X(Twitter)の投稿を一括削除できるツール「黒歴史クリーナー」。アカウントは残したまま、投稿だけを消したい個人や企業アカウントに必要なツールでしたが、2023年にサービスが終了してしまいました。
この記事では、黒歴史クリーナーの代わりになる類似のサービスを紹介します。
目次
黒歴史クリーナーとはどんなサービスだった?
「黒歴史クリーナー」は、X(Twitter)上に投稿したの過去のポスト(ツイート)などを一括で削除できるツール。
通常、はタイムラインに投稿したポスト(ツイート)を削除するには、1件ずつ手作業で消していかなくてはなりません。「黒歴史クリーナー」を使えば、大量の投稿が一気に削除できます。
「投稿の全消し」の需要は、個人以外にも企業アカウントがサービスの方向性を変えるときなどに使われます。
タイムラインから新着ポスト3200件を一括で全削除できるというツールで、ポストを指定して削除することもできるオプションもありました。スマホでもPCでも使えました。
黒歴史クリーナーは2023年にサービス終了!
「黒歴史クリーナー」は2023年にサービスを終了しました。終了の主な理由は「TwitterのAPI有料化」です。
Twitterから「X」に変わったタイミングで、サービス内容や仕様にいくつかの変更があり、APIの有料化もそのひとつです。
API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)とは、「アプリの拡張機能」のようなものです。APIを使えば、開発した会社(当時のTwitter)以外の人でもアプリに様々な機能を実装することが可能です。「黒歴史クリーナー」はTwitterのAPIを使ったサービスでした。
イーロン・マスク氏が社長に就任し、企業名も「X(エックス)」になり、API有料化という方針転換がなされました。そのため、今まで無料でサービスを提供していた多くのサービスで、存続が難しくなってしまったのです。
黒歴史クリーナーの代わりになるサービスはある?
「黒歴史クリーナー」のサービスは終了してしまいましたが、類似のサービスはたくさん存在します。
どれも、過去のポスト(ツイート)やリポスト(リツイート)の一括削除に特化したツールです。
日本発のサービスもあれば、海外のサービスもあります。
現在ほとんどのサービスは「有料」
類似サービスはたくさんありますが、そのほとんどは有料サービスです。
黒歴史クリーナーがサービス終了した理由は「APIの有料化」でした。アプリを拡張する機能を開発する会社はX社に料金を納めないとサービス提供ができません。
X(Twitter)のAPIを利用するサービスの提供には、有料にする他に方法はないのが現状です。
黒歴史クリーナーの代わりに次に使えるサービスを紹介
「黒歴史クリーナー」のサービスは終了しましたが、代わりにポスト(ツイート)を一括で消すことができるサービスもあります。
現在使える「一括削除ツール」は多くが海外サービスですが、日本発のサービスもいくつかあるようです。(有料も含めて)それぞれ簡単に紹介していきます。
TweetDelete
サービス終了してしまった【黒歴史クリーナー】の代わりのツール1つ目は{TweetDelete}。
X(Twitter)の過去の投稿を一挙に削除することができるので、大変便利です。
使い方としては、サイトを表示させ削除したいアカウントと連携させます。ポストは検索して削除したり、すべて削除を選択することができます。TweetDeleteには削除してしまった投稿を残しておくこともできるのもポイントです。無料でもある程度できますが、有料プランにすることでもっと便利に使えるでしょう。
JustDelete.me
2つ目は{JustDelete.me}です。
こちらはポストを削除するのではなく解約してしまうツールなので、面倒で放っておいたサイトからの解約もできます。Chromeのプラグインなのでインストールしなくてはいけませんが、サイトにログインし、解約ボタンをクリックするだけで解約できるので簡単で便利です。
TweeEraser
3つ目は{TweeEraser}です。
こちらはX(Twitter)の過去のツイートを削除できます。トップページからXへサインインし、削除したいポストを選択し削除することもできますし、全部を削除することができるので便利です。
TwitterArchivesEraser
4つ目は{TwitterArchivesEraser}です。
このサービスはPCにダウンロードして使用するツールになります。Windows、Macどちらともダウンロードできるので、X(Twitter)のツイートを削除したいと考えている人は入れておいて損はないでしょう。アーカイブファイルを読み込ませるなどして削除できます。
TweetDeleter
5つ目は{TweetDeleter}。こちらは過去のポストはもう消したいというときに使えるツールで、簡単に使用することができます。
自分のX(Twitter)を連携させて消したいツイートを選びます。しかし、無料プランでは100件しか削除できないので、ポストが少なめの人におすすめです。
ツイ消し職人(有料)
最後の6個目は{ツイ消し職人}。フォロワーなどを消すことなく、過去のポスト(ツイート)を削除できるので便利です。無料のツールを使用したけれどちゃんと消えていない、そんな場合におすすめのサービスです。
有料で1回700円かかります。買い切りで安全に全部削除できます。
※2023年でサービス終了する予定だったようですが、2024年現在も使えるようです。詳しくは公式Xアカウントをご覧ください。
ポスト(ツイート)削除で注意すべきポイント
「黒歴史クリーナー」が使えなくなってしまった現在でも、同じような「一括削除サービス」はあります。多くは有料サービスですが、「それでも手作業で1件ずつ消すよりはマシ」と個人や企業アカウントでの需要があるようです。
便利な一括削除サービスですが、使うときには気を付けるべきポイントが2つあります。
一つは「削除したポストは復元できないこと」、そしてもう一つは「ハッキングの危険性」です。
復元することはできない
サービス終了した【黒歴史クリーナー】のようなツールでXのポストを削除してしまってから気づいても遅いのですが、復元することはできません。
ただ、紹介したツールの中には過去のポストを保存しておくものもあるので({TweetDelete})万が一のために残しておきたいときには、そういうツールを使用しましょう。
また、残しておきたい投稿があるときには、選択して削除できるツールを利用するようにしてください。
ツールとの連携を外す
あまりない事例ですが、サインインしたままツールと連携したままで放置してしまうことはやめましょう。
なぜなら、ツールそのものが何者かによってハッキングされたら、そのままアカウントを乗っ取られてしまう危険性があります。
その場合、フォロワーにも迷惑が及ぶ可能性があるので、十分注意しなければなりません。
ツールを使わずに個別に削除することもできる
一括削除ツールを使わなくても、個別にポストを削除することも可能です。
削除したい投稿を1件ずつ削除する方法は以下です。
- Xにログイン
- 自分のプロフィールページに移動
- 削除したいポストを見つける
- 投稿の右上にある「︙」(縦の三点)をクリックし、「ポストを削除」を選択
- 削除を確認するメッセージが表示されるので、「削除」をクリックして削除を完了
この方法は、削除したい投稿数が少ない場合や、特定のポストだけを選んで削除したい場合には有効です。しかし、削除したいポストが多い場合は、ツールを使った方が時間と労力を節約できます。
iPhoneで削除する
【黒歴史クリーナー】のようなツールですべて削除するほうが便利は便利なのですが、ひとつひとつ確認はできないので、そういう場合は自分で削除しましょう。やり方を簡単に説明します。
公式Twitter>トップメニューから自分のアイコンを選択>{プロフィール}を選択>自分のツイートを表示させ右上の{…}から削除を選択。
簡単にできるので、ポスト数が少ない人は自分で削除しましょう。
Androidで削除する
AndroidでもiPhoneと同様に削除できるので操作を説明しましょう。
公式Twitter>トップメニューから自分のアイコンを選択>{プロフィール}を選択>自分のポストを表示させ、右上の{…}から削除を選択し>{はい}を選択。
PCで削除する
PCの場合もスマホとやり方はほとんど代わりませんが説明していきます。
X公式ページ>自分のアイコンをクリック>ツイートを表示させ右上の{…}から削除を選択>削除するか、キャンセルするかを選択して完了。
何年ものポストがある場合には【黒歴史クリーナー】のようなツールで削除すれば簡単ですが、少ない人、自分で確認しながら削除したい人には手動がおすすめです。
ポスト(ツイート)が削除できないときに確認したいこと
手動にしろサービス終了した【黒歴史クリーナー】のようなツールを使うにしろ削除したのにポストが残ってしまうというときがあります。
そのような場合に確認して欲しい事項があるので、以下を確認してみてください。
X(Twitter)のバージョンを確認する
まずはX(Twitter)のバージョンが最新であるかを確認する必要があります。バージョンが古いと削除できない可能性があるのでアップデートしましょう。
また、スマホなどデバイスのアップデートもきちんとしておきましょう。
キャッシュが残っていないか
X(Twitter)には{キャッシュ機能}があります。どういうものかというとデータに早くアクセスするために、ウェブページにキャッシュと呼ばれるものが保存されるというものです。これが残っているとポストを削除できないということが起こります。
キャッシュは自分のデバイスでそれぞれ行います。ただし、キャッシュが残っているので消えないというときは、時間が経てば更新され削除されるので、わざわざ削除しなくてもいいでしょう。
TogetterにTweetを追加している
【Togetter】を使用している場合、ツイートが消えないことがあります。
【Togetter】にツイートを追加していると、そのまま残ってしまうことがあるので、そういう場合には【Togetter】からツイートを削除しておきましょう。
最終手段は「アカウントごと削除」
ポスト(ツイート)を1件ずつ削除するのは大変、かといって有料のツールは使いたくない。
そんなときに、最後の手段として残っているのが「アカウント削除」です。
Xにログインしてアカウント(もしくはプロフィール)画面に「アカウント削除」というメニューがあるので、消すこと自体は簡単にできます。
しかし、アカウントを削除するときは、よくよく考えてから行うようにしましょう。
アカウントを消す前に確認したいこと
もうこのアカウントを使用したくない、フォロー、フォロワーとの関係にちょっとだけ疲れてしまった、などさまざまな理由でアカウント自体を削除したいと思うこともあるでしょう。
しかし、アカウントを削除する前に以下の5つのことを確認してみてください。
アカウントを消さなくてもユーザー名は替えられる
アカウントの名前を新しくしたいときに削除するのはちょっと待ってください。何もアカウントを削除しなくてもユーザー名を新しくすることができるのです。
やり方はXの画面から{設定とプライバシー}を選択すると、そこからユーザー名やメールアドレスの変更ができます。
30日以内から復元できる
例えばアカウントを消してしまったとしましょう。それを復活させたいとき、それが30日以内であるならアカウントを復元させることができます。
特に手続きなどは必要ではなく、普通に以前のアカウントにログインすれば復活させることができます。
ただし、30日以内であることが重要です。
ほかのユーザーからのポストは削除できない
アカウントを削除したとしても、誰かがあなた(@◯◯)に対してポストをしている場合は削除することはできず残ってしまいます。
ただ、ほかの人があなたに宛ててポストしていたとしても、そのときアカウントが消えているならプロフィールなどは何も表示はされません。
それも嫌な場合は、その人と親しいときなら投稿を消してもらうことができるでしょう。
しかし、それがまったく知らない人で(@◯◯)宛てのポストが攻撃的であったりする場合はルールに則り、削除をしてもらうことできます。
※詳しくはこちらを参照してみてください。
検索エンジンに残ってしまう可能性がある
Google!などの検索エンジンは常に更新はされていますが、アカウントを消して間もないときにはアカウント名などが残ってしまうことがあります。
また、アカウントを非公開にしても検索エンジンに引っかかる可能性もあります。そのような場合はGoogleに対し削除を申し出ることができます。申し出たとしても実際に削除されるかは不明ですが、方法などが知りたいときにはこちらを参照してみてください。
30日で完全にアカウントが消える
アカウントを削除すると決定し、削除してから30日が経つと完全にアカウントが消え、復元できないようになります。そして、その後同じユーザー名でアカウントを作ろうとしても、30日が経てばほかの人もアカウント名を使用することができるので、自分では使用できないかもしれないので注意しましょう。
まとめ
サービスを終了した「黒歴史クリーナー」についてと、代わりになるツールを紹介しました。
TwitterからXに変わってAPI利用が有料になったので、多くの拡張サービスが終了もしくは有料化してしまいました。
以前ほど気軽に「投稿全消し」が使えなくなっています。手間はかかりますが手作業で1件ずつ消していくか、どうしても一括で消したい場合には、有料サービスを利用しましょう。