iOS10が公開されて1ヶ月あまり。既にアップデートを済ませた方が居る一方、まだどうするか迷っているという方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、iOS10へのアップデートをしない場合、どういったメリット、デメリットがあるのかをまとめてみました。
iOS10は、AppleがiPhoneやiPadなどのiOSデバイス用として公開した、最新版のOSです。
iPhone7 / 7Plusでは最初から搭載されているほか、対応する機種であれば過去のiPhone、iPad、iPod touchでも無料でアップデートすることができます。
「無料なら、さっさとアップデートしちゃえば良いじゃない?」
しかし、そう簡単に行かないのが、ソフトウェアのアップデートなのです。
この記事では、iOS10にアップデートしようか迷っている方の為に、アップデートしない場合のメリットとデメリットに触れていきます。
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目次
自分のデバイスが対応機種かどうか確認しよう
アップデート作業を行う前に、まずはiOS10の対応機種をチェックしておきましょう。
iOS10対応機種
iPhoneシリーズ
- iPhone5
- iPhone5s / 5c
- iPhone6 / 6Plus
- iPhone6s / 6sPlus
- iPhone SE
- iPhone7 / 7Plus
iPadシリーズ
- iPad(第4世代モデル)
iPad miniシリーズ
- iPad mini 2
- iPad mini 3
- iPad mini 4
iPad Airシリーズ
- iPad Air
- iPad Air2
iPad Proシリーズ
- iPad Pro12.9インチモデル
- iPad Pro0.7インチモデル
iPod touchシリーズ
- iPod touch(第6世代モデル)
iOS10にアップデートしないことのメリット
さて、いよいよ本題。まずはiOS10にアップデートしない場合のメリットについて解説しましょう。
アプリ側の不具合が起こりにくい
iOSのアップデートが行われると、稀にアプリ側で不具合が発生し、上手く動作しなくなってしまうことがあります。
OS側の仕様変更にアプリ側が対応できていなかったりすると、起こりやすい現象です。
きちんとサポートが継続されていれば、新しいiOSの公開後数週間~1ヶ月程度でアプリ側もアップデートされて問題なくなることが多いのですが、それまで待てないということもあるでしょう。
特に、仕事や学校で使っているアプリなどがある場合、万が一iOSのアップデートでそれらに不具合が起きては、重大な問題となります。
アップデートしなければこの手の問題は起こりようがありませんから、これはアップデートしないことのメリットの1つといえるでしょう。
古い機種でも動作が重くなりにくい
数世代前の古いiPhoneやiPadに最新のiOSをインストールすると、どうしても動作が重たくなってしまうことがあります。
「購入当時はサクサク・きびきび動いていたiPhoneが、最新OSを入れたら、もっさり動作になってしまった……」
そんなことになったら、結構なストレスになりますよね。
利用頻度の高いデバイスであれば、それは尚の事。
だったら、無理にアップデートせず、旧OSのまま使い続けたほうが快適といえます。
もっとも、こうした状況に陥ったら、そろそろ買い替え時ではあるのですが……。
売却時の価格に差が出る場合がある
iPhoneやiPadを新しくする時、古い端末を中古販売店などに売却することを考えている方は、iOSのバージョンに注意が必要です。
というのも、売却するお店や端末によっては、最新版のiOSをインストールしていると売却価格が下がってしまう場合があるのです。
あくまでも「そういう場合もある」というだけの話ではありますが、近々売却予定のある方は、無理にアップデート作業をする必要もないかもしれませんね。
iOS10にアップデートしないことのデメリット
続いて、iOS10にアップデートしなかった場合のデメリットについて、取り上げていきましょう。
セキュリティホールが修正されない
iOSに限らず、コンピューターに使われるOSは、多かれ少なかれセキュリティホールが存在します。
大抵、こうしたセキュリティ上の問題点は、OSのアップデートによって修正されます。(PCを利用している方なら、Windows Updateと言えば分かりやすいでしょうか?)
iOSもOSのアップデートを通してこうしたセキュリティ問題を解決しているので、古いiOSを使い続けることは、セキュリティ上はあまりオススメできないのです。
古いOSを使い続けるのは、整備不要のクラシックカーで公道を走っているようなもの。
そう考えると、危険性がお分かりいただけるのではないでしょうか?
最新の機能を利用できない
セキュリティの問題に比べれば大したことではりませんが、最新のiOSにアップデートしないということは、そこで追加された新機能や、従来の機能を改良したものが使えないということになります。
例えば、iPhoneやiPadに標準搭載されているAppleのマップアプリ。
こちらも、最新のiOS10では地図の機能面がより強力になっており、Google Mapsのクオリティにかなり近づいてきました。
でも、iOS10にアップデートしなければ、これらの機能を利用することはできないのです。
Siriの性能アップ版を利用できない
iPhoneやiPadに話しかけると、様々な操作をしてくれたり、冗談を返してくれたりする御茶目な音声アシスタント「Siri」。
このSiriは、iOSのアップデートが行われる度に、大幅な機能・性能アップを果たしてきました。
しかし、iOSのアップデートを行わなければ、当然このバージョンアップ版Siriを使うことはできません。
セキュリティ問題を考えれば、アップデートするのが得策
ここまで、iOS10へアップデートしないことのメリットとデメリットに触れてきました。
結論からいうと、セキュリティ面を考えれば、アップデートするべきです。
コンピューターのセキュリティというと、以前はウィルスで自分のコンピューターが破壊される程度のものでした。
しかし、最近では感染した自分のコンピューターを踏み台にして、他の人のコンピューターへ悪さをするようなウィルスも増えています。
酷いものだと、踏み台にされた側はまったく自覚症状がなく、踏み台にされたことすら気付かないというケースもあります。
セキュリティ対策で手抜きをするということは、大事な友人や取引先、さらには会ったこともない赤の他人にまで迷惑を掛けてしまう可能性のある、危険で恥ずべき行為です。
車やバイクも、公道を走る前に車検や日常の点検といった方法で、整備をしてから走りますよね。
iPhoneやiPadなど、インターネットに接続するコンピューターも同じです。
また、アップデートにより動作が遅くなるのが嫌だというのであれば、そうならないよう、新しい端末に買い換えるべきでしょう。
まとめ:実はデメリットの抱えるリスクが大きい
というわけで、今回はiOS10へアップデートしないことのメリットとデメリットについて、簡単に解説してみました。
前項でも触れたように、iOSのアップデートはセキュリティ問題への対処も含まれているので、新しいものを使うのがより安全です。
iPhoneやiPadは感覚がPCよりも家電に近いので、セキュリティといわれても、いまいちピンとこない方も多いとは思います。
でも、何かあってからでは手遅れです。
車やバイクと同じように、iPhoneやiPadも「きちんと整備しないと、他人に迷惑を掛けてしまうことがある道具」と認識して、適切なセキュリティ対策を施すようにしたいものです。