iPhoneは耐水性能を持っていますが、水没してしまって充電ができない状態になることがあります。
水没すると「液体を検出しました」と表示されることも。
この記事では、iPhoneが水没して充電できない時の対処法などを紹介します。
目次
iPhoneが水没した時に起きる症状
iPhoneは、iPhone7以降のモデルで世界規格を満たした耐水性能を備えています。
勘違いされがちですが、「防水」ではなくあくまでも「耐水」性能です。
- 防水:完全に水が入ってこない
- 耐水:水に濡れても条件以内なら水の侵入を防げる
iPhoneは耐水なので、水に濡れてしまうことで水没しないとは言い切れません。
iPhoneを水没させてしまうとさまざまなトラブルが発生することがあります。
- 画面に滲みやムラが発生する
- 液体浸入インジケータ (LCI)が赤くなる
- カメラのレンズ内に水滴が入る
- iPhoneの電源が入らなくなる
- ゴーストタッチが起きる
- 音がこもって聞こえる
- iPhoneが異常な熱を発する
それぞれどういった内容か詳しく見ていきましょう。
※参考ページ:iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について
iPhoneの耐水性能
まずは、iPhoneのモデルごとの耐水性能をチェックしておきましょう。
IEC規格60529に基づくIP68等級のモデル
以下のモデルは、深さ6mまで、最長30分間水に濡れてしまっても問題なく利用できテストをクリアしています。
- iPhone16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Max
- iPhone15/15 Plus/15 Pro/15 Pro Max
- iPhone14/14 Plus/14 Pro/14 Pro Max
- iPhone13/13 Pro/13 Pro Max/13 mini
- iPhone12/12 Pro/12 Pro Max/12 mini
以下のモデルは、深さ4mまで、最長30分間水に濡れてしまっても問題なく利用できテストをクリアしています。
- iPhone11 Pro/11 Pro Max
以下のモデルは、深さ2mまで、最長30分間水に濡れてしまっても問題なく利用できテストをクリアしています。
- iPhone11
- iPhoneXs/Xs Max
IEC規格60529に基づくIP67等級のモデル
以下のモデルは、深さ1mまで、最長30分間水に濡れてしまっても問題なく利用できテストをクリアしています。
- iPhoneSE(第三世代)/(第二世代)
- iPhoneXR
- iPhoneX
- iPhone8/8 Plus
- iPhone7/7 Plus
iPhoneの画面に滲みやムラが発生する
iPhoneが水没すると、画面に滲みやムラが発生し、見にくくなることがあります。
耐水性能が備わっていても、画面に入り込んでしまうと滲みなどが発生することがあります。
液体浸入インジケータ (LCI)が赤くなる
iPhoneには、一般的な精密機械などと同様に液体侵入インジケーター(LCI)がSIMカード挿入口に備わっています。
水没させてしまうと、LCIが赤くなり確認できます。
LCIが赤くなったことで、内部への水滴の侵入が確認できるので、その時点ではトラブルが生じていなくても今後何かしらのトラブルに見舞われる可能性があります。
カメラのレンズ内に水滴が入る
iPhoneが水没すると、カメラのレンズに水滴が入ってしまう場合があります。
カメラのレンスに水滴が入ると、iPhoneで写真を撮影する際に、影や写真全体がぼやけてしまうなど、正常に写真を撮影するのが困難になります。
ゴーストタッチが起きる
iPhoneが水没すると、ゴーストタッチが起きることがあります。
ゴーストタッチとは、自分が操作していないのに勝手にiPhoneが操作される状態です。
遠隔操作されているような気分になり、気持ちが悪いと感じるかもしれませんが、水没でも起きる可能性があります。
音がこもって聞こえる
水没してしまうと、iPhoneのスピーカーに水が入って音がこもって聞こえることもあります。
電話する際の相手の声がこもって聞こえてしまったり、動画や音楽を再生する際にもこもってしまう場合があります。
iPhoneが異常な熱を発する
iPhoneを水没させて、バッテリーに水が侵入してしまうと、筐体が以上な熱を発する可能性があります。
iPhoneは日常的な使い方であれば、持てなくなるほどの熱を持つことはほとんどありません。
水に濡れてしまった後に以上に熱を発する場合、トラブルの前兆と捉えておくことが必要です。
iPhoneの電源が入らなくなる
iPhoneが水に濡れると、最悪の場合電源が入らなくなることがあります。
いわゆるショートした状態で、iPhoneの基盤に水が入り込んでしまっているので、復帰させるのは難しい状況です。
「液体を検出しました」と出てiPhoneが充電できない時の対処法
iPhoneが水に濡れてしまった場合、内部に水分が侵入しなければ問題なく利用できますが、「液体を検出しました」とエラーが表示されて充電ができない場合があります。
「液体を検出しました」が出た時の対処法はさまざまです。
- iPhoneの電源をオフにして乾燥させる
- ワイヤレス充電を試してみる
- 「緊急時につき無視」はあまり使わない
- 修理を検討する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
※参考ページ:iPhoneで液体検出の警告が表示された場合
「液体を検出しました」とは?
そもそも「液体を検出しました」とは、iPhoneの充電ポートが水没してしまって、トラブルが起きる前に対策してくださいという注意分です。
「液体を検出しました」が出た状態でそのまま充電を続けると、iPhoneの電源が入らなくなってしまうなどのトラブルに発展することがあります。
精密機械は電気で動いており、水没した後に充電するとショートしてしまう危険性が高くなります。
「液体を検出しました」が表示されたら、無理に充電せずにまずは対処しましょう。
iPhoneの電源をオフにして乾燥させる
「液体を検出しました」がiPhoneに表示されてしまったら、まず電源をオフにしましょう。
電源を入れた状態が続くと、ショートさせる要因につながります。
そして、ケースなどのアクセサリ類を外して、できる限り乾燥しやすい状況を作りましょう。
「液体を検出しました」で最悪の状況はショートして電源が入らなくなることです。
速やかに電源をオフにして乾燥させましょう。
ワイヤレス充電に切り替える
「液体を検出しました」が表示されて、どうしても充電をしなければいけない場合はワイヤレス充電に切り替えましょう。
基本的には水没の原因による「液体を検出しました」が出た場合は電源をオフにするのが重要なので充電もおすすめできません。
ただ、充電ポートが直接的にトラブルになっている可能性が高いので、どうしても充電が必要ならワイヤレス充電を使いましょう・
「緊急時につき無視」はあまり使わない
「液体を検出しました」が出た時に、「緊急時につき無視」という選択も可能です。
緊急時なら、無視して使い続けることも可能ですが、水没をしている状況を知らせてくれているためショートする可能性が高まります。
本当に緊急時でないなら「液体を検出しました」が出た時は使わないようにしましょう。
修理を検討する
「液体を検出しました」が表示された時は、すでに水没している状態です。
いつ電源が入らなくなるのかわかりませんし、動かなくなるかもわかりません。
できるだけはやく修理の検討をしたり、可能なら機種変更などを検討してみてください。
「液体を検出しました」が表示された時のiPhoneのNG行動
「液体を検出しました」が表示された際、焦って思わずやってしまいがちなNG行動があります。
- ドライヤーで乾燥はNG
- iPhoneを振るのはNG
- 繊維の出るティッシュや綿棒はNG
- お米で乾燥はNG
それぞれを見ていきましょう。
参考ページ:iPhoneで液体検出の警告が表示された場合
ドライヤーで乾燥はNG
「液体を検出しました」が出た場合、早くiPhoneを乾燥させるためにドライヤーやエアダスターを使って乾燥させようとする行動はNGです。
乾燥自体は早くなるかもしれませんが、iPhoneの損傷が早まる可能性があります。
乾燥させる場合は、自然乾燥させましょう。
iPhoneを振るのはNG
「液体を検出しました」が出た時にiPhoneを振るのもやめましょう。
水分を外に出すために筐体を振ってしまうかもしれませんが、降ってしまったことで他の部分に水が入り込んでしまう可能性が出てきます。
iPhoneを振ることはトラブルを悪化させる行動なのでやめましょう。
繊維の出るティッシュや綿棒はNG
「液体を検出しました」時の水を拭き取るのに、繊維でできているティッシュや綿棒を使うのはやめましょう。
細かな繊維がiPhoneの中に入り込んでしまうと、他のトラブルに繋がります。
先述しましたが、水分は自然乾燥させる以外はおすすめできないので注意しましょう。
お米で乾燥はNG
食材を湿気から守るための方法として、お米を使う場合がありますが、iPhoneの「液体を検出しました」が出た時にはおすすめできません。
お米の粒子が本体内に入り込んで故障につながる可能性が高まります。
お米を使って乾燥させるもの絶対にやめましょう。
まとめ:iPhoneは防水性能があっても水没する可能性あり
この記事では以下のことを紹介してきました。
- iPhoneが水没した時に起きる症状
- 「液体を検出しました」と出て充電できない時の対処法
- 「液体を検出しました」が表示された時のNG行動
iPhoneを水没させてしまった場合、最も困るのは充電ができなくなることです。
「液体を検出しました」と出てしまうと、その後は充電はできないと思っておくべきことが重要です。
水没させてしまったかもと思ったら、まずは電源を落として乾燥させることからはじめましょう。