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pixivで新規登録する際の危険性とその対策方法を徹底解説!

pixivは、イラストや小説を共有できる人気のサイトですが、アカウントを作成する際に一定のセキュリティリスクが伴うことも忘れてはいけません。過去には「リスト型アカウントハッキング」などのサイバー攻撃による不正ログインが報告されており、登録情報の流出や不正アクセスの危険性があります。

この記事では、pixivへの新規登録時に知っておくべき危険性と、アカウントを安全に守るための具体的なセキュリティ対策を紹介します。

pixivの新規登録に潜む危険性とは?

pixivは、多くの人が利用するサービスですが、新規登録時にはいくつかの危険性が存在します。これらの危険性を事前に把握しておくことで、安全に利用可能です。

ここでは、pixivに新規登録する際に潜む危険性について紹介します。

不正アカウントの大量発生

pixivでは、過去に不正アカウントの大量発生が報告されており、2019年には、不正に登録されたアカウントが、金銭を受け取るために自動的に作品をブックマークするという悪質な行為が確認されました。この行為は、作品の評価を不正に操作するものであり、pixivの利用規約に違反する行為とされています。

運営側は不正なアカウントの検知や削除を進めると同時に、警察への被害届提出も検討していました。このような不正アカウントは、新規登録時に大量に作成され、不正目的で利用されることがあります。

このリスクを避けるため、pixivでは継続的な監視と対策が講じられていますが、ユーザー自身も強力なパスワード設定や二段階認証の導入を行うことが推奨されています、

フィッシングサイトに注意

pixivを利用する際には、特にフィッシングサイトに注意が必要です。pixivと外見や内容が酷似した不正なサイトが存在し、これらのサイトに誤ってアカウント情報を入力してしまうと、第三者にアカウントを乗っ取られるリスクがあります。

特に、新規登録やログイン時には、URLが「.pixiv.net」で終わっているかを必ず確認し、不審なサイトに情報を入力しないように気を付けましょう。もし不正なサイトに情報を入力してしまった場合、直ちにパスワードを変更してください。

また、二段階認証の設定も有効なセキュリティ対策となるので、覚えておきましょう。

パスワードの使いまわしによるリスク

パスワードの使いまわしは、pixivを含む多くのウェブサービスにおいて大きなリスクとなります。特に、他のサービスで流出したパスワードを悪用し、リスト型攻撃と呼ばれる方法でpixivのアカウントに不正アクセスされる危険性があります。

このような攻撃では、複数のサービスで同じパスワードを使っているユーザーが狙われやすく、1つのサービスでパスワードが漏洩すると、他のサービスでも不正アクセスの危険性があるので注意しましょう。

pixivのセキュリティ対策

pixivは、多くのクリエイターやユーザーに利用されているため、セキュリティ対策が非常に重要です。特に、アカウントの不正アクセスや個人情報の漏洩を防ぐために、さまざまなセキュリティ機能が導入されています。

ここでは、pixivを安全に利用するために知っておくべきセキュリティ対策を紹介します。

2段階認証の導入

pixivでは、アカウントの安全性を高めるために2段階認証を導入しています。これは、通常のパスワード入力に加えて、認証アプリによって生成された一時的な確認コードを入力する仕組みです。

これにより、万が一パスワードが漏洩した場合でも、第三者が不正にログインするのを防ぐことができます。2段階認証を有効にするためには、「Google Authenticator」や「Microsoft Authenticator」などの認証アプリをデバイスにインストールする必要があります。

ログイン時に6桁のコードを入力することで、アカウントの保護がさらに強化されるので導入を検討してください。

強力なパスワードの設定

pixivのアカウントを安全に保つためには、強力なパスワードの設定が非常に重要です。特に、新規登録時やパスワード変更時には、他のサービスで使用しているものとは異なる、推測されにくいパスワードを使用しましょう。

安全なパスワードを設定するためには、大文字と小文字、数字、記号を組み合わせたパスワードを使用することが効果的です。また、辞書に載っている単語やpixiv IDと数字の組み合わせなど、簡単に推測されやすいパスワードは避けてください。

pixivでは、英数字と記号を組み合わせたパスワードを推奨しており、第三者による不正アクセスを防ぐために、72文字までのパスワードが設定できます。

ログイン履歴の確認

pixivでは、不正アクセスを防ぐために「ログイン履歴の確認」機能を提供しています。この機能を使うと、自分のアカウントでpixivにログインした日時や、ログインに使用したIPアドレス、デバイスの種類などを確認可能です。​

もし、身に覚えのないログインがあった場合、すぐにパスワードを変更することで、他のデバイスからのログインをすべて解除できます。この機能は、pixivのセキュリティを強化するための重要な対策のひとつであり、不正アクセスを防ぐために、定期的にログイン履歴をチェックすることが推奨されています​。

pixivの新規登録を安全に行うには?

pixivに新規登録を行う際、アカウントの安全を守るために対策を講じることが必要です。正規サイトの使用や基本的なセキュリティ対策を取ることで、新規登録時のリスクを最小限に抑えられます。

ここでは、pixivの新規登録を安全に行うための簡単な対策を紹介します。

正規のpixivサイトを使用する

pixivに新規登録を行う際、最も重要なことのひとつに、正規のpixivサイトを利用することがあげられます。間違って、フィッシングサイトにアクセスしてしまうと、アカウント情報が盗まれ、不正に利用される危険性があります。

特にpixivと外見が似た不審なサイトが存在するため、URLが必ず「.pixiv.net」で終わっていることを確認することが重要です。また、正規のログインページにはSSL暗号化(「https://」で始まる)の表示があり、これを確認することも対策のひとつです。

もし不審なサイトに情報を入力してしまった場合は、すぐにパスワードを変更し、セキュリティを強化するようにしてください。常に正規サイトを使用し、アカウントの安全を守るための意識を持ちましょう。

信頼できるメールアドレスの使用

pixivに新規登録する際には、信頼できるメールアドレスを使用することが重要です。特に、セキュリティ対策としてメール認証が必要な場合があるため、フリーメールや解約済みのアドレスは避け、現在利用可能なメールアドレスを登録することが推奨されています。

メールアドレスが正しく登録されていない場合、pixivからの認証コードや重要な通知を受け取れず、ログインができなくなる危険性もあります。また、不正アクセスを防ぐため、アカウント登録後も定期的にメールアドレスの確認を行い、万が一アカウントに異常があった場合は早急に対応できるようにしておくことが大切です。

信頼性のあるメールアドレスを使用することで、アカウントをより安全に保つことができます。

pixivのアカウントを新規登録する方法

出典:pixiv公式(https://www.pixiv.net/)

pixivのアカウントを新規登録するのは簡単ですが、正しい手順を踏むことが重要です。登録にはいくつかのステップがあり、メールアドレスの入力やパスワードの設定などが必要です。

ここでは、pixivに新規登録を行う際の具体的な手順を順を追って説明しているので、アカウント作成をスムーズに進められるよう、基本的なポイントを押さえながら進めていきましょう。

【PC】pixivアカウントの作り方

pixivは新規登録の際、Google、Facebook、AppleID、X(旧Twitter)等のアカウントがあれば、すぐに始められます。

パソコンでアカウントの新規登録方法

  1. メールアドレス、パスワードを設定する
  2. ニックネーム、性別、生年月日を設定し、プライバシーポリシーと利用規約に同意する
  3. プロフィールの設定変更で入力したアドレスに確認メールが送られるので、メールのURLにアクセスして認証完了

以上がパソコンでの新規登録の流れです。

【スマホアプリ】pixivアカウントの作り方

スマホでpixivの新規登録をするには、アプリをインストールする必要があります。

スマホの場合もGoogle、Facebook、AppleID、X(旧Twitter)のアカウントで簡単に登録ができ、pixivの新規登録はブラウザ版とまったく同じです。

1度アカウントを作成すると、スマホやパソコン、タブレットなどでもすべて同じメールアドレスとパスワードで使用できるので便利です。

pixivで実際に起こったセキュリティ問題の危険性

pixivは、数多くのユーザーが利用するサービスであるため、これまでにいくつかのセキュリティ問題が報告されています。これには、不正ログインやアカウント乗っ取り、フィッシング詐欺などの事例が含まれ、ユーザーの個人情報やアカウントが危険にさらされたこともありました。

こうした問題を理解することで、今後同じような被害を防ぐための参考にしてください。

リスト型アカウントハッキングの被害

pixivで2016年に発生した「リスト型アカウントハッキング」の被害は、他社サービスから流出したIDとパスワードを利用して第三者が不正にログインを試みる攻撃でした。この手法により約3,600件のアカウントがなりすましログインの被害に遭い、ユーザーの個人情報が閲覧された可能性があります。

ただし、クレジットカード情報の不正利用は確認されておらず、pixivは対策としてパスワードのリセットをすぐに実施したといいます。

クレジットカード情報の一部閲覧

pixivでは、2016年に発生した「なりすましログイン」によって、一部のアカウントのクレジットカード情報が不正に閲覧された可能性が確認されています。具体的には、約3,600件のアカウントが対象となり、そのうち56件のアカウントでクレジットカード番号の下四桁、名義、有効期限が閲覧された恐れがありました。

ただし、クレジットカードのフル番号やセキュリティコードはpixivのサーバー上に保存されていないため、これらの重要な情報が漏洩することはありませんでした。

偽のpixivアプリによる個人情報漏洩

pixivで実際に起こったセキュリティ問題のひとつに、偽のpixivアプリによる個人情報漏洩が報告されています。ユーザーが公式アプリではなく、不正なアプリを誤ってダウンロードしてしまい、個人情報が漏洩するリスクが生じました。

このような偽アプリは、正規のpixivアプリに見せかけて個人情報を盗み出すことが目的で、パスワード、メールアドレス、さらには位置情報や電話帳のデータが含まれる可能性があります。ユーザーが安全にpixivを利用するためには、公式サイトや正規のアプリストアからのみアプリをダウンロードすることが重要です。

特に、URLが「pixiv.net」で終わることや、公式のアプリストアのレビューを確認するなどの基本的な確認作業が求められます。

pixivアカウントの乗っ取りとアート作品の改ざん

pixivで実際に起こったセキュリティ問題のひとつとして、アカウントの乗っ取りとアート作品の改ざんがありました。この問題は、第三者がユーザーのアカウントに不正アクセスし、アート作品を改ざんしたり、意図しない作品が投稿されたりする深刻な被害を引き起こしました。

特に、他のサービスから流出したIDやパスワードを悪用する、「リスト型アカウントハッキング」という攻撃手法が使われたと推測されています。

まとめ

pixivに新規登録する際の危険性は、他のオンラインサービス同様に無視できない問題です。しかし、強力なパスワードの設定や、二段階認証の導入などの基本的な対策を取ることで、そのリスクは大幅に軽減されます​。

pixiv側もセキュリティ強化を進めており、ユーザーが安心して作品を共有できる環境を提供しています。ぜひこの記事を参考に、アカウントを適切に保護しながら、安心してpixivを利用してください。