まず、アップデートが来てもすぐに実行しない、ということです。
OSのバージョンが大きく変わるメジャーアップデートが来た際には、すぐにはアップデートしないことをお勧めします。
今回のAndroid10のように、メジャーアップデートは不具合や脆弱性を多く含んでいる可能性があります。少し様子を見るのが賢明だと言えます。
メジャーアップデートとは
ここで、メジャーアップデートについて解説します。
メジャーアップデートとは、バージョン番号の「整数部分」や「一番上の桁」が増加する、または、製品名の末尾が新しいものに変更させるアップデートのことを指します。
例)Android9.4 → Android10、Windows XP → Windows Vista
小数点以下の変更になるマイナーアップデートと比べ、システムが大きく変更される大きなアップデートであることが多いです。
ちなみに、マイナーアップデートでは、メジャーアップデートに対する不具合の修正や追加更新などが行われます。
目次
SNSで不具合報告を調べる
また、メジャーアップデートが来たら、SNSやインターネットでどのような不具合が出ているかを確認するようにしましょう。
先ほどのように、本体自体の不具合が出るパターンや、アプリ・サービスとの相性が合わなくなってしまうパターンの場合、SNSや各アプリ・サービス提供元で情報を見つけられると思います。
その情報を見て、自分がアップデートしても大丈夫そうかを確認して、Android10などにバージョンアップするかを検討しましょう。
アプリが対応しているか確認する
場合によっては、アプリが最新版に対応していない可能性があります。
有名なアプリ、規模の大きいサービスであっても、OSのアップデート直後には対応できていないことが多いです。
マイナーなアプリになってくると、その傾向はより強くなってくると思われます。ですので、よく使っているアプリが最新版に対応しているのか、いつ対応する予定なのかを確認しておきましょう。
Android10へのアップデート後に不具合が出たときの対処法
ここからは、Android10にアップデートした後に不具合が出たときの対処法をご紹介していきます。
既にAndroid10にアップデートされている方、これからアップデートするつもりであるが不具合が心配な方はぜひ参考にしていただければと思います。
再起動する
まずは、スマホ本体の再起動を試してみましょう。
スマホに限らず、電子機器の多くは、処理がたまっているなどの理由で動作が重くなったり、動作に不具合がでたりすることがあります。
その際の対処法として、本体を一度再起動することで、それらが一度リセットされ動作が軽くなったり、不調が解消されたりすることが多いようです。
まずは再起動をお試しください。ただ、OSのアップデート後の不具合は、この対処法で解消されない可能性もありますので、ダメだったときは次の方法をお試しください。
アプリのアップデートを完了させる
次に、不具合の出ているアプリに関しては、アップデートを完了させましょう。
Android10に限らず、OSのメジャーアップデートの後には、各アプリのアップデートが来ることが多いです。これは、新しいOSのバージョンにアプリシステムを対応させるためのものです。
このバージョンがあっていないと、動作に不具合が出ることもあり得ます。ですので、アップデートが来ているときは対処法としてしっかり済ませておきましょう。
OSをダウングレードする
最後の対処法として、OSをダウングレードする方法があります。
Android10から、それ以前のバージョンに戻すことで不具合をなくそうというものです。ただ、ダウングレードは基本的に非公式の行為になります。注意点は以下の通りです。
- ダウングレードは非公式行為
- ダウングレードによって生じた故障はメーカー保証外
- 最悪、再起動を繰り返すようになったり、動かなくなったりする可能性もある
以上のことから、ダウングレードは最終的な手段として考えた方がよさそうです。全く動作がしなくなってしまった場合の最終手段として行うことをお勧めします。
Android10の新機能
ここからは、Android10からの新機能をご紹介していきます。
新しいジェスチャーナビゲーションの追加
Android10以前は、「ホーム」、「戻る」、「アプリ履歴」の三つのボタンナビゲーションが主流でした。しかし、Android10からはその3つのボタンを廃止し、新機能として新しいジェスチャーナビゲーションが採用されました。
ジェスチャーを用いてこれらの動作を行うことになります。ただ、これになれない場合は、ボタンを戻すこともできますので、試してみるのが良いと思います。
ダークテーマが設定可能
Android10から、ダークテーマの選択が可能になりました。
近年、有機ELディスプレイが採用されている機種も多く、バッテリーにあまりよろしくない場合があります。目にもバッテリーにも優しい新機能のダークモードも使ってみてはいかがでしょうか。
LiveCaption
スマートフォンから流れてくるあらゆる音声を字幕化する「LiveCaption」機能が搭載されました。
現状、対応言語が非常に少ないのが難点ですが、耳の聞こえにくい方、視覚情報が欲しいときには非常に便利な機能でしょう。
Wi-FiのQRコード生成機能
一度接続したことのあるWi-Fiに接続するためのパスワードなどをQRコードにして表示させる新機能です。
これにより、新しく購入した端末をWi-Fiに接続するときには、お使いのスマホでQRコードを表示させれば、面倒な入力なしに接続できます。非常に便利な新機能と言えます。
ファミリーリンク
Android10の標準搭載アプリとして、「ファミリーリンク」が新機能で追加されました。家族の端末、特にお子様の端末と共有させることで、アプリ等の利用制限をかけることができます。
Android10で強化された機能
ここからは、Android10で強化された機能をご紹介します。
スマートリプライ
まず、「スマートリプライ」機能です。
Gmailで既に搭載されている機能で、AIが短い返信メッセージを候補として表示してくれる機能です。Android10から、他のアプリでも利用可能になりました。
TSL1.3をサポート
通信時のセキュリティプロトコルのサービス範囲がTLS1.2からTSL1.3まで対応しました。
直接確認するような機能ではありませんが、よりセキュリティ強化されました。
5Gに対応
Android10からは、5Gが標準対応しました。現状国内では対応していませんが、今後日本でサポートが始まったら、すぐに利用できることになります。
フォーカスモード
指定した時間の間、特定のアプリを停止する「フォーカスモード」です。集中したいときなどに、簡単に通知を切ることが可能で、スケジュール設定も可能です。
フォルダブル
折り畳みスマホ(フォルダブルスマホ)に対応しました。
現状、メジャーではない形態のスマホですが、Android10はOSレベルで対応しています。
Android10をダウングレードする場合の注意点
最後に、Android10から以前のOSバージョンにダウングレードする際の注意点をご説明します。
メーカーとしては非推奨
そもそも、OSのダウングレードは、メーカー側では非推奨行為になります。ですので、何かあった時には保証は受けられないということになります。注意してください。
初期化される
Android10をダウングレードする際には、強制的に初期化されます。ですので、バックアップなどをされていないデータは全て消えてしまいます。
実行の前にデータの保護をするようにしましょう。
失敗すると使えなくなる可能性あり
作業途中、不具合などでダウングレードに失敗すると、そのままフリーズして使えなくなる可能性があります。先ほどの通り、メーカー保証等は受けられない可能性が高いです。
最悪の場合、そのままその端末は処分ということにもなりかねませんので、注意してください。
メーカーによって手順が違う
端末、それを製造するメーカーによって、手順が異なってきます。
ですので、ダウングレードする際には十分下調べをしてから行うようにしましょう。
まとめ
ここまで、Android10に関してご説明してきましたがいかがだったでしょうか。
新しい機能や不具合、ダウングレードなどについて詳しくご説明しましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。