケーブルを大量にまとめ買いしておき、切れたら新しい物に交換するという使い方もありだと思います。
特に強度重視のケーブルの場合、どうしてもデザイン面や扱いやすさ(ケーブルの硬さ等)が犠牲になりがちなので、そうした面を重視するという方は安ケーブルまとめ買い作戦の方が向いているといえるでしょう。
ただし、いくら安いといっても、MFi認証を受けていないLightningケーブルはお勧めできません。
最近では認証を受けた商品でも1本当たりの単価が安い物が増えていますから、わざわざ非認証品を選ぶメリットもあまりないとは思いますが……。
Lightningケーブルが接触不良を起こしている
ケーブルが断線していなくても、両端の端子が接触不良を起こしていると、上手く同期ができなくなります。
一口に接触不良と言っても、端子の汚れから変形まで、原因は実に様々。
以下に代表的な対処法を挙げるので、参考にしてみてくださいね。
端子をきれいにする
端子の汚れによる接触不良の場合は、端子部分をきれいにすることで回復することができます。
市販の接点復活剤を使ったり、やわらかい布で乾拭きするといった方法で、端子部分をきれいにしてあげましょう。
ケーブルを新品に交換する
端子部分の変形やPC側端子との相性が悪い場合、ユーザー側でできる事は、せいぜい別のLightningケーブルに交換することくらいです。
無理に変形を直そうとすると、端子を痛めたり、最悪の場合iPhoneやPC側の端子を破損してしまうこともあるので、決して自力で直そうとはしないでください。
iPhoneのLightning端子が接触不良を起こしている
ケーブルではなく、iPhoneのLightning端子側が接触不良を起こしていることもあります。
ただし、ケーブルと異なり、こちらは端子に直接触れることは避けるのが懸命です。(下手に触ると悪化させたり、修理保証を受けられなくなる可能性があります。)
その場合は、素直にAppleのサポート窓口へ問い合わせ、対処方法を確認したり、修理を依頼するようにしましょう。
ただ、内部に軽く埃が溜まっている程度であれば、一眼レフカメラの清掃に使うブロアーを使うことで除去できる場合もあります。
ブロアーそのものは数百円程度で、他にもちょっとした隙間の埃取りなど活用範囲が広いので、お掃除グッズとして1つ持っておくと便利ですよ。
iPhoneのLightning端子が故障している
PCのUSB端子が故障するのと同じように、iPhoneのLightning端子が故障してしまっている場合もあります。
接触不良など他の原因と切り分けることは難しいのですが、別のLightningケーブルを使っても問題が解決しない場合は、何かしら不具合を抱えていると考えたほうが無難です。
その場合は、Appleのサポート窓口へ問い合わせ、修理を依頼するようにしましょう。
iPhoneに何らかのソフトウェア的なエラーが起きている
ハードウェアではなく、iPhoneのソフトウェア面で問題が起きている可能性もあります。
ゲームでいうところの「バグ」と同じで、iPhoneもコンピューターですから、バグや内部のデータ破損などが原因で、同期が上手く行かないこともあるのです。
対処方法は以下の通り。
iPhoneを再起動する
単に「ちょっと調子が悪い」程度のレベルであれば、iPhoneを再起動することで改善する場合もあります。
やり方
- iPhoneのスリープボタンを長押しする
- 画面に「スライドして電源OFF」と表示されるので、それをスワイプ。
- 画面が完全に消えたら、スリープボタンをAppleマークが表示されるまで長押しする。
iPhoneを初期化する
もし、内部のデータを諦めても問題ない(あるいは、きちんとバックアップを行っている)ということであれば、iPhoneを完全に初期化してしまうのも1つの手。
ソフトウェア的な問題であれば、これで解決できる場合も少なくありません。
初期化の方法
その1:iPhone(iPad)を探すをOFFにする
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「iCloud」をタップする
- 一覧の中から「iPhone(iPad)を探す」を探し、OFFにする。
- AppleIDのパスワードが求められるので、入力する。
その2:内部のデータや設定を削除(初期化)する
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「一般」を選択する
- 一覧の中から「リセット」を開く
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択する
- パスコードを入力する
- 「iPhone(iPad)を消去」を選択する
- 初期化作業完了後にiPhone(iPad)が再起動するので、初期設定の画面が表示されれば完了です。
その1とその2を行うことで、iPhone(iPad)内の設定やデータが全て消去されます。
まとめ:同期ができない原因は色々。対処方法を間違えないように注意
というわけで、今回はiPhoneがiTunesと同期できない場合の良くある原因と対処方法をご紹介しました。
便利なiTunesと同期できないと焦ってしまいますが、その原因は実にさまざま。
この記事が困っているみなさんに、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、快適なiPhoneライフを♪
▶︎【図解】iTunesとiPadの同期が認識されない原因と解決方法とは?
▶︎【失敗しない!】iPhoneの写真をiTunesでバックアップする方法とは?
▶︎【知らなきゃ損!】iTunesの同期が遅い原因と対処方法とは?