言語学習は孤独な作業になりがちです。でも効率的に言語を習得するためには何か疑問があったときにすぐに誰かに聞くことができるという環境が重要になります。そのような環境をオンラインで実現してくれるプラットフォームが「HiNative」です。
「HiNative」とは??
「HiNative」は外国語に関するちょっとした疑問などを気軽に無料で、生きた表現をネイティブスピーカーに聞くことができる、Q&Aサービスです。
辞書に載っていないスラングの意味を聞きたい、自分の書いた文章を添削してもらいたい、自分の発音が通じるかどうか試してみたい、などいろいろな場面で使えます。英語だけでなくさまざまな言語を話す世界中のユーザーに利用されています。言語アプリは出会い目的のユーザーが問題になりますが、個人メッセージの機能がないため安心して使うことのできるコミュニティになっています。
アプリ開発のきっかけ
代表の喜さんは中国生まれで、4歳のときに来日し、大学に入学後1年間上海に留学しました。留学中は日記を中国語で書いて、友人に添削してもらうことで中国語が上達しました。その体験をもとに、「世界中でそれぞれの母語を教え合ったらおもしろいのでは」と思い、2007年に相互添削サービス「Lang-8」をリリースしました。2014年、時代がPCからスマホへと移行していくのに伴い、「スマホで気軽に使えて外国語に関する疑問がサッと解決されるプラットフォーム」が必要だと感じ、「HiNative」を開発しました。
こちらにも詳しい開発のきっかけが話されています。
https://sotokoto-online.jp/414
https://www.youtube.com/watch?v=wuH8lAgc0dM
「HiNative」がおすすめの人と使い方
外国語に興味のある方でしたらどのような用途・レベルでも便利に使えます。
・メールやプレゼン資料・原稿を英語で書く際、より洗練された英語で書きたい方→ネイティブスピーカーに文章を添削してもらうことができます
・英語で話しているときによく聞き返される、苦手な発音がある方→音声を投稿することでネイティブスピーカーから発音のフィードバックをもらうことができます
・英語や外国語で書かれたニュース記事を読んでいる時に、わからない表現があるが、辞書等で調べても載っていないという方→「これはどういう意味ですか?」とネイティブスピーカーに直接質問することができます
113言語に対応
「HiNative」は113もの言語に対応しています。対応言語は以下です。
アフリカ-ンス語 アルバニア語 アラビア語 アゼルバイジャン語 アイヌ語 アルメニア語 アイマラ語 アゼルバイジャン語 バスク語 ベラルーシ語 ベンガル語 ボスニア語 ブルガリア語 カタルーニャ語 チェロキー語 クロアチア語 チェコ語 デンマーク語 オランダ語 オランダ語(ベルギー) 英語(イギリス) 英語(アメリカ) エスペラント語 エストニア語 フェロー語 フィンランド語 フランス語(カナダ) フランス語(フランス) フリジア語 ガリシア語 グルジア語 ドイツ語 ギリシャ語 グアラニ語 グジェラート語 ハイチ語 ハワイ語 ヘブライ語 ヒンディー語 ハンガリー語 アイスランド語 インドネシア語 アイルランド語 イタリア語 日本語 ジャワ語 カンナダ語 カザフ語 クメール語 クリンゴン語 韓国語 クルド語 ラオス語 ラテン語 ラトヴィア語 リンブルフ語 リトアニア語 マケドニア語 マラガシ語 マレー語 マラヤーラム語 マレーシア語 マルタ語 マラーティー語 モンゴル語 ネパール語 北サーミ語 ノルウェー語 (bokmal) ノルウェー語(nynorsk) パシュトウ語 ペルシャ語 ポーランド語 ポルトガル語(ブラジル) ポルトガル語(ポルトガル) パンジャブ語 ケチュア語 ルーマニア語 ロマンシュ語 ロシア語 サンスクリット語 セルビア語 中国語(簡体字) スラブ語 スロバキア語 スロベニア語 ソマリ語 スペイン語(チリ) スペイン語(コロンビア) スペイン語(メキシコ) スペイン語(スペイン) スペイン語(ベネズエラ) スワヒリ語 スウェーデン語 シリア語 タガログ語 タジク語 タミール語 タタール語 テルグ語 タイ語 チベット語 中国語(繁体字、香港) 中国語(繁体字、台湾) トンガ語 トルコ語 ウクライナ語 ウルドゥー語 ウズベク語 ベトナム語 ウェールズ語 コーサ語 イディッシュ語 ズールー語
「HiNative」は進化している
「HiNative」は日々変化しています。最近では、外国語で日記を書いて添削してもらえる機能が追加されました。学習中の言語で日記を書くことのメリット及び効用としては二つあります。一つ目が、日記を書いている間に、「これなんて言うんだっけ?」という疑問が生まれることです。その結果、調べる→その表現を使う を繰り返すことでいろいろな表現が身に付くという効果があります。二つ目は、「自分がよく使う表現」がストックされていくということです。教科書の例文はあまり日常生活で使わない表現が多いが、日記で使う表現は自分の身の回りに起こったことや自分の考えを書くので生きた表現が身に付きます。
まとめ
外国語に関する疑問をすぐに解決できるプラットフォーム「HiNative」を紹介しました。最近リリースされた日記を添削してもらう機能は、開発者の喜さんが中国語を上達させた方法でもあります。「HiNative」を活用することで言語学習が捗るようになりそうです。
アプリのインストールはこちら