エクシブとは富裕層に人気の会員制リゾートホテルであり、リゾートトラスト社が管理し販売を行っている「会員制リゾートホテル」のことです。
エクシブ会員権を購入できるのは富裕層といわれています。
日本でいう富裕層とは、概ね年収2000万円以上を指すようです。
本記事ではエクシブ会員権の仕組みやグレード、その費用や販売について紹介します。
目次
エクシブとは
(画像出典:グランドエクシブ那須白河)
エクシブとは、リゾートトラスト株式会社が管理・販売を担う、会員制のリゾートホテルです。
エクシブ会員権を購入しエクシブ会員になれば、箱根・軽井沢・有馬などの高級リゾートの多数の施設を別荘感覚で利用できるようになります。
またエクシブでは会員本人および、その紹介者のみが(非会員でも可能)、その高級リゾート地を利用できるなど魅力的な特徴があります。
一般にリゾート地へ別荘やマンションを所有して、優雅にバケーションを楽しめるだけの年収を得ることは、なかなか難しいことです。
エクシブにはどのようなプランが用意されているのでしょう。
高級リゾート地をシェアする富裕層向けのプラン
エクシブは高年収を活かしてリゾート施設を共同所有し、決まった期間を自分だけで利用するというリゾート・タイムシェアリング・システムを採用しています。
富裕層向けに開発された魅力あるシステムです。
エクシブ会員権は、高級リゾート地を独占的に利用するための会員制として、高年収の方々に高い人気を誇る会員権となっています。
本記事ではエクシブ会員の仕組みについて、また費用はどのくらいかかるか、などについて詳しく説明します。
エクシブ会員権を購入するメリットとは
エクシブ会員権を購入するメリットを解説します。
- 施設が充実
エクシブは景観を十分楽しめるプールが用意されていますし、食事についても厳選された食材が用意されています。
レストランにバー、プールに温泉など、充実した施設が用意されているのは大きなメリットです。 - 会員同士の交流
エクシブには「クラブin倶楽部」という会員同士が交流できるサービスがあります。
ゴルフやトレッキングといったイベントも開催され、新たな仲間を増やすこともできるでしょう。 - 愛犬との宿泊
エクシブ那須白河 ドギーヴィラやエクシブ湯河原離宮、エクシブ六甲サンクチュアリ・ヴィラなど、愛犬と一緒に宿泊できる施設があります。 - 宿泊が公平
エクシブはホテルの一室を複数オーナーで共同所有し、年間の利用日数が完全保証されている「タイムシェアリング・システム」が導入されています。
宿泊が難しい場合、スペースバンクシステムの活用で残日数を翌年に繰り越すことも可能です。 - 親子2世代のオーナー登録
追加料金「5,500円」を支払うことで、親子2世代のオーナー登録ができます。
(個人契約のみ・子どもが25歳以上の親子限定)
リゾートトラスト【エクシブ会員権】の特徴
(画像出典:エクシブ山中湖)
リゾートトラストが販売する、【エクシブ会員権】の特徴は以下となります。
- タイムシェアリング・システム
- 全国26か所のホテルを利用できる
- 入会審査が必要
- スペースバンクシステムの採用
- 4つのルームグレード
- オーナー以外の宿泊も可能
【特徴①】タイムシェアリング・システム
エクシブ会員権では、1室を14人で共有するという「タイムシェアリング・システム」が採用されています。
エクシブローマ数字の「XIV」(14)にちなんでつけられたものです。
タイムシェアリング・システムはホテルの1室を複数のオーナーが共同所有し、それぞれに年間利用日数を完全保証した宿泊システムとなっています。
14名のオーナーが共同所有し、年間26泊の完全利用日保証としていますが、以下のようなタイプも用意されています。
プラン名 | 共同所有者数 | 宿泊タイプ |
エクシブ バージョンZ | 28名 | 年間13泊保証 |
エクシブ バージョン | 28名 10泊チケット・・確定日なしの自由申し込み券10泊分付帯 | 年間13泊+10泊チケット |
【特徴②】全国26カ所のホテルを利用できる
所有しているホテル以外、全国26カ所のホテルを自由に利用できます。
旅行の計画を立てる際、目的に応じて利用するホテルを選ぶことができるのです。
例えばマリンスポーツを楽しみたいなら「グランドエクシブ初島クラブ」、静かなひと時を過ごしたいなら財界人や文化人にも愛された軽井沢の「グランドエクシブ軽井沢」などを選べます。
ご家族の記念日やお子様の成長に合わせて、行先を変えるのもおすすめです。
【特徴③】入会審査が必要
エクシブの会員権は非常に魅力的ですが、誰でも購入できるわけではありません。
エクシブの会員権を購入するためには「入会審査」に合格する必要があるのです。
この審査に関して運営元のリゾートトラストでは、基準を明らかにしていません。
審査に通らなければ、エクシブの会員権を得ることはできないのです。
【特徴④】スペースバンクシステムの採用
オーナーが利用していない日にちを契約施設のオーナー事務局に預ければ、他のオーナーの占有日と交換することができます。
このシステムが「スペースバンクシステム」です。
オーナーの中にはタイムシェアカレンダーのスケジュール通りに宿泊できない方もいます。
そのために作られたシステムです。
また同年に使いきれない場合でもスペースバンクに預けておけば、残日数を翌年に繰り越すこともでき無駄になりません。
【特徴⑤】4つのルームグレード
エクシブのルームグレードは上位グレードから、「S」「SE」「EC」「CB」というランクがあります。
上位グレードの部屋になればなるほど、ラグジュアリーな造りとなっています。
- ベランダからの景観が良い
- 家具や調度品が優れている
- ルームサービスの対応
- 部屋が広い
上位グレードの部屋を購入しておくことで、自分が保有しているグレードより下の部屋も利用できます。
逆に自分が保有しているグレードより上位の部屋は利用できません。
【特徴⑥】オーナー以外の宿泊も可能
エクシブの大きな特徴ともいえるのが、オーナー以外が宿泊できる点です。
予約する際、宿泊する人がオーナーなのか、そうではないのか伝えておけばオーナーカードがない場合でも宿泊できます。
経営者の方が会社の福利厚生に、エクシブを利用するということも可能です。
季節や休日などによるシーズンランクについて
エクシブ会員は、施設を共同所有し、各所有者はあらかじめ部屋を使う日が「26日分」割り当てられています。
365日の1/14にあたる26日に限り、独占的に部屋を使うことができるシステムです。
そして夏休みや土日祝日など、利用希望の多い日を公平に割り当てるために、毎年ローテーションしています。
このローテーションも14年で一巡するように構成され、繁忙期や閑散期を4つのグレードに分け、オーナーが公平に利用できるシステムとなっています。
- ゴールド・シーズン
年末年始・夏休み・ゴールデンウィークなど - レッド・シーズン
ゴールド・シーズンを除いた土曜日や祝前日の日曜日など - ホワイト・シーズン
ゴールド、レッド・シーズンを除いた金曜日・日曜日・祝前日・春休み・冬休み期間など - ブルー・シーズン
ゴールド、レッド、ホワイト・シーズン以外の平日
価格・年会費
エクシブ会員権の価格は一律ではありません。
購入対象の施設がどこか、その部屋のグレードタイプは何かによって異なります。
また分譲マンションなどと同様に、権利のための購入費用とは別に、運営管理費のための年会費を毎年支払うことが必要です。
例として、現在はすでに「完売」となっている物件ですが、「エクシブ鳥羽別邸」(2016年3月開業)の場合の価格は以下となっています。
客室 | エクシブ (年間26泊) | エクシブバージョンZ (年間13泊) |
S | 36,626,158円 運営管理費(年) 2024年度分まで279,400円 2025年度分以降331,320円 | 19,413,079円 運営管理費(年) 2024年分まで 149,600円 2025年分以降 175,560円 |
SE | 26,981,235円 運営管理費(年) 2024年度分まで233,200円 2025年度分以降275,880円 | 14,288,117円 運営管理費(年) 2024年分まで 126,500円 2025年分以降 147,840円 |
CB | 11,141,610円 運営管理費(年) 2024年度分まで145,200円 2025年度分以降170,280円 | 5,900,805円 運営管理費(年) 2024年分まで 82,500円 2025年分以降 95,040円 |