Windows10でアプリを起動する際に「msvcp100.dll/msvcp140.dllがないため、プログラムを開始できません」などと表示されることがあります。今回はこのmsvcp140.dllがないエラーの対処法について解説していきます。
目次
「msvcp140.dllがない」のエラーとは?
Windows10で「msvcp140.dllがない」とエラーが出る場合があります。
この「msvcp140.dllがない」ですが
- ゲーム
- Skype
- AviUtl
など特定のアプリケーションを起動しようとした際に出るエラーとなっています。
再インストールしようにもファイルが見つからない!
エラーメッセージとしては、「プログラムを再インストールしてみてください。」という表示がされます。
しかしここで大きな問題なのは、再インストールをしても、そのファイルが見つからないということです。
そして何度も何度も、「msvcp140.dllがない」というエラーが表示されてしまい、その先に行けずにどうしようもないと判断してしまうことが非常に多くあります。
「msvcp140.dllがない」エラーの対処法
しかしそんな「msvcp140.dllがない」エラーにも、しっかりとした対処法があります。
以下にケースごとの順を追って、それぞれ解説していきます。
①Microsoft Visual C++再頒布可能パッケージをインストール
アプリによりけりですが、自動的にMicrosoft Visual C++再頒布可能パッケージをインストールしてくれるものがあります。
インストールされれば自動的にmsvcp140.dllがインストールされていきます。
しかしMicrosoft Visual C++再頒布可能パッケージが自動的にインストールされないケースももちろん存在します。
その場合は自分でMicrosoft Visual C++再頒布可能パッケージをインストールする必要があります。
Microsoft Visual C++再頒布可能パッケージは
- https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=53840
こちらからインストールしてください。
「ダウンロード」をクリックすると
- 64bit : vc_redist.x64.exe
- 32bit : vc_redist.x86.exe
が表示されるので自分のアプリのbit数に一致するMicrosoft Visual C++再頒布可能パッケージをインストールしてください。
最後にライセンス条項の同意をして「インストール」をクリックすればOK。
②Microsoft Visual C++再頒布可能パッケージを削除し再インストール
また別のケースとしてはMicrosoft Visual C++再頒布可能パッケージ自体はインストールされているのにmsvcp140.dllがないというケースです。
この場合は「別のバージョンの製品が既にインストールされています」というメッセージとともにダウンロードができないというなんとも厄介な事例があります。
そのためMicrosoft Visual C++再頒布可能パッケージをもう一度インストールして、msvcp140.dllも同時にインストールする必要があります。
Microsoft Visual C++再頒布可能パッケージの再インストールは
- Windowsアイコンをクリックし「アプリと機能」を起動
- 右ペインから「関連設定」→「プログラムと機能」をクリック
- 「プログラムのアンインストールまたは変更」をクリックし「Microsoft Visual C++ 2015 Redistributable」をダブルクリック
- 「アンインストール」をクリック
- 「https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=53840」にアクセスしインストール
です。
③実行時にエラーが出るアプリを削除し再インストール
もしすべてのアプリではなく特定のアプリのみ「msvcp140.dllがない」エラーが出る場合は、そのアプリを再インストールする方法もあります。
特定のアプリを再インストールするには
- Windowsアイコンをクリックし「アプリと機能」を起動
- 右ペインから「エラーの出るアプリケーション」→「アンインストール」→「アンインストール」をクリック
- ウィザードが表示されるので指示に従ってアンインストールする
- アプリケーションのHPから最新版インストーラーを入手
- 実行してインストールを完了させる
です。
④システムファイルチェッカーツールを利用する
もしシステムファイルが破損していた場合、システムファイルチェッカーツールを使うことで自動的にファイルを回復させることができます。
以上の方法を試しても改善が見られなかった場合は
- Windowsアイコンをクリックし「Windows PowerShell(管理者)」を起動
- ウィンドウに「sfc /scannow」を入力しEnter
- 続いて「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」を入力しEnter
- 「検証100%が完了しました」と表示される
でシステムファイルを復元させ「msvcp140.dllがない」エラーが回復されます。