APEXのPC版ではFPS(フレームレート)がデフォルトで「上限144」に設定されています。
しかしプロのプレイヤーを見ていると、「FPS制限」を解除している人も見かけます。
一体どうやっているのでしょう。
高解像度のモニターを使っていても、FPSの上限を解放しないと本来の性能が発揮されないし、反応速度にも影響します。
この記事では、APEXのFPS制限を解除する方法や、解除設定がリセットされずに固定できる方法を紹介します。
目次
Apex Legendsとは
Apex Legendsは、1組3人でチームを組み、20チーム(60人)の中から1位を目指し戦うバトルロワイヤル系のゲームです。
ゲームが配信されて以降、非常に高い人気を誇っています。
3人1組のチームで戦って、最後の1組になったチームがチャンピオンです。
マップ上空のドロップシップ内から始まり、チームそれぞれのタイミングでジャンプマスターと呼ばれる代表が降下ポイントを決めてバトルが始まります。
マップ上には武器が配置されていますが、その位置もランダムに設定されており、どの場所でどの武器を拾えるのか確定していません。
どこかにある武器を探して拾い、どこで遭遇するかわからない敵に対応しながら進みます。
戦闘がいつ始まるのかすらわからない緊張感の中、勝利できた喜びは、このゲームをやっていなければわからないといわれています。
FPS(Frames Per Second)とは
FPS(Frames Per Second)とは「フレームレート」のことです。
「1秒間に表示される画像の枚数」を表す数値で、FPSが高い=数値が多いほど画面がなめらかになり、コントローラーの応答性も高くなります。
シューティングゲームなど速い反応が求められるゲームでは、FPSは特に重要です。
Apex Legends(以下APEX)に限らず、多くのPCゲームでは「FPS制限」が設けられています。
敵と対面したときの動きや、エイムの反応速度にもFPSは多大に影響します。
APEXには上限がある
APEXではFPS上限が「144」と決められています。
こうしたバトルロワイヤル系でもシューティングが多いタイプとなると、FPSは非常に重要な要素です。
中には高スペックな機材を用意する人もいますが、どんなにいい機材を用意してもFPSが144と決まっている以上、そこまでの威力しか発揮できません。
そこでAPEXを楽しむ方々は、FPSの上限解放を行うのです。
APEXにFPS制限がある理由APEXには上限がある
FPS制限が設定されているのは、主に以下のような理由からです。
- プレイヤー間の公平性の担保
- ゲーム機の負荷軽減
- ネットワークの負荷軽減
まず、プレイヤー間の公平性を保つ(高性能のPCを使っているプレイヤーが過度に優位にならない)ためという意味があります。
これはAPEXに限らず、オンラインゲーム全般に共通していることです。
また、ネットワークやゲーム機に負荷がかかりすぎないようにする目的もあります。
FPSを高くすると、良い画質や滑らかな動きでプレイを楽しめる反面、データの容量が大きくなりネットワークへの負荷が増えるからです。
他にも画面のティアリング(画像が不自然に分割されて表示される現象)を防止する目的もあります。
PC版APEXはデフォルトで「144」がFPSの上限
PC版のAPEXではデフォルトで「上限144FPS」という制限が設けられています。
このため、PCのスペックに余裕があったとしても144以上のFPSに設定することはできません。
144でもAPEXのプレイ上は問題ありませんが、それ以上に「ぬるぬるした感じ」でプレイしたいユーザーもいるでしょう。
高性能のモニターを使っているなら尚更だと思います。
YouTubeなどを見ていると、プロ選手がFPS制限を解除して144以上でプレイをしている人がいますが、これも設定によるものです。
FPS制限は解除(上限解放)できる
APEXのPC版では、FPS制限を解除することが可能です。「(FPSの)上限解放」ともいいます。
上限値を解除することで、特に高性能なPCやモニターを持つプレイヤーは、より滑らかで応答性の高いゲーム体験を楽しめるようになります。
FPS制限の解除を行うのは、ゲームの「設定」からです。
FPSを上げる/下げるメリットとデメリット
APEXでFPS(フレームレート)の上限を解除することによる、メリットとデメリットについて説明します。
簡単にいうと、以下の2点の「トレードオフ」です。
- ゲームのパフォーマンス・プレイヤーの体験
- コンピューター(ネットワークも)への負荷
一方を上げると一方が下がる「相関関係」があるということです。それぞれについて、わかりやすく説明します。
※トレードオフとは・・片方をよくすると片方が悪くなるという意味。
FPSを「上げる」メリット/デメリット
FPS制限を解除するメリットは「滑らかな画像」と「反応時間の短縮化」です。
- メリット【滑らかな画像】
ゲームの画像が滑らかになり、瞬時に対応したい時など応答性が向上する
画面上で変化に対し素早く反応できるのは、有利な展開につながる - デメリット【「ゲーム機への負荷増」と「電力消費の増加」)
FPSを高く保つため、より高いPCスペックが必要となる
多数の計算処理が必要なので電力消費も増える
FPSを「下げる」メリット/デメリット
FPSを「下げる」ことにも、メリットとデメリットがあります。
- メリット【「システムが安定しやすい」】
FPSを下げることでPCへの負荷が軽減されシステムの安定性が増す - デメリット【「ゲーム体験の低下」と「対戦不利」】
FPSを下げることで画像がカクカクすることがありゲーム没入感が損なわれる
敵を即座に見つけ反応することが鈍くなり対戦で不利になる
PC版APEXでFPS制限を解除する方法
APEXのPC版でFPS制限は、ゲームの設定から「プロパティ」を編集し解除できます。
以下は一般的な流れですが、ゲームのバージョンやアップデートによって手順が異なる可能性があります。
また、PCのスペック以上にFPSを上げすぎると、ゲームが上手く動作しないことがあるので注意が必要です。
【Origin】FPSの上限解除方法
Originでの上限解除方法を説明します。
- Originの「ゲームライブラリ」を開く
- 「Apex Legends」から「ゲームのプロパティ」を選択
- 「詳細な起動オプション」をクリック
- 「コマンドラインの引数」に「+FPS_max unlimited」と入力
- 「保存」をクリック
これでFPS制限を解除することができます。
注意点として、使っているモニターが144hz以上のリフレッシュレートに対応していない場合、効果がでません。
APEXゲーム内のFPS制限が解除されるだけです。
【Steam】FPSの上限解除方法
Steam版のFPS解除手順は以下です。
- ライブラリから左の「エーペックスレジェンズ」を右クリック
- プロパティを選択
- 「起動オプション」へ「+FPS_max unlimited」と入力
プロパティ画面を閉じれば完了です。
これでFPS制限を解除することができました。Origin版同様に、使っているモニターがリフレッシュレートに対応していない場合は効果が出ません。
PC版APEXでFPSを上げる方法
PC版APEXでFPS制限を解除すれば、144以上に上げることも可能です。
APEXでは、マップの場所や周りのプレイヤー数によってFPSが大きく変化します。
特に高ランク帯のランクマッチでは残っているパーティー数も多いため、画面がガクガクになってしまうことがあるでしょう。
そんなとき、ゲームのFPSが下がらないように設定すると対戦が有利になるでしょう。
FPSを上げる方法について紹介します。
①APEXのビデオ設定を変更
APEXのビデオ設定から変更していきましょう。
Apex Legendsはグラフィックも非常にいいのですが、戦うときに紙芝居になってしまうとどうしても負けてしまいます。
グラフィック設定はできるだけ低くするのがFPSゲームの基本です。
一般的な設定は変更する必要はありませんが、「アドバンス」の項目を以下のように変更してください。
画面の大きさ | フルスクリーン |
解像度 | 1920×1080 |
縦横比 | 16:9 |
視界 | 90 |
色覚特性モード | オフ |
垂直同期(V-Sync) | 無効 |
解像度適応の目標FPS | 0 |
アンチエイリアス | TSAA |
テクスチャストリーミングの割り当て | 最低 or 低 |
テクスチャフィルタリング | バイリニア |
アンビエントオクルージョン品質 | 低 |
サンシャドウ範囲 | 低 |
サンシャドウディティール | 低 |
スポットシャドウディティール | 無効 |
空間光 | 無効 |
ダイナミックスポットシャドウ | 無効 |
モデルディティール | 低 |
エフェクトディティール | 低 |
衝撃マーク | 低 |
ラグドール | 低 |
②【Origin】Origin In-Gameを無効化
Origin版限定ですが、以下のように設定してください。
- Originの左上のOriginをクリック
- アプリケーション設定を選択
- ORIGIN IN-GAMEをクリック
- Origin In-Gameを有効にするのチェックを外す
③垂直同期をオフにする
APEXやPUBGでもいえることですが、垂直同期は必ずOFFにしておきましょう。
垂直同期とは、FPSが急激に上がった時や下がった時にFPSを一定に保とうとする機能です。
FPSが大きく上下すると画面の動きによって酔いやすくなりますが、すこしでもFPSを上げたいときは無効に設定しておきましょう。
デフォルトの設定でも「無効」になっていますので、変に触らないことです。
④PCの電源オプションを見直す
Windowsを利用している方は、PCの電源オプションについての設定を見直してみましょう。
実はWindowsには電源の消費電力を抑えるシステムが作動しており、FPSの低下を招くことがあります。
以下のように対処しましょう。
- タスクバーの電源アイコンをクリック
- パフォーマンスを「最も高いパフォーマンス」へ変更(スライドバーをスライドさせる)
これで電源オプションのパフォーマンスを最高まで持っていけます。
APEXでFPS制限を解除するときの注意点
PC版APEXで変更できるFPSの制限は、解除して上限値を上げることができます。
しかし、その際にはいくつかの注意点があります。
- ゲームの動作が不安定になる
- 画像が乱れやすい
- モニターの性能以上に上げても効果がない
それぞれ説明します。
ゲームの動作や画像が不安定になる
FPS上限を開放し極端に高い値に設定すると、マシンに過剰な負荷がかかりゲームの動作が不安定になります。
FPSの上限を上げすぎるとカクつきやフリーズ、入力遅延などが発生し、まともにプレイできなくなるケースもあります。
特にPCスペックが低い場合には顕著です。
また、FPSを上限なしに設定すると画像が乱れることがあります。
これは「ティアリング」と呼ばれ、モニターが新しいフレームを描画する際に古いフレームが一部残ってしまうために起こる現象です。
モニターの性能以上に上限を上げても効果はない
モニターのスペックが低い場合には、いくらFPS上限を上げても実際に表示されるフレームレートは変わりません。
モニターのリフレッシュレート(Hz)以上に設定しても、モニター自体がそのFPSを表現できないからです。
例えば、60Hzのモニターでは60FPS以上のフレームは描画されません。
120Hzのモニターで240FPSに設定しても、効果はないのです。
モニターのリフレッシュレートに見合ったFPSに設定しましょう。