iPhoneを使っていると、パスワードやパスコードがわからなくなって初期化をせざるを得ない状況になることがあります。
この記事では、パソコンなしでiPhoneを初期化する方法や、Apple IDのパスワードをリセットする方法を紹介します。
iPhoneのパスコード忘れはパソコンなしで初期化できる?
iPhoneユーザーの中には、パスコードを忘れてロック解除できなくなった方もいると思います。
一般的にはFace IDやTouch IDなどの生体認証でiPhoneをロックしていますが、再起動後ではパスコードの入力が求められ、そのタイミングで忘れていることも。
パスコードでロックされてしまうと、iPhoneの初期化が必要で、パソコンを使わずに初期化をしたいと考える方も多くいます。
パソコンなしでiPhoneを初期化する方法は4種類あります。
- 変更前のパスコードでロックを解除する
- ロック画面から初期化する
- パスコードを10回ミスして初期化する
- iCloudからアクセスして初期化する
まずは、iPhoneのパスコードを忘れてパソコンなしで初期化できるのかについて見ていきましょう。
※参考ページ:iPhone、iPad、Apple Vision Pro に「使用できません」というメッセージや「セキュリティロックアウト」画面が表示される場合
iOS17以降のみ72時間以内なら古いパスコードでロック解除可能
iPhoneのセキュリティを定期的に変更している方の中には、新しく設定したパスコードを忘れてしまったという方も見かけます。
iOS17以降のみですが、パスコードの変更後72時間以内なら変更前のパスコードでもロックを解除できます。
新しいパスコードを忘れてしまった場合は、変更前のパスコードを使って解除し、また新たにパスコードを設定しておけば、初期化をすることなくiPhoneを利用が可能です。
前のパスコードを使える場合は、画面に表示されるので、表示されない場合は思い出すか初期化をしてiPhoneを使えるようにしましょう。
iOS 15.2以降ならパスコードを忘れてもパソコンなしで初期化可能
iOS15.2以降のOSを搭載したiPhoneなら、パソコンなしで初期化ができます。
パソコンを使わずにパスコードロックの解除のための初期化には2つの条件があります。
- モバイルデータ通信もしくはWi-Fiに接続していること
- Apple IDとパスワード(設定時登録した)が必要
パスコードでロックされたiPhoneが通信に繋がっていると「[デバイス] を消去」と表示されます。
パソコンなしでも初期化できる最も簡単な方法ですが、パスコードロックになっているとApple IDやパスワードも確認できないので、必ず初期化できるとは言い切れません。
事前に設定しておけばパスコードを10回間違えて初期化することもできる
パスコードの設定をしておくと、10回連続間違えることで初期化させられることも可能です。
こちらの方法もパソコンなしで初期化できますが、設定を有効にしていないとこの方法は使えません。
設定の確認ができないので、10回連続でミスしてみてもいいかもしれません。
iCloudのiPhoneを探すから初期化する
iPhoneをパスコードでロックしてしまった場合、自分以外のiPhoneやスマホからiCloudにアクセスできれば初期化できます。
iCloudから初期化する場合も、Apple IDとパスワードが必要です。
- 「iCloudのWebページ」にアクセスする
- 「Apple IDとパスワード」でサインインする
- 「探す」アイコンをタップ
- 「パスコードロックされているiPhone」をタップ
- 「デバイスを消去」をタップ
友人や知人のiPhoneに入っている探すアプリやAndroidスマホなどからもApple IDとパスワードがわかればアクセスできます。
初期化自体は逃れられませんが、パソコンなしでも初期化できるので覚えておきましょう。
Apple IDのパスワードを忘れた場合の対処法
パスコードを忘れてセキュリティロックされる問題と同じくらい多い問題として、Apple ID(現Apple Account)のパスワードを忘れてしまったという声を見かけます。
Apple IDのパスワードを忘れてしまった場合にもさまざまな対処法が用意されています。
- Apple IDでサインイン済みのデバイスでパスワードを変更する
- Apple IDでサインインしてないデバイスでパスワードをリセットする
- 借りたデバイスでApple IDのパスワードをリセットする
- WebブラウザからApple IDのパスワードをリセットする
- パスワードのリセットができない場合はAppleサポートに連絡する
現在のiPhoneの多くは、2ファクタ認証と言う2段階認証を採用しています。
使っているiPhoneを紛失していたり、故障していた使えない状況だとパスワードを忘れると対処できない場合があるので注意しましょう。
Apple IDでサインイン済みのデバイスでパスワードを変更する
Apple IDのパスワードがわからないだけなら、Apple IDでサインインしているデバイスから簡単に変更(リセット)できます。
- 「設定アプリ」を起動
- 「ユーザー名」をタップ
- 「サインインとセキュリティ」をタップ
- 「パスワードの変更」をタップ
- 「デバイスのパスコード」を入力する
- 新しいパスワードを設定する
上記の手順は、iPhoneを使ったパスワードのリセット手順です。
iPadやMacでも設定から簡単にパスワードの変更はできるので、Apple IDのパスワードを忘れてしまった場合は手順に沿ってリセットしてみてください。
Apple IDでサインインしてないデバイスでパスワードをリセットする
Apple IDでサインインしていないデバイスからもApple IDのパスワードはリセットできます。
機種変更した時のiPhoneやiPadでは初期設定前は当たり前のようにサインインできていません。
設定を進めると、Apple ID設定の画面でパスワードを忘れた場合に進めるので、そちらからパスワードのリセットを試みてみましょう。
借りたデバイスでApple IDのパスワードをリセットする
Apple IDのパスワードは、家族や友人、キャリアなどで借りたデバイスからもリセットできます。
現在のApple IDは、大体が2ファクタ認証に設定されています。
2ファクタ認証は、信頼できる電話番号の登録が必要なので、借りたデバイスに自分のSIMカードを入れて受け取れれば簡単にリセットが可能。
Appleサポートのアプリ(無料)からパスワードリセットの手順通りに進めればリセットできます。
完了したら、SIMカードを自分のiPhoneに戻して必要な場面でパスワードを入力してみてください。
WebブラウザからApple IDのパスワードをリセットする
Apple IDのパスワードは、Webページからでもリセットできる可能性があります。
- 「iforgot」にアクセスする
- 「パスワードをリセット」をタップ
- 「電話番号もしくはメールアドレス」「暗号キー」を入力する
- 「メールアドレス」を入力する
Webページを使ったパスワードのリセットは、2ファクタ認証になっていると確実に変更できるとは言えないので注意しましょう。
パスワードのリセットができない場合はAppleサポートに連絡する
ここまで紹介した方法でパスワードのリセットができない場合は、Appleサポート(0120-277-535)に相談してみましょう。
基本的にはここまで紹介した方法を紹介されますが、Appleサポートでのみ対応できる方法があるかもしれません。
最初からAppleサポートに相談するのもありですが、まずはこの記事で紹介したような内容を提案されます。
Appleサポートは待ち時間が発生するので、ある程度自分で操作できる方は、まずは自分でできることから行って意味ましょう。
まとめ:
この記事では以下のことを紹介してきました。
- パソコンなしでパスコードロックしたiPhoneを初期化する方法
- Apple IDのパスワードをリセットする方法
iPhoneのパスコードロックは、以前に比べると初期化が簡単になりつつあります。
元々は、パソコンなしではほぼ初期化ができませんでしたが、Apple IDとパスワードがあれば通信がつながる機器で遠隔初期化が可能です。
パスコードやパスワードは、iPhoneを使う上で忘れてしまうと手間が増えるので、忘れてしまう心配がある方は、紙面化して保管しておくことをおすすめします。