Lhaplusで圧縮できないときの原因と対処法を紹介します。
ファイル圧縮・解凍ソフトの代表的なサービスであるLhaplus(ラプラス)では、エラーメッセージの種類から原因を特定できる場合が多いです。
操作方法や設定が間違っていて圧縮できないことがほとんどで、大抵は比較的簡単に解決できます。
目次
Lhaplus(ラプラス)でファイルを圧縮するまでの手順
最初に、Lhaplusでファイルを圧縮する準備と手順について解説します。
この部分は理解している人も多いと思いますが、準備の段階で失敗している可能性もあるため、念の為に確認していきます。
Lhaplusをインストール・再起動
まずはソフトのインストールです。
「Lhaplus」のインストーラーを正しい場所からダウンロードして、ソフトをインストールします。
インストール後は、必ず一度再起動しましょう。
Lhaplusでファイルを圧縮する方法
Lhaplusでファイルを圧縮するには、主に以下の2つの方法があります。
手順
- 圧縮したいファイルをLhaplusアイコン上にドラッグ
- 圧縮したいファイルを右クリック→圧縮をクリック
Lhaplusで圧縮できるファイル形式
Lhaplusでは様々なファイルに圧縮することができます。
以下のようなファイル形式(拡張子)に対応しています。
Lhaplusで圧縮できるファイル形式
LZH(LHA), ZIP, CAB, GZ, Z, BZ2, TAR, TGZ, TAZ, TBZ, JAR, ARJ, RAR
解凍のみ可能なファイル形式は、さらに種類が多くなります。
よくある Lhaplusの圧縮エラーメッセージ
ZIPファイルを作成しようとすると、以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
- 圧縮(zip形式)フォルダーは無効であるか、または壊れています
- 圧縮フォルダーで使用できない文字が使われているため圧縮できません
- ファイルが見つからないか、読み取りのアクセス許可がありません
エラーメッセージから、失敗の原因を特定できます。
Lhaplusで圧縮できない5つの原因
Lhaplusはファイルを圧縮してデータサイズを小さくしてくれるソフトウェアです。
Lhaplusで圧縮できない原因とエラーメッセージの種類について解説します。
①インストールが正常に完了していない
インストール時のエラーやバグにより、Lhaplusのインストールが正しく完了していない可能性があります。
Lhaplusのインストールは難しくありませんが、操作手順やPCの状態などが原因で、正しくインストールできていない場合も考えられます。
この場合は、そもそもLhaplus自体が立ち上がらなかったり、右クリックしてもメニューに表示されなかったりすることで判別できます。
②拡張子の関連付けの不備
拡張子とは、ファイルの種類を識別するためにファイル名の末尾に付加される文字列です。(.zipや.lzhなど)
Lhaplusで圧縮・解凍するには、「関連付け」という設定が必要になることがあります。
関連付けされていない拡張子のファイルには圧縮できません。(エラーメッセージ表示、または圧縮がスタートしない)
③使い方や設定が間違っている
Lhaplusの操作方法が間違っている可能性があります。たとえば圧縮と解凍を間違えていたり、圧縮する操作をしていなかったりといったことです。
Lhaplusの操作はそれほど難しくありませんが、慣れないうちは分かりにくい部分もあります。
他にも、パスワード設定(しないことも可能)で問題が発生しているかもしれません。
④Lhaplusで使えない文字を使用している
Lhaplus(ラプラス)で使えない文字を使おうとすると「圧縮フォルダーで使用できない文字が使われているため圧縮できません」というエラーメッセージが表示されます。
ファイル名やフォルダー名に使用できない文字は、半角記号(<、>、|、%、#、&など)や半角カタカナ、丸数などです。
パソコンやデバイスはバイトという単位でデータを取り扱います。このバイトが原因で出力先のディレクトリのパス名やファイル名に特殊な文字、特殊な構文や2バイト文字が入っていることでLhaplusの圧縮ができない場合があります。
Lhaplusで圧縮するディレクトリは、英語や数字だけの文字で表されているファイルやディレクトリを指定するようにしましょう。
データが大きすぎる
データの容量が大きすぎると、圧縮に失敗する可能性が高くなります。
何GBまで、という制限はないのですが、Lhaplusで解凍できるファイルの大きさは約4GBくらいまでと考えておきましょう。
これ以上の大きさになると失敗する場合があります。
また、PCのディスク容量が足りない場合も圧縮がスタートしません。
「圧縮(zip形式)フォルダーは無効であるか、または壊れています」というエラーメッセージが表示される場合もあります。
Lhaplusで圧縮できないときの対処法
Lhaplusのエラーが表示されて、圧縮できないときの対処法を紹介します。
①Lhaplusを再インストールする
Lhaplusのインストールが原因でLhaplusで圧縮できない場合は、Lhaplusのソフトウェアを再インストールしたほうがよいかもしれません。
Lhaplus自体のソフトウェアはデータを持っていないと、Lhaplusを再インストールしてもパソコンやデバイスのデータが消えてしまうことはありません。
しかし再インストールする際は、綺麗にLhaplusをアンインストールしてから再インストールするようにしましょう。
②Lhaplusの設定を修正する
またLhaplusのインストール時の設定やインストール後の設定が誤っていて、Lhaplusで圧縮できない場合は、設定で対処できることもあります。
Lhaplusのインストール時に誤ってチェックを入れてしまった項目や間違って設定してしまった項目は、Lhaplusのインストール後でも修正できます。
③ユーザーのアクセス権限を見直す
Lhaplusで圧縮できない際の対処法として実行しているユーザ権限に原因がある場合は、ユーザのアクセス権やディレクトリの権限をチェックしてみましょう。
自分のパソコンのローカルのディレクトリやユーザであれば自分で変更できますが、ドメインや管理されているユーザだと権限を見直すことができないので、管理者に依頼しましょう。
④圧縮する拡張子を変えてみる
Lhaplusで圧縮できない場合は、圧縮する拡張子を変えて再度試してみましょう。
たとえば拡張子がLZH(LHA)に設定してあれば、ZIPやRARに変えてみます。それで正しく圧縮できる場合もあります。
それでもうまくいかなければ「7-zip」などの他の圧縮ソフトを使う方法もあります。
⑤ファイルの出力先を変更する
Lhaplusで圧縮できない際に出力先が原因の場合は、いったん自分のローカルパソコンの出力先やデスクトップに圧縮データを出力してみましょう。
出力先の権限や設定に問題がある場合は、デスクトップやローカルパソコンには正常に圧縮データが出力されるはずです。
ファイルの出力先を変更して対処できるかも確かめてみましょう。
Lhaplusで解凍できない!その原因(解凍固有)はこれ!
次にLhaplusで圧縮されたデータやファイルが解凍できない場合の原因についてもチェックしていきましょう。
Lhaplusで圧縮はできるのに、解凍しようとするとエラーになる場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。
ここでは解凍固有のLhaplusのエラーや上手くできない場合の原因を紹介していきます。
【Lhaplus解凍失敗の原因】①圧縮ファイルにパスワードが設定されている
まずLhaplusで圧縮ファイルを解凍した際にエラーや上手くできない原因としては、圧縮されているデータにパスワードが設定されている可能性があります。
Lhaplusで圧縮する際に機密データのため、他の人に漏洩されないようにデータを暗号化している場合もあります。
その場合は圧縮した際のパスワードがないと圧縮データは解凍できないようになっています。
【Lhaplus解凍失敗の原因】②圧縮ファイルの読み込み権限がない
パスワード同様に、共有フォルダやクラウドストレージにある圧縮データは他の人が勝手に閲覧しないように、圧縮データやファイルに権限設定をしている場合があります。
その場合は権限に対するアクセス権がないとLhaplusで解凍できないようになっているため、管理者やデータ圧縮者にファイルに対するアクセス権を与えてもらえるように設定をしてもらう必要があります。
【Lhaplus解凍失敗の原因】③圧縮ファイルが壊れている
Lhaplusで圧縮する際に何かしらの不具合が発生しデータや圧縮ファイルが破損している場合は、Lhaplusで解凍しようとしてもエラーになることもあります。
ディスクやソフトウェアが原因でLhaplusの圧縮データが破損している場合は、再度Lhaplusで圧縮してもらうようにお願いするしかありません。
Lhaplusで解凍できない!その対処法(解凍固有)はこれ!
Lhaplusで解凍できない際の原因がいくつかありますが、一般的にはデータ圧縮した人に確認したり設定をお願いすることになります。
ここではLhaplusで解凍できない場合にどのようにして対処すればいいのかを紹介していきます。
トラブルや切り分け防止のため、自分のパソコンのLhaplusのソフトウェアに問題ないことを確認してから、相手に依頼しましょう。