皆さんは新電力についてどれだけ関心を寄せていますか?
最近では「新電力に乗り換えたほうがお得になる!」といった情報が出回っていますが、本当にそうなのでしょうか。
電力自由化で新電力に乗り換える場合のデメリットがいくつかありますので、一通り見ておきましょう。
目次
電気の品質は変わらない新電力
まず、新電力に乗り換えてしっかりと使えるのかという疑問点です。
実は新電力に乗り換えても質は全く変わりません。
そのため、「新電力って電気の質が悪いのではないか?」と心配になる必要はありません。
変わらない送電品質
まず、新電力も送配電システムは全く変わりません。
つまり大手電力会社のように地域電力会社が送電を全て担当しており、新電力であっても地域電力会社が全て担当します。
今まで通りの送電システムを採用していますので、送電の品質は変わりません。
トラブル対応は地域電力会社が担当
また、停電したとしてもトラブル対処に当たるのは変わらず地域電力会社です。
新電力会社が対応に当たることはなく、トラブルが起きても対応の質が変わることはありません。
地域電力会社の対応力が求められますが、現状不満が無いのであればここは懸念しなくても大丈夫です。
新電力によって異なるトラブル時の問い合わせ窓口
停電などの送配電に関するトラブルに対するお問い合わせ先は、
- 新電力
- 地域電力会社
の2つに分かれます。
ただ、一時問い合わせの窓口を地域電力会社に指定している新電力は今まで通りの品質だと考えてOKです。
ただ、停電以外の
- 契約状況の確認
- 電気料金滞納の対応
などは新電力会社に連絡をする必要があります。
太陽光発電の売電とも併用可
新電力会社についてよく知っている方でもあまり知らない情報ですが、新電力会社からの買電と太陽光発電の売電は併用することができます。
ただ、すべての新電力会社が対応しているわけではありません。
中には太陽光発電の売電との併用を禁じていることもありますので、新電力会社に申し込む前にチェックをする必要があります。
新電力の違いとデメリット
ここまで見ると「電気の質が変わらないのであれば新電力に乗り換えようかな...」と検討する方がほとんどだと思います。
しかし、支払い方法や契約内容などは地域電力会社とかなり乖離があります。
新電力の違いとデメリットについて見ておきましょう。
無料発行できない紙の請求書・領収書・検針票
まず新電力会社の中には、
- 請求書
- 領収書
- 検針票
を無料発行することはできません。
最近は無料になりつつありますが、有料の新電力会社もありますしそもそも紙媒体の書類の発行をしていない会社も存在します。
webサイト上で確認はできますが、どうしても紙媒体が必要なときは面倒になります。
基本的に新電力会社の契約情報や支払い状況などは
- webサイト上のマイページ
- 専用スマホアプリ
で確認します。
クレジットカード払いが基本
地域電力会社は口座振替など、支払い方法に選択肢がありました。
しかし、新電力会社の場合は支払方法がクレジットカードに指定されていることが多くクレジットカードを保有していない人は契約することができません。
地域電力会社では、
- コンビニ払い
- 営業所での支払い
などができるところを見てみると、クレジットカード支払いだけに固定されるのは柔軟とは言えません。
企業によっては用意していないフリーダイヤルの電話窓口
新電力会社によっては、フリーダイヤルの電話窓口がない場合があります。
つまり、新電力についてわからないことがあってもフリーダイヤルの電話窓口で聴くことができません。
もしフリーダイヤルの電話窓口があったとしても、通話料を取られてしまいますのでコストとしてかさんでしまうでしょう。
電話応対の品質が悪いことも
新電力会社は設立して間もない会社ということもあり、需要がたくさんあります。
そのため、様々な顧客との打ち合わせや営業周りなど電話応対をしてくれるまで時間がかかることが一般的です。
新電力会社はwebページですべての取引が完結するようにしていますが、中には電話で詳しく聞きたい!と思うこともあるでしょう。
しかし、その際に数十分電話応対がされなかったこともあるようです。
安めの電気を購入できれば問題はない!と割り切る必要がありそうです。
最低利用期間と違約金の設定
新電力会社では、最低利用期間と違約金が設定されていることがあります。
多くのプランで最低利用期間と違約金が設定されていますので、期間内での解約はおすすめできません。
しかも、携帯のように長期契約が自動的に更新されてしまうこともあります。
そうなってしまうと、更新月以外での解約がしにくくなり余計に損をしまうことも。
そのため、新電力会社を選ぶ際には
- 最低契約期間
- 違約金
の2つが0の会社を選ぶようにしてください。
スマートメーターへの取り換えが必要
スマートメーターとは検針コストをカットした検針票のようなものです。
今までは担当者が自宅までやってきて検針票を見て、電気料金を計算していました。
しかしそんな方法は新電力会社では採用されておらず、web上で完結するスマートメーターに切り替わっています。
スマートメーターの設置費用は無料であり、交換は地域電力会社が代行します。
そのため、我々がすることはありませんが開通日まで2週間ほどかかることがあります。
スマートメーターへの取り換え作業は思いのほか時間がかかることが多く、需要が有り余っている新電力会社が即日自宅に来てくれることもありません。
最短でも2週間ほどは開通に時間がかかると想定しておきましょう。
あまり安くない新電力の電気料金
「新電力は安い!」と謡われていますが、実はそこまで安いわけではありません。
確かに電気料金単体だけで見れば、従来の電気料金と比較して安く感じるかもしれません。
しかし、
- 最低利用期間
- 違約金
などを考慮すると、大手電力会社よりも高くなるケースが存在するのです。
利用期間を順守して最後まで使い続けた場合は問題ないかもしれませんが、即刻解約するとなると2~3倍高い電気料金が請求されることもあります。
送配電の責任範囲は変わらない新電力
送配電の責任範囲についても理解しておく必要があります。
例えばネット上で「ブレーカーが落ちまくるので改善してほしい」と新電力会社にお願いしたという話があります。
結果的には、ブレーカーは宅内側の電気配線が原因で落ちているので新電力会社に対応できることはないと断られてしまいました。
そのため、電力系の相談があったとしても新電力会社は何も対応はしてくれないと思ったほうがいいでしょう。
ブレーカーなど電気関係は電気工事業者に依頼してください!というスタンスを取っています。
このように、送配電に関しては責任範囲を決めておりそれをはみ出してしまうと全く対応をしてくれません。
万が一、新電力会社から買電していたとしてもそれは変わりません。
サービス料金を別途支払えば見てくれる可能性はあるかもしれませんが、「サービスで見てください」はNGになるのです。
まとめ
今回は0120944928について見ていきました。
0120944928は大阪ガスからガス電気合算契約の営業の電話になるので基本的に無視をしても問題はありません。
ただ、何度も何度も掛かってくる場合は着信拒否をしてください。
また、新電力についても見ていきました。
ネット上では「新電力はよい!」「新電力は安い!」などと言われていますが、本当にそうなのかを疑ってかかってください。
実際、新電力は安く電気を販売していますし契約に関しても非常にスピーディーです。
しかし、
- 最低利用期間
- 違約金
などを設けている新電力会社がほとんどで、結果的に高くつくこともあるのです。
事前にシミュレーションをして、料金チェックを忘れないようにしてください。