2023年に発売された最新のiPhone15でも本体が熱くなるという声を耳にします。
本体が熱くなる原因はさまざまあり、本体・システムの問題だけでなくユーザーの使い方など多岐にわたります。
この記事では、iPhone15が熱くなる時の原因や対策などを紹介します。
iPhone15が熱くなる原因とは?
まずは、iPhone15が熱くなるときに考えられる原因を見ていきましょう。
- iPhone15 Proの素材
- iOSの不具合
- 充電中の利用
- 適していない環境での利用
- 高負荷のアプリを使っている
上記の場合は、iPhone15が熱くなる場合があります。
具体的な原因も見ていきましょう。
原因①:iPhone15 Proで採用されたチタニウム素材
iPhone15 Proシリーズから筐体に使われれている素材がチタニウムに変更されました。
実際にiPhone15 Pro/Pro Maxユーザーが使用中に熱くなるという報告をSNSなどでしています。
どんな環境下で使っているのかは不明ですが、iPhone15 Proシリーズでは素材の問題で熱くなる場合があるということは理解しておきましょう。
原因②:iOSの不具合の可能性
iPhone15に限ったことではありませんが、iOSのメジャーアップデート(iOS16→iOS17など)の際にはさまざまな不具合が生じると言われています。
実際にはiPhone本体の不具合なのかiOSの不具合なのかは不明ですが、本体が熱くなることが頻繁にある場合はiOSの不具合の可能性を疑うことも必要です。
原因③:充電中にiPhone15を使用する
iPhone15に限らず、スマートフォンやタブレット端末は充電しながら使用すると熱くなることがあります。
実際には充電していない状態でも通常時よりは熱くなるのですが、充電することで、通常時よりも電気が流れるため熱を持ちます。
充電しながらiPhone15を使っていて、本体が持てなくなるくらい熱くなる場合は、使用か充電のどちらかを一旦中止しましょう。
原因④:直射日光や高温な環境での使用
iPhone15は、直射日光が当たる場所や高温な環境で使うと熱くなることがあります。
高温な環境下でiPhone15を使い続けると、外的な温度とiPhone15を使ったことでの熱で本体が熱くなります。
- 最適な温度範囲: 16° ~ 22°C (62° ~ 72°F)
Appleの公式サイトでも、35°Cを超えるとバッテリーに寿命が短くなることがあると書かれていますが、熱くなることでも悪影響です。
真夏日や酷暑日などの外気温が高い時に外でiPhone15を使い続けると熱くなる場合があることは理解しておきましょう。
原因⑤:CPUやGPUの処理が高いアプリの使用
iPhone15では高い負荷のかかるアプリを使うと本体が熱くなることがあります。
動画編集アプリや画像編集アプリ、3DのゲームなどはCPUやGPUに負荷がかかり、それが本体の熱につながります。
iPhone15ではA17 Proチップという最新のプロセッサーを搭載しているので、負荷のかかるアプリでも問題なく動かせますが、使っている環境下や時間によっては本体が熱くなるので注意しましょう。
原因⑥バッテリーが劣化している
iPhone15は、劣化してくるとバッテリー自体が熱を持ちやすくなります。
iPhoneのバッテリーは0%から100%まで充電するのを1サイクルと設定し、500サイクルをした時にバッテリーの最大容量の80%になるよう設計されています。
iPhone15が発売されて1年経過していないので、バッテリーの劣化が原因ということは考えにくいですが、可能性は0ではありません。
iPhoneではバッテリーの状態を確認できるので自身でもチェックしてみましょう。
- 設定>バッテリー>バッテリーの状態と充電>最大容量
iPhone15が熱くなると起きる現象とは?
では、iPhone15が熱くなることで生じる現象も見ていきましょう。
- 画面が暗くなる
- 動作が重くなる
- フラッシュライトが使えなくなる
- 操作自体ができなくなる
- 充電ができなくなる
- バッテリーが消耗する
- 爆発・発火する
iPhone15が熱くなることで、一時的にこれらの症状が起きることがあります。
iPhone15の画面が暗くなる
iPhone15が熱くなることで、画面が暗くなることがあります。
充電程度の熱であれば暗くなることはほぼありませんが、iOSが異常だと感知するくらいの熱になると、画面を自動で暗くし、本体の熱を下げるように動作します。
iPhone自体に温度の自動調整機能が働くことで画面が暗くなる以外の症状も考えられるので慌てずに正しく対処しましょう。
iPhone15の動作が重くなる
iPhone15に限らず、熱くなることで動作が重たくなることがあります。
iPhoneに限らず、パソコンやタブレット端末でも同様ですが、CPUやGPUを動かすとどうしても熱が発します。
熱を持つことでCPUやGPUが正しく動かなくなり、動作が重たくなるということを理解しておきましょう。
iPhone15のフラッシュライトが使えなくなる
iPhone15が熱くなることで、フラッシュライトが使えなくなるという事象も発生しています。
フラッシュライト程度ではiPhoneが熱くなることは考えにくいですが、使っている環境下によってはフラッシュライトでも十分に考えられます。
iPhone15の画面にエラーメッセージが表示されて、本体の熱が下がるまでiPhoneの利用を制限されるので覚えておきましょう。
iPhone15が操作不能になる(高温注意)
iPhone15は、熱くなりすぎると操作できなくなります。
直射日光が当たる場所に長時間放置していたりすると高温になりディスプレイに操作不可と表示されて温度が下がるまで制限されます。
運転中にナビの代用として使っている時に、日光があったている場所にiPhone15をおいているとナビアプリの動作と日光の熱で操作ができなくなることがあるので理解しておきましょう。
iPhone15の充電が制限される(充電保留中)
iPhone15を充電すると熱を持つことは先述しましたが、熱を持った状態で充電を続けると自動で充電を保留にする場合があります。
iPhoneは精密機械なので、適した環境で使わないと制限されることがあると理解しておく必要があります。
iPhone15のバッテリー寿命が減る
iPhone15が熱くなる状態のまま使い続けると、バッテリーの寿命にも悪影響を与えます。
iPhone15ではリチウムイオンバッテリーが採用されています。
充電と放電を同時にすることで、バッテリーのダメージが大きくなり、結果的にバッテリーの寿命が短くなるからです。
充電しながらiPhoneを全く使うなとは言いませんが、熱くなる状態で使い続けるのはやめましょう。
iPhone15が発火や爆発することも
iPhone15が熱くなると、最悪の場合発火や爆発を誘発することがあります。
そこまで熱くなくても、熱くなったiPhoneの近くに発火しやすい物質がおいてあるとそこから発火などにつながる可能性は0ではありません。
睡眠中に充電をして放置する方も多いと思いますが、知らない間にiPhone15が熱くなるような場所において充電するのは注意が必要です。
iPhone15が熱くなる時の対策とは?
では、iPhone15が熱くなる時の対策を紹介します。
- iPhoneをシャットダウンする
- 使う時には充電をやめる
- iPhoneをケースから外す
- 冷却グッズを使う
- 熱につながる機能をオフにする
iPhone15が熱くなる場合は、これらの対策をして本体の熱を下げる必要があるので必ず覚えておきましょう。
対策①:iPhone15をシャットダウンして放置する
iPhone15が熱くなる時の最初にできる対策は、シャットダウンです。
シャットダウンをすると、CPUやGUPの動作を止めることができ、熱も自然と下がっていきます。
5分から10分程度電源を落とした状態で放置しておけば、通常時の温度に戻ります。
本体が高温になっていて、操作不可の場合はシャットダウンもできませんが、使えるようになったらシャットダウンしてすこし待ってみましょう。
対策②:充電しながらの使用をやめる
iPhoneが熱くなる原因で最も多いといっても過言ではないのが、充電しながらの使用です。
充電しながら使うのをやめるだけで熱くなる原因を1つ排除できます。
どうしても充電しながら使わざるを得ない状況もあるかと思いますが、充電中には極力使わないように気をつけましょう。
対策③:iPhoneのケースを外す
iPhoneの熱を下げるための対策としては、ケースを外すこともおすすめです。
iPhoneケースはさまざまな素材のものがあるので、どうしても熱がこもってしまう場合もあります。
本体の熱を下げるための対策として、下がるまでケースを外しておけば熱放出の時間を短縮できるのでおすすめです。
対策④:冷却グッズを使用する
iPhone15が熱くなることがわかっているなら、冷却グッズを先に導入しておくこともおすすめです。
ゲームなどでiPhone15が熱くなる場合は、操作に影響を及ぼすことも考えられます。
「冷却ファン」や「冷却シート」、「常温保冷剤」などの冷却グッズは簡単に手に入れられます。
熱くなる前に対策をしておきましょう。
対策⑤:アプリのバックグラウンド更新をオフにする
iPhoneには、有効にしておくことで熱くなる可能性のある機能があります。
その代表的な機能が「アプリのバックグラウンド更新」です。
バッテリー消耗を抑制することもできるのでおすすめです。
アプリのバックグラウンド更新以外にもオフにすると熱くなることを防げる機能もあります。
- 明るさの自動調節をオンにする
- iOSを常に最新に保つ
iPhoneは明るさの自動調節をオンにしておけばバッテリーの消耗を抑えられます。
熱くなることへの対策にもなるので設定の見直しをしましょう。
※参考サイト:Apple公式
iPhone15を冷やすためにしてはいけないこと
iPhone15が熱くなる時に冷やすためのNG行動もあります。
- 冷蔵庫・冷凍庫で冷やす
- 保冷剤・水で冷やす
- 冷房の風を直接あてる
iPhone15は耐水仕様になっていますが、水分が内部に入るこむことで故障する可能性は0ではありません。
上記のNG行動をすると、内外の温度差で水滴が発生し、故障につながる危険性があります。
iPhoneを冷やす場合は、水滴が発生しないように注意しましょう。
まとめ
iPhone15が熱くなる原因や熱くなることでの症状、冷ますための対策を紹介してきました。
iPhone15に限らず、iPadや他のスマートフォンも適した利用環境というのが設定されています。
適した環境以外で使うと熱がこもってしまい本体が熱くなることがあります。
また、負荷の高いアプリを使い続けることもiPhone15が熱くなる原因です。
熱くなった状態で使い続けることで、iPhoneのバッテリーは通常よりも早く劣化してしまいます。
iPhone15は安い買い物ではないので、自身で劣化させないように気をつけて使いましょう。