目次
【iPhone12レビュー】⑤ディスプレイ
次はディスプレイに関するレビューです。今回、本体デザインが新しくなりましたが、それに伴ってディスプレイも新しくなりました。いくつかまとめていきます。
液晶から有機ELに変更
まず、大きな点は、有機ELの「Super Retina XDR」に変更されたことです。画面サイズは、12、12Pro、ともに6.1インチの対角オールスクリーンが採用されています。解像度は、11シリーズからより数値が上がり、iPhone11Proで”2,436×1,125”ピクセルだったのが、iPhone12、12Proともに”2,532×1,170”ピクセルとなっており、よりきれいなグラフィックが楽しめます。実際に液晶を見てみると、すごく発色が良くなった印象です。
全面ガラスも4倍強化
今回のディスプレイは、ガラスメーカーのコーニングと共同開発した「セラミックシールド」が採用されており、Appleの製品ページには、「4倍向上した対落下性能」と書かれています。ガラスにセラミック結晶の薄膜をコーティングする技術が取り入れられていて、「航空宇宙産業レベルのアルミニウム」とAppleが称している、フラットなフレームと相まって、非常に衝撃に強い設計になっています。
【iPhone12レビュー】⑥ワイヤレス充電
iPhoneの新型が発表される度に、コードに関して、盛り上がる話題があります。それは、「USB typeC」の採用がなされるか、ということです。毎度のことですが、Apple特有のLightningケーブルからtypeCへの移行が期待され、それが裏切られてきましたが(笑)、今回も例の通りでした。以下に、レビューしていきます。
今回、充電に関して、新しい機能が搭載されました。それは、ワイヤレス充電システムの「Mag Safe」です。
Mag Safeの採用
iPhone12シリーズの4機種には、総じてこのMag Safe機構が搭載されています。本体の背面にはマグネットが埋め込まれており、純正の充電機器にピッタリとくっつくようになっています。従来のワイヤレス充電のQi規格で充電しようとすると、反応する部分を探して充電器に載せる必要があり、ずれたりすると充電されていない、ということもありました。今回のこのマグネットの搭載で、ずれるということもなく、効率の良い充電ができます。
また、従来のQi規格では、最大7.5Wであったところ、Mag Safeでは最大15Wという約2倍のスピードでの充電が可能になっており、ワイヤレス充電という技術が大きく変化していきそうなものになっています。
磁気による弊害は?
これだけしっかりと本体を安定させるマグネットがついているわけですが、他の機器等への影響はあるのでしょうか。
電池で動くような腕時計では、iPhone12の背面を近づけたところ、数十秒のずれが生じた、というレビューの内容も散見しますので、注意が必要だと言えるでしょう。
そもそも、交通形ICカードや免許証、マイナンバーカードなど、最近ではICチップの搭載されたものがたくさんありますが、そのようなものに磁石もそうですが、磁気や電波を発する機器を近づけるのは良くない、というのは定石の考え方であり、このiPhone12に限ったものではありません。
ですから、今までの通り、時計や微弱な電磁を発生させる機器、ICチップが埋め込まれているカードなどにiPhone12本体を近づけることはお勧めしませんので、注意してください。
iPhone12への買い替えはするべき?
ここまで、iPhone12の特徴についてたくさんレビューしてきましたが、結局のところ、機種変更はすべきモデルなのでしょうか。現在使っている型や、購入する目的にフォーカスしてご説明していきます。
iPhone11シリーズは無理な買い替えは不要
現在、iPhone11シリーズ、特に高価版のProやMaxをお持ちの方は、焦って買い替えをする必要はなく、もう少し待って、13(?)以降の発表を待っても問題ないと考えます。この二機種から12に変更すると、場合によってはダウングレードに感じるかもしれません。カメラの性能は、レビューのところではあまり触れませんでしたが、11ProMaxの方が高いようです。iPhone12はコスパが良い機種、というのが一番の特徴ですので、性能が高い機種を既にお持ちであれば、買い替えを急ぐ必要はあまり感じない、というのがレビュー後の感想です。
5Gが目的なら、急がざるべし
iPhone12シリーズの特徴は、「iPhone史上初の5G対応」というところが大きくメディアでも取り上げられています。実際のところ、どうなのでしょうか。
ご存じの方も多いかと思いますが、5Gの普及には、4Gとは別の基地局の建設が必要だとされています。ですが、現在全く普及していないというのが現状です。どのレビューにもありますが、5Gは今のところ世の中にあふれる情報のような、めまぐるしいスピードの通信が発揮されないということです。
一応のところ、4Gの基地局を利用している低速帯の5Gは利用でき、それなりにスピーディーな速度は計測されているようですが、それでも期待するほどではないようです。
ですので、5Gを期待しているのであれば、もう少し待って、世の中が5Gに適してきたときに発表される後継機を待っていたほうが良いでしょう。
二年以上使っている機種なら検討の価値あり
iPhoneX、XRなどの機種をお持ちの方は、買い替えを検討する価値があると思います。
性能として、iPhoneXやXRが最大パフォーマンスをしても、バッテリー容量やプロセッサの処理能力に大きく差が出てきています。しかも、発売から時間が経っていますので、最大のパフォーマンスではなくなっている可能性が高いです。ディスプレイにも違いが出ていると思われます。
また、通信料金の支払いをしている各キャリア、特に大手三社との契約について、2年ごとのものである場合が多いです。そのため、二年経つタイミング、二年以上経って新型が出たこのタイミングでのキャリアの乗り換えと合わせた機種変更を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまで、iPhone12のレビューとして、たくさんお話してきましたが、いかがだったでしょうか。
やはり、さすがApple、と言えるような高性能な機能もたくさんありますし、非常に魅力的な機種と言えるでしょう。Apple製品ファンの方は持ちろんですが、新しいスマートフォンの購入を検討している人は、これを機に、このレビューを参考にしていただきながら、買い替えてみるのはいかがでしょうか。