注目の的になっているチャットAI。
その中には、【Bard】や【ChatGTP】といった有名企業が関わったチャットAIも発表されています。
この記事では、【Bard】と【ChatGPT】の違いや使い方、チャットAIの危険性についてご紹介します。
目次
チャットAI【Bard】と【ChatGPT】の違いは?
では早速【Bard】と【ChatGPT】の違いを見ていきましょう。
BardもChatGPTも同じチャットAIですが大きな違いが5つあります。
- Mac(Apple)とWindowsPC(Microsoft)
- iOS(iPhone)とAndroid(その他のスマホ)
- Amazonと楽天市場
など、日常的に使っているサービスやデバイスでも大きなカテゴリーにすると同じものであっても開発元や提供元に違いがあります。
違い①開発元
【Bard】と【ChatGPT】はそもそも開発元が違います。開発元が違うので、サービス名が違うのは当然のことです。
Bard:Google
Bardを開発したのは全世界にユーザーがいる検索エンジンの【Google】です。Bardよりも先にChatGTPがリリースされましたが、GoogleがチャットAIの可能性に注目をし開発されました。
ChatGPT:OpenAI
ChatGPTを開発したのは非営利法人の【OpneAI(人工知能研究所)】です。
Googleに比べると聞き馴染みのない開発元ですが、2015年にサム・アルトマンやイーロン・マスクによって設立され、10億米ドルが提供されました。
その後、2019年にMicrosoftとMatthew Brown Companiesから追加で10億米ドルの資金調達を受け現在もパートナーとして提携を続けています。
違い②データ
BardとChatGPTではAIが扱えるデータにも違いがあります。
Bard:最新データ
Bardでは、2023年までの最新のデータをAIが扱うことができます。
ChatGPT:2021年まで
ChatGPTでは、扱えるデータは2021年までのデータに限られます。
2022年以降のデータを検索しようと思ってもエラーになってしまうため、最新のデータを反映した情報を欲している場合はBardを使う必要があります。
違い③検索エンジン
BardとChatGPTでは、AIが使っている検索エンジンにも違いがあります。
GoogleもMicrosoftも自社で開発している検索エンジンがあり、その検索エンジンを使ってAIが検索をしています。
Bard:Google
Bardが使っている検索エンジンは、開発元である【Google】です。
全世界で最も使われている検索エンジンで、インターネットを使ったことがあるユーザーにとっては一度は使ったことがあるであろう検索エンジンです。
ChatGPT:MicrosoftのBing
ChatGPTが使っている検索エンジンは、Open AIのパートナーであるMicrosoftが開発した【Bing】です。
Microsoftと言うとWindowsシリーズや【EDGE】や【Internet Explorer】などとイメージする方が多いと思いますが、WindowsはOS、EDGEやInternet Explorerはブラウザです。
実は検索エンジンも運用していてその検索エンジンのことをBingといいます。
違い④リリース日
BardとChatGPTでは、リリース日にも違いがあります。
Bard:一般リリース前(2023年2月リリース予定)
Bardは、2023年2月中旬時点では、一般リリースはされていません。
現在は一部の信用のあるテスターにだけリリースをされ、テストの最終段階と言えるような状況です。
2023年2月下旬に一般リリースを予定していると発表しているので、2週間以内に一般ユーザーでも利用できるようになる可能性が高い状況です。
ChatGPTは2022年11月30日にリリース
ChatGPTは2022年11月30日に既にリリースされており、一般ユーザーでも利用することが可能です。
現在は無料で使うことができますが、開発にかなりのコストがかかっていることを開発者が発言しており、ゆくゆくは有料化される可能性もあります。
違い⑤日本語版
BardとChatGPTでは、日本語版のリリースにも違い生じる可能性があります。
Bard:不明
Bardは、正式リリースがまだのため、日本語版がリリースされるのかは不明です。
Googleのユーザーは全世界にいるためゆくゆくは日本語版もリリースされると予測されますが、どのくらいの時期になるかは不明です。
ChatGPT:非実装
ChatGPTでは日本語版は現時点では非実装です。ただ、サイトは英語ですが、日本語での検索も可能で、質問に対する回答もしっかりと日本語でしてくれます。
チャットAI【Bard】と【ChatGPT】の使い方
では、BardとChatGPTの使い方も見ておきましょう。
※Bardは一般リリース前のため、テスターの方の事前情報を参考にしています。正式リリースでは変更になる場合があるので注意しましょう。
Bardの使い方
Bard使い方は、テストの段階ではGoogleの検索窓に直接質問を入力する方法とされています。
正式リリースが近日に迫っていることから、おそらく使い方に変更はないと予想できるので、同じ使い方で使えると予想できます。
ChatGPTの使い方
ChatGPTを使うには、使い方よりも始め方の方が重要です。アカウント登録なども必要なので、始め方も含めてご紹介します。
- ChatGPTのログインページにアクセスする
- Create your accountにメールアドレスを入力もしくはGoogleなどのアカウントを選ぶ
- 名前・組織名・電話番号などを入力する
- 登録の目的を「I’m exploring personal feature(個人的な機能を探求しています)」を選択する
- 「Try it」をタップして会話を始める
BardやChatGPTも?チャットAI危険性
最後に、BardやChatGPTなどのチャットAIを使う上で知っておきたい5つの危険性をご紹介します。
危険性①個人情報の漏洩
チャットAIで情報を検索する場合、重要な個人情報を入力してしまう可能性があります。
個人情報を入力してしまうことで、その情報が消えずに残り、個人情報の漏洩につながる危険性があります。
また、得た情報を外に出さないためにセキュリティ対策を今まで以上に講じる必要が生まれます。
危険性②サイバー攻撃
チャットAIのサイバー攻撃に耐えられない場合、個人情報の漏洩の危険性がより高まります。
世界的にウイルスが蔓延したことで今まで以上にWebサービスの利用者が増えているので、サイバー攻撃への対策は必須です。
危険性③詐欺などの事件に加担してしまう可能性
チャットAIが導入されたことで新たな詐欺被害者が増加しています。
特に、ChatGPTを悪用し、実現しない女性との会話をできるようにし最終的に金銭を要求するロマンス詐欺が問題になり始めています。
また、マルウェアへん感染が増え、間接的に詐欺などの事件に加担してしまう危険性も生まれてしまいます。
危険性④欲しい情報が得られるとは限らない
チャットAIは開発されて間もないため、質問した回答が見当違いということも考えられます。
「株式会社〇〇のことを知りたい」とチャットAIに質問した際、同じ名前の会社名がある場合、欲しい企業の情報ではない情報を回答される場合があります。
チャットAIが回答した情報が自分が欲しい情報かどうかは最終的には自分でジャッジする必要があります。
危険性⑤偏った回答の返答
チャットAIが検索してきた内容によっては、ネット上に投稿されている偏見を持った情報を回答される危険性もあります。
直接的に被害を受けるわけではありませんが、偏った意見を自分の意見として発信をすることで炎上してしまう危険性もあります。
1つの意見だけでなくさまざまな意見を参考にすることも心がけるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?BardとChatGPTの違いや使い方、チャットAIの危険性をご紹介しました。
チャットAIが世の中に広がることで今まで以上にネットを便利に使えるようになることは予測されます。
ただ、悪用をしようとする人も生まれ、まだまだ課題を解決すべきこともたくさんあります。
なんとなく使ってみたいと考えている方は、危険性もあることをしっかりと理解して使うようにしましょう。