目次
インターレースはJPG/GIFにもある
JPEGやGIFにもPNGのインターレースと同じような機能がサポートされています。いずれも、画像が再保はぼんやりと全体が現れ、次第に画像が鮮明になってゆくというものです。
なお、JPEGでは、PNGのインターレースに対応するのは、プログレッシブと呼ばれ、ノンインターレース方式はベースライン方式と呼ばれます。用語がPNGとは異なる意味で使われていますので、混同しないように留意が必要です。
ノンインターレスとは
インターレース方式のように間引くことなく表示する方式をノンインターレース方式と呼びます。順次走査方式やプログレッシブ方式と呼ばれたりもします。
アナログのテレビを例にとると、画面の左上から右方向に画素を表示し、1行の表示が終われば、次の行を左から右へ表示していき、画面の右下までくれば表示が完了するというものです。
表示速度が速い場合は、ノンインターレースでも一瞬で画像全体を見ることができますが、表示速度が遅い場合は、画面の上部から順次画像が表示されるので、画像全体が見えるようになるにはそれなりに時間を要することになります。
インターレスとノンインターレスを比較
インターレース方式とノンインターレース方式の違いは、画像の鮮明さと画像全体の表示に要する時間です。ノンインターレースでは、画像の本来の解像度で画面の上部から順次表示していきますので、表示された部分はきれいに見えますが、画像全体は表示処理が終了するまでわかりません。
一方、インターレースでは、画面のきれいさは犠牲にしても、画像全体を表示することを優先します。まず、ぼやっとした粗い画像全体を表示します。そして、少しずつ画像が鮮明になってゆくのです。
インターレスを解除するには
インターレースで保存された画像をプログレッシブ方式のディスプレイ機器で表示するには、画像をインターレース方式からプログレッシブ方式に変換する必要があります。これをインターレース解除といいます。
以下では、インターレースを解除する方法を説明します。
方法1.エンコードソフト
多くのエンコードソフトは、インターレースを解除する機能をサポートしています。したがって、インターレース解除機能を有効にしてエンコード処理を行なえば、インターレースをプログレッシブに変換できます。
方法2.動画再生ソフト
動画再生ソフトには、VLCのように、インターレースを解除する機能をサポートしているものがあります。これらのソフトでは、再生しながらインターレースを解除できます。したがって、画像ファイルをデインターレースする必要もありません。
インターレースを解除する機能をサポートしていない場合は、ffdshowなどのコーディックツールと連携すると良いでしょう。
方法3.拡張編集
AviUtlでは、拡張編集プラグインからもインターレースを解除することが可能です。タイムラインに対象の動画をドラッグ&ドロップして設定ダイアログからインターレス解除を選択します。
解除方法は、奇数解除・偶数解除・二重化から動画に合わせて選択します。通常は奇数解除でよいでしょう。