ネットワーク資格情報の入力の表示されないようにする方法として、資格情報マネージャーに直接資格情報を追加するという方法です。そもそも資格情報マネージャーとは何かというと資格情報を取得してくれるプログラムです。
そのためこの資格情報マネージャーに直接資格情報を入力して保存することによってネットワーク資格情報の入力の画面が表示されなくなります。資格情報マネージャーは「コントロールパネル」からアクセスすることができます。
資格情報マネージャーにアクセスしたら、「Windows資格情報の追加」を選択してネットワークアドレス、ユーザ―名、パスワードを入力することでネットワーク資格情報が追加されます。この作業をすることでネットワーク資格情報の入力の表示されなくなります。
資格情報が正しいのに「アクセスが拒否されました」と表示される場合の対処法
ネットワーク資格情報が登録されていて、ユーザー名やパスワードも入力しているにもかかわらず、「アクセスが拒否されました」と表示される場合があります。これは設定やネットワークなどの要因でアクセスできない状態になっています。
対策としてはユーザー名にコンピュータ名を追加したり、資格情報マネージャーから資格情報を再度登録し直したり、インターネットの設定を変更するなどの対応を行うことでアクセスが可能になります。
これらはネットワークに接続しているPCの数など外的要因なども起因してアクセス権の拒否が起こってしまうため、接続しているPCの代数を絞るなどの対応も有効な方法です。ここでは「アクセスが拒否されました」と表示されたときの対処法を紹介していきます。
①ユーザー名にコンピュータ名を追加する
ネットワーク資格情報の入力を行っても「アクセスが拒否されました」と出てくる場合、ユーザー名にコンピューターの名前を入力することでアクセスすることができるようになるケースがあります。
これは「コンピューター名¥ユーザー名」という様に入力することで、アクセスができるようになります。コンピューター名は「システム」に移動して、「デバイスの仕様」から「デバイス名」を選択することでコンピュータ名を取得することができます。
このようにコンピュータ名をユーザ名の前に入れることで「アクセスが拒否されました」という表記が出なくなることがあります。またこれに資格情報を記憶するの欄にチェックを入れることで資格情報が登録されます。
②PINを入力する設定になっていないか確認する
ネットワーク資格情報の入力を行っても「アクセスが拒否されました」と出てくる場合、PINを入力する設定になっているケースがあります。PIN入力になっている場合は正しいユーザー情報やパスワードを入力しても「アクセスが拒否されました」と表示されてしまいます。
PINを無効にすることで「アクセスが拒否されました」と表示されなくなります。PINの設定は「設定」から選択することができます。「Windowsの設定」から「アカウント」を選択します。「サインインオプション」を選択し、「Windows Hello 暗証番号(PIN)」を選択します。
「削除」を選択します。「削除」を選択することで警告が表示されますが再度「削除」を選択します。これらの手順を実施してPCを再起動を行うことでPINの設定が解除できた状態になるので「アクセスが拒否されました」が表示されなくなります。
③保存されている資格情報を削除し再追加する
ネットワーク資格情報の入力を行っても「アクセスが拒否されました」と出てくる場合、現在保存しているネットワーク情報を一度削除して、再度登録し直すという方法があります。これによって「アクセスが拒否されました」と表示されなくなることがあります。
ネットワーク資格情報を削除し、再度追加する方法は資格情報マネージャーから一度資格情報の削除を行います。削除後、ネットワーク資格情報を登録します。登録のためにユーザー名など必要な情報を入力します。
情報を追加して再度共有ファイルなどにアクセスを行うことで「アクセスが拒否されました。」と表示されなくなるケースがあります。このようにアクセスできない場合は資格情報を再追加するのも対処法の一つです。
④共有フォルダのアクセス許可を設定する
ネットワーク資格情報の入力を行っても「アクセスが拒否されました」と出てくる場合、共有フォルダのアクセス許可の設定を行うことで「アクセスが拒否されました」という表示が出なくなります。
これは共有フォルダの設定でアクセス許可設定ができていない場合に「アクセスが拒否されました」という様に表示されてしまいます。共有フォルダにアクセス権を設定する方法は「プロパティ」を開きます。
「プロパティ」を開き、「共有」を選択します。その中でアクセス権の設定を行うことができます。もし中に「Everyone」を削除する必要があります。削除後に「共有を許可するユーザー」を選択し、新しいユーザーとして追加します。
⑤接続しているネットワークを確認する
ネットワーク資格情報の入力を行っても「アクセスが拒否されました」と出てくる場合、ネットワークが受け取る側と送る側で異なっているためアクセスができない場合があります。その際はネットワークを確認します。
ファイル共有を行う場合は、共有しているLANに属している場合にのみファイルを共有することが可能です。そのため社内などでファイルを共有したい場合にアクセスが拒否されている場合はネットワークが異なっている可能性があります。
ネットワークが異なっている場合はファイルなどから「ネットワークを選択し、送り主が同じネットワーク上にいるかを確認します。もし同じネットワーク上にいれば「アクセスが拒否されました」と表示されなくなります。
⑥同時接続しているPC台数と制限数を確認する
ネットワーク資格情報の入力を行っても「アクセスが拒否されました」と出てくる場合、PCの同時接続数の制限数を確認する必要があるケースがあります。Windows10もファイルの共有できるPCの台数が決まっています。
Windows10のファイル共有できるPCの最大数は同時に20代までとなっています。っそのためその最大数の設定以上の数が共有フォルダにアクセスしようとした場合、アクセスが拒否されてしまいます。
そのためこのファイルの共有の設定を変更する、もしくはBoxやOneDrivedなどのクラウドサービスを利用することでより多くのPCが接続できるようにするなどの設定が必要です。またファイルを複数に分けて共有する方法もあります。
⑦Credential Managerを無効化する
ネットワーク資格情報の入力を行っても「アクセスが拒否されました」と出てくる場合、はCredential Managerを無効化することで「アクセスが拒否されました」という表示が出なくなります。
Credential Managerは資格情報を管理しています。そのためこのCredential Managerの機能を無効化する資格情報に関する制約をある程度無効化することができるため「アクセスが拒否されました」という表示が出なくなります。
Credential Managerを無効化する場合は資格情報を管理も無効化してしまいます。そのためネットワーク資格情報を記録することができなくなってしまうため注意する必要があります。
ネットワーク資格情報を編集・削除する方法
ネットワーク資格情報の入力を行った際に「アクセスが拒否されました」という表示があった場合や再度登録が必要であったり、ネットワーク資格情報を消去したりする必要があるケースがあります。
その際にネットワーク資格情報を管理しているコントロールパネルから資格情報マネージャーの管理を行えるようになっています。ここからネットワーク資格情報の削除や追加などの管理を行うことができます。
これらの管理は共有フォルダのアクセスが拒否されたり、ネットワークへのアクセスが拒否された場合以外にもネットワーク資格情報の入力を毎回求められる場合にも有効です。今回はネットワーク資格情報の編集や削除を行う方法を紹介していきます。
コントロールパネルからユーザーアカウントを選択
ネットワーク資格情報に関して管理をしているのは、資格情報マネージャーという部分で管理を行っています。資格情報マネージャーが入っているところはコントロールパネルという場所に入っています。
このコントロールパネルはWindowsアイコンの横にある検索ボックスや「Windowsキー」と「Rキー」押すと検索ボックスが現れます。この検索ボックスに「コントロールパネル」と検索するとコントロールパネルが出現します。
このコントロールパネルの中にある「ユーザーアカウント」を選択します。「ユーザーアカウント」はコントロールパネルの中にある右上にあります。もし登録したいアカウントが異なる場合は登録したいアカウントでログインし直す必要があります。
資格情報マネージャーの項からWindows資格情報の管理を選択
資格情報マネージャーの項から「Windows資格情報の管理」を選択します。「Windows資格情報の管理」はWindowsのネットワーク資格情報を管理しています。そのためネットワーク視覚情報の管理を行う場合はここから入ることで追加や削除を行うことができます。
そもそも資格マネージャーとは何かというとWindowsでのネットワークのアクセス権限や資格を管理しています。そのためこのネットワークの資格関連の追加や削除を行う際にはこの資格情報マネージャーにアクセスする必要があります。
もしコントロールパネルから「ユーザーアカウント」に移動しても「Windows資格情報の管理」の欄がわからない場合は、ウィンドウの右上にある検索ボックス内で「Windows資格情報の管理」と検索すると移動することができます。
編集・削除したいIPアドレスをクリック
「Windows資格情報の管理」を選択したら「Windowsの資格情報」を選択します。「Windowsの資格情報」の中にある編集や削除を行いたいIPアドレスをクリックします。これで選択したIPアドレスの資格情報を編集できます。
IPアドレスを選択した段階では編集などはできないため、編集予定とは異なるIPアドレスを選択しても問題ありません。これは「編集」や「削除」という欄を選択しなければ資格情報に関しては変更されません。
IPアドレスを選択した段階でIPアドレスやユーザー名、パスワードが表示されます。もしユーザー名やパスワードをネットワーク資格情報の入力の表示で求められた場合もIPアドレスの欄からも探すことができます。
編集または削除を選択し、画面指示に従って進める
IPアドレスを選択した場合、IPアドレスやユーザー名、パスワードなどが表示されます。表示されている下部に「編集」や「削除」という欄が出てきます。そして「編集」したい場合は「編集」を選択します。
また削除を行いたい場合は「削除」を選択することで削除を行うことができます。ユーザー名やパスワードなど変更する場合は編集を押してパスワードやユーザー名を変更したら「保存」を押すことで変更後の設定で保存されます。
「削除」を行いたい場合は「削除」を選択することで確認画面が出てくるので削除することができます。このように編集や削除を行う場合は選択した後に表示される画面指示に従って進めていきます。
再起動を行う
IPアドレスを選択して「編集」や「削除」を行った後は再起動をすることで適応することができます。これらの設定は再起動しないと適応されていないため編集や削除を行った場合は再起動を行う必要があります。
削除した場合は再起動をすぐには行う必要はありません。編集などを行いアカウント名やパスワードを変更している場合は再起動をして適応する必要があります。そのため編集をしている場合は再起動しなければならないためそのほかのファイルなどを保存しておく必要があります。
コントロールパネルから「ユーザーアカウント」へ移動して「Windows資格情報の管理」に移動します。そしてIPアドレスを選択することでネットワーク資格情報の編集や削除を行うことができます。再起動することでこれらの変更を適応できます。
まとめ
ネットワーク資格情報の入力は共有ファイルなどにアクセスしようとする際に求められることがあります。このネットワーク資格情報の入力を求められる原因としては、ネットワーク資格情報のリセットや記録していないなどの原因があります。
ネットワーク資格情報の入力の表示でパスワードの入力などを行っても「ユーザー名またはパスワードが正しくありません」と表示されることがあります。もし表示された場合は一度ネットワーク資格の変更をしたり、他のPCからコピーして移植するという方法があります。
ネットワーク資格情報の入力の表示を出さないようにするには、「資格情報を記憶する」にチェックを入れたる、資格情報マネージャーに資格情報を登録することで対処することができます。ネットワーク資格情報の入力の表示が出ないように資格情報をPCに記憶させておくことで再度入力する手間も省くことができます。