BraveブラウザでYouTubeを見ると、広告をブロックしてくれるのでおすすめです。
「YouTubeを見ているときに表示される動画広告はジャマだけど、YouTubeプレミアムは料金がかかるから加入したくない」
そんなときに、無料でYouTubeの広告を表示させなくする方法は「Braveブラウザ」を使って動画を閲覧することです。
この記事では、Braveブラウザの特徴や広告をブロックできないときの対処法などを紹介します。
目次
Braveブラウザとは
Brave(ブレイブ)は、広告ブロック機能を持つ無料のインターネットブラウザです。
米Brave Software社が開発したブラウザで、YouTubeだけでなく、ほぼすべてのWebサイトの広告をブロックできます。
YouTubeを見ていて、「広告を表示させないようにしたい」と感じる人は多いですが、YouTubeの無料プランでは基本的には広告をブロックできません。
有料課金プランの「YouTube Premium」に加入すれば広告はなくなりますが、月額料金が1,280円かかります。(税込、個人プランの場合)
そこでBraveブラウザを使えば、難しい設定などは不要でYouTubeの広告がブロックできます。
広告ブロック機能がデフォルトで搭載されている
Braveブラウザには、デフォルト(標準搭載)で広告ブロック機能が搭載されています。
Braveでインターネットを閲覧すると、自動的に広告がブロックされ、ほぼすべてのWeb広告が表示されなくなります。
一般的なブラウザで広告をブロックするには、広告ブロッカーのアプリや拡張機能が必要ですが、Braveは最初からブロック機能がついているため、初期設定なども必要ありません。
YouTubeの動画広告もブロックできる
Chromeの拡張機能で「AdBlock」などの広告ブロックブロッカーを使っても、YouTubeの広告は基本的にはブロックできません。(ブロックできるのはWeb広告だけ)
しかしBraveブラウザならWeb広告だけでなく、動画広告もブロックしてくれます。
ブロック機能は完璧ではなく広告が表示されてしまうときもありますが、ブロックできる率はかなり高いです。Braveを使えば、YouTubeプレミアムに加入しなくても広告表示のない閲覧を楽しむことが可能です。
Google Chromeとほぼ同じ使い勝手
新しくWebブラウザを使うには、操作方法や機能を覚える必要があり、それを面倒に感じる人もいます。
しかし、Braveブラウザの操作やレイアウトは「Google Chrome」とほぼ同一のため、新たに操作を覚える必要はありません。
Braveブラウザは、Google Chromeのオープンソースを基に作られているため、操作やレイアウトがほぼ同一です。
よって、Chromeを使い慣れているユーザーはBraveへの移行がスムーズです。Chromeの拡張機能も同じように使えて、ブックマークもインポートできます。
高度な広告ブロック機能が搭載されたGoogle Chromeといえます。
セキュリティ性能が高く、プライバシーが保護される
Braveブラウザのメリットは広告ブロックだけではありません。通常のWebブラウザで行われている「トラッキング」もBraveでは阻止されています。
トラッキングとはユーザーの行動履歴のことで、ページの閲覧履歴だけでなく、買い物やクリックなどの行動履歴のデータも」「追跡」されています。
広告をブロックしてくれるだけでなく、プライバシー保護やセキュリティも強いブラウザです。
使っているだけで報酬(仮想通貨)がもらえる
Braveのもう一つのユニークな特徴は、使っているだけで「報酬」がもらえるという点です。
報酬は「BAT(Basic Attention Token:ベーシックアテンショントークン)」という仮想通貨で支払われます。国内最大手の仮想通貨取引所「bitFlyer」のウォレットとも連携できる、比較的メジャーな通貨です。
もらえるBATは微々たるものであり、仮想通貨は価格の変動も激しいため「ポイ活」としての効果は少ないといえます。しかし、ネットを見ているだけで報酬がもらえるのは嬉しい特典です。
読み込みが速い
もうひとつのBraveブラウザのメリットは「読み込み速度」です。
Braveは広告を読み込まない分、読み込みに要する時間が短縮され、他のブラウザと比較してもブラウジング(ネット閲覧)は高速です。
ChromeやSafari、EDGEなどと比べると、読み込みスピードの速さを実感できます。
BraveブラウザでYouTubeの広告をブロックできないときの対処法
Braveブラウザを使っていても、YouTubeの広告がブロックできないことがたまにあります。
ブロックできないときの理由や対処法を紹介します
※Braveの使い方はこちら
広告ブロック機能「Brave Shields」をオンにする
Braveの広告ブロック機能「Brave Shields」はデフォルトでオンに設定されていますが、知らないうちにオフになってしまっている可能性があります。
オフになっているとYouTubeやWebサイトの広告がブロックされません。
スマートフォンで「Brave Shields」をオンにするには、以下の手順で設定します。
- 「Brave」アプリを開く
- 「…(3点マーク)」をタップ→メニュー
- 設定をタップ
- 「Shields&プライバシー」を選択
- 一番上の「トラッカー&広告ブロック」をタップ
- 「標準」もしくは「積極的」のいずれかを選択
これでBraveの広告ブロック機能がオンになりました。
パソコン版のBraveブラウザの場合も基本的な手順は同じです。
自動的にYouTubeアプリが開いている
スマートフォンでYouTubeを見ると、通常はYouTubeアプリが自動的に開くため、広告が表示されてしまいます。
広告なしの動画視聴をするには、以下の手順でBraveブラウザでYouTubeを開きます。
- スマートフォンでBraveブラウザを開く
- ブラウザのアドレスバーに「www.youtube.com」と直接入力
- YouTubeのホームページが表示されたら、検索バーを使って見たい動画を検索
- 特定の動画を見たい場合は、その動画のURLを直接ブラウザに入力またはペースト
これでアプリを開かずにYouTube閲覧が可能です。YouTubeアプリがインストールされていると、自動的にアプリが開く可能性がありますが、その場合はリンクを長押しして「新規タブで開く」を選択します。
iPhoneの場合、YouTubeアプリの上部に「Safari」ボタンが表示されることがあり、そちらをタップでも可能です。
ブラウザを最新バージョンにアップデート
Braveの不具合でYouTubeの広告をスキップできない場合があります。
その場合はブラウザを最新バージョンにアップデートしましょう。
基本的には自動的にアップデートされますが、設定でオフにしている場合には、手動で行うアップデートさせる必要があります。
Braveブラウザの注意点
Braveの広告ブロック機能は優秀で、このブラウザがあればYouTubeの有料プラン「YouTube Premium」に加入する必要がないと感じてしまうほどです。
しかし、Braveブラウザにもいくつかの欠点やデメリットがあります。
ブロックできない広告もある
Braveブラウザの「広告ブロック率」は100%ではありません。中には表示されてしまう広告もあります。
しかし、かなりの確率で広告はブロックされるので、ほとんど気にならないレベルです。
ただし、リスティング広告(検索結果に表示される広告)のブロックはできないため、他のブラウザと同様に広告が表示されます。
Web閲覧時のレイアウトが崩れることがある
Braveはさまざまな広告もブロックするため、サイトのデザインやレイアウトが崩れることがあります。
YouTubeの動画広告は画面のレイアウトには関係ありませんが、Webサイトでは影響を受けることがあります。
広告が表示されるよりもサイトデザインが崩れるほうにデメリットを感じる場合は、その他のWebブラウザを使いましょう。
YouTubeアプリに比べると使いにくい
BraveでYouTube見るのは、あくまで「ブラウザ閲覧」です。公式アプリと比べると操作性や使い勝手が悪く感じることがあります。
また、通知などアプリ特有の機能は使えないため、それらの機能が必要な人には不向きです。
スマートフォンでの操作に最適化されている公式アプリと比較すると、やはり操作性は劣る部分があります。
動画のダウンロードはできない
Braveでは、YouTubeアプリのダウンロード機能は備わっていません。
YouTube Premiumに加入すれば、動画をダウンロード(一時保存)して、オフライン環境でも再生できます。
BraveでYouTubeを見る場合は、必ずネットワーク環境が必要です。毎回ストリーミングをするのでギガの消費が発生します。
ギガの消費が気になる方は、YouTube Premiumの加入をおすすめします。
YouTube Music Premiumも利用できない
Braveでは、YouTube Music Premiumが利用できません。
YouTube Music Premiumは、YouTubeの音楽サブスクで、YouTube Premiumに加入すると追加料金なしで利用できます。
YouTube Music Premiumを利用したい場合はYouTube Premiumの加入をおすすめします。
BraveでYouTubeにアクセスできなくなる可能性
Braveはほとんどすべての広告をブロックしてくれるため、ユーザーにとってはありがたいブラウザです。
しかしプラットフォーム企業からすれば、やはり都合の悪いサービスといえます。YouTubeやGoogleは広告によって企業の収益を得ているため、ブロックされると収益が発生しなくて困るからです。
とはいえ、広告ブロックは法的に違反しているわけではなく、正当な手段です。プラットフォーム企業はBraveなど広告ブロックへの対策をしていますが、今も「いたちごっこ」の状態が続いています。
今はBraveで広告なしのYouTubeが見られますが、今後もずっと使えるかは分かりません。
BraveでYouTubeを視聴すると警告が出るのは本当?
2023年8月頃に、BraveユーザーだけでなくYouTubeの広告をブロックしているユーザーに対してYouTubeから警告が表示されるとX(旧Twitter)で話題になっています。
YouTubeでは、小規模で、YouTubeの広告ブロックをしているユーザーに対して、動画の再生を3回までと制限を設けていました。
また、中には、動画の視聴制限だけでなく広告ブロックを辞めるような警告を表示させられることもあるようです。
2024年3月時点では、そのような表示もされず、広告ブロックが継続されているようですが、そもそもYouTubeの規約違反には変わりないので、今後警告が出る場合は、利用を辞める必要が生じるかもしれません。
Brave以外で広告をブロックする方法
Brave以外でもYouTubeの広告をブロックできる方法があります。
公式的なものから、裏技、アプリなどさまざまです。
Braveは使う予定がないけれど、YouTubeの広告をブロックしたい方は参考にしてみてください。
YouTube Premiumに加入する
YouTubeの広告をブロックするのに最も確実な方法は「YouTube Premium」に加入することです。
毎月利用料金が発生しますが、YouTubeの公式サービスで、広告ブロック以外にも多くの機能を利用できます。
年間で1万円以上の料金は発生しますが、毎日のようにYouTubeを利用している方には非常におすすめのサービスです。
※YouTube Premiumに加入するとできることはこちらの記事で紹介しています。
VPNを使って海外のYouTube Premiumに加入する
YouTube Premiumは、日本で加入すると1,280円/月の利用料金が発生しますが、VPNを使って海外のYouTube Premiumに加入すると安く利用できます。
裏技的な方法で、住所を偽装することになるので、最悪の場合アカウントがBANされる危険性がありますが、日本で加入するよりも半額以下で利用できます。
VPNの契約(無料トライアルでも問題なし)も必要ですが、とにかく安くYouTube Premiumに加入したいならおすすめの方法です。
※YouTube Premiumを安く利用する方法はこちらの記事で紹介しています。
広告ブロックアプリを導入する
スマホでYouTubeを見ている方は、広告ブロックアプリを導入することで、YouTubeだけでなくさまざまなアプリの広告をブロックできます。
ただアプリによっては、広告を再生することでアイテムがもらえるようなサービスでも広告が再生されずに挙動がおかしくなる場合もあります。
Braveブラウザの場合はBrave以外は広告をブロックしないので、うまく使い分けをしてみてください。
まとめ
本記事の内容をまとめます。
- Braveブラウザは広告ブロック機能がデフォルトで搭載されている
- Web広告だけでなくYouTubeの動画広告もブロックできる
- トラッキングも阻止するためプライバシー保護も強い
- 使い勝手はGoogle Chromeとほぼ同じなので、スムーズに移行できる
- 中にはブロックできない広告もある(リスティング広告など)
- Webページのレイアウトが崩れるなどのデメリットがある
- しかし、Braveなら無料版のYouTubeでも、ほぼ広告なしの快適な動画閲覧が可能
YouTubeの広告を手軽にブロックしたい人には、Braveブラウザがおすすめです。もちろん完全に合法なサービスです。