パソコンの起動中に、画面に「No bootable device」と表示されると、パソコンはハングして使えなくなり困りものです。ハードエラー以外にもいろいろな原因が考えられます。今回は、対処法を中心に解説しますので参考にして落ち着いて対応ください。
目次
「No bootable device」の対処法
ここでは、パソコンの起動時に「No bootable device」というエラーが表示されてしまった場合の対処法を説明します。
表示されるのはパソコンに何らかのエラーが発生したためであり、エラー原因が解消されれば、再起動後に正常に立ち上がるようになります。落ち着いて対処法を探りましょう。
対処法1.更新プログラムのアンインストール
Windowsでは、セキュリティ面の改善などを目的にOSの更新プログラムを定期的に配布しており、Windows Updateによりパソコンに反映されます。
本来はパソコンの状況を改善するものなのですが、更新プログラムとパソコンの相性が悪い場合は、パソコンが起動せず、「No bootable device」というエラーが表示されることも。
パソコンの状態を更新前の状態に戻せれば、正常に起動できるようになる可能性があります。
Windows10であれば、自動修復の画面が表示されますので、詳細オプションから更新プログラムのアンインストールを実行するとよいでしょう。
スタートアップの修復
Windowsでは、システムファイルが壊れていたり、何らかの原因でファイルが消失していたりすると、起動できないため「No bootable device」というエラーが表示されることがあります。
スタートアップの修復は、こうしたWindows自体の不具合をチェックして、もし問題があれば、修復を試みてくれる機能です。
Windows10のパソコンであれば、2回連続してパソコンの起動に失敗した場合に自動的に実行されます。
対処法3.BIOSの設定変更
BIOS(Basic Input Output System)はパソコン内部の部品や装置を管理し、OSはじめソフトの起動をサポートするファームウェアです。一般的にはWindowsなどのOSは内蔵ディスクから起動するようにBIOSで設定されています。
この設定が実際のOSの格納場所などと整合していない場合は、OSが立ち上がらないことになり、「No bootable device」というエラーが表示されることに。BIOSの設定を見直して正しい起動デバイスの指定を行ないましょう。
対処法4.システムの復元
Windowsでは、パソコンの状態を復元ポイントとして保存しておき、障害が発生した場合などに、システムを復元ポイントの状態にまで戻すことができます。これがシステムの復元です。
復元ポイントを作成していることが前提ですが、システムの復元にトライしてみるのもよいでしょう。
対処法5.初期状態に戻す
さまざまは方法を試してみても、「No bootable device」を解決できない場合は、パソコンの状態を購入時点の状態に戻すことが可能です。
ただし、ディスクの内容も初期化されてしまいます。それまでに作成したデータやインストールしたアプリはすべて失われることに留意しましょう。
対処法6.CMOSの電池を交換する
パソコンの基盤であるマザーボードには、CMOS電池が取り付けられています。CMOS電池は、BIOSの設定情報をマザーボードに保存するためのものです。
CMOS電池が切れてしまうと、BIOSがOSを起動できないために、「No bootable device」というエラーが表示されることになります。長いことパソコンを使っている場合は、CMOS電池の交換も考えてみましょう。