基本無料のデザインツール「Canva」にもAIが導入されたことを知っていますか?
Canva AIと言われ、プロンプトを入力するだけで画像が生成されます。
この記事では、Canva AIのパソコンやスマホアプリでの使い方などを紹介します。
Canva AIの画像生成とは?
Webやアプリから無料で使えるデザインツールのCanvaにもAIを使った自動での画像生成が可能になりました。
まずは、Canva AIがどんな機能なのか見ていきましょう。
スタイルを選択して画像生成できる「マジック生成」
Canva AIを使った画像生成のことを「マジック生成」と言います。
マジック生成では、日本語でプロンプトを入力すると、それに対してAIが画像を生成してくれます。
ベースとなるスタイルも選択できるので、画像の生成AIを使ったことがない方も簡単に使うことができます。
- 写真
- 鮮やか
- 3D
- アニメ
- 水彩画
などから、生成したい画像のイメージに近いスタイルを選んでプロンプトを入力してみてください。
生成した画像は直接編集することができる
Canva AIで生成した画像は、手動での編集も可能です。
ベースとなるデザインをAIに作ってもらって、細かいポイントや、気になるポイントを手動で行うことでよりブラッシュアップさせられます。
ベースとなるデザインを手動で行わなくて済むので、そこに使う時間を他のことに使えるため、Canva AIに限らず、今AIが注目されている理由がわかります。
Canva AIの画像生成の使い方
では、Canva AIを使う手順を見ていきましょう。
Canva AIで画像生成をする手順(パソコン版)
Canva AIを使うには、Canvaの無料アカウント(Googleアカウントなどで代用可)が必要です。
Googleアカウントがあればログインできので持っていない方はまず無料のGoogleアカウントを作成しておきましょう。
- 「Canva」にアクセスしてログインする
- 「マジック生成」を選択
- 「プロンプト」を入力
- 生成された画像を保存する
Canva AIを使ったマジック生成は、非常に簡単です。
Canvaを使ったことあるユーザーなら誰でも簡単に画像生成を試せるので、気になる方はぜひ使ってみてください。
Canva AIで画像生成をする手順(スマホアプリ版)
Canvaにはスマホアプリもリリースされています。
スマホアプリでもマジック生成を使った画像生成が可能です。
- 「Canvaアプリ(App Store・Google Play)」を起動
- 「生成する画像のサイズ」を設定
- 「マジック生成」をタップ
- 「プロンプト」を入力
- 画像を保存する
Canva AIを使った画像生成の手順は、パソコン版でもスマホアプリ版でも大きな違いはありません。
どちらでも使いやすい方で画像生成をしてみてください。
Canva AIの画像生成の注意事項
Canva AIを利用する際にはいくつかの注意点があります。
- 無料版では制限回数があり
- 生成した画像は保存する必要がある
- ファイル形式の対応に制限あり
- 著作権侵害の恐れがある
- 商用利用に制限あり
- 生成できないことがある
- 画像利用時にクレジットの記載が必要
詳しく見ていきましょう。
無料版では回数制限あり
Canva AIの画像生成は、無料版でも生成自体は可能ですが、回数が制限されています。
無料版のCanvaでは、月に50回が上限です。
50回生成すると、それ以上使う場合はCanva Proへのアップグレードが必要なので、無料版の範囲で画像を生成したい場合は、回数に注意して利用しましょう。
生成した画像は保存する必要がある
Canva AIを使った画像の生成は、生成された画像は自動で保存されません。
気に入った画像が生成されたら、手動でパソコンやスマホに保存する必要があります。
同じプロンプトを入力したとしても、生成AIは常に学習しているため、気に入った同じ画像が生成されることはほぼありません。
使いたい画像が生成されたら、忘れずに保存をすることを習慣化させましょう。
ファイル形式の対応に制限あり
Canva AIが生成した画像は、ファイル形式が限られます。
- JPG
- PNG
上記以外のファイル形式として保存はできないので、他のファイル形式で使いたい場合は、データの編集ソフトなどを使って編集する必要があります。
ただ、画像では高画質に対応しているPNGでの保存が可能。
特別なファイル形式を使う場合以外ではそこまで気にする必要はありません。
著作権侵害の恐れがある
Canva AIを使った画像の生成ですが、著作権を侵害してしまっている可能性も0ではありません。
画像生成に限らず、生成AIにおける問題点の1つが著作権の問題です。
生成AIを使って生成した画像も、生成者に著作権が発生するようですが、元々そのデザインを他の人が生み出している場合は話が変わります。
生成したものをパソコンに待ち受けにしたり、スマホの写真フォルダに保存する程度なら問題はありませんが、SNSのアイコンに設定すると、最悪の場合訴えられかもしれません。
- 1,000万円以下の罰金
- 10年以下の懲役
- 上記の両方
それ以外にも損害賠償金の支払いを求められるかもしれません。
Canva AIが生成したものでもトラブルの種になるかもしれないので注意しましょう。
商用利用に制限あり
Canva AIで生成した画像は、商用利用も可能です。
商用利用が許可されている代表的なコンテンツは以下のとおり。
- ウェブサイト
- SNS
- マーケティングの素材
- プレゼンテーションの素材
などです。
商用利用したデザインに関して、他の人の著作権を侵害しているような画像を使ってしまうと利用停止や損害賠償の支払いが必要になる可能性があります。
商用利用する予定がある方は、リスクヘッジのために商用利用に関する規約と著作権周りのチェックは怠らないようにしましょう。
※参考ページ:Canvaを使って販売用のデジタルおよび物理的な製品をデザインする
生成できないことがある
Canva AIでは、プロンプトを入力しても必ず画像が生成されるわけではありません。
シンプルなプロンプトであれば、生成さる可能性は高いですが、複雑になると生成できない可能性もあります。
また、Canva AIではまだ未対応の要素も含まれます。
そういったものをリクエストしても生成されない可能性もあるので注意しましょう。
画像利用時にクレジットの記載が必要
Canva AIで生成したデザインを商用利用する場合、Canva AIが生成した画像であることを表記するクレジットの記載が必要です。
個人で使うなら、クレジットの記載がなくてもバレる可能性はほぼないと言えますが、トラブルがあった際のリスクヘッジにもできます。
商用利用する際はCanva AIで生成したことがわかるようにクレジットを記載しておきましょう。
まとめ:Canva AIを使って画像を生成してみよう
この記事では以下のことを紹介してきました。
- Canva AIとは
- Canva AIの使い方
- Canva AIを使う際の注意点
Canvaは今までデザインを作成するためのツールとして人気でしたが、AIツールとしても使えるようになりました。
使い方も簡単で、Googleアカウントなどを持っていればすぐに生成できます。
ただ、利用することでトラブルに巻き込まれてしまう危険性も考えられます。
特に商用利用する際は、利用規約をしっかりと確認して利用するようにしましょう。