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TFカードとは?使い方や互換性などマイクロSD、MMCとの違いも解説

「TFカードとは何?」「TFカードとマイクロSD、MMCとの違いは?」という方必見です。今回は、TFカードの特徴や選び方、他のメディアとの互換性についてわかりやすく解説します。記事の後半では、コンビニやAmazonで購入できるSDカードもまとめました。

TFカードとは?

TFカードとは、2004年にSanDiskが開発したメモリーカードのことです。これまでに32MB・64MB・128MBの3種類が販売されています。

サイズは、幅11×長さ15×厚さ1mm。実は、この大きさはマイクロSDカードと全く同じになります。マイクロSDカードがTFカードの仕様を引き継ぐ形で発売されて以降、TFカードという名称はほとんど使われなくなりました。

実際に、SanDiskの公式サイトを見てもTFカードという言葉は使われていませんが、「TFカード=マイクロSDカード」という認識で問題はありません。

TFカードの色々な名称

TFカードには、その特徴や形状から様々な名称で呼ばれています。代表的な名称は、以下の2つです。

microSDカード

前述した通り、TFカードとマイクロSDカードの見た目はほぼ同じであることから、TFカードはマイクロSDカードと呼ばれることがあります。性能面においても微妙な違いはありますが、その差は僅かなものです。

T-flashカード

TFカードの「TF」とは、「Trance Flash(トランスフラッシュ)」の略称です。そのため、TFカードはT-Flashカードと言われることもあります。

TFカードの使い方

TFカードの使い方は、マイクロSDカードとほとんど同じです。

外部ストレージとして使用する場合は、特に設定を行う必要がありません。内部ストレージとして使用する場合は、利用する機器のメニュー画面などでフォーマットを行う必要があります。

ほとんどのAndroidスマホなら、設定→「ストレージ」→「SDカード」→「ストレージの設定」→「フォーマット」→「SDカードをフォーマット」をタップすることでTFカードのフォーマットが実行できるでしょう。

microSDカードの選び方

TFカードはマイクロSDカードと相互性があるため、楽天やAmazonで売られている製品に「microSDカードスロット」と記載があれば、TFカードでも問題なく使用できます。

ただし、一口にIFカード、マイクロSDカードといっても販売されている種類は様々です。そこで、ここではマイクロSDカードを選ぶ際のポイントを2つご紹介します。

カードの種類や選び方が分からないという方は、下記の早見表からご覧ください。

高い

 

 

 

低い

最低保証速度スピードクラスUHSスピードクラスビデオスピードクラス動画の解像度
90MB/秒  V908Kビデオ
60MB/秒  V604Kビデオ
30MB/秒 UHS 3V30HD/フルHDビデオ
10MB/秒Speed Class 10UHS 1V10スタンダードビデオ
6MB/秒Speed Class 6 V6 
4MB/秒Speed Class 4   
2MB/秒Speed Class 2   

 

クラスランダムリード
最低処理速度
ランダムライト
最低処理速度
シーケンシャル
最低処理速度
A11500 IOPS500 IOPS10MB/sec
A24000 IOPS2000 IOPS10MB/sec

SDカードによって書き込み速度が変わる

1つ目の選び方は、マイクロSDカードの書き出し速度で選ぶことです。

マイクロSDカードの書き込み速度は、メーカーが記載している最低保証速度や規格の種類によって決まります。速度に関する規格は以下の5種類があるので、SDカードを選ぶ際に確認してみてください。

・スピードクラス
スピードクラスとは、データの読み込みや書き出しをする時の最低速度を保証した規格。Class2・Class4・Class6・Class10の4種類あり、Classの数字が大きくなるほどマイクロSDカードの処理速度が上がります。

・UHSスピードクラス
UHSスピードクラスとは、スピードクラスよりも高速処理が可能なマイクロSDカードに付いている規格。UHS Speed Class 1・UHS Speed Class 3の2種類があります。ちなみに、UHS Speed Class 1とClass10の最低処理速度は同じです。注意点としては、UHSインターフェースに対応している機器にしか利用できないことが挙げられます。

・ビデオスピードクラス
ビデオスピードクラスとは、ビデオ撮影を目的としているユーザーに意味のある規格です。V6・V10・V30・V60・V90と、6MB/秒から90MB/秒までの規格が定められており、数値が大きいほど録画した映像を高画質で処理することができます。

・バスインターフェーススピード
バスインターフェーススピードとは、理論上の最大処理速度のことです。例えば、UHS(Ultra High Speedの略)-Iと表示があれば最高104MB/秒、UHS-IIIと表示があれば最大624MB/秒に対応していることになります。

・アプリケーションパフォーマンスクラス
アプリケーションパフォーマンスクラスとは、アプリの実行やデータ保存に最低限必要な転送速度を定義した規格。スマホやタブレットのアプリを快適に利用するために生まれたものです。規格には、A1・A2の2種類あります。

SDカードの容量で決める

2つ目の選び方は、マイクロSDカードの容量の大きさで決めることです。

マイクロSDカードの発売当初は、容量の上限が2GBでした。しかし、現在は大容量化の需要に伴い、64GB以上の容量を保存できるマイクロSDカードも販売されています。

ちなみに、容量が2GBのものは「microSDカード」、4GB~32GBのものは「microSDHCカード」、64GB以上のものは「microSDXCカード」と分けられています。SDカードを利用する機器によって対応している容量が違うので、確認してから購入しましょう。

MMCはSDカードと同じ?

SDカードに似たものとして、「MMC」というカードがあります。

結論から言うと、SDカードとMMCは異なる製品です。市場に出回っているのは稀ですが、間違って購入しないよう注意しましょう。

ここでは、SDカードとMMCはどういった部分が違うのか解説します。

MMCとは?

MMCとは、「Multi Media Card(マルチメディアカード)」の略称です。1997年にSanDisk社とSiemens社が共同開発したメモリーカードの規格の1つで、簡単にいうと、MMCは旧世代のSDカードのことを指します。

当初規格のサイズは、幅24mm×長さ32mm×厚さ1.4mm。重さは2g程度と、SDカードによく似ている製品になります。

SDカードとの互換性もあり、一部のSDカードスロットには問題なく挿入することができます。

MMCとSDカードは違うもの

MMCとSDカードの一番の違いは、容量の大きさです。

MMCの最大容量は128GBですが、SDカードは2TBまで市場に出回っています。また、MMCの厚みは1.4mmに対してSDカードは2.1mm。そのほか、セキュリティ面においてはSDカードが勝っているなどの違いがあります。

SDカードとTFカードの違いは?どっちを選ぶ?

SDカードとTFカードの違いは機能面です。結論から言うと、新しく購入するのであればマイクロSDカードがおすすめです。

互換性があるため、マイクロSDを挿入する場所にTFカードを挿入することは可能ですし、市場ではまだTFカードという名称で商品が販売されています。

SDカードとTFカードの共通点・相違点・どっちを選ぶかについて詳しく解説していきます。

共通点

TFカードとマイクロSDカードは、どちらも外付けが可能です。そのため、スマホやカメラに保存した写真・動画を読み込んだり書き出したりする際に役立ちます。

また、マイクロSDカードはTFカードの仕様を引き継ぐ形で生まれたことから、2つには相互性があります。つまり、マイクロSDカードに対応している差し込み口にはTFカードも挿入することが可能です。

ただし、TFカードの差し込み口にマイクロSDカードを使用することはできないので注意してください。

相違点

TFカードとマイクロSDカードの決定的な違いは、機能面にあります。

たとえば、マイクロSDカードはSDIOに対応しているため、データの保存に加えて、Bluetoothなどを利用した無線通信やGPS追跡などを利用することができます。

ちなみにSDIOとは、メモリカードに内蔵された機能を接続先の機器に追加できる機能のことです。

また、容量も大きな違いです。TFカードの最大容量は128GBであるのに対して、microSDカードは2TBまで存在します。

SDカードとTFカードのどっちを選ぶ?

SDカードとTFカードのどっちを選ぶか悩んでいる人は、マイクロSDカードを購入するのがおすすめです。なぜなら、スマホや携帯ゲームで大容量のデータを取り扱う現代では、保存容量の大きいマイクロSDカードを使う方が適切だからです。

また、現在はマイクロSDカードを使用するのが主流で、TFカードは出回っている数自体が少ないからです。保証がついているかどうかもよく確認する必要があるので、マイクロSDカードを選ぶ方が良いでしょう。

SDカードとTFカードのどっちを選ぶか悩んでいる人は、マイクロSDカードを選んでおきましょう。

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