ゲーミングPCの電気代は1ヶ月いくら？消費電力を抑える方法も紹介

2022年7月1日 2022年6月30日

ゲーミングPCは快適にゲームが楽しめる一方で、気になるのが1ヶ月の電気代ではないでしょうか。そこで本記事では、ゲーミングPCと一般的なPCの電気代について比較してみました。ゲーミングPCの消費電力が高い原因や消費電力を抑える方法についても解説しています。

ゲーミングPCにかかる電気代の計算方法

ゲーミングPCの電気代は、「消費電力（kW）×1kWHあたりの単価×使用時間（h）」で求めることができます。

電気代を計算する際の注意点は、通常PCの電源ユニットがW表記であるため、1/1000のkWに換算する必要があることです。例えば、ミドルクラス（600W）の消費電力をkWに換算する場合は0.6kWになります。

なお、地域によって異なりますが、1kWhあたりの電気単価は27円前後であることが多いです。

そのため、ミドルクラスのゲーミングPCの電気代であれば、「0.6kW×27円×使用時間（h)」で大体の電気代を計算することができるでしょう。

続いて、計算式をもとにゲーミングPCの電気代を算出して、一般的なPCの電気代と比較してみます。

なお、電源ユニット以上の消費電力になることはないため、実際のゲーミングPCの電気代はこれから算出する数値よりも小さくなると考えてください。

なお、所有中のゲーミングPCの電気代をすぐに知りたいという方は、電源ユニットに記載されている消費電力を確認してみてください。計算式に当てはめると、すぐに知ることができます。

ハイエンドクラスのゲーミングPCの場合、電源ユニットは1000Wが目安になります。主な製品としては、「GALLERIA ZA9C-695XT」「G-Tune XP-Z」などが挙げられるでしょう。

このクラスのゲーミングPCを1時間つけっぱなしにした際の電気代は、「1.0kW×27円×1h=27円」です。4時間つけっぱなしにした場合は108円、1日4時間で1ヶ月使用した場合はおよそ3,240円の電気代がかかります。

実際の電気代は、グラフィックボードや各パーツの性能によっても異なりますが、電化製品の中では電気代がかかることが分かりますね。

ハイクラスのゲーミングPCの場合、電源ユニットは800Wが目安になります。主な製品としては、「GALLERIA ZA9C-R38」「PCショップASP Presence CAGE」などが挙げられるでしょう。

電源ユニットが800WのゲーミングPCを1時間つけっぱなしにした際の電気代は、「0.8kW×27円×1h=22円」です。4時間つけっぱなしにした場合は88円、1日4時間で1ヶ月使用した場合はおよそ2,640円の電気代がかかります。

ハイエンドクラスのゲーミングPCよりは、消費電力と電気代が抑えられていますね。

ミドルクラスのゲーミングPCの場合、電源ユニットは600Wが目安になります。主な製品としては、「GALLERIA XA7C-R37」「G-Tune EM-A」などが挙げられるでしょう。

このクラスのゲーミングPCを1時間つけっぱなしにした際の電気代は、「0.6kW×27円×1h=16円」です。4時間つけっぱなしにした場合は64円、1日4時間で1ヶ月使用した場合はおよそ1,920円の電気代がかかります。

こちらも、高性能なパーツを搭載しているゲーミングPCよりも電気代が安く済むことが分かりました。

グラフィックボードが搭載されていない一般的なPCの場合、電源ユニットは100Wが目安になります。

一般的なPCを1時間つけっぱなしにした際の電気代は、「0.1W×27円×1h＝3円」です。4時間つけっぱなしにした場合は12円、1日4時間で1ヶ月使用した場合はおよそ360円の電気代がかかります。

ゲーミングPCと比較すると、電気代がかなり安いですね。

続いて、ゲーミングPCの各パーツごとの消費電力について見てみます。

今回は以下の通り、LEVEL-R059-iX7K-VAX [Windows 10 Home]というハイクラス（800W）ゲーミングPCの消費電力を算出しました。モニターは、Dell U2720QMを使用していると仮定します。

・モニター…90W
・CPU…125W
・GPU…320W
・メモリ…7W
・SSD…1W
・マザーボード…6W

算出した結果、GPU、CPU、モニターの順に消費電力が大きいことが理解できますね。

どのゲーミングPCもGPUの消費電力が占める割合が大きく、トータルの消費電力は電源ユニットの6割程度になるでしょう。

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