ここでは、プログレッシブ方式に関するメリットおよびデメリットをまとめてご紹介します。
目次
メリット
プログレッシブ方式においては、映像内の走査線をフィールド単位に分けることはせずに、一度に画像内の走査線のすべてを描画するため、ちらつきなどを低減することが可能。このため、精細感のある画面を安定して表示できるのが最大のメリットです。
また、動画を一時停止した場合でも、映像がぶれないのもメリットです。
デメリット
プログレッシブ方式においては、一度に画像のすべてを描画するため、多くの帯域が必要です。進歩の著しいインターネットなどでは問題にならないのですが、テレビ放送などではこの点からインターレース方式が踏襲されています。
プログレッシブ方式では、フレームレートが低いと動画がカクついて見える場合があります。フレームレートは一秒間当たりの画面更新回数のことで、細かく更新したほうが動きが滑らかに見えるのです。
インターレスとプログレッシブの違いは動画で顕著
ここでは、動画におけるインターレスとプログレッシブの違いを説明します。
違いその1.動画を一時停止
インターレース方式では1フレームを分割された2フィールドで表示するため、一時停止した時に画像がぶれたり巻き戻ったように見えたりします。プログレッシブ方式ではこうしたブレなどがなく停止した画像はきれいに表示されます。
違いその2.動画の再生中
たとえば、テレビのNTSC信号では、動画は1秒間に30フレームが表示されて動きを表現しています。インターレースであれば、60フィールドと倍の回数更新されるので、動きが滑らかになります。
違いその3.SNSや動画共有サイトはプログレッシブ方式が最適
画像伝送における帯域があまり問題とならなくなったインターネットやPCの世界ではプログレッシブ方式が一般的となっています。
そのため、SNSや動画共有サイトに動画や画像をアップする際は、プログレッシブ方式で保存したファイルをアップしたほうが無難です。なお、アップする前にどの方式なら問題ないかを確認しましょう。
違いその4.動画の表記の違い
動画では解像度やインターレース有無が表記に反映されます。たとえば、1080pという表記は、解像度が横1920px 縦1080pxでプログレッシブであることを表しています。インターレースの場合は、末尾の記号はiです。